2017年3月3日に発売され、約5年半が経過したニンテンドーSwitchは、既にいくつかのタイトルは価格高騰し、プレミアソフト化している。
理由としては、ゲーム市場におけるゲームの販売方法の変化だろう。2022年現在、ダウンロード版の販売本数はパッケージ版の販売本数を上回ることが多くなっており、既に多くのゲーマーがパッケージを持たず、ソフト交換無しにゲームを素早く短時間で切り替えるスタイルに慣れ親しんでいる。パッケージ版は、クリア後やクソゲー発覚時に売却できるメリットがあるものの、いかに可処分時間を最大化するかが重要となっている現代社会においては、需要が激減している。
そのため、パッケージ版の生産量は減少傾向にあり、小規模タイトルであれば、早期に売り切れたとしてもDL版が用意されているために追加生産されないことが多い。結果として、短期間でプレミアソフト化したり、価格は高くないものの市場在庫を見つけにくいレアソフト化しているタイトルが多く存在している。また、今後プレミア化しそうなタイトルも多数見受けられる。
一般プレイヤーであれば、DL版の購入手段さえ用意されていれば、そのようなプレミアゲーやレアゲーの存在など何の問題も無いのだが、パッケージ版のコレクターはその煽りを大きく受けている。プレイしたいタイトルのみ、好きなシリーズのみ、完全なコンプリートなど理由は様々だが、パッケージを所有することに満足感を覚える一部のプレイヤーにしてみれば、早期のプレミアゲー化、レアゲー化は実に悩ましい問題だ。
当記事は、パッケージ版をこよなく愛する筆者が、2022年12月の時点で発売済みゲームの価格を調査した結果のまとめである。特にコンプリートは狙っていないものの、購入予定ゲームの目録を作ろうした際に、折角なので全ソフトの価格を調べてみた。調査結果は、既にプレミアが付いているもの、プレミアが付く兆候があるものに分けている。
ここでは、中古価格が希望小売価格を超えていれば、高騰の度合いに関係なくプレミアゲームに分類している。また、既に市場にて定価以下の新品在庫の発見が難しく、中古価格が希望小売価格に近付いていれば(閾値は厳密に決めていないが)兆候ありに分類している。
価格はAmazonのマーケットプレイスの“中古のコンディション:良い”以上を送料込みで参考にしている。また、Googleのショッピング検索から得た大手通販サイトの結果も加味している。ゲームショップ実店舗の価格、オークションやフリマサイトの価格との乖離は必ずあるので、最終的には自身の経済圏内の相場価格を自分で確認しよう。

相場は10~20%の振れ幅があるので注意!当記事はプレミアを保証する訳ではない。
また、価格はゲームのコンディションや付属品の有無によって大きく上下し、一時的に相場を下回るお得な出品もある。価格は流動的なので注意が必要だ。限定版は調査の対象外とし、乙女ゲームは基本的に高止まり傾向にあるジャンルなので掲載していない。並びは発売日順。
調査対象は、WikipediaのNintendo Switchのゲームタイトル一覧を参考にしている。詳細は不明だが一部掲載されていないタイトルもある。特に、パッケージ化されているものの流通が限定されているタイトルは除外されている可能性が高いので注意。
確認のタイミングによっては載っていない、確認漏れもあると思うので、何か追加や修正の指摘があればコメント欄まで。
なお、基本的にはレアな(希少な,市場要求量に供給が追い付かなかった)ゲームにプレミアが付くものだが、プレミアが付いているがレアではない(市場流通量が多い)ゲームというものも存在する。レトロゲーム界隈で代表を挙げればGBのポケモンシリーズが有名だろう。DL販売が優勢なSwitch市場において、市場のパッケージ版の要求量ついて論じることは難しいため、当記事では希少性では無く、あくまで高騰しているかどうかについて論じている。
既に高騰しているプレミアソフト
プレミアとは、“中古価格が希望小売価格を超えている状態”とする。
発売日:2017年9月21日
実売価格:約9,000円
備考:他のオールインワンパッケージも順次高騰する可能性あり
発売日:2018年2月1日
実売価格:約8,000円
発売日:2018年3月22日
実売価格:約6,000円
発売日:2018年3月29日
実売価格:約10,000円
備考:2023年4月27日再販
発売日:2018年10月25日
実売価格:約7,000円
備考:冊子付注意
発売日:2018年11月29日
実売価格:約4,500円
発売日:2018年12月6日
実売価格:7,500円
発売日:2018年12月13日
実売価格:約30,000円
備考:新品(デジタルコード)のみ価値あり。
発売日:2019年3月20日
実売価格:約14,000円
発売日:2019年8月1日
実売価格:約15,000円
発売日:2019年9月19日
実売価格:約8,000円
発売日:2019年10月17日
実売価格:約7,000円
発売日:2019年11月7日
実売価格:約30,000円
備考:新品(デジタルコード)のみ価値あり。
発売日:2019年12月19日
実売価格:約6,000円
発売日:2020年1月23日
実売価格:約6,000
備考:外箱は永久付属特典。
発売日:2020年9月24日
実売価格:約45,000円
備考:2023年6月29日に新規アートパッケージにて再販
発売日:2021年4月8日
実売価格:約10,000円
備考:通常版のAmazonリンクがツールで取得不可能なので、限定版に画像無しリンク。価格は通常版のもの。
プレミア化の兆候があるソフト
プレミア化の傾向とは、“定価以下の新品在庫の発見が難しく、中古価格が希望小売価格に迫っている状態”とする。
発売日:2017年3月3日
実売価格:約8,000円
備考:人気のドラクエシリーズ。希望小売価格が9,680円と高め。
発売日:2018年4月19日
実売価格:約3,500円
備考:他のワンダーボーイシリーズは既に高騰済み
発売日:2018年11月21日
実売価格:約5,000円
備考:プリキュアと戦隊物もあり。店頭で一回も見たこと無いので要注意か。
発売日:2019年2月21日
実売価格:約6,500円
発売日:2019年3月20日
実売価格:約9,700円
発売日:2019年10月31日
実売価格:約4,800円
発売日:2020年4月23日
実売価格:約3,800円
発売日:2020年7月11日
実売価格:14,300円
備考:流通が限定的。中古市場もほぼ無いので、終売後が危険。
発売日:2020年12月17日
実売価格:約3,500円
発売日:2021年1月28日
実売価格:約4,000円
発売日:2021年5月14日
実売価格:約5,000円
発売日:2021年12月23日
実売価格:約6,500円
備考:類似のシリーズあり。
発売日:2022年9月15日
実売価格:約9,000円
備考:元々の値段が12,980円と高め。未開封は20,000円超えで高騰中。
将来プレミア化するかもしれないソフト
前項では高騰済みのタイトルと、高騰途中のタイトルを挙げた。真に購入するべきは、今しか安い価格で買えないタイトルである。Wikiに記載されている全タイトルを調査した結果、そのようなタイトルは幾つも見つかったが、当記事はゲーム価格の高騰を狙ったものではないのでここでは紹介しない。
どのようなタイトルが、どのような在庫状況で、どのような価格推移をすればプレミア化するかを予測して、自身が興味のあるタイトルは自己責任で早めに確保してもらいたい。
また、多くのゲームはダウンロード版が存在するので、遊びたいゲームはパッケージ版に拘らずにプレイすると良いだろう。どうしてもパッケージ版に拘る場合でも、Switch版の高騰に反してPS版は安価ということも多いので、マルチ展開されているハードで妥協することも考えるべきである。

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このブログは何が目的なの?アフィ?
アフィを目的に情報を集めているのではなく、情報を集めた結果がアフィに使えるが正解でしょうね。
何か問題でも?
記事の内容よかったです、DL版が主流になりつつ中パッケージ版は生産数が減っていき、ゲームによってはプレミア化し高騰すると自分も思っています、ファミコンがそうだった様に、同じ流れのゲームソフトが数十年後には出るでしょう、特にSwitchは PSやxboxと違い規格がカードリッジ式なので需要が出ると思っています。
ただ僕の考えではメジャータイトルよりはインディー系が希少性が高くなると考え、国内パッケージ未発売の海外のみで販売してるパッケージタイトルに注目すべきだとも思っています。
逆に高騰しないと思うタイトルがオンライン必須なゲームですね、記事の中にフォートナイトなんかが取り上げられていましたが、サービス終了したら価値がなくなるただの箱になる物が高騰するとはあまり思えないです。
ロックマンも1+2は中身が2がDLコードなので、プラネが付くのは2単体のパッケージだと思います。
自分も2022に色々思考しながら高騰するかなと思うタイトルを買い漁っており、とても記事は為になりました。
今は海外発売の限定生産のタイトルに注目しています。
少し古い動画なのですが、YouTubeに今回の記事に近い感じの話をしつつ2022年に買ったSwitchゲームの話を動画に撮ってあります。
https://youtu.be/_O6UbXL9Now
今のうちからSwitchパッケージソフトは買っていないと入手困難な物増えてきましたよね????
インディー系は特に販売数が少ないので上がりそうですね。
セレステやコーヒートークのように、何らかの原因でブレイクすると一気に伸びますし。
沈んだまま存在すら知らずにプレミア化しそうなゲームも。
あくまで現在価格を調査した事実列挙の記事なので、挙げてはいませんが上がりそうなタイトルは大量にありました。
フォートナイトについては、備考欄に書いてある通り中身のコードに価値があるので、空箱は数百円の取引です。
が、事実として新品というか、開封済みでもコード未使用であれば高いので掲載しています。(除外しようか悩みましたが)
海外タイトルは追うのが大変ですね。
リミランや8bitなどの流通限定版まで存在するんで、情報だけは追いつつも手を出すと際限がない・・・