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Wreckfest(レックフェスト)【レビュー/評価】負けそうならライバルを破壊して解決する、ダーティ過ぎるレースゲーム

評価と感想
  • 5段階評価:★★★☆☆
  • 点数:70点
  • 感想:余程車が好きではないと飽きは早そう。
  • レビュー投稿時の進行状況:キャンペーンの3番目途中。オンライン対戦10戦ほど。
  • レビュー投稿時のトロフィー:13%
  • プレイ時間:約5時間

Wreckfest(レックフェスト)は、2019年12月19日にPS4で発売された、破壊要素を全面に押し出したレースゲーム。(THQ Nordic GmbH開発)

PS5版が2021年5月6日に、PS Plusのフリープレイ入りしたので遊んでみた。

筆者は車に興味が無いので、レースゲームを積極的に遊ぶ方ではない。そのため、レースゲームと言えば有名どころのグランツーリスモと、パーティゲーム寄りなマリオカートぐらいしか遊んでいない。(マリオカートは全作やり込んでいるが)

そのように、レースゲームにさほど入れ込んでいない筆者がWreckfestをプレイして一番最初に感じたことは、

Wreckfest(レックフェスト)=汚いグランツーリスモ

である。

グランツーリスモは、上級者のプレイを観戦すれば、絶妙なライン取りや、タイヤ交換や給油のためのピットインの駆け引きが面白いのだが、実際にプレイするとコーナーで追突されてコースアウトしたり、意図せずライバルに追突してペナルティを課せられたりと、ストレス要素が多くて辟易した。

Wreckfestは、リアル志向なレースゲームながらも追突は当たり前。むしろ追突からの逆転は推奨されるテクニック。マリオカートのようなカジュアル寄りなゲームではないが、車を滅茶苦茶に操作して遊びたいというニーズを叶えてくれるレースゲームである。

1.想像していたよりも本格的なレースゲーム

Wreckfestは、至る所に錆が浮き、側面はボコボコになっているボロ車を渡されてスタートする。まずは、自分好みに車体のマーキングやカラーリングを変更すれば良いだろう。(ゲームがフルにインストールされていなくても車体のカスタマイズは可能だ)

一通り外観を変えると次に”チューニング”という項目にも目が行くはず。何をチューニング出来るかというと、サスペンション、ギア比、デファンレンシャル、ブレーキバランスの4項目を5段階で変更可能だ。どの項目をどう変化させると、車体の挙動にどのような影響が出るかについて、右側に理論的な説明が表示されるので分かり易い。

Wreckfestは車体をぶつけまくるバカゲーで、細かい設定は無いと思っていたので、このチューニングの存在は意外であった。チューニングが良く分からないという人は、マリオカートで例えると、ギア比を下げればヨッシー、ギア比を上げればドンキーコングなので、慣れるまではギア比を下げれば良いだろう。

細かい調整もできることに感心しつつもレースを開始すれば、追突事故のオンパレードな期待通りのレース展開が待っている。ライバルに追突してスピンさせると、評価点のようなものが加算されることからも分かるように、ダーティな走りで相手を攻撃することが推奨されている。しかし、ぶつかった方も当然ながらタイムロスしてしまうので、手あたり次第にアタックしていると勝てないので注意が必要だ。

左の黄色い車があらぬ方向を向いている。

グランツーリスモでは燃料切れになるとリタイアになってしまったが、Wreckfestには燃料が設定されていないので、幾らでもフルスピードで走ることが出来る。しかしながら、車体耐久値が設定されており、耐久値を超えるダメージを受けると車体が完全に破壊されてリタイアになる。また、リタイアまで行かなくても、ブレーキやギアボックスなどのパーツが破壊された場合には走行性能がダウンしてしまう。レース序盤から積極的にアタックしているとゴールまで車体が持たないので、ライバルに体当たりをするにしてもタイミングを考える必要がある。

大きくコースアウトしたり、車体が転倒した場合には、△ボタンを2秒長押しすれば当たり判定無しの無敵時間を伴ってコースに復帰できる。そのため、アタックした場合には、次のコーナーで減速した際に、高確率で側面から追突されて復讐されるだろう。アタックされた相手に復讐できた時は痛快だが、出来なかった時は悔しさがこみ上げてくる。アタックの応酬は間違いなくWreckfestの醍醐味である。

よって、オンライン対戦で接戦になった際には、そのままドライビングテクニックで抜くのか?体当たりしてスピンさせるのか?という駆け引きも重要になる。

レース序盤でボッコボコになるとリタイア濃厚

なお、コースは綺麗に整地されているとは限らず、起伏に富んだバンカーコースも用意されている。そのようなコースでは、先頭を走っている車に追い付けないと思っても、諦めずに走っていれば意外と事故でリタイアが発生して順位が繰り上がることがある。

下の動画は、ぶっ飛んで空中滞在時間の合計が5分を超えたトロフィーを取った時の様子。この程度のクラッシュは頻発する。

レースモード以外にも、球状のグラウンドで車をぶつけ合ってスコアを競う、あるいは最後の1人まで生き残りを競う、デスマッチモード(マリオカートでいうところのバトルモード)も用意されている。

頭空っぽにしてぶつかる。

なお、レース、バトルどちらのモードにもチーム戦が用意されている。個人的には、レースはチーム戦の方が面白く感じた。何故かというと、レースの先頭集団に敵チームが多ければ、道が狭くなったり、ヘアピンカーブに入るタイミングでクラッシュさせて複数台の邪魔をしたり、自分が大破してリタイアしそうなら逆走して敵チームのトップに正面衝突して道連れにするなど、ゲームの特性を活かしたチーム貢献が出来るからだ。混戦の中で、狙い通りにライバルをクラッシュさせて勝利を重ねることが出来れば、クラッシュさせる職人気分でゲームを楽しむことが出来るだろう。

このように、Wreckfestはリアル志向ながらも存分に破壊を楽しめて、レースモードではある程度の駆け引きも要求される一風変わったレースゲームである。

2.車種限定戦が楽しいキャンペーンモード

Wreckfestは、オンライン対戦がメインのゲームだが、CPU相手のキャンペーンモードも充実している。

決められた車種やルールでレースをクリアし、ポイントを一定値貯めれば新しく上位のレースが解禁されていくという仕様だが、途中で明らかにおかしい設定の対戦が混じっており、本気のレースの合間にひと時の安らぎを提供してくれる。

スクールバス限定戦。

小形芝刈り機限定のデスマッチ。

他にも、魔改造してエンジンを取り付けたソファで走るレースという、実にバカげたイベントもあり。

なお、CPU戦であれば、一時停止してからフォトモードで衝撃的な写真を撮り放題である。Wreckfestは、通常価格3,960円と比較的安めな価格帯にしてはグラフィックが綺麗な部類なので、大破した車から破片が飛び散る様子や、車種限定戦のユニークな場面は撮り甲斐がある。その一瞬の為にレースそっちのけで体当たりを繰り返すプレイヤーも多いことだろう。

サメのオブジェクトを載せて突撃。

収穫機で豪快なバトル。

オンライン対戦の息抜きに、写真撮影も兼ねてキャンペーンモードを遊んでいきたい。

3.長く遊ぶかというと疑問が残る

ぶつかってもペナルティが無いからグランツーリスモほどイライラしない。一方でマリオカートのように簡単にドリフトできる訳でもなく、適度にリアルなレースを楽しめる。と書けば聞こえは良いが、やはりリアル志向にしてもパーティゲームにしても中途半端。

グランツーリスモとマリオカートという、両極端のレースゲームの完成系が既に存在するため、余程レースゲームが好きで作品ごとの細かい違いを楽しんだり、無類の車好きでこの車が出ているからプレイしたいという欲求が無い限り、そこまで長く遊ぼうとは思わないだろう。オンライン対戦のレースでライバルの尻を押し放題だけでは継続して遊ぶ動機に弱く、デスマッチも特徴である破壊を活かした競技制が無いと厳しい。(割と早く飽きがやってくる。)

ちなみに、観戦モードが充実しているので、レース全体を見ているだけでも楽しい。車体番号とカメラワークを選び、順位や車体コンディションなどの情報も含めて観戦可能。レース好きであれば、観戦モードでオンライン対戦を眺めているだけでも価値があるかもしれない。

Wreckfestは決して面白くない訳ではないが、レースゲームのジャンルに新たなメジャータイトルを新しく生み出すことの難しさが良く分かるゲームであった。

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