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【Ghost of Tsushima】レビュー: オープンワールドゲームの最高傑作でありトロコンまで遊びたくなる。全ゲーマー必修の神ゲー – ゴースト オブ ツシマ

点数評価100点
プレイ時間約50時間
プレイ状況トロフィー:100%
発売日2020年7月17日
対応機種PS4/Switch/Steam
プレイ機種PS4
開発元Sucker Punch Productions
発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンルRPG
ジャンルの考え方
ネタバレ無し
総合評価
 (5)
革新性
 (4)
ユーザビリティ
 (5)
ビジュアル
 (5)
サウンド
 (4)
プレイ継続性
 (5)
コストパフォーマンス
 (5)

先にファーストインプレッションとして、軽くフォトモードに触れておいたが、エンディングに到達したので改めてレビューを投稿する。

ストーリーの舞台は蒙古に侵略(元寇)された対馬。主人公の境井仁は対馬を取り戻すべく、侍としての誉れを捨てて冥人として卑劣な手段を駆使しながらも、縁あって巡り合った仲間達と共に、蒙古相手に奮闘するというお話。

“海外メーカーが元寇を題材に、AAAクラスのゲームを作る”ということで、発売前から話題を集めていたが、初週は20万本以上売れたようだ。和風とはいえ、日本では余り売れないオープンワールドの洋ゲーでは異例のヒットである。そして、その中身は前評判通りの完璧な出来栄えで、オープンワールドゲームの最高傑作であった。

幅広い戦闘で飽きが来ない

オープンワールドは、シームレスに遊べる広い世界を自由に動き回れるプレイスタイルが受けて、PS4の普及と共に一斉に流行ったゲームジャンルだ。Skyrim、Fallout、ウィッチャー、アサシンクリード、Horizon、スパイダーマン、ゼルダ、などなど、オープンワールドはもう飽きたと言われるぐらい各社こぞってリリースし、ゲーマーなら一度は聞いたことのある名作も多数生まれている。

そして、PS4のハード寿命が末期に差し掛かっている2020年にリリースされた、Ghost of Tsushimaもオープンワールドゲームだ。飽和状態のオープンワールドゲーム界隈に颯爽と登場した、和風オープンワールドだが、正直なところプレイ前は途中で面倒くさくなったり、飽きたりしないかと心配していた。しかし、それは完全に杞憂に終わった。

オープンワールドゲームとしてのプレイ感は、ウィッチャー3とHorizon Zero Doneを足して2で割って、見た目を和風にしたようなものだろうか。馬を呼んで疾走し(ウィッチャー)、崖をアスレチックで登っていく(Horizon)感じから、プレイ早々にこの二つのオープンワールドが頭に浮かんだ。

戦闘に関しても、ウィッチャーのように近接武器(刀)で近接戦闘を出来るし、Horizonのように弓で遠距離戦も出来る。また、弓はHorizonほどに種類は無いが、半弓(通常弱,火矢)と長弓(通常強,炸裂)という合計4種類の使い分けも可能だ。また暗具という間接的な攻撃手段も用意されているので、敵陣に乗り込んで一騎打ちしてから乱戦に雪崩れ込むだけではなく、ステルス潜入で暗殺ゲーを楽しんでも良い。戦い方の幅が広いため飽きが来ない。

ファストトラベルが快適過ぎる

次に、Ghost of Tsushimaには、オープンワールドゲームの悩みの種である移動に関して一切の不満が無い。オープンワールドゲームは、基本的に移動またはファストトラベルの快適さが上がれば上がるほど高評価だ。

最高峰オープンワールドゲームであるスパイダーマンは、“ただ移動するだけで面白い”という、前代未聞のプレイフィールが大きく評価されていた。Ghost of Tsushimaはそのような変化球による評価では無く、圧倒的な読み込み速度と、寄り道が苦にならないように細かく配置されたファストトラベルポイントにより、シンプルに快適な旅が保証されている。どの程度読み込みが早いかというと、意図的にロード画面を出して読み込みをしている風に演出しているレベルで早いのだ。

移動に関する余談を一つ書いておくと、主人公の坂井仁をスキルポイントで成長させる際には、着地ダメージ無効の“足抜き”と、死んでも気力を2消費することで復活出来る“鉄の意志”を優先して取得することをオススメしたい。

Ghost of Tsushimaは、対馬の地形をそのまま再現しているためアップダウンが激しく、頻繁に崖の上り下りを行う。前述の二つのスキルを取っておけば、ある程度の落差であれば地形を無視して最短ルートで目的地に向かうことが出来るようになり、オープンワールドを巡る移動が更に快適になる。

探索途中、目的地の上部に出てしまったとしても迂回路探さずに崖から飛び降りて足抜きで着地。崖の高さがダメージを無効化出来ないほどであっても鉄の意志で復活。という風に、問答無用で踏破するのだ。Ghost of Tsushimaは難易度ノーマルであれば戦闘の難易度は高くなく、序盤で詰まることは無いのでまずは移動の快適さを確保すると良いだろう。

そしてファーストインプレッション記事で紹介した通り素晴らしいフォトモードが用意されている。新しい土地で美しい風景を見つける度に、間違いなくフォトモードを起動したくなるはずだが、誰だって高い所に登って写真を撮りたいだろう。ついつい寄り道して高い所に登ったは良いが、落下してゲームオーバーはあまり良くない。ということで、やはり“足抜き”と“鉄の意志”を優先して覚えたいのである。

どこに行ってもまずはフォトモード。衣装や装備の色替えも豊富なので、フォトモードも飽きない。
三度笠で風来の対馬。

冥人は外国人が大好きな忍者

主人公の坂井仁はゲーム開始早々、侍としての正攻法ではモンゴル勢に勝てない事を悟る。対馬を取り返すにはどうすれば良いか悩んだ結果、暗具を使った邪道な戦い方を始めることになる。封建制度の鎌倉時代に生きる侍が、故郷の為に誉れを捨てて、冥人と呼ばれながらも戦い続ける葛藤の描き方は実に見事だ。

冥人とはGhost of Tsushimaの造語だ。冥人の戦い方は、クナイを投げ、煙玉で姿を隠し、毒針で一服盛っり、屋根の上を静かに歩いて、後ろから暗殺と完全にニンジャである。外国人が作った和ゲーなので忍者スタイルで格好良く戦えるに決まっている。外国人はみんなニンジャマンが大好きだ。

しかし、いきなり対馬にニンジャが居ると史実に反することになるため、冥人というフィクション設定がストーリーと上手く絡められており、最初からはフルに忍者スタイルで戦うことはできない。ストーリーが進むにつれて邪道な戦い方をする冥人の噂が島中に広まり、手に入れた新しい暗具(忍具)を使うことに対する葛藤が描かれる。邪道で戦いに勝てども民には恐れられ、地頭からは咎められ、それでも誉れだけで民を救えるかと、信念を貫く生き様を見届ける事になる。

暗具が増える一方で、経験を積むと刀の型も増えて近接攻撃のバリエーションも増えて行く。相手に合わせて型を切り替えながら刀で戦っても良いし、暗具や汚く倒していっても良い訳だ。この正道と邪道の戦い方の組み合わせが実に面白く、ストーリーが進むにつれて戦い方も変わってくるので飽きが来ない。

ちなみに、暗具は弾数制だが、使い切っても罠屋に金を払えば補給を出来るし、道中でも比較的頻繁に拾えるので惜しみなく連打して冥人として振る舞えば良いだろう。多くのプレイヤーは、ステルス潜入で丁寧に暗殺を繰り返し、敵に見つかったら刀で接近戦という戦い方をするだろう。しかし、暗具が全て揃い強化も一通り完了したころには、流れるように暗具を使い、奥義でフィニッシュするという相手を蹂躙する戦い方が出来るようになる。小型の敵拠点であれば、イベントシーンさながらの立ち回りで一瞬で壊滅できるようになる。

なお、暗具を使えないタイマン勝負も用意されている。攻撃力アップや、気力回復系の護符で固めて、憤怒の舞という技を連打すれば大抵勝てるようになっている。しかし、そればかり使っていると、少々味気ないので、時には正攻法でプレイも良いだろう。

ツシマサイクル(勝手に命名)が廻る

①探索⇒②戦闘⇒③ストーリー⇒④フォト⇒①探索

という、4つの要素のサイクルがエンディングまで上手く回り続けるオープンワールドゲームがGhost of Tsushimaだ。

Ghost of Tsushimaをプレイして飽きたという人は、フィールドを虱潰しに探索しないと気が済まないタイプでは無いだろう。適度に探索し、適度に敵拠点を潰したら、まずはストーリーを進めてみるべきだ。そうすると、新しい土地でストーリーを進め、情緒豊かな風景の写真を撮って、再び適度に探索している内に、新しいスタイルで戦闘する事が出来るので飽きないはずである。

このように、Ghost of Tsushimaは、過去の名作オープンワールドの戦闘から良いとこ取りをして、そこに爆速ロードを加えて、開発陣の対馬への敬意が伝わってくるストーリーが供えられた神ゲーだ。ファーストインプレッションの時点で全ゲーマー必修の神ゲーと感じていたが、クリアまでその感想は一切変わらなかった。

このゲームをプレイしていないのであれば、ゲーマーとして失格レベルと言われても仕方がないレベルである。カジュアルな難易度も用意されているので、アクションゲームが苦手でも、是非プレイして欲しい。

トロコンして追記

神ゲーはやはりトロフィーを100%まで取りたくなるので、クリア後もプレイを進めた。時限トロフィーは無いので、クリア後でもトロコンは可能。

以下に、トロコンの効率が良い方法を記載する。

①各エリアの蒙古の拠点潰しを最優先

エリアが開放されると?ポイントが全てオープンになるので、まずはこれを優先する。拠点を潰しているうちに進むトロフィーもある。

②お辞儀の場所を調べながら巡回し、“目に見えぬ誉れ”を取得する
お辞儀を自力で全部見つけるのは難易度が高い。看板がある場所でお辞儀をすればよいのだが、看板が無いお辞儀ポイントも存在する。次の動画で足りてない分を補完すると良いだろう。

③浮世草を埋めて、“助太刀参上”を取得する
7月27日現在、日本のサイトではイベント一覧を網羅しているサイトが見つからなかった。従って、海外サイトを参考に埋めました。全61イベント。
筆者の場合は、“貸しと借り(A Debt Repaid)”という黒染め屋の南の道で発生するイベントと、“恐れの先に(The Cost of Fear)”という城岳近くのイベントが埋まっていなかった。どちらもフィールドで受注するタイプだ。

④?を埋める
①~③でお辞儀やクエストをクリアするついでに、狐や温泉を回収しているだろうが全ては埋まらないはずだ。残った物は黙々と埋めるしか無いのだが、極力内陸(主に狐)から埋めることを推奨する。なぜ内陸からかと言うと、僻地の?には誉れの石碑が多く、それらは全部取る必要ないからだ。ネットで何処に何があるか調べて順番に回れば良いのでは?と思うかもしれないが、狐、温泉、和歌、練習台、神社、高台と廻る箇所が多いので、いちいち調べる暇があれば、片っ端からファストトラベルした方が絶対に早い。内陸を埋めた後に、残った僻地だけ調べれば良いだろう。

⑤旅人の装束で文と書状を集める
物品の“文と書状”がクリアしても全然集まっていない人は多いのでは無いだろうか。筆者は10個しか集まっていなかった。蒙古の品は拠点潰しの際に、適当にR2連打してアイテム回収しているうちに20個貯まるだろう。しかし、文と書状は町や集落に置いてあり、暗くて見落としやすい物が多い。旅人の装束を装備して、適当な町や集落に移動⇒スワイプで風を吹かす⇒全体MAPで町から風が出ているなら、その町にはもう無しだ。風が出ていないならその町にある。⇒コントローラーが振動するまで風の吹く方向をうろつく。これで見つかるはずだ。

このようなやり方で、クリア後に約10時間で、トロフィー100%を達成した。

ちなみに、神社は“鉄の意志”を使って上手く落下すれば、アスレチックを大幅に省略出来る場所もあるので、そういうショートカットを探すのも面白いだろう。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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