クリア時間 | – |
プレイ状況 | ステージ7でギブアップ |
プレイ時間 | 約5時間 |
発売日 | 1994年9月16日 |
対応機種 | GENESIS |
プレイ機種 | レトロフリーク |
開発元 | Software Creations |
発売元 | アクレイム |
ジャンル | アクション ジャンルの考え方 |
ネタバレ | 無し |
MAXIMUM CARNAGE:Spider Man Venom(マキシマムカーネイジ スパイダーマン ヴェノム)、1994年9月16日にアクレイムから発売されたGENESIS用のベルトアクションゲーム。
今回プレイしたのはGENESIS用、つまり海外版メガドライブな訳だが、日本向けにも極少量生産されて出荷されている。そちらは非常に高価でネットオークションやフリマにも滅多に現れない無い代物だ。また、マニュアルが日本語になっただけで中身は海外版と基本的に同じである。従って、日本版を入手する優位性はコレクション要素しか存在しないため、海外版で我慢することにした。
何故わざわざ入手難易度の高いゲームを遊んだかというと、2018年に配給された、スパイダーマンの宿敵を描いたマーベル映画『ヴェノム』の続編の正式タイトルが、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』だからである。続編のタイトルが2020年4月に決まった時から欲しかったのだが、海外版もあまり売っていないので入手に時間が掛かった。(箱説付きに拘らなければ見つかるが)
カーネイジに関する詳細な設定はアメコミ@ wikiに譲るので、興味がある方はそちらを見て頂きたい。実際にプレイする前に軽く目を通しておくと、登場人物の相関関係が分かり易いだろう。この作品には非常に多くのヒーローが登場するが、その設定はゲームでも忠実に再現されている。ゲーム途中でヒーローアイコンを取得すれば、Marvel作品でお馴染みのーロー達を召喚して敵を攻撃してもらうことも可能だ。
お馴染みのキャプテンアメリカや、スパイダーマンの新ユニバースとして、単独映画の公開が決まっているモービウスも登場する。ユニバースについて軽く触れた記事は、PS4/5のスパイダーマンに関する記事を見てもらいたい。Marvel作品の専門的なwikiのように詳細では無く、初心者向けに緩くまとめている。
難易度が高過ぎてクイックセーブを駆使してもクリアが辛い
MAXIMUM CARNAGE:Spider Man Venomは、ファイナルファイトの様なベルトアクションゲームだ。ウェブシューター,スイング,壁登りという、スパイダーマンのシンボルとも言えるアクションも実装されているが、ベルトアクションゲームとしてはシンプルな作りである。
パンチのコンボを繰り出して、攻撃とジャンプ同時推しでHPを消費する前後強攻撃。敵に接近すれば自動的に掴んで殴り攻撃からの投げなど、伝統的なベルトアクションゲームの仕様を踏襲しており、マニュアルの英語が全く読めないという人でも、気楽にプレイすることが出来るだろう。
ベルトアクションの定番操作に加えて、スパイダーマンの代名詞とも言えるアクションを繰り出すことが出来るので、ファンアイテムとしての満足度も高い。次のスクリーンショットでスイングしているのは、6本腕のドッペルゲンガーという敵キャラクターだが、このように敵もしっかりとスイングしてくる。操作キャラはスパイダーマン、ヴェノムの2種類が用意されているが、固有のアクションは設定されていない。
一般的なベルトアクションの基本を押さえつつ、スイングによる空中戦の要素をプラスしただけなので、90年代アクションゲームとしての面白さはある程度保証されているはずなのだが、とにかく難易度が高過ぎて鬱陶しい敵に辟易してしまう。敵の攻撃力が全体的に高く設定されており、序盤のザコ敵相手でも迂闊に囲まれてしまうと抜け出せずに倒されてしまう。囲まれる前にウェブで絡めて一対一の状況を作って戦うか、スイングして逆サイドに逃げるなどして、上手く立ち回る必要があるのだが分かっていても難しい。
さらにボスの攻撃は非常に強力で、こちらの体力が最大でも4発程で倒されてしまう上に、複数体同時に相手をするステージもある。こちらも一瞬だけヒーローを召喚して攻撃可能なのだが、焼け石に水程度の効果しかない。
また、こちらの攻撃を正確にガードするザコ敵が序盤から頻出する点も、難易度を大きく上げる要素だ。乱戦になった際に、敵をまとめて攻撃して画面外に吹っ飛ばす行為はベルトアクションゲームの王道的戦い方だが、まとめて攻撃したつもりが1体にだけガードされて、手痛い反撃を食らうシーンが多々ある。
クイックセーブなどを使わずにクリアしようと挑戦したが、ステージ7でどうしてもゲームオーバーになってしまう。どの程度のボリュームなのか取説を確認したところ、まさかの25ステージ以上。何とかエンディングを見るべくクイックセーブを解禁したが、頻繁にセーブとロードを繰り返すことになりプレイフィールが実に悪い。仕方がないので達人の動画を見て後は満足することにした。動画だとサクサク進んでいるが、このレベルに到達するには血の滲む様な鍛錬が必要だろう。
丁寧な原作再現とアメコミ要素
MAXIMUM CARNAGE:Spider Man Venomは、全25ステージ以上ありボリュームが多いゲームだ。そして、それらのステージとステージの合間には、しっかりとストーリーパートが用意されている。
ストーリーパートでは1枚絵が差し込まれ、丁寧に原作再現がされている。原作の設定を詳しく知らなくても、セリフを読めば大まかな話の流れは理解できるようになっている。序盤の難易度を落として、ストーリーパートを楽しめるような難易度設定なら、このゲームの評価は高くなったのでは無いだろうか。
ヴェノムはどちらかというと悪役のイメージだが、カーネイジ打倒のためにスパイダーマンと手を組んでいる設定だ。そのため、途中でどちらのヒーローで戦うか選択する画面が登場する。どちらをを選んでも修羅の道であることには変わりない。
クリアするまでプレイすることはないが、ファンアイテムとしての満足度は高い、なんとも惜しい作品。
ちなみに、このゲームには続編が存在している。MAXIMUM CARNAGE:Spider Man Venomと同様にベルトアクションゲームで、Spider-Man Venom in Separation Anxietyというタイトルだ。そちらはレトロフリークにて秘技コードを入れればキャラ無敵にできるため、安心して最後まで遊ぶことができる。そちらも入手済みなので、映画ヴェノムシリーズ第3弾が配給されるまでには遊ぶ予定だ。
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