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シナリオは賛否あれど、システムは絶賛せざるを得ない!DEATH STRANDING

評価と簡易コメント
  • 5段階評価:★★★☆☆
  • 点数:85点
  • コメント:まーたエンディングで2時間の設定語りだよ!
  • レビュー投稿時の進行状況:クリア後、アクセスが容易なところは親密度MAXまで
  • プレイ時間:約45時間
  • トロフィー:82%

メタルギア騒動でコナミを去った小島秀夫が率いるコジマプロダクションの第1弾。

ストランディングゲームとは一体何をするゲームなんだ?と、世界中から注目されていました。果たしてどんなゲームだったのか、ストーリーとシステムについて紹介したいと思います。先に書いておきますが、ストーリーとシステムの評価が非常にアンバランスです。ゲーマーを名乗るならプレイすべき作品だと思いますが、絶対に万人受けしません。

また、核心的なネタバレは行いませんが、大まかに全体的な流れに触れるので、何一つ知りたくないという人は注意してください。

1.相変わらずの悪癖が出てしまったストーリー

このゲームの主人公は、人との関わりを極端に避けながら、崩壊したアメリカで一人細々と物資運送を行っているサム・ポーター・ブリッジズ。

そんな彼が、怪しいマスクのおっさんに、こんなことを言われます。

怪しいダイハードマンに言われること

三途の川経由の超高速インターネット的な奴を発明したで。

お陰で、情報通信技術のブレイクスルーが起きたんやけど、設備運ぶのが大変だから手伝ってくれんか?東海岸から西海岸まで頼むわ。遠いけどお前は伝説の運び屋やから行けるやろ?徒歩で。

途中、テロリストとか幽霊おるけど捕まらんように頑張ってな。まあ、お前は死んでも何故か復活するし行けるやろ?

あ、俺の名前”ダイハードマン”は、死ぬ事が難しい男って意味だけど、実は無敵じゃないんよwwwだからお前に任せるわ!

バイクとか車で運んでも良いけど、悪路しかないから逆に大変やで。乗り物で楽したいならまずは物資集めて道路整備やってや。自力で。

これを聞かされたサムは嫌々ながらも、運搬業務を開始します。

最初は乗り気じゃなかったものの、運搬の途中で人々とふれあい、感謝されるうちに、サムは確かなストランド(=つながり)の手ごたえを感じます。そして感謝されることも、満更じゃなくなって来てやる気も少し出てきます。

そんな中、過酷な雪山に配送に挑んだところ、”1日60回死んで60回生き返る”生活をやっているとか、ちょっと何言ってるのか分からないメガネ野郎こと、ハートマンに出会います。

その結果、

と言われ、”運送屋の俺にどうしろと・・・”と、困惑します。

現実世界で、アマゾンの荷物持ってきたデリバリープリバイダーの運ちゃんに、急に世界の運命とか語っても、ヤベー奴だと思われて逃げられますよね?それと同じで、サムも荒唐無稽な話に戸惑いながらも、何とか東海岸まで辿り着いて、クトゥルフ的な触手と戯れたり、サイコ野郎とタイマンしたりしているうちに、

って言われて終わり。

そろそろエンディングっぽい雰囲気になってから、安心と信頼の2時間近い設定語りが待っています。

何とか今日中にクリアしよう!と意気込んで深夜にクリアしてしまうと、寝るのは大体深夜2時とかになるので、極力週末にプレイしましょう。

あのさあ・・・。それやるからアンチが沸くってまだ分からんのかよ。
もし分かってやっているなら、何のためにアンチを増やすんだ。
増やすなら信者でしょ・・・。

そんな感じで、ストーリーは決して褒められたものではないです。
メタルギア大好きで、コジプロになった初期からグッズ買って、3万のルーデンスフィギュアも買って、普段からコジプロロゴTシャツとか、デス・ストランディングで出てきたフラジャイル・エクスプレスTシャツとか着るぐらいのファンで、これからも応援していくつもりだけど、デス・ストランディングのストーリーは擁護できません。

2.唯一無二のシステム

Q.このゲームは何なのか?
A.ストランディングゲームです。

だからストランディングゲームって何やねん・・・

という、疑問をプレイ前に皆が持っている訳ですが、プレイすると、

なるほど、これはストランディングゲームだ・・・。

と納得してしまうゲームです。

まず、ゲームのシミュレーターのジャンルには実に色々な種類が存在します。経営、農業、都市開発、フライトなどなど・・・。

デス・ストランディングは、歩行シミュレーターとも言えるゲームで、如何に悪条件の道を、重い荷物を持って、出来るだけ早く歩く事が出来るか?を考えさせられます。

歩くことを考えるって面白いの?と、思うかもしれませんが、意外や意外、滅茶苦茶面白いです。こればかりは体験してもらわないと分からないのですが、荷物や路面、傾斜、天候、目的地までの距離などの情報から、限られた装備重量内で装備を選んで踏破する。この作業が面白い!

何故面白いかと言うと、適度な目標距離と、適度なストレス要素、そして、そのストレス要素を回避出来て、一気に歓喜を与えてくれるストランド要素のバランスが絶妙だからです。

この歩行シミュレーティングゲームには、他のプレイヤーとの非同期型オンライン要素であるストランド(=つながり)機能が実装されています。

簡単に言うと、他人が作った建物が、自分の世界にも現れます。

例えば・・・

ストランド体験1

雪山を登っていく途中、険しい道をなかなか進めず、背負っている荷物の劣化も激しく、かと言って帰るのも大変なので目的地に向かって強行。

そんな時に、崖の上から誰かが設置したロープが垂れ下がっていて、それを掴みながら何とか目的地に到達。

ストランド体験2

敵に追われて車で逃げるも、進行方向には川。

川を強引に抜けてもいいけどバッテリーが痛むのは嫌だなと思ってウロウロしていたら誰かが作った橋があり、自分も車も無傷で逃げ切って、その後は美しい風景を楽しみながら目的地まで快適なクルマ旅。

このように、同期した他人が設置した建設物が、自分を助けてくれる絶妙な配置だった場合、感動の余り小躍りしたくなります。

一方で、地形を見て、この地形だと誰かが梯子ぐらい設置してくれているだろう・・・と、甘い考えで突っ込んでいくと、何にもなくて絶望することもあります。そんな時は、先人たちは何故ここにコレを建築しなかったんだ!!と、ついつい自分は踏破済みなのに、後から続く他人のためにアイテムの設置に戻ったりしてしまいます。

何故、踏破後にそんな無駄なことをするのかと言うと、”いいね”が欲しいからです。そう、人類皆”いいね”が欲しいのです。

小島監督の作品は、いつも何らかの社会風刺が含まれていますが、今回のテーマはSNSにおける承認欲求です。

配送の途中に自分の世界に同期した他人の建設物には、”いいね”を送ることが出来ます。送られた”いいね”は建設物を設置したプレイヤーへ、一定期間ごとにまとめて通知されます。

このゲームは過酷な一人(+胎児)旅なので、思わぬ建設物に助けられた時は反射的に”いいね”を連打したくなります。

そのような経験を一度でもすると、

このポジションにこれを建設しておけば、自分も他のプレイヤーから大量に”いいね”貰えるだろう

という思考が生まれてくるんですよ。便利なアイテムを建築した結果、次の日にログインした時に数万いいねがまとめて届いた時には、”計算通り!”とほくそ笑んでしまいます。

そして、その頃には、”ああ、これがストランディングの醍醐味か・・・”
と、腑に落ちる感覚を得るはずです。

3.別にアンチじゃないよ。85点付けています。

1.で、散々ストーリーはダメだと書きましたが、それを十二分に補えるシステム面での面白さがあります。

ストーリー重視の人は低評価を付けるでしょうが、システム重視の人は今までに体験したことのないプレイ感に対して高評価を付けるはず。大きく評価は分かれるので★3としています。個人的にはシステムに100点付けたいですが、ストーリー部分の減点で85点となりました。

なお、システム以外にも、ホライゾン ゼロドーンで使われたデシマエンジンで描かれる美しい世界と、その世界観にぴったりでな不意に流れ出すボーカル曲の組み合わせが神がかっています。

特に、Don’t be so seriousという序盤で流れる曲は、荒廃した世界に踏み出す悲壮感と、”心配しなくて良いよ”というメッセージが合わさった、このゲームを象徴する名曲です。ちなみに、ボーカル曲だけのCDも販売されていますし、Amazon Music Unlimitedでも配信されていますので、是非聴いてみてください。

 

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