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Maneater(マンイーター)【レビュー/評価】バカゲーに見えて、オープンワールドゲーム入門には丁度良い

評価と感想
  • 5段階評価:★★★☆☆
  • 点数:70点
  • 感想:飽きる直前にクリアできる丁度良いボリューム。
  • レビュー投稿時の進行状況:ストーリークリアまで。
  • プレイ時間:約7時間
  • トロフィー:57%

2021年1月のPSNフリープレイに登場した Tripwire Interactive開発のManeater(マンイーター)は、日本国内向けには2020年12月17日にPS4/PS5向けに発売された、サメが主人公のオープンワールドアクションゲーム。今回のフリープレイはPS5版のみだが、発売から1か月も経たない内にフリープレイに投入されるという異例の展開。

Maneaterの主人公は、漁師に親を殺された子サメだ。親サメを殺した人間に復讐するために、人間や他の海洋生物を食べまくって成長して力を蓄えていくというお話。この設定だけ見ると完全にバカゲーだが、Maneaterはオープンワールドゲームの基本に忠実で、意外としっかりとした作りをしている。

しかし、結論から書くと、真面目な路線で行くなら、もっとマップを大きくして成長要素を作り込んで欲しかったし、バカな路線で行くならもっと滅茶苦茶な展開にして欲しかった。つまり、一言で表現すれば中途半端なゲームだ。

無料のフリープレイなので80点だが、別に積極的にやるほどではないので★3というところ。わざわざ金を払って買っていたら70点で、クリア後に話題性があるうちに売る可能性が高い。

1.オープンワールドゲームとしての真面目さが仇

Maneaterは、サメになってを喰い散らかすバカゲーだが、オープンワールドゲームとしては超絶にオーソドックスなタイプ。

このワールドマップを見て欲しい。

万国共通のオープンワールドマップ

オープンワールドゲーム経験者は、見た瞬間に”あーハイハイこのタイプね”と理解する、最早グローバルスタンダードなマップだ。

オープンワールドマップあるある
  • ?:未発見のオブジェクト
  • アイコン:発見済みの未踏破オブジェクト
  • チェックマーク:踏破済みオブジェクト
  • 説明文:フォーカスしたクエストの説明文と報酬
  • 黄色い枠:地域の区切り(地域別踏破率に影響)

完全に見慣れた”いつもの”オープンワールドのマップであり、経験者なら何一つ迷うことが無い。

いざプレイを進めると、クエスト報酬や他の生物を捕食することによって、脂肪やタンパク質、ミネラルといった栄養分を入手可能だが、これらは俗に言う”強化素材”の一種である。これらを消費することで、RPGでいうところの武器に該当する、サメの頭部やヒレを強化したり、アクセサリーに該当する消化器官や陸上歩行性能を強化可能だ。

体を強化することでステータスアップ

強化内容は、突進能力アップ,船員からのダメージ減少,捕食時のHPや素材入手量アップ,毒でスリップダメージ追加など、実にRPG的で当たり障りのないもの。

思わず、真面目か!と、ツッコミを入れたくなる。

“サメになって人を襲いまくる”という設定とアンマッチなのはまだ良いが、スキルツリーがある訳でも無く、装備の選択肢も少ない。つまり、真面目路線で行くにしては作り込みが甘く評価を下げる。

戦闘自体はシンプルで、攻撃方法は噛む(単体)、テールアタック(範囲)、突進(移動兼攻撃)の3種しかない。突進はダメージ効率が低く使う機会が少ないので、攻撃手段の選択肢は実質2種類と乏しく戦闘は単調になりがち。

特に大型の捕食者(エリアボス)戦はワンパターン。こちらがボスに噛みついたら、相手も噛みつき返してくるか、テールアタックをしてくるかの2択。それを緊急回避してから、更に噛み付き返すかテールアタック。これの繰り返ししかやることがない。ボスの攻撃は慣れれば簡単に避けることが出来るので、苦戦する事は殆ど無かった。ピンチに陥ったのは、ストーリーのラストバトルと、途中で初めてアオサメが出て来た時ぐらいだろうか。

下の動画はパーティ会場で人を吹っ飛ばす様子。このような場合は効率からテールアタック一択。

オープンワールドの仕様はそのままでも良いから、人間から奪った重火器を装備できて、サメハンターを喰ったら弾をリロードできるとか、奪った武器を強化出来てアサルトライフルやロケットランチャーまで使えるとか、もっと破天荒なバカゲーらしさ全開でも良かったのではないだろうか。

2.ストーリーはふざけた路線で良い

ストーリーの途中には終始ふざけたナレーションが入る。

ナレーションの雰囲気としては、Amazonプライムで配信しているグランドツアー(旧トップギア)のジェレミー・クラークソンのような、適当で他人を小馬鹿にしたようなノリで、魚やタウンシンボルの説明が行われると想像してもらいたい。このナレーションはバカゲーには見事にマッチしている。

ストーリーにおけるボス戦が始まる前には捕食者のカットイン演出が入る。凶暴な顔が一気に近づいて来て迫力がある点は評価したい。(戦闘は単調だが・・・)

また、人間を襲っていると、”脅威度”という数値が上昇していき、それが一定値に達するとサメハンターが登場する。このサメハンターにもボス風の演出あり。変なオッサンのコミカルなポーズを取って笑わせに来ている?のだが、日本人の感性的にはイマイチ。欧米人には受けるのだろうか。

ちなみに、サメハンター達は颯爽と現れて銃火器で遠距離攻撃をしてくるので厄介なのだが、サメのジャンプ噛み付きが当たれば海に引きずり込めるので即死させることが可能だ。

3.オープンワールド入門には最適

オープンワールドゲームというと、一般的には自由度が高い代償として移動に時間が掛かり、キャラクターの育成要素も複雑。オープンワールドゲームはシステムに慣れてからが本番だと理解していても、序盤の取っ付き難さから敬遠してきた人も多いだろう。

それに対して、Maneaterは主人公がサメなので最初から高速移動が可能。育成要素はストーリーの進行上で手に入る装備を選ぶだけで、何を選んだところで結局は噛みついて振り回すだけのお手軽操作。更にデスペナルティは一切無し。

ゲームのボリュームは、目に付いた探索オブジェクトには極力寄り道したが、それでもクリアまでは7時間程度。多分トロコンまでは効率的にやれば12,3時間。単純操作にも飽きて来たな・・・。と感じてきたぐらいで丁度クリアできる。

従って、Maneaterは、オープンワールド初心者が、オープンワールドゲームの遊び勝手を掴む練習に最適と言えるだろう。

PS5ではオープンワールドゲームの神ゲー、”ホライゾン ゼロ ドーン”の続編、”ホライゾン:禁じられた西部”が発売予定。今までオープンワールドゲームに縁の無かった人も、まずはManeaterで練習してから神ゲーの続編に挑んでも良いかもしれない。

それと、Maneaterとは関係ないが、魚同士が戦っている様子を見ていると、20数年前にゲーム誌のファミ通ブロスが迷走してマンガ誌になった際に、”ふな太フィッシュグラップ”という魚同士を戦わせるバトルマンガが載っていた記憶が蘇った。主人公の魚はフナのふな太で、体に攻撃用の改造パーツみたいなのを付けて戦うみたいな内容だったはず。作品の出来は最早覚えていないが、アイデアに感心した記憶がある。

そんな訳で、インディーゲーム業界の方々には、カニノケンカならぬ、サカナノケンカを作ってもらいたい!

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