美麗なドット絵と、骨太なディアブロ風アクションの両立!Chidren of MORTA(チルドレン・オブ・モルタ)~家族の絆の物語~【レビュー/感想】

評価と簡易感想
  • 5段階評価:★★★★☆
  • 点数:90点
  • 感想:難易度ハードも2週目でしっかりプレイする人なら★5
  • レビュー投稿時の進行状況:ストーリークリアまで。
  • プレイ時間:約13時間

今回レビューするのは、2020年12月17日に発売された、Chidren of MORTA(チルドレン・オブ・モルタ)~家族の絆の物語~。11 bit studiosとDead Mageが開発し、日本ではDMMGamesがパブリッシャー。

チルドレン・オブ・モルタは、インディーゲームながら製作期間は5年以上と、じっくりと手間暇かけて作られた作品。目を奪われる美しさのドット絵に話題が向きがちだが、しっかりと時間を掛けて開発しただけあり、アクションの面白さも抜群。難易度ノーマルでも十分に手応えがあり、スキルやアイテム運用に頭を使う骨太なアクションゲームだった。

プレイフィールとしてはディアブロライクなハクスラで、それにローグライクな自動生成ダンジョンが加わったアクションゲームである。プレイアブルキャラとしては、主人公達ベルグソン家の6人+1人の合計7人が用意されている。キャラクター毎に操作感が大きく異なり、状況に合ったキャラクターを探るという楽しみ方も可能。

1.ドット絵は美麗な上にしっかり動く

チルドレン・オブ・モルタの最大の特徴はやはり美麗なドット絵。

雄大な自然風景から薄暗いダンジョン、儀式的なイベントまで、緻密に作り上げられたピクセルアートは見事の一言。最初から最後まで、飽きることなく見入ってしまうことだろう。止まっている背景部分以外にも、光や炎、湧き出る敵などのエフェクトも凝っており、イベント毎に感心すること間違いなし。

自然

ダンジョン

儀式

ドットの絵の美しさもさることながら、特筆すべきはその動き。

ドット絵がこれでもかと動き、イベントを盛り上げるのである。

以下の動画は、序盤にベルグソン家の母親が一時的に攫われるイベントシーン。

異変に気が付いた父親が、ドアを破って部屋に入り母親を助けようとし、それを追いかける他の家族と、隙間を縫うように魔法で高速移動してくる祖母が描かれている。それぞれのキャラクターは小さいものの、細かな動きから緊迫した雰囲気が3Dゲームにも劣らないレベルで伝わってくる。

チルドレン・オブ・モルタのキャラクター達は、時々セリフが出るものの、長い会話をすることはない。代わりに、随所でナレーションがボイス有り(土師孝也)で入っている。インディーゲームの限られた予算の中で辿りついた、キャラクターボイスは付けずにナレーションに絞るという表現方法なのだろう。チルドレン・オブ・モルタはドット絵の動きのレベルが高く、キャラクターボイスを付けるまでも無く十分な情報量を持っているため、ナレーションのみでもフルボイスのゲームにも劣らないイベントシーンが繰り広げられる。

年頃の子供と父親の微妙な距離感もしっかり伝わる

暗いシーンは特にナレーションが合う

2.難易度はやや高めながら、救済措置も十分なアクション

チルドレン・オブ・モルタは前述の通り、ハクスラアクションとローグライクが融合したようなアクションゲームで、難易度ノーマルでもそれなりの難しさ。

特に2ステージ目からは罠のギミックが増え、敵の攻撃方法も多彩になるので油断していると直ぐに倒される。それでも上手くレベルデザインされており、アクションゲームが苦手な人でも最終的にはクリア出来るように配慮されている。

見た目は大体ディアブロ

一般的なハクスラでは、キャラクターの強化手段としてランダムに効果が付与された武器のドロップを狙うタイプが多いが、このゲームではシンプルに、取得した資金でステータスを強化していくことになる。”家族全員の武具”を強化するという設定なので、攻撃力や体力などの強化項目を選ぶと全キャラクターに効果が反映される。

ローグライク要素としては、ダンジョンは自動生成だがレベルは継続性。プレイ途中に手に入れたアイテム(後述の聖遺物やルーン)は1回の冒険に限り有効で、ダンジョンをクリアしたり倒されたりすると全て失われる。一方で強化手段として消費する資金は、途中で倒されても失われることは無く、全額を持ち帰ることが可能である「。

キャラクター周りの成長システムが上記のような感じのディアブロだと思ってもられば分かりやすいだろう。

ワラワラと大量に沸いて来るザコ敵の群れを吹き飛ばしながら進んでいくも、時には数に圧倒されて捌ききれず倒されることも多い。また、特殊能力(フリーズや毒沼生成)を持った強化タイプの敵に遭遇して瞬殺されることも・・・。

道中のアイテムは慣れるまで少しややこしい

このゲームで、最もローグライクの要素が強い部分が、道中で拾ったり商人から購入できるアイテムである。

アイテムは5種類あり、最初はオベリスク以外は分かり難いかもしれない。

プレイ中に取得/使用するアイテム
  • 聖遺物:
    範囲攻撃,回復,バリアなどの特殊効果を発揮。クールタイムが設定されており何度でも使える。
  • 聖なる恵み:
    キャラクターの永続バフ。ステータスアップや自動攻撃するオプションなど。
  • ルーン:
    メインor2種類の特殊攻撃に、追撃やデバフなどの追加効果が加わる。一定回数使うと効果が切れる。
  • お守り:
    1度だけ任意のタイミングで使える。範囲攻撃,アイテム入手,一定時間無敵など、効果は多種多様。
  • オベリスク:
    取った瞬間から一定時間だけキャクターをバフする。

ランダムに入手するこれらは全てを持ち歩くことは出来ないので、上手く取捨選択してダンジョンを踏破していく。

強いアイテムを入手できれば、アクションゲームが得意な人なら低レベルでもクリア可能である。一方でアクションゲームが苦手な人でも、繰り返しキャラクターを強化したうえで、アイテムの引きが良ければ何とかクリア出来る可能性が残されている。

選択したキャラクターによって大きく変わる戦法

操作性の異なるプレイアブルキャラが7人もいるため、ステージ毎に最適なキャラクターを選ぶことが重要になる。

特にボス戦ではキャタクターによって得意/不得意が明確に出る。

遠近7キャラ、それぞれに得意不得意があり

例1:最初のクモのボス戦

クモの糸をステージに張り付けて移動を阻害してくるので近接キャラは不利。一方で遠距離キャラだとレベルが低くても難なく倒せる。

例2:発生が早い近接攻撃をしてくる中盤のボス戦

攻撃の発生が早いなら、盾持ちキャラで確実に防いでカウンターを入れれば良い。

例3:高威力広範囲な攻撃をしてくるが鈍重なボス戦

相手が遅いなら、こちらも止まりながらしか攻撃できないが、ダメージ効率の高いキャラで攻める。

どのキャラクターも満遍なく育てたい

チルドレン・オブ・モルタは家族の絆がテーマのゲームなので、育成要素にもそれが反映されている。

キャラクターのレベルはそれぞれ独立しており、レベルアップすると簡易ながらスキルツリーに自分でスキルポイントを振ることができるのだが、スキルポイントを一定値振る毎にパッシブ効果を得ることができ、その効果は家族全員に波及=操作キャラクターを変えても継続する。

攻略に詰まったと感じたら、育てていないキャラクターでクリア済みのステージをプレイしイベントをこなすなどすれば、おのずとレベルも上がりパッシブ効果を得て、知らずと資金も溜まって家族全体のステータス強化もできるだろう。

このように、地道に強さの底上げが出来るので、アクションゲームが苦手な人でもその内にクリア可能である。特に、ジョン(父親)は最終的にHP自動回復の俗に言うリジェネ効果を得ることが出来るので、誰を育てるか迷ったらジョンが良いだろう。ジョンさえ育てきれば、全キャラクターでHPが自動回復するようになる。

また、幸いにもイベント数は豊富なので、単純な敵を倒すだけの作業としてのレベル上げになることも無い。

悪行を尽くす蛮族を成敗するも良し

儀式を拝見しても良し

3.買うならPS4のパッケージ版がオススメ

チルドレン・オブ・モルタはPS4とSwitchで、ダウンロード版及びパッケージ版どちらも発売されています。どちらのハードも持っているのであれば、PS4のパッケージ版を選ぶべきだろう。

ロード速度からPS4版をお勧めしたい

私は何となくドット絵のゲームはニンテンドー機でプレイしたい気持ちがあるので、Swtich版を購入したが失敗だった。

起動時とダンジョン突入時に30秒以上のロード時間があり、ロードの頻度は高くないものの、やや”待たされている”という印象を持った。

PS4でHDDをSSDに換装している、あるいはPS5入手済みの人は、ロード時間を大幅に短縮出来て、時短の恩恵が大きい可能性が高い。

パッケージ版はアートブック付き

このゲーム、公式設定されている価格は以下の通り。

パッケージ版 3,980円(税抜)/ DL版 3,600円(税抜)

パッケージ版とDL版で380円しか違わない。

380円の差額で、パッケージ版にはフルカラー88ページのスペシャルアートブックが付属している。単純にアートを収めただけではなく、開発の経過によって仕様がどのように変わっていったのかまで説明が載っており、このゲームを気に入った人は間違いなく必携のアイテムです。

運良く特典付きが残っているのであれば、是非そちらを入手しておきたい。

 

ドット絵が好きでディアブロライクなアクションゲームが好きな人には絶対にお勧めしたい作品。

もう少しボリュームが欲しかったので★4にしている(クリアまで約13時間)が、高難易度モードに挑むことが好きな人は、クリア後にニューゲーム+が待っているので長時間遊べるだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)