点数評価 | 65点 |
クリア時間 | 約21時間 |
プレイ時間 プレイ状況 | 約22時間 本編クリア(バイオレット) |
発売日 | 2022年11月19日 |
対応機種 プレイ機種 | Switch Switch |
開発元 発売元 | ゲームフリーク 株式会社ポケモン |
ジャンル | RPG ジャンルの考え方 |
ネタバレ | 無し |
ゲームフリーク、あるいは任天堂の息の掛ったゲーム開発者は、結局のところ“ゲームが好き”ではなくて、“任天堂のゲームが好き”なのである。最先端の体験などには興味はないため、他社の優れたゲームがどれだけ先を行っているか理解していない。そのため、ブランディングだけは上手いが、業界トップから技術面で10~15年ほど後れを取ったゲームを平気でリリースしてしまうのだろう。
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット (ポケモンSV)のバトルは面白く、終盤にかけてのストーリーも引き込まれるものがあるが、それを取り巻くオープンワールドや、ゲームの読み込み、グラフィック、UIなどは総じて低品質だ。つまり、開発を担当したゲームフリークの開発能力の無さが、あらゆる体験の質を低下させている。
ゲームフリークの開発力の無さはゲーマー界隈では余りにも有名だ。しかし、ゲームフリークと任天堂は蜜月の関係にあるため開発を降りることはない。せめてそれであれば、株ポケ及び任天堂がゲームフリークに身の丈に合った規模のゲームを作らせるようにコントロールするべきだ。しかしながら、任天堂関係者の多くは自社ハードのゲーム以外に興味がないために、それを成し得ることはなく、ポケモンSVのようなひどいゲームが世に送り出される訳である。
【総合評価】 | |
革新性 | |
ユーザビリティ | |
ビジュアル | |
サウンド | |
プレイ継続性 | |
コストパフォーマンス |
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット (ポケモンSV)は、言わずと知れたポケットモンスターシリーズの完全新作の9作目。本作で初のオープンワールド化を果たし、フリーシナリオが採用されている。プレイヤーはオレンジアカデミー/グレープアカデミーの学生であり、課外授業の一環として広大なオープンワールドを旅することになる。
テラスタルが追加されたバトルは面白い
まず伝えたいのは、ポケモンSVのバトルは“かなり”面白いということだ。
ポケモンSVの総評は★3の65点ということで、余り高い評価にはならなかったが、バトルに関しては四半世紀以上続いている対戦ゲームなだけあり流石の完成度だ。今回から追加されたタイプが変化するテラスタルは、自身のタイプ一致技を強化するだけでなく、複合タイプを単タイプに変える、あるいは全く別のタイプに変えて意表を突くことが出来るため、タイプ相性が重要なバトルの駆け引きがより奥深くなっている。
特別なテラスタルタイプを持ったポケモンは、フィールド上で遭遇するほかに、前作ソード・シールドのようにレイドバトルにて入手することが出来る。また、主にレイドバトルにて入手できるテラピースを50個集めれば、ゲーム中盤に訪れるチャンプルタウンにて、テラスタイプを変更することができる。対戦環境のメタが回るたびに、レイドバトルで特別なテラスタイプを持つポケモンや、テラピースを集めてパーティを調整していくという遊び方が想定されている。
例えば、ピンクでフェアリータイプを連想させる人型に、規格外の大きさのハンマーを持ったポケモン“デカヌチャン”は、はがね・フェアリーの複合タイプだ。通常のテラスタルであれば、はがねの単タイプへ変化するが、テラスタイプをフェアリーに変えて、フェアリー技で戦っても良い。環境によっては不一致ながら技を覚えることが出来る悪や格闘にテラスタルしても面白い。
当面の間、ポケモンコミュニティでは最高のテラスタルの組み合わせを求めて、従来作品以上に活発に議論が交わされ続けるだろう。タイプ相性が複雑化したことで、過去最高に議論が長期化することは間違い無しだ。
遂にオープンワールド化されたこともあり、ポケモンSVには、倒したポケモンのウロコや毛などをわざマシンの材料として入手できるという、いかにもオープンワールド的な素材収集要素が採用されている。
前作では技マシン(技レコード)を入手するためには、一定の法則はあるもののランダム入手が基本となるレイドバトルや、24時間ごとに品揃えが変わるショップで購入する必要があり、欲しい物を確実に入手できるわけでは無かったが、本作では材料さえ揃えれば交換できるようになった。更に手動でバトルをせずとも、レッツゴー機能のオートバトルにて簡単に素材を集められることも嬉しい。
本作ではわざレコードとわざマシンが一本化され、全て使い捨てになったことで不便になったように感じるかもしれないが、全体で見れば技の入手難易度は格段に低くなっている。消化試合的な素材集めは自動戦闘、見知らぬポケモンや、野生の特別なテラスタルを持ったポケモンは手動戦闘でゲットを目指すという、理にかなったバトルシーンとなっており、オープンワールドの素材集めを上手くポケモンに落とし込めていると言えるだろう。
自動戦闘で素材を自動入手できることは素晴らしい!
バトル以外の短所が余りにも多すぎる
ポケモンSVは新要素を加えたバトルが面白く、技関連もオープンワールド化に順応し高評価な訳だが、いったい何故ゲームとしての総評が低下してしまうのかと言うと、余りにも減点するべき項目が多いからだ。
第2項では、ポケモンを料理に例えて短所を説明する。
下の表は、ポケモンSVの長所と短所をまとめたものだ。バトル・技マシンは前述の通り良いのだが、その他に良い所と言えば音楽以外に見当たらず、大量の短所により評価を大きく下げている。
終盤のストーリーの評価は、それは各タウンのスカスカ具合で相殺。
長所
- バトルの面白さ
- わざマシンマシンの仕様
- 終盤のストーリーの面白さ
- BGMの良さ
短所
- カメラの挙動がおかしい
- カメラの回転が遅い
- グラフィックが悪い
- 処理落ちする
- ロードが長い
- 戦闘時の演出が長い
- UIが悪い
- 雑なオープンワールド
- タウンがスカスカ
- 茶番劇のジムテスト
- 負けようのない団ラッシュ
- 不快な登場人物
なお、ここに挙げた以外にも多彩なバグが盛り沢山だ。無限浮遊、地形貫通、ポケモン増殖、キャラクターの異常行動などなど、それらについては紹介しだすときりが無いので、当記事ではバグ以外の問題点について紹介している。
ポケモンとは例えるならば、創業から味の基本が大切に守られ続けて来た料理のようなものだ。その料理は伝統を踏襲しつつも、何年かに一度、時代の変化に合わせてアレンジされて来た。
そんな料理の最新版(ポケモンSV)は、前述の長所・短所を以下のように表現できる。
料理(ポケモン)のアレンジ内容(メガシンカ、Zワザ、ダイマックス、テラスタル、3D化、オープンワールド化など)は、人によって多少の好みの違いはあれど、ベースとなる味(タイプ相性バトル)の基礎は昔から完成しているものであり、今まで大きく外れたことは無く、今回(ポケモンSV)も一定の評価を得ている。
しかし、ホームページに掲載されている写真(コンセプトアート)は魅力的だが、実際の店内の内装はボロボロ(質の悪いグラフィック)で手入れが行き届いておらず、味(バトル)は良いものの、提供速度(ロード、演出テンポ)は極端に遅く、客はイライラさせられる。店内BGMの選曲のセンスの良さが、返って腹立たしく思えてくる。
また、盛り付けは乱雑(処理落ちする)で安定しておらず、使われている食器類は欠けている(UIの出来が悪い)うえに、配膳(カメラの挙動)も適当だ。おまけに、運んでくる従業員は身だしなみが整っていない(不快な登場人物)。
店内で案内されたテーブルサイズは来店人数に対してアンバランス(雑なオープンワールド/タウンがスカスカ)で、融通を利かせてもらおうと店員に声をかけても意味不明な返し(ジムテストや団ラッシュ)をされて要領を得ない。
これらの問題点は、総じて縁故採用で長年働き続けている特定の従業員(ゲームフリーク)が原因なことは明確なのだが、オーナー(任天堂/株ポケ)は全く対処をしない。
高級店(PS4/5,Xbox one/Seires,PC)に一度も行ったことが無いのであれば、井の中の蛙大海を知らずということで、ポケモンSVを神ゲーだと判断するかもしれない。しかし、普段から特定のハードに限定せずに、幅広く遊ぶゲーマーであれば、これらの短所は目に余るものだ。
なお、Switchのハード性能は直接的な問題ではない。Switchの低スペックなど、2017年3月3日の発売日以前から周知の事実である。そのため、ポケモンSVがハードスペックが明確なSwitchで出る以上は、それに合わせて企画・開発する必要がある訳だが、それが全く出来ていないことが問題なのだ。
特に大きく減点することになった短所
では、挙げた短所について詳しく見ていこう。全短所には触れないが、特に減点の大きかった項目について紹介する。
まず、ポケモンSVをプレイして真っ先に感じることは、“カメラが思った方向を向いてくれない”ではないだろうか。歩いている際のカメラ自動追尾がオンオフできないため、右スティックだけでカメラを操作することに慣れている場合には、ただただ不快なカメラワークと付き合い続けることになる。また、カメラの回転速度やスティック感度の設定も無いため、初期設定のもっさり挙動でポケモンを探し回ることになり、ストレスが蓄積されていく。
野生のポケモンとバトルをすれば、ポケモンが頻繁に見切れて一体どこを見せたいのか分からないし、店から出ると意味不明な位置にカメラが移動するお陰で誤操作で店に再入店するなど、カメラに起因する不快な要素は多い。
ポケモンSVは、誰がどう見てもSwitch特有のクソグラだ。しかし、Switchのハード性能が幾ら低いにしても、マリオやスプラトゥーンなど、任天堂の内製エンジンで作られたゲームはそれなりの見た目をしていることから、このクソグラの原因はゲームフリークにあることは間違いない。
以下は、ゲームフリークのHPからの引用だ。
世界にひとつ、『ポケモン』シリーズをつくるためのテクノロジー。
ゲームフリークでは、『ポケットモンスター』シリーズ専用のゲームエンジン自社開発を進めています。サードパーティ内で汎用的に使用されているゲームエンジンに頼らないことで、処理負荷削減による性能向上の実現を目指しています。開発効率を向上させながら、ハードの性能をフルに引き出すモノづくりを可能にする、ゲームフリーク独自のコア・テクノロジーです。
ゲームフリークのHPより
ゲームフリークのテクノロジーは、本当にハード性能をフルに引きだしているのだろうか?オープンワールドということを考慮しても、この程度のPS2後期のようなグラフィックが限界であるとは思えない。可能最短でその専用エンジンとやらを捨てて、汎用エンジンを採用した方が良いだろう。
汎用とは決して悪い言葉ではなく、広く普及している分だけ未知のバグに遭遇しにくく開発がスムーズになり、その他の作業に時間を割けたはずだ。専用エンジンが逆に足を引っ張ってこのような結果を招いたのではないだろうか。
また、ニンテンドーと一緒に仕事をしていることでプライドがあるのかも知れないが、本来は素晴らしいゲームを世に送り出すことを目的にするべきところが、自社でエンジンを開発・使用すること自体が目的になっているのかもしれない。
なお、フォトモードも搭載されているが、プレイヤーが変更できる項目は少なく触りがいは無い。
本作をプレイしていると、とにかく動作のカク付きにストレスを感じることだろう。ポケモンのゲームデータをSDカードからSwitchの本体容量に移せば多少はマシになるようだが、それでも、野生のポケモンが多かったり、水辺や森などのオブジェクトが多い場所は処理落ちする。天候が雨になると最悪だ。
Switchの低性能とゲームフリークの低技術力が重なれば、このような結果になることは分かっていたことだが、いざ現実を目の前にすると不満の一つや二つは言いたくなってくる。
同じようにロードの長さも想定した通りだが、ポケモンは長く遊ぶゲームだ。これからもあの読み込み速度を経験し続けることを考えると憂鬱になる。
ポケモンSV固有の問題ではなく、シリーズ通しての問題だが、相変わらず戦闘時の演出が長すぎてテンポが悪い。炎の渦、塩漬け、ヤドリギのような追加攻撃、混乱や毒などの状態異常、砂嵐や霰などの天候などを多用すると戦闘に時間が掛って仕方がない。筆者は状態異常系を多用しながら、防御力を挙げたりダメージを無効化する技で遅延する戦法を好むのだが、途中から流石に時間が掛り過ぎることから断念し、威力重視の戦い方に切り替えて攻略した。
自分のプレイスタイルを捨てたくなるぐらいに苦痛を伴う長い演出。
ゲームフリークの中には、テストプレイ時にテンポの悪さを指摘する人が居ないのだろうか?現状のテンポが良いと思っているのであれば、残念ながらセンスの欠片もないと言わざるを得ないだろう。
前述の通り、バトルそのものは面白い。オフラインで遊ぶ際には早送り出来るようにして欲しかった。
ポケモンSVから世界がオープンワールド化されたことで、舞台となるパルデア地方をルートを決めずに自由に探索することが出来る。
ポケモンSVのメインクエストは、ポケモンジムを巡るチャンピオンランク、ヌシポケモンと戦うレジェンドルート、不良学生と戦うスターダスト★ストリートに分かれている。ジムを制覇すれば従来通り言うことを聞くポケモンのレベル上限が上がり、ヌシポケモンを倒せば、ミライドン・コライドンの新たな探索スキルを習得できる。そしてスター団を壊滅すれば、作成できる技マシンが解放され、その材料もそれなりに入手できる。
合計18か所でバトルに勝利すればメインクエストクリアとなるのだが、この18という数字は相性タイプの総数を現わしており、本作では全てのタイプに何らかのイベントが用意されていることになる。
このようなメインクエストの仕様自体は問題ないのだが、ポケモンSVはオープンワールドにもかかわらずサブクエストは存在しない。
オープンワールドの醍醐味と言えば、メインクエストを追うことだけでなく、気ままに立ち寄った先でサブクエストを受けて、思わぬクリア報酬を得ることだ。しかし、そのような体験は一切存在しないのだ。
せいぜい、なつき度を見てくれたり、凄い特訓をしてくれるNPCがポツポツと配置されているだけである。そのため、各タウンの中身はスカスカで殆どの建物に入ることは出来ず、数合わせのために同じ名前の店・同じ内容の店が複数設置されているという酷い有様だ。実質的に各タウンはジムバトルのためだけに用意されているようなものであり、滞在時間も極めて短く限定的となっている。
クエスト受注で特定のポイントに行けば進化アイテムをもらえたり、特定の通信ポケモンを進化させてくれるとかを期待していたが、そんなものはない。
そして、街から街への移動にも些か問題がある。一般的なオープンワールドゲームの、“見えている範囲を全て移動できる”という謳い文句は建前上の話であり、実際には、滑る斜面,飛び越えられない深い渓谷,逆らえない激流などが、何らかの形でプレイヤーの行く手を遮るものだ。しかしポケモンSVは雑なオープンワールドなので、高所から落下しても巻き戻されることは無いし、信じられない程の滑空距離で超長移動し、最終的には垂直の斜面さえ登ることが出来る。
そのため、ランドマークに対して移動スキルでルートを構築してアプローチしていくという、オープンワールドゲームならではの趣というものは皆無であり、ただただ直線的にライドポケモンが踏破するだけである。
なお、主人公のライバルであるネモは、最初こそ頼れるお姉さん的な雰囲気だったが、オープンワールドにもかかわらずプレイヤーを延々と追跡し、行く先々で偶然を装って出会うことになる。この辺りも、巡ったジムの順番によって異なった演出を見せるなど、ひと工夫が欲しかったところだ。
なお、各メインクエストは終盤から急に話が面白くなり、移動途中にキャラクターの掘り下げも行われる。何故それを各タウンに散りばめることが出来なかったのだろうか。ストーリーの結末が良いだけに、その過程の出来の悪さは残念でしかない。
ポケモンSVには、一体どのような体験を得れば良いのか分からない演出が存在する。それは、ジムリーダー戦前のジムテストとスター団ボス戦前の団ラッシュだ。
まず、ジムテストについてだが、これは開発者が精神的に病んでいるのではないかと心配になってくる出来栄えだ。次の動画はセイクルジムでジムリーダー戦の前に行うオリーブ転がしだ。主人公の体当たりで巨大なオリーブをゴールに押し込むだけなのだが、意味を成さない坂やフェンスは、雑な作りでシュールさを故意に狙ったインディーゲームのような印象を受ける。これを天下の任天堂からの出資で作ったと考えると頭が痛くなってくる。
その他のジムでも茶番劇のような、何が面白いのか分からないジムテストが用意されている。次のスクリーンショットはベイクジムのジムリーダー戦前に行われる音ゲー風のイベントだ。音ゲーと言ってもシビアな判定は一切無く、表示されるボタンを5秒ぐらいの猶予を持って入力するだけである。乳幼児向けの知育アプリにありそうな内容だ。単純に門下生を捻じ伏せればジムリーダー戦で良かったのではないだろうか。
このように書くと、ポケモンは子供に配慮したゲームなどという擁護が入る訳だが、流石に子供でも失笑するレベルの出来栄えだろう。はっきり言って、自分でゲームを買える年齢であれば、このようなジムテストをプレイしても面白い訳がない。
また、スター団についても同様だ。各組のボスを倒す前には下っ端が繰り出してくるポケモンを倒す必要があるのだが、今回は団ラッシュという、レッツゴーシステムを応用した遊びが用意されている。最大で3匹までレッツゴー状態で自動戦闘させて、10分で30匹の敵ポケモンを倒せればボス戦となる。
ところが、団ラッシュは順当に進んでいれば、制限時間10分のところを2分もあればクリア出来る。団ラッシュ中は、スター団敷地内の自動販売機で好きなだけ体力回復が出来るという謎仕様のお陰で、団ラッシュはクリア失敗することの方が難しい。フィールドにおけるレッツゴーは経験値を得られるが、団ラッシュでは経験値を得ることが出来ないので、負けることも無ければ何一つ得るものもなく、ただただRボタンを押してポケモンを投げるだけの、虚無的な作業となっている。このような時間だけを浪費するイベントを5回もプレイしなければならないのは苦痛でしかないので、下っ端戦を何回かやった後にボス戦で良かった。
ポケモンSVは、PVが初公開された際には、新しくなったキャラクターデザインが不評だったが、最終的には満足度の高い仕上がりになっている。ジムリーダー、スター団共に奇抜な服装のキャラクター達は人気で、主人公のキャラメイキングやおしゃれ要素についてもそれなりに楽しめる。
しかし、残念ながら見ていて不快になるNPCが登場する。その代表格はオジサン学生だろう。ポケモンSVは学生が自分だけの宝物を探すことがテーマであり、“ポケモンを学ぶ(宝物を探す)には年齢なんて関係ない”ということを表現するために、老け込んだ学生が多数登場する。年老いた学生が出ること自体は一向に構わないが、それであれば年相応の衣装を作って欲しかったところだ。
単純にゲームフリークが工数削減で衣装を作らなかっただけだろうが、そのお陰で髭を蓄えた肥満体系の中年男性が、子供トレーナーと同じ服を着て登場する。学生とは名ばかりの特殊な嗜好を持った大人にしか見えず、さらに登場頻度もそれなりに高いのでハッキリ言って不愉快だ。世の中に一体どれだけ、子供服を着たオジサンを見たいと思う人が居るというのだ。出すにしてもネタ枠の1回だけで良い。
清潔感の無いロン毛&髭面でニヤニヤしてくるバックパッカーや、半ズボン履いた白髪の老人、モンジャラみたいな髪型で目が虚ろなトップトレーナーなど、異常キャラは他にも用意されている。
以上が、特に大きく減点することになった項目の詳細だ。これらのお陰で幾らバトルが面白くても、低評価を付けざるを得ない。リッチなオープンワールドに触れたことが無ければ許容できるかもしれないので、“★3:人を選ぶ”という評価を下した。
評価ポイントのまとめ
ポケットモンスター スカーレット・バイオレットは戦闘と音楽は良いものの、それ以外のゲームを構成する要素の大半が、ゲーム業界の一般水準に届いていない。ストーリーは終盤だけは良いが、中身の伴わない各タウンの作り込みの甘さで相殺している。記事の中で挙げた多くの問題点はゲームフリークが関わり続ける限り、これからも改善されることは無いだろう。
最後に、改めて長所と短所を掲載しておく。
長所
- バトルの面白さ
- わざマシンマシンの仕様
- 終盤のストーリーの面白さ
- BGMの良さ
短所
- カメラの挙動がおかしい
- カメラの回転が遅い
- グラフィックが悪い
- 処理落ちする
- ロードが長い
- 戦闘時の演出が長い
- UIが悪い
- 雑なオープンワールド
- タウンがスカスカ
- 茶番劇のジムテスト
- 負けようのない団ラッシュ
- 不快な登場人物
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