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SD機動戦士ガンダム2【レビュー/評価】SDガンダムファンは取説に乗っているギャグマンガ目当てで入手するべし

評判/点数/感想
  • 5段階評価:★★☆☆☆
  • 点数:70点
  • コメント:点数の大半は取説のマンガによる
  • レビュー投稿時の進行状況:全ステージクリア

SD機動戦士ガンダム2は1993年9月23日にエンジェルから発売されたアクションゲーム。1992年に発売された、”SD機動戦士ガンダム V作戦始動”の続編として発売されたシリーズ2作目。

ゲームの作りとしては、左から右へ画面が強制横スクロールするタイプのアクションゲームで、一定距離進むと固定画面でボス戦に途中。1991年9月にアーケードゲームとしてリリースされた”機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの脅威”をモチーフにしており、操作感とシステムはサイコサラマンダーと概ね同じ。

SD機動戦士ガンダム V作戦始動、SD機動戦士ガンダム2、機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの脅威という似たようなゲームが、丸2年で似たようなゲームが3本もリリースされている。

同じ流れを汲む筈なのに、”機動戦士SDガンダム”や”SD機動戦士”と、表示にブレがある所が如何にも昔のいい加減さが出ていて感慨深い。ロゴから察するに、本来は”機動戦士SDガンダム”が正しいのだろうが、取説には”SD機動戦士”と書かれてしまっている。

サイコサラマンダーはマイナーネタを披露してドヤりたい一部のガンダマーに大人気。”V作戦始動”は家庭用の横スクロールガンダムアクションゲーム第1弾として、大量に出荷されているので中古ゲーム屋で並んでいるものを見たことがある人も多いだろう。今回紹介する”SD機動戦士ガンダム2″はシリーズ第2弾にして、早くもシリーズ打ち切りになってしまった作品なので、そこそこマイナーな部類のゲームだと思われる。

出せば売れるガンダムゲームなのに第2弾で終了という事は、つまりゲーム内容がお察しな訳だが、このゲームの真価はゲーム内容にあらず。取説に価値がある。

取説のギャグマンガはSDガンダムファン必携!

見出しの通りなのだが、SD機動戦士ガンダム2の価値は取説である。

取説には、SDガンダムにはお馴染みのギャグマンガが、ゲーム紹介に採用されている。往年のSDガンダムファンなら、この手のギャグマンガは絶対に抑えておきたいのではないだろうか?

“SD機動戦士ガンダム2″には以下の様なマンガが4ページ掲載されている。

もちろん、1作目の”V作戦始動”にもギャグマンガが載っている。
こちらも4ページ。

70点の内、50点はコレ。

原作再現は頑張っているが、爽快感の無いアクションゲーム

ゲーム自体は前述の通り、強制横スクロールのアクションゲーム。

最初にガンダムMk-II・Ζガンダム・百式の3機から好きな機体を選んでスタート。原作再現が行われているので選んだ機体によってステージ構成が異なり、ラスボスも異なる。

アクションゲームとしては残念な出来栄え

ゲームの絵面は良さそうに見えるが、敵機も自機もサイズが大き目なので、攻撃を当てやすい反面被弾しやすい大味な作り。

難易度イージーなら、敵の大きさも相まって適当に射撃しているだけでノーコンティニュークリアも余裕。一方で、難易度を上げると自機の大きさから敵の攻撃を避けきれずに直ぐに倒される。コンティニュー回数の制限があるので、高難易度でのクリアはなかなか難しい。最も、高難易度で頑張っても、何か特別な演出が用意されている訳でも無くストレスが溜まるだけ。従って、キャラゲーとしてSDガンダムのレトロなグラフィックを楽しむに留めた方が無難だろう。

このゲームには武器選択システムが採用されており、初期装備はバルカンだが時間経過とともにゲージが貯まるとビームライフルやバズーカを装備可能。しかしながら、パワーアップした武器は被弾すると失われ、バルカンに戻ってしまう。当たり判定の大きさから、武器を取った瞬間に失ってしまうことも多々ある。そのため、MK-2ならシールド、Zなら変形を選択する方が武器を選択するよりもゲーム進行上有利。

なお、百式には一撃必殺のメガバズーカランチャーが用意されているが、”チャージが長すぎてまず撃てない”という重大な欠陥を抱えている。(チャージ中にまず被弾する)

道中、敵が少ない時だけ辛うじて撃てるが、敵が少ないならバルカンで十分であり使いどころが無い。ボス戦で撃つのは至難の業。

スペシャルウェポンとして、リックディアス召喚がついているがこちらは優秀。

また、接近戦用にビームサーベルが用意されているが、遠近の切り替えは任意では行うことが出来ず、自機に敵が近づくと自動で切り替わる。自分のタイミングでサーベルを振れないので、当たらなかったり相打ちになったりと使い勝手が悪く、うかつにサーベルを振ってしまわないような位置取りが重要。ゲーム設計の根本にミスがあると言わざるを得ない。

左はパラスアテネにスカっているMK-2。右はバイアラン相手に相打ちになっている百式。接近戦ダメ!絶対!

SDガンダムを使った原作再現は努力が見られて好印象

ゲームのアクション面は散々だが、SDガンダムを使った原作再現は見事。

例えば、大気圏突入のステージのボスであるマラサイ戦では、背景に大気圏突入用のパラシュートが並ぶ。そして時間が経つと、自機が発熱して色合いが赤っぽく変化する演出も入る。

大気圏に突入しながら被弾して涙目になっているマラサイを見ると、なんともSDガンダムらしさが出ていて良い。

また、アニメを意識しているので、ステージ途中にアイキャッチも入る。

また、Zガンダムの象徴と言えばやはり可変モビルスーツなのだが、各種ボス機はしっかりと戦闘中に変形してくれる。

サイコガンダムも変形。敵機に当たりは無いので、鈍重なサイコガンダムを相手する時だけはビームサーベルが役に立つ。地上に降りてきたら重なって左右に移動するだけで自動でサーベルを振って勝ててしまう。

ハンブラビやガブスレイは原作通り複数機を同時に相手にすることになる。
ただでさえ狭いステージに蜘蛛の巣を設置されるので被弾率が高く、武器がほどんど使えないのでひたすらバルカン攻撃。

アクションゲームとしては正直楽しめないのだが、”SDガンダム”という要素を楽しむ事はできる。
SDガンダムファンは箱説付きで買ってコレクションの足しにしては如何だろうか?

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