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Maneater (マンイーター)【レビュー/評価】バカゲーに見えて、オープンワールドゲーム入門には丁度良い。しかし、もう少し狂った設定を入れても良かった。

点数評価75点
プレイ状況クリア
トロフィー:57%
プレイ時間約7時間
発売日2020年12月17日
対応機種Switch/PS4/PS5/Steam
Xbox (Gamepass)
プレイ機種PS5
開発元Tripwire Interactive
発売元Koch Media
ジャンルアクションRPG
ジャンルの考え方
総評/評判/感想

何事も中途半端が一番よくない。Maneater (マンイーター)は、悪いゲームでは無いが、オープンワールドゲームとして妙に真面目だ。人食いサメのゲームとして、バカな路線に全力で振り切った方が良かっただろう。オープンワールドゲーム未経験者が、軽いノリでシームレスに繋がる世界を体験するには良いかもしれない。

総合評価
 (3.5)
革新性
 (3.5)
ユーザビリティ
 (4)
ビジュアル
 (4)
サウンド
 (2.5)
プレイ継続性
 (3)
コストパフォーマンス
 (3)

2021年1月のPSNフリープレイに登場した Tripwire Interactive開発のManeater(マンイーター)は、日本国内向けには2020年12月17日にPS4/PS5向けに発売された、サメが主人公のオープンワールドのアクションRPG。フリープレイはPS5版のみだが、発売から1か月も経たない内にフリープレイに投入されるという異例の展開。

Maneaterの主人公は、漁師に親を殺された子サメだ。親サメを殺した人間に復讐するために、人間や他の海洋生物を捕食しまくって成長し、力を蓄えていくというお話。この設定だけ見ると完全にバカゲーだが、Maneaterはオープンワールドゲームの基本に忠実で、意外としっかりとした作りをしている。

しかし、結論から書くと、真面目な路線で行くなら、もっとマップを大きくして成長要素を作り込んで欲しかったし、バカな路線で行くならもっと滅茶苦茶な展開にして欲しかった。つまり、一言で表現すれば中途半端なゲームだ。

無料のフリープレイなので80点だが、別に積極的にやるほどではないので★3.5というところ。わざわざ金を払って買っていたら70点で、クリア後に話題性があるうちに売る可能性が高い。

オープンワールドゲームとしての真面目さが仇

Maneaterは、サメになって何もかもを喰い散らかすバカゲーだが、オープンワールドゲームとしては超絶にオーソドックスな作りをしている。

このワールドマップを見て欲しい。

万国共通のオープンワールドマップ

オープンワールドゲーム経験者は、見た瞬間に“あーハイハイこのタイプね”と理解する。最早グローバルスタンダードに近いオープンワールドゲームのマップだ。

オープンワールドマップあるある
  • ?:未発見のオブジェクト
  • アイコン:発見済みの未踏破オブジェクト
  • チェックマーク:踏破済みオブジェクト
  • 説明文:フォーカスしたクエストの説明文と報酬
  • 黄色い枠:地域の区切り(地域別踏破率に影響)

サメのゲームを始めたはずが、完全に見慣れた“いつもの”オープンワールドのマップが登場する。オープンワールドゲーム経験者なら何一つ迷うことが無い。

いざプレイを進めると、クエストのクリア報酬や他の生物を捕食によって、脂肪やタンパク質、ミネラルといった栄養分が手に入る。これらは俗に言う“強化素材”の一種である。強化素材を消費することで、RPGでいうところの武器に該当する、サメの頭部やヒレを強化したり、アクセサリーに該当する消化器官や陸上歩行性能を強化可能だ。

体を強化することでステータスアップ

強化内容は、突進能力アップ,船員からのダメージ減少,捕食時のHPや素材入手量アップ,毒でスリップダメージ追加など、実にRPG的で当たり障りのないもの。

思わず、真面目か!と、ツッコミを入れたくなる。

“サメになって人を襲いまくる”という設定とアンマッチなのはギャップを楽しむということで良いかもしれないが、スキルツリーがある訳でも無く、装備の選択肢も少なく物足りない。つまり、真面目路線で行くにしては作り込みが甘く評価を下げる。

戦闘自体はシンプルで、攻撃方法は噛む(単体)、テールアタック(範囲)、突進(移動兼攻撃)の3種しかない。突進はダメージ効率が低く使う機会が少ないので、攻撃手段の選択肢は実質2種類と乏しく戦闘は単調になりがち。

特に大型の捕食者(エリアボス)戦はワンパターン。こちらがボスに噛みついくと、相手も噛みつき返してくるか、テールアタックをしてくる。大半はこの2択なので、それらを緊急回避してから、更にこちらが噛み付き返すかテールアタックを繰り出す。これの繰り返ししかやることがない。ボスの攻撃は慣れれば簡単に避けることが出来るので、苦戦する場面は殆ど無かった。ピンチに陥ったのは、ストーリーのラストバトルと、途中で初めてアオサメが出て来た時ぐらいだろうか。

下の動画はパーティ会場で人を吹っ飛ばす様子。このような場合は効率からテールアタック一択。

オープンワールドの仕様はそのままでも良いので、人間から奪った重火器を装備できて、サメハンターを喰ったら弾をリロードできるとか、奪った武器を強化出来てアサルトライフルやロケットランチャーまで使えるとか、もっと破天荒なバカゲーらしさ全開でも良かったのではないだろうか。

ストーリーはふざけた路線で良い

ストーリーでは新しいロケーションに入る度に終始ふざけたナレーションが入る。

ナレーションの雰囲気としては、Amazonプライムで配信しているグランドツアー(旧トップギア)のジェレミー・クラークソンのような、適当で他人を小馬鹿にしたようなノリで、魚やタウンシンボルの説明が行われると想像してもらいたい。このナレーションはバカゲーには見事にマッチしている。

ストーリーにおけるボス戦が始まる前には捕食者のカットイン演出が入る。凶暴な顔が一気に近づいて来て迫力がある点は評価したい。

また、人間を襲っていると“脅威度”という数値が上昇していき、それが一定値に達するとサメハンターが登場する。このサメハンターにもボス風の演出あり。変なオッサンのコミカルなポーズを取って笑わせに来ている?のだが、日本人の感性的にはイマイチ。欧米では受けるのだろうか。

演出と共に颯爽と現れるサメハンター達は銃火器で遠距離攻撃をしてくる厄介な敵だが、サメのジャンプ噛み付きが当たれば海に引きずり込めるので即死させることが可能だ。この大味なバランス調整も首を傾げるところ。

オープンワールド入門には最適

オープンワールドゲームというと、一般的には自由度が高い代償として移動に時間が掛かり、キャラクターの育成要素も複雑。オープンワールドゲームはシステムに慣れてからが本番だと理解していても、序盤の取っ付き難さから敬遠してきた人も多いだろう。

それに対してManeaterは、主人公がサメなので最初から高速移動が可能。育成要素はストーリーの進行上で手に入る装備を選ぶだけで、何を選んだところで結局は噛みついて振り回すだけのお手軽操作。更にデスペナルティは一切無し。

ゲームのボリュームは、目に付いた探索オブジェクトには極力寄り道したが、それでもクリアまでは7時間程度。多分トロコンまでは効率的にやれば12,3時間。単純操作にも飽きて来たな・・・。と感じてきたぐらいで丁度クリアできる。

従って、Maneaterは、オープンワールド初心者が、オープンワールドゲームの遊び勝手を掴む練習に最適と言えるだろう。

PS5ではオープンワールドゲームの神ゲー、“ホライゾン ゼロ ドーン”の続編、“ホライゾン:禁じられた西部”が発売予定。今までオープンワールドゲームに縁の無かった人も、まずはManeaterで練習してから神ゲーの続編に挑んでも良いかもしれない。

それと、Maneaterとは関係ないが、魚同士が戦っている様子を見ていると、20数年前にゲーム誌のファミ通ブロスが迷走してマンガ誌になった際に、”ふな太フィッシュグラップ”という魚同士を戦わせるバトルマンガが載っていた記憶が蘇った。主人公の魚はフナのふな太で、体に攻撃用の改造パーツみたいなのを付けて戦うみたいな内容だったはず。作品の出来は最早覚えていないが、アイデアに感心した記憶がある。

そんな訳で、インディーゲーム業界の方々には、カニノケンカならぬ、サカナノケンカを作ってもらいたい!

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