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カニノケンカ -Fight Crab-【レビュー/評価】武装したカニという狂気の絵面に魅了され、高めなパッケージ版を買ってしまう

評判/点数/感想
  • 5段階評価:★★★☆☆
  • 点数:70点
  • コメント:パッケージ版を確保してこそ意味がある
  • レビュー投稿時の進行状況:ノーマルでキャンペーンクリア。ランクマッチを10戦。

カニノケンカは、2020年8月20日に発売された、カラッパゲームス開発の対戦アクションゲーム。

カニのCrabと、同好会のClubを掛けた、カニノケンカ -Fight Crab-というインパクトのある駄洒落タイトル。そのタイトル名から分かるように、カニノケンカは甲殻類が戦うゲームだ。しかも遠近問わず武器を手に。

プレイヤーはカニになって、武器を手(ツメ)に、空を飛び、時にはスクーターに乗って甲殻類の頂点を目指す。複雑なコマンドは必要なく、好きな武器を振り上げて相手にぶつけてひっくり返せば勝ちというシンプルで分かりやすいルール。そして何よりもそのシュールな絵面。異彩を放つ絵面に引きよさられ、ついつい買ってしまう魔のゲームだ。

いわゆるジャケ買いをした!

こんなバカゲーですが、一人用のキャンペーンモード以外にも、オンライン対戦でランクマッチが用意されている。キャンペーンモードクリアすることで、新しい武器と新しい甲殻類が開放されていくので、キャンペーンモードで一通りの操作と武器の特性を覚えたら、バーサスからランクマッチに挑むという流れだ・

メニュー画面の”バーサス”がジワジワ来る。

1.短いが狂気の絵面を楽しむことが出来るキャンペーンモード

あなたはカニです。

カニノケンカはこの1文から始まる。甲殻類が戦うに理由など必要ない。チュートリアルでアイデンティティはカニだと宣言され、短めのチュートリアルを終えると本番が始まる。

そう、カニです。

カニノケンカは対戦ゲームだが、体力制ではなく、体制を崩してひっくり返ったほうの負けだ。スマブラのように%で蓄積ダメージが設定されているので、まずは相手を攻撃してダメージを蓄積させて、ボディに重い一撃を入れれば体制を崩してひっくり返すことができる。ひっくり返されたら即終了ではなく、ボタン連打することで復帰可能。しかし、何度もひっくり返っているうちに、いよいよ戻れなくなり勝敗が決する。

キャンペーンモードを開始すると、素手でパンチを繰り出すしかないが、ファイトマネーを貯めることで、新しい甲殻類と武器を買うことができる。カニには重さ、リーチ、旋回/移動速度など、各種ステータスに差異がつけられており見た目も性能も千差万別。カニの個性を踏まえて接近戦用の剣を持つのか、両手持ちの大型武器を持つのか、遠距離用の手裏剣やブーメラン、さらには銃を持つのかなど、自分の戦闘スタイルを考えて組み合わせていく。

ソードとシールドのシンプルなファンタジーゲームのナイトスタイル。

ダブルショットガンで相手を穴だらけにするスタイル。

ズワイガニ・・・フォースの暗黒面に落ちたな・・・。

上記スクリーンショット3枚を見れば概ね分かるだろうが、カニノケンカはカニと武器の組み合わせで出落ち感を楽しむゲームだ。それを楽しめないなら購入は見送ったほうが良いだろう。カニと武器の組み合わせによるゲームバランスなど気にする必要はない。ただただ、カニになりきって(感情移入は難しいが)無心で武器を振り回せばそれでいい。

難易度はノーマル、ハード、インフェルノと3段階用意されているので、カニや武器が一通り揃ったら、ファイトマネーでカニのステータスを伸ばして、高難易度に挑戦するというやりこみ要素も用意されている。

各キャンペーンの最後にはボスが待ち構えています。

狭いエリアなら手裏剣の様な投擲武器がオススメ。

難易度によるやりこみ要素が用意されているとはいえ、、クレイジーなPVに心を奪われて買った人も、正直1周すれば十分に満足できる(正気に戻る)だろう。せいぜいハードまで遊べば十分であり、インフェルノまでプレイするのは余程の物好きか、特別に甲殻類に思い入れのある人だけだ。

ハードモードからは難易度が大きく上昇するが、協力プレイも用意されている。ハードモードを家族や友人達と一緒に、ワイワイとプレイすることが、一番楽しめる遊び方だ。真剣に一人で遊ぶゲームではなく、パーティゲームとしての側面の方が強いだろう。来客時に時間を持て余すようなことがあれば、すかさずカニノケンカを出せば盛り上がることは間違いない。

武器の名前やワザ名の至る所にカニが潜んでいるが、正直なところお腹一杯になってくる。

誰かに盗まれそうな聖剣。

価格はスイッチ版2400円、Steam版1980円という比較的安いゲームなので多くを求めることはしないが、難易度はノーマルとハードの2種類で良いので、ステージ数を増やして狂った絵面を大量に提供して欲しかった。キャンペーンモードのチャプターは6まで用意されているが、各チャプターは難易度ノーマルでスムーズに行けば10分~15分程度のプレイ時間。難易度が3つあるとは言え、ボリューム不足感は否めない。PVを見てカニノケンカを買った人の大半は、甲殻類が様々なシチュエーションで乱舞する様を見たい訳なので、ステージ数は後1.5倍ぐらいは欲しかった。

砂漠でクギバットとチェーンを振り回しながら、バイクで襲ってくるカニ。マッドマックスの最新作?

2.マッチング相手に課題が残るランクマッチ

さて、キャンペーンモードを一通りプレイした後は、必然的にランクマッチに向かうことになる。カニノケンカはオンライン対戦でガチの対戦を楽しむことができるのだ。キャンペーンクリア後は、ひたすらにランキング上位を目指して対戦を繰り返すのみ。

憧れのメタルガニのダブルドリルで、シールドとフレイルの西洋騎士タイプと対戦。

ランクマッチでは、似たような腕前のカニと対戦出来ると一進一退の白熱した攻防を楽しむことが出来るが、残念なことにプレイ人口が圧倒的に人が少ない。そのため、2,3回連勝してレートが上がっただけで、レートランキングの1ページ目に載っているような猛者(猛甲殻類)とマッチングする。この狂気のゲームでレート上位まで上げるような執念の持ち主と戦うと、流石に一方的な試合運びで負けるので余り面白くない。

加えて、敗戦後に間髪入れずにランクマッチに挑むと、高確率で同じ人と連続マッチングしてしまう過疎ゲーあるあるが発生する。こればかりはプレイ人口の少ないインディーゲームの宿命であり、何かしらの理由で爆発的にプレイ人口が増えないと解決しない。レートに差がありすぎる場合は、何らかのハンディキャップを設けるか、無理にマッチングさせるのではなく強めのCPU戦をやらせるなどの配慮が欲しかった。

同じカニにボコられ続ける!
対戦モードではキャンペーンで解放した武器やカニを、購入していなくても自由に使うことが出来る。そのため、一通りノーマルでキャンペーンをクリアした後に、上位の難易度に挑むつもりであれば、限られたファイトマネーを節約するために、対戦モードで自由にカニと武器の組み合わせを試すのも良いだろう。

3.ゲームの題材と落とし所が難しい

カニノケンカはファイトクラブの名の通り、ガチの対戦がメインなのだが、武器種と甲殻類の多さからバランスの取れたランクマッチは提供されていない。一方で、誰でも無心で楽しめるキャンペーンモードは前述の通り短め。

独特の操作性、甲殻類毎の性能さ、まったく特性の違う武器が入り混じっているので、本気でランクマッチをバランス調整することは至難の技だろう。ゲームのタイトルとビジュアルから目指すところはランクマッチ(ガチの対戦)ではないはずだが、1vs1が最終的に行き着くところになっているのは残念である。超高難易度のCoopプレイを最終目標にし、周回して性能違いをの武器を集めるハクスラ系にして、おまけ程度に(ドロップアイテムの見せびらかしとして)フリーの対戦を用意するぐらいでも良かっただろう。

見た目はバカゲーだけど、終着点がガチ対戦!

パッケージ版は割引後の価格で3500円前後と、ゲームのボリュームを考えると強気な値段だが、カニノケンカはパッケージ版を所持したくなる不思議な魅力を持っている。特に、パッケージ版には初回特典として、ライトセーバーを格好良く構えるカニが前面に押し出されたサウンドトラックが付いてくる。パッケージ派ゲーマーの所有欲を満たしてくれる素晴らしい一品なので是非とも入手してもらいたい。サントラ込みの値段と考えれば十分に許容できるはずだ。

このジャケットを手元に置くことに価値がある。

なお、記事を作り終えてから気がついたのだが、実はフォトモードが用意されている。
まさかフォトモードが実装されているとは思っていなかったので、ゲーム中にそのまま撮ったスクショしか載せてない。無類の甲殻類好きは、自分の好きなアングルで思う存分に写真を撮ると良いだろう。

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