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【Destruction AllStars】レビュー: デュアルセンスの性能体感以外に価値は無い – デストラクション・オールスターズ

点数評価30点
プレイ時間約3時間
発売日 2021年2月2日
対応機種PS5
プレイ機種PS5
開発元Lucid Games
発売元Sony Interactive Entertainment
ジャンルアクション
ジャンルの考え方
ネタバレ無し
【総合評価】
革新性
ユーザビリティ
ビジュアル
サウンド
プレイ継続性
コストパフォーマンス

Destruction AllStars(デストラクション・オールスターズ)は、2021年2月分PlayStation Plusフリープレイに登場した、カーアクションとドライバー個人のアクションで戦う対戦ゲームだ。

最大16人で対戦でき、固有スキルを持ったドライバーが、車でも生身でも戦って得点を競い合うというユニークさが魅力である。更にPS5専用で発売から2か月間だけ無料という強気の設定も相まって、ソフト不足のPS5を牽引できるのではないかと期待が高まっていたが、蓋を開けてみると散々な結果に終わった。

本作を一言で表現すれば、見た目が派手で綺麗でクソゲーである。

何よりもゲームとして面白くないし盛り上がらない

Destruction AllStarsのルールはシンプルで、敵の車に体当たりしてクラッシュさせてポイントを稼げば良い。ポイントを持ったまま連続して敵を破壊すればポイント獲得の効率が上がって行く。稼いだポイントを持った状態でステージ中央の竜巻の中に入ると、ポイント効率がリセットされて個人が稼いだポイントがチームの点数に加算される。

画面上がポイント。車を破壊されずに稼げばポイント効率が上がる。

相手にぶつかればぶつかるほどにポイントの効率が上がっていくが、自分の車が破壊されるとポイントを失うため、引き際が重要な訳だ。

なお、車を破壊されても生身の人間で戦うことが可能であり、キャラクターそれぞれには固有のスキルが設定されているので、それを駆使しつつ新しい車を拾いに行っても良いし、他人の車を奪ったりして戦線に復帰しても良い。ちなみに、生身で跳ねられるとスタート地点からリスポーンとなる。

走った地面に火をつけている図。踏んだ車両は引火してダメージ。

本作の問題点は、他人の車にぶつかってポイントを稼ぐというルールそのものである。敵に部下れば良いという仕組みはシンプルで分かり易いが、ただただ広いフィールドを走り回ってぶつかるだけなので一瞬で飽きて来る。

特にチーム戦においては、フィールドの広さとゲームスピードの速さから、仲間と協力して何かを成し遂げるということは絶望的だ。仲間が敵を追いかけている場面を見かけたら前から挟み撃ちが理想的だが、バトルフィールドは広く進行方向の制限はなく、障害物も少ししか設置されていないので成し遂げることは困難だ。上手くいきそうになっても、仲間に接触してクラッシュし、敵にはまんまと逃げられるという場面も多い。

そのため、チーム戦をプレイしたとしても得点をチームで共有しているだけで、個人単位でぶつかり合いするだけのゲームになっている。つまり、チーム戦を前提とした競技性が一切存在しないのである。

チーム戦でも個人戦と変わらない。近い相手にぶつかるだけ。

ボールの無いロケットリーグで、車同士のぶつかり合いをして楽しいだろうか?答えはノーである。車が派手にクラッシュする絵面から最初の数回だけしか面白く感じる事は無いだろう。

ベースとなる部分は車同士のぶつかり合いでも良いが、途中で破壊すれば高得点のボーナスが得られるようなNPCのターゲットが現れるとか、お互いのチームメイトが高得点のターゲットに指定されるから守るとか、そういうプレイ状況が一変するような仕組みが欲しかったところだ。

また、平常時やチャンス時などの限定的な状況でステータスがアップするようなキャラクター設定を用意し、チーム内でバランス良くキャラクターをピックするような仕組みも欲しかった。現状ではチーム戦でも個人戦をやっているようなものなので、適当に好きなキャラクターをピックするだけになっている。

アイドルっぽいフルフェイスが大抵人気

音周りの仕様が意味不明

対戦中のBGMが無い

登場するキャラクターはどれも個性的で、ゲーム開始前の雰囲気はノリノリだが、いざ対戦が始まるとBGMが無いので盛り上がらない。音の聴き別けが対戦の重要な要素になるのであれば分かるが、そのような繊細なゲームではないのでBGMが無い理由が理解できない。

メニュー画面では音楽が流れており、ユニークな絵面から非常に面白そうに見えるが、このメニュー画面のイケイケな雰囲気が本作のピークである。

ボイスチャットのON/OFF機能なし

対戦が始まるとチームメンバーとのボイスチャットが自動的に始まる。一般的なゲームであればメンバー毎にボイスチャットのON/OFFを設定出来るが、本作はボイスチャットが強制され、他人のボイスをOFFにすることはできない。

自分のボイスはコントローラーのマイクボタンを押せばOFFに出来るが、他人のボイスはどうすることも出来ない。他人が喋っているだけならまだマシだが、大きな音で生活音を垂れ流しの場合は気が散って最悪である。BGMが無い上に、このボイスチャット仕様なので、音声面で地雷なプレイヤーと組まされた時は苦痛でしかない。

PS5のコントローラーの凄さだけは体験可能

ご存知の通りPS5はコントローラーを介したプレイ感覚の強化に力を入れており、専用コントローラーにはL2R2の抵抗が変わるアダプティブトリガーと、進化した振動機能であるハプティックフィードバックが搭載されている。

Destruction AllStarsでは正にこの二つの機能を存分に体験することが出来る。アクセルを掛けた時のR2トリガーの重さや、クラッシュした時の振動の伝わり方は、正に次世代機ならではの体験だと言えるだろう。

PS5を持っているのであれば、車を走らせてクラッシュさせた衝撃を肌で感じるために、無料期間中に1回ぐらい遊んでみるのも良いだろう。なお、オンライン対戦は日本国内ではまずマッチングしないが、オプション⇒ゲームプレイ⇒マッチングリージョンから、設定をアメリカ中部に変えることで対策可能である。

PS5は日本では普及していないため仕方がない。
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