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ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX【レビュー/評価】大量の追加ポケモンや便利なサポート機能で、実質的に完全新作に近い良リメイク

評判/点数/感想
  • 5段階評価:★★★★☆
  • 点数:80点
  • コメント:もう少しテンポが速ければ★5狙えた
  • プレイ時間:約13時間(ストーリークリアまでの参考)

2020年3月6日にSwitchで発売されたポケモン不思議のダンジョン 救助隊DXは、2005年11月17日にGBAとDSで発売された、ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊のリメイク版。

オリジナルのポケモン不思議のダンジョン発売からリメイクまで約15年。かすかに残っているオリジナル版の記憶と言えば、99Fダンジョンでパラセクトに部屋全体のマヒ攻撃を食らい、プテラにプレッシャーを掛けられてPPを削られ、兎に角逃げ回ってクリアした事ぐらい。完全にストーリーの展開は忘れている。また、15年の間に本家ポケモンに登場するモンスターの数は3倍近くに膨れ上がっている。

ストーリーをあまり覚えていないこと、モンスターが大幅に増えていること、新タイプや新特性も登場していることから、リメイクとはいえ殆ど完全新作に近い感覚で遊ぶことが出来た。

なお、この記事は本編クリアまでのレビュー記事である。クリア後の”清らかな森”については以下のレビュー記事を参考にしてもらいたい。
ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX 99Fダンジョン”清らかな森” 【レビュー/評価】むしろポケモンに詳しくないシレンジャーがプレイするべき!

1.便利機能の大量追加で遊びやすさが大幅にアップ!

DX版の最も大きな特徴は、遊びやすさが強化だろう。

ゲームをリメイクする場合には、どこまでオリジナル要素を残すのか?あるいは壊すのか?という論争が付き物。仕様の変更には賛否両論あると思うが、ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXにおいては、本質的なゲームプレイ以外で時間を取られる要素を極力排除しようとした努力が伝わってくる。

ポケダンシリーズで一番遊びやすい!

相性が一目瞭然

ポケモンの象徴と言えば、タイプと特性の相性バトル。

プレイヤー同士の対戦は、膨大な知識量から最適な行動を選択することが勝負の鍵となる。しかし、不思議のダンジョンは一人プレイのゲーム。しかも倒されると全てを失って最初からやり直し。

ガチのポケモン勢以外がポケダンのボス戦で取る行動は何かと言えば、それは”相性調べ”である。相性を完璧に覚えているポケモンガチ勢以外は、敵のタイプと特性から、自分の持っている技が有効かどうかを調べてから、効果的であれば技を実行する。という、ゲーム外作業をオリジナル版では強いられていた。

しかし、リメイク版では、技メニューを開けば一目で相性を確認可能。

はがねとひこうの複合タイプの弱点は・・・。 とか調べる必要無し。

◎、〇、▽、Xの4種類で示してくれるので視覚的に一瞬で判断できるし、考えるほどでもない雑魚戦であれば、攻撃ボタンを押せば自動で一番高い効果を期待できる技を判断して使ってくれる。

ポケダンは対戦ゲームではないため、時間掛ければ誰でも答えが分かることであれば、時間を掛けさせない様にアシストするという素晴らしい判断。

オート移動でストレスフリー

不思議のダンジョンにおけるフロアの廻り方は人それぞれだが、一般的にはアイテムが見えているならそれを拾ってから階段に向かうだろう。

今回はそのフロアの廻り方に対してアシストが入っており、オート移動ボタンを押せば、自動的に最短ルートで未踏破の部屋を巡回し、アイテム回収してから階段に向かってくれる。

また、階段優先モードにすれば、階段を見つけた時点で階段に乗ってくれるし、通路ダッシュ機能をオンにすれば、オート移動中も通路を高速ダッシュ移動してくれる。

なお、このモードは自キャラの一定範囲内に敵が近づくと、自動的に解除される。

え?不思議のダンジョンでオート!?と、懐疑的に思う人も居るだろう。しかし、オート移動機能は本当に実装されて良かった神機能だ。

今後発売する全ての不思議のダンジョンに実装して欲しい!

オート移動は、あくまで消化要素的な巡回を自動化してくれるだけで、シビアな判断が求められて実力を試される状況をどうにかできる機能ではない。

例えば、今居るフロアは、隣の部屋にアイテムが一つあり、更にその隣の部屋に階段があるという状況だとしよう。その場合、経験値稼ぎなどをする必要がない限り、100%の人が隣の部屋でアイテムを拾ってから、さらにその隣の部屋の階段に乗って下の階に向かうはずだ。その様な行動が確定している状況なら、オートモードの出番だ。確実にその様に動いてくれるので、指が疲れず操作ミスも無く、全プレイヤーが得をして誰も損をしない。

それと、これはハード的な問題なのだが、ニンテンドースイッチのプロコンは十字キーが全方向一体型で使いにくい上に、異様に硬くて操作感が最悪である。キャラクターの移動にはスティックを使用できるが、ポケダンはマス目を移動していくゲームなので、細かな分解能は不要なためスティック操作は不向きである。(操作の誤爆リスクが高くなるだけなので十字キー推奨)

一方でジョイコンの十字キーは独立型で操作しやすいが、そもそもの耐久性に疑問があるので極力使いたくない。(問題はスティックだけかもしれないが、とにかくジョイコン自体に負荷を掛けたくない。)

このように、Switchで十字キーをメインに使うゲームは、プロコンもジョイコンもダメなので、操作回数を減らしてくれる機能は本当に有難い。

訓練所がシンプルかつ効果的に

オリジナル版にもあったマクノシタの訓練所の仕様が大きく変更されており、実にシンプルになっている。

リメイク版では、依頼達成やシナリオ進行で貰えるホンキチケットというアイテムを使えば、一定時間だけ自分のタイプに有利な敵しか出てこない特別なダンジョンに潜ることができる。

出てくる敵は通常よりも大幅に(10倍?)経験値が増えており、自キャラは倒されても自動で復活するので、制限時間内にノーリスクで敵をひたすら倒して、仲間にしたばかりのポケモンも即戦力に育てることが可能だ。

出てくるポケモンが多いが育成に悩まされない。

使いたいポケモンが居るけど、育成する時に戦力ダウンするから面倒くさい・・・。という序盤の悩みを完全に解決してくれるシステムである。

2.先頭のテンポの悪さは少々気になる

ポケダンDXの醍醐味といえば、やはり大人数戦闘だろう。

メインパーティ3匹に加えて、道中で仲間に加えたポケモンと合わせて最大8匹で戦闘することが可能だ。

ボス戦は複数VS複数でチームバトルをしたり、伝説ポケモンに8匹で挑んだりと、なかなか雰囲気が出ているのだが、如何せんこれだけの数が同時に動くので時間が掛かる。

1ターン毎に延々と全てのアクションエフェクトが表示された上に、効果のログが流れ続けるので待ち時間が発生する。操作キャラ以外の演出を全スキップしてログだけ残るような、簡易描画モードの様な物を用意してくれると嬉しかった。

序盤のゲンガーチームとの闘い。こちらのメンバーが初々しい。

終盤のグラードン戦。全体効果で右下のログ流れまくり。

また、団体行動をしていると、通路ではどうしても仲間との場所替えが面倒になる。ポケダンにはモンスターボールが存在しないため、仲間を収納する事はできない。主人公は人間が変身したポケモンという設定なので、モンスターボールを使えるポケモンみたいな設定にして、使わない仲間を引っ込ませる機能があっても良かっただろう。

隊列の調整は一苦労なので、メインポケモン以外は使い捨てになりがち!

そして、ポケダンは救助隊として、困っているポケモンの依頼に答えて救助に向かうゲームだ。効率よく依頼を達成するために、1回の冒険で5,6個の依頼を同時に受ける事はザラである。全以来を同時にたってした場合、拠点に戻ってからの、お礼の会話⇒アイテム受け取り⇒格付けゲージ上昇 という流れを、依頼の数だけ見る必要があり時間が掛かって不満を感じる。会話を全スキップすれば、お礼が一括表示されて、ゲージも一括上昇する仕様なら快適だったはず。

項目1で紹介したように、革命的な進化を遂げたサポート機能が追加されたにも拘らず、基本的な簡単に改善できそうな部分はそのまま放置されていて残念であった。

3.ストーリーは殆どオリジナルの通り

ストーリーに関しては、プレイするうちに何となく思い出してきましたが、多分大きな改変はされていなさそうだ。

最初の性格判断で自分のポケモンが決まるが、自分で選択も可能になっており自ポケ厳選が不要になっている。

ネタバレ無しでストーリーの結論を語ると、

伝説の肩書を背負っているポケモンは総じてクソ

という内容。

序盤の伝説のトリポケ3匹がとんでもなく無能で、濡れ衣着せて襲って来て返り討ち三連続だったり、レックウザには”お前、そんなところに住んでいるのに世界の異変に気が付かねえのかよ・・・”とツッコミを入れたくなるお話。

この間抜け面にはイラっとくる

ご存知の通り、不思議のダンジョンはクリア後が本番。メインストーリーはオマケなので細かい事は気にしなくても良いだろう。(伝説としての威厳を保てるような内容に変更しても良かったかもしれないが・・・)

本編クリアまでの時間は、経験者なら10数時間、初心者なら20時間ぐらいだろう。クリア後のダンジョンは大量に用意されており、全クリア+全ポケモン集めをやろうと思えば、100時間ぐらいは余裕で必要になるボリューム。

ゲームの難易度としては、ボス討伐は全体的に簡単。大抵のボスにはステータス異常が効くので囲って殴り続けて瞬殺できるはずだ。一方で、道中は主人公とパートナーのタイプによっては厳しい場面が出てくる。そのため、上手く2匹の弱点を補えるような3匹目の選択が重要になってくる。(幸い、前述の訓練所のお陰で3匹目の育成は苦じゃない)

ポケモンが好きで、じっくりと時間をかけて遊べるゲームを探している人にはオススメしたい。

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