点数評価 | – |
プレイ時間 | 約1時間 |
プレイ状況 | 序盤のみ トロフィー:12% |
発売日 | 2018年2月16日 |
対応機種 | PS4/Switch/Steam Xbox One |
プレイ機種 | PS4 |
開発元 | Onion Soup Interactive |
発売元 | アークシステムワークス |
ジャンル | マルチプレイヤー型ハチャメチャクレイジーレース ジャンルの考え方 |
プレイステーションの公式サイトによると、PlayStation Plusとは以下の通りのサービスだ。
追加料金無しで遊び放題の「フリープレイ」をはじめ、「ディスカウント」では、厳選されたタイトルや追加アイテムなどをセール価格で購入できるなど、他では手に入らない加入者限定の特別なコンテンツをご紹介をします。
つまり、フリープレイはPlayStation Plusの中でも目玉サービスのはずだ。
PlayStation Plusもついに2020年7月で10周年記念を迎え、アニバーサリーとして一体どんな名作が配信されるのか?と、筆者は期待に胸を膨らませていた。しかし、蓋を開けてみると、日本では初週1万本も売れないNBA2K20と、見た瞬間クソゲーと分かるNiPPON MARATHON(ニッポンマラソン)であった。
確実にクソゲーだが憎めない謎日本語
ニッポンマラソンはタイトル画面からクソゲーである。
戦闘モードの“戦闘”が“先頭”に誤変換されていたり、各項目の説明も分かるようで分からない、カオスな日本語が記載されている。開発のOnion Soup Interactiveはイギリスの会社だが、仮に開発者が自力で機械翻訳に掛けていたとしても、2000年代前半の機械翻訳レベルに酷い日本語だ。
つまり、これは故意に笑いを取るために酷い翻訳を付けているのだ。ニッポンマラソンに出て来る日本語には、この手のネタがありとあらゆる場所に仕込まれており、プレイヤーをジワジワと笑わせてくる。
ゲームを終了してタイトル画面に戻るだけでも、“この決定は軽く取られるべきではない”など、何とも言えない表現で不意打ちをしてくる。ネタとしての異常な日本語は初見でこそ面白いが、一回見たらそれで終わりである。
肝心のレース部分も当然クソゲー
ニッポンマラソンはレース部分も面白く無い。
PVを見ると滅茶苦茶な作りで面白いのではないかと期待してしまうが、残念ながらレースとしては全く面白く無い。狂った障害物と、それにぶつかった際の物理演算がウリのようだが、メニュー画面と同じく面白いのは初見だけだ。
この手の奇天烈なゲームは、総じて他のプレイヤーと一緒に遊ぶから面白いのだが、何とオンライン対戦に対応していない。ローカル対戦は可能だが、わざわざ4人集まってこのゲームを遊ぶかと問われると答えはNoである。こんなゲームを一人で黙々と遊ぶのは苦行でしかない。
なお、PS4のシェアプレイ機能を使えば、疑似的にオンライン対戦出来ないこともなさそうだが、快適に動作するかどうかは不明だ。
ゲーム専門学校に入ってプログラムや3Dモデリングを覚えた生徒達が、半年ぐらい掛けて頑張って作った、内輪では楽しめるゲーム程度の出来栄えだろう。
ニッポンマラソンは、この記事のタイトルにもあるように、使い捨てパーティグッズのようなものである。家族や友人達が集まった際に時間を持て余したら、笑えるゲームがあるという流れで起動して、狂った日本語にツッコミ入れたり、キャラクターや障害物の意味不明な挙動を指さして笑って、2,3回レースしたらアンインストールすれば良いだろう。決してこれがメインの目的になることは無い。
実際に筆者も家族と笑いながら30分ほど遊んで、後からスクリーンショットを少しだけ撮って即削除した。二度とプレイすることは無いだろう。
PS Plus10周年のアニバーサリーに、ニッポンマラソンを配信したソニーは狂っている。間違いなくクソゲーだし、ゲームに定価の1500円を払うぐらいなら、代わりにコンビニの募金箱に入れてきた方が良いだろう。
ただし、意図的に作られた間違った日本の見た目は、一発ネタとしてのインパクトが大きい。従って、クソゲー愛好家の間では持て囃され、動画配信の時代においては、忘れた頃に稀に見かけるかもしれない。
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