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デュエルプリンセス【レビュー/評価】紳士向けに強調された“にゃんこ大戦争”だが、デッキ構築型ローグライク入門としても十分に機能する

総合評価
3 / 5
  • 革新性
  • ユーザビリティ
  • ビジュアル
  • サウンド
  • プレイ継続性
  • コスパ
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読者投稿評価
3
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総評/評判/感想

筆者は、ローグライクと聞けば、何でも遊んでみなければ気が済まない性格である。デュエルプリンセスのメインターゲットは美少女ゲーム愛好家であり、ベースとなるローグライク部分は、さほど練り込まれていない。そのため、ローグライク部分に期待していた筆者の評価点数は低くなった。しかし、肝心のターゲット層には、しっかりと刺さっていると感じた。また、自身の選択でデッキを作り上げる、構築型ローグライクの入門ゲームとしては非常に優秀。

点数評価 65点
美少女ゲーム好きなら90点か?
プレイ状況 オールクリア
プレイ時間 約10時間
発売日 2022年1月13日
対応機種 Switch
プレイ機種 Switch
開発元 qureate
発売元 qureate
ジャンル ローグライトタワーディフェンス
(ジャンルの考え方はコチラ)

デュエルプリンセスは、にゃんこ大戦争的なタワーディフェンスゲームに、Slay the Spireに代表される、デッキ構築型のローグライク要素を融合させたゲームである。元々はSwitch版と共にSteam版も発売が予定されていたが、Steam版は諸事情により発売日未定となっている。デュエルプリンセスは、所謂“紳士向け”のゲームであり、CEROレーティング的には“D”である。しかし、CEROで許されたとしても、世界基準の同ランクのレーティングには適合出来ずに、Steam版は発売許可を得られないのだと推測される。そのため、紳士に寛大なことで有名な、ニンテンドーストアでしか販売されていない。

ローグライクと呼ぶには物足りない

ローグライク・ローグライトという表現の振れについては、以下の関連記事を見て理解を深めてもらうとして、デュエルプリンセスは前述の通りに、デッキ構築型のローグライクゲームである。

【提案】多様化して分かり難いゲームジャンルは、自称するジャンルと属性のタグ付けで分類しよう

ただし、ローグライクと呼ぶには物足りず、

一般的なローグライクが“マージャン”であれば、デュエルプリンセスは“ドンジャラ”ぐらいの位置付け

である。

マージャンに慣れ親しんだ人が、ドンジャラを遊んでも余り面白く無いように、デッキ構築型ローグライク上級者がデュエルプリンセスを遊んでも、ローグライクゲームとしての面白さを見出すことは難しいだろう。ただし、裏を返せば、構築型ローグライクの入門作品としては、非常に優れた作品であるのだ。

順を追って説明すると、まず、デュエルプリンセスは、左の自拠点からユニットを出撃させ、右の敵拠点の体力を削りきればステージクリアとなる、にゃんこ大戦争スタイルのゲームである。出撃させるユニットはマナ(コスト)制で、マナは時間が経過すると共に回復していくので、現在のマナの範囲内で、画面下に表示される(=手札の)ユニットから好きなものを選んでを出撃させていく。ユニットを出撃させるたびに、山札から手札に1枚補充され、使ったユニットは山札の一番下に戻される。

嫌でも目にしたことのあるゲーム画面。

山札には最大20枚まで追加できるのだが、そのデッキ構築方法が、Slay the Spireのようなローグライク仕様となっている。ただし、Slay the Spire風と言っても、あの手のゲームに用意されている分岐は存在せず、スタート地点からボスまでは一直線である。各ポイントに決められたイベントが設置されている訳では無く、ザコ敵(エネミー)、強化型のエリート、カードが貰えるイベント、ショップ、キャンプがランダムに5種類提示されるので、その中から好きな物を選ぶスタイルだ。

分岐が無いので、先を深く考えた選択は必要なし。

一本道の各ポイントで好きなイベントを選ぶ。

デッキに自信があればエリートに挑んで豪華な報酬を得ることが出来るが、自信が無ければ無難に通常のエネミーに挑めば良い。敵を撃破した際には、ランダムに提示される3枚のカードから1枚を選んで、山札に追加することが出来る。

これまたお馴染みのカード3択。登場ユニットは全て可愛い仕上がり。

キャンプに泊まれば、カード補充、カード強化、カードの削除(デッキの圧縮)からどれか選んで1回だけ実行可能。ショップでは獲得した資金を消費することで、カードの強化や削除が可能。デッキ構築型のローグライクゲームを遊んだことがある人には見慣れた光景だ。

ショップでは品揃えのリロードも可能。

さて、冒頭でデュエルプリンセスはマージャンに対するドンジャラ的なポジションであると書いたが、その理由は二つある。一つはカード間のシナジー効果が希薄であること。もう一つはデッキの圧縮で悩まないことである。

カード間のシナジー効果が希薄

ローグライクがローグライクたる所以とは、各要素のシナジー効果である。デュエルプリンセスの場合であれば、各ユニットが持つ効果と姫の持つスキルのシナジーである。一般的なローグライクゲームであれば、条件を揃える事は難しいが、達成できれば爆発的な効果を発揮するシナジーが用意されている。しかし、デュエルプリンセスの場合は、複数のユニットが複雑に絡み合って発揮するようなシナジーは存在しない。

高耐久ユニットを回復能力を持ったユニットと一緒に運用したり、必ず敵をノックバックさせるユニットで敵陣に押し込んだ所に、小範囲高威力の自縛ユニットをぶつからせるなど、精々2ユニットを絡ませる程度だろう。

そもそも、剣⇒弓⇒槍⇒剣 の3竦み効果が大きいうえに、難易度もそれほど高くないゲームなので、シナジーなど考えずに3竦みさえ見誤らなければ負けることが無い。そのため、複雑なシナジーを開拓しようという発想が生まれてこないのである。

折角なので、強引にカードゲームのようなシナジーを発揮したシーンを紹介する。ドロー系のスキルとユニットを使って、山札を1マナ1ドローのアルパカ補給兵だけに出来れば、延々と1マナの槍ユニットを出し続けることが出来る。余り深く考えられたゲームでは無いので、最低コストのユニットにドローまで付けたらぶっ壊れるという、カードゲームの基本も無視である。

デッキの圧縮は実質不要

デッキ構築型ローグライクの初心者が最も陥り易い失敗は、デッキの肥大化である。強そうなカードを見かけると、あれもこれもとデッキに組み込んだ結果、いざという時に狙ったシナジーを発揮できないという良くある失敗例だ。選択肢はしっかりと吟味して、シナジーに絡まないカードは容赦なく削除し、デッキを可能な限り圧縮することが重要であり、その思い切った圧縮が初心者にはなかなか難しいものである。

一般的なカードゲームでも、デッキの圧縮は重要なテクニックである。

当然ながら、デュエルプリンセスにもデッキの圧縮機能は用意されており、キャンプやショップで不要なカードを削除可能だ。しかし、デュエルプリンセスの場合は、2枚のカードを融合して強化した上に、その戦闘中は一時的にデッキを圧縮出来る、オーバーライドという機能が用意されている。ノーリスクどころか、リターンまで備えた圧縮が出来るため、使いやすいカードであれば何も考えずにデッキに入れ放題だ。

Slay the Spire経験者であれば、デッキを圧縮するか、カードを強化するかという選択肢に何度も頭を悩まされたことだろう。しかし、デュエルプリンセスの場合は、そのような悩みから解放されるため、何も考えずに強化一択が正解となっている。

余程やることが無い時だけしか削除は選ばない。

このように、シナジーとデッキの圧縮という、デッキ構築型ローグライクにおいて初心者が躓きやすい部分を、簡略化して遊びやすくしていることから、冒頭でドンジャラ程度と表現している訳である。

万が一、タワーディフェンスもローグライクが苦手ジャンルという、二重苦の人であってもクリアは可能である。繰り返し遊ぶことで、勝っても負けてもプレイヤーランクというレベルのようなものが上昇し、ユニットの能力が底上げされていく。一般的なローグライクであれば、新しい要素を解放したり、上昇させるステータスを選ぶという、これまた悩ましい場面に相当するのだが、デュエルプリンセスの場合は、全ユニット能力が一律で強化される。そもそも、負けたとしても、同じデッキで何度でもリトライが可能なので、プレイヤー自らが選択しない限りパーマデス(最初からやり直し)にはならない。

従って、不慣れな人も興味があれば安心して遊んでもらいたい。

全てが強くなるので一気に楽なるはず。

テキスト量は多く、完全フルボイス

前項にて、デュエルプリンセスは、ローグライクゲームとしての入門教材的な内容であることが理解できたはずなので、次は美少女ゲームとしての側面に触れていく。

まず、筆者は二次絵を愛でるタイプのゲームには一切興味が無い。そのため、この手のゲームが一般的には、どの程度のボリュームなのかを分かっておらず、定量的な評価は出来ないが、デュエルプリンセスのテキスト量は、2780円という価格の割に非常に多く感じた。ストーリーとしては、10人の姫達が大魔王を倒す権利を得るために戯れる(デュエルする)様を眺めるだけである。しかし、セリフには全てボイスが付いており、全部再生した場合は、姫一人クリアまでに2~3時間ぐらいかかる。つまり、全姫を完全にプレイすれば20~30時間のボリュームだ。

オタク向けなネタの仕込みが多い。

筆者の場合、最初の2人だけをボイスは飛ばしつつも、テキストを全て読んだがそこでギブアップ。残り8人はテキストを完全に早送りで飛ばして、クリアまで約10時間となった。ストーリーをクリアする度に、選んだ姫と道中で出会った仲間達の1枚絵が公開される。大魔王とやらは画面内に出て来ることは無い。

健全だが自主規制。一度見た絵は、後からギャラリーで見返し可能。

次に肝心のお楽しみシーンだが、タワーディフェンスパートにて一定量の体力を削ると、ブレイクと表示されてカットインが挿入される。某艦ゲームの中破のようなものと理解すれば早い。分からない人の場合、ゲーマー向けにパーソナライズドされたGoogle検索で、“中破”の画像検索を行えば、汚染された検索結果を見ることが出来るはずだ。確認してみれば良いだろう。

外装が破損する例のアレ。

そして、対戦相手を撃破した後には、デュエルプリンセスの真のメインコンテンツである、お仕置きタイムが待っている。大魔王を倒す権利を得るためには、各姫が持っている紋章を集めなければならない。紋章は体のどこかに隠されているので、あの手この手で心拍数と体温を上昇させると浮かび上がらせることができるという設定なのだが、この紋章、誰がどう見てもPixivなどで良く見かける例の模様である。

いn…もとい紋章を浮かび上がらせる際には、色々なアイテムを使って体に刺激を与えるのだが、刺激の度に各部位が柔らかそうに揺れ動き、声優たちの迫真の演技が飛び出す。なお、お仕置きタイムの画像は、“エッッッッ”なので、黒塗りで1枚のみの紹介とする。また、最も開発コストが掛かっているコンテンツであることが予測されるので、当レビューにおいては動画を提供しない。気になる人は、実際にゲームを購入して確認してもらいたい。

紳士であれば、開発陣に敬意と金を払って、黒塗りの下を確認しよう。

なお、戦闘中に姫がスキルを使えば、比較的に健全なカットインが画面一杯に映し出される。イラストの造形自体は、装飾品の細部まで描き込まれており、姫それぞれに特徴が現れていてクオリティは高いと感じた。

健全だが自主規制。強調するべきところはしっかりと。

デッキ構築型ローグライクに手を出そう

デュエルプリンセスは、デッキ構築型のローグライク入門に最適なゲームであることを伝えたが、このゲームを通じて同ジャンルに興味を持ったのであれば、次は以下の3つのゲームに挑戦してもらいたい。

Slay the Spire
言わずと知れた、デッキ構築型ローグライクの元祖。

Slay the Spire (スレイ ザ スパイア)【レビュー/評価】カードゲームがローグライクになって何故面白い!?毎回スターターデッキに戻る斬新なカードゲーム

One Step From Eden
デッキ構築型ローグライクをアクションゲーム化。

One Step From Eden (ワンステップフロムエデン)【レビュー/評価】デッキ構築力に加えて反射神経も試される、ローグライクカードゲームの新境地

StarRenegades
デッキ構築型では無いが、ルート分岐がSlay the Spire的な、ローグライクコマンドRPG。

StarRenegades (スターレネゲード)【レビュー/評価】”ローグライク×タイムライン管理”という組み合わせには、コマンド式RPGの新たなる可能性を感じる

カード、アクション、コマンドRPGと、いずれも異なるジャンルのゲームだが、ボスに至るまでに自身の選択で強化を繰り返すという基本構造は同じ。ローグライク○○には名作が多いので、デュエルプリンセスを切っ掛けに、ローグライク沼に嵌って行くのも良いだろう。

なお、タワーディフェンス×ローグライクという、デュエルプリンセスのジャンル自体は好印象だった。将来的には同ジャンルのフォロワー的な作品が登場して欲しいと考える。勿論、硬派でシビアな方面で…。

【追記】Switch版が突如として配信停止!

2022年1月26日、何の前触れも無くSwitch版が配信停止となった。Steam版は未だに審査に通っていないので、1月26日現在、デュエルプリンセスを入手する手段が存在しなくなってしまった。

バランス調整が大切なオンライン対戦が在る訳でも無く、進行不能になるようなバグが放置されている訳でも無いので、配信停止に追い込まれた理由は明白だ。元々、任天堂はお色気表現には寛大で、ニンテンドーeストアには紳士向けのゲームが多くラインナップされているが、流石にデュエルプリンセスは度が過ぎたということだろう。

ちなみに、当サイトはGoogleアドセンスに参加して広告を配信しているが、当レビュー記事を最初に投稿した際には、ポリシー違反として一時的に配信する広告の制限を受けた。その後、黒塗りを増やして直球な表現をぼかすことで健全なコンテンツとして認定されている。やはり、ワールドワイドな基準ではNGなのだ。

今回の騒動により、曖昧なCERO“D”というカテゴリの中でも、任天堂が許容することが出来るのボーダーが何処にあるのか、何となく分かったのではないだろうか。全国の紳士は、今後の参考資料とするためにソフトウェアの自動更新はOFFにしておこう。

歯車マークの設定⇒本体⇒ソフトの自動更新

にて、設定を切り替えられるぞ。

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2 COMMENTS

匿名

物凄く拗れ切ったオタクの視点、を敢えて演出して書かれてるんですね、わかります

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