クリア時間 | 約10時間 |
プレイ状況 | クリア(倍速プレイ) |
プレイ時間 | 約10時間 |
発売日 | 2003年11月27日 |
対応機種 | GBA |
プレイ機種 | レトロフリーク |
開発元 | Vanguard Works |
発売元 | バンダイ |
ジャンル | SRPG ジャンルの考え方 |
ネタバレ | 有り |
SDガンダム Gジェネレーションアドバンスは、2003年11月27日にバンダイから発売された、ゲームボーイアドバンスのSRPGだ。
Gジェネレーションシリーズと言えば、多数のガンダム作品から自分の好きなユニットや登場人物を選んでMS戦闘を楽しむ、お祭り感満載のファン向けゲームである。
本作は元々は据え置き機で展開されていたシリーズを携帯機に向けに持ってきたものであるため、お祭りゲームながらも容量の制約から使用できるユニットや登場人物は少なく、シリーズ最大の特徴である開発が大幅に規模縮小されている。加えて、システム面でも戦闘演出をカットできる機能が無かったり、爆発や撤退の演出が遅かったりするため、評価は正直あまり良くない。
しかし、GBA互換機の倍速機能を使って(筆者はレトロフリークでプレイ)演出を飛ばしながらプレイすれば、戦闘シーンをカット出来ない不満は目を瞑ることができる。そうなると、トンデモなオリジナルストーリーのお陰で一気に評価が高くなる。
ドアンのハイパー化に、フランクリンinガーベラなどの超展開を楽しめ
SDガンダム Gジェネレーションアドバンスのストーリーは、1年戦争ベースにSEEDを少々織り交ぜながらのIF展開だ。ムーンレイスの技術で一気にMS技術が高まったことにより、1年戦争で次々と次世代のMSが開発されていったという流れとなっている。
本作のストーリーをざっくり説明すると次の通りだ。
ジオンがジャブロー基地降下作戦に成功。戦況を覆すために連邦軍上層部はレビル更迭からの、ティターンズを早期発足を実施。ジオンとティターンズ共倒れをOZが狙う中、フロスト兄弟が密かにアルティメット細胞をギニアスに提供。ギニアスはアプサラスの失敗にもめげず、執念で超大型モビルアーマー“グロムリン”を開発。更にアルティメット細胞で超回復機能を身に着けて最強になった。
つまり、ギニアスがラスボスである。
Gジェネレーションアドバンスは、2000年に発売されたGジェレーションギャザービートをベースに追加要素を加えて、ストーリーを再編集された作品だ。ギャザービートが発売された2000年当時は08小隊が人気絶頂だったので、ラスボスにギニアスが採用されたのだろう。移植に際して内容の調整は行われているものの、ラスボス変更の敷居は高かったのだろうか、ラスボスはギニアスが続投している。残念ながら、本作が発売された2003年にギニアスがラスボスでは盛り上がらず、それも評価を下げる一因となっている。
ラスボスはさておき、筆者が今になってGジェネレーションアドバンスをプレイした理由は、ククルス・ドアンがニムバスのBD2と戦った結果、EXAMに対抗して明鏡止水を会得しハイパー化&ザクが金色になるという、クッソ面白いイベントがあることを知ったからである。EXVSで頑張っているドアンは、Gジェネレーションアドバンスの世界線から参戦したに違いない。島のスローライフ生活からは考えられない機敏な動きだ。
ちなみに、筆者はこの動画を見てGジェネレーションアドバンスの購入を決意したのだが、結局はドアンを仲間をせずにクリアしてしまった。ドアンを仲間にするには以下の手順を踏む必要があったのだが、それを知らずに逃してしまったのである。
- 最序盤にアムロとドアンが戦闘
- ⇒両者生き残り
- ⇒交信(条件がそろった時だけ使える説得的な特殊コマンド)
- ⇒隠しシナリオが発生してドアンが仲間に
Gジェネレーションアドバンスのストーリーは正にやりたい放題であり、ドアン以外にも面白い展開が幾つも収録されている。
0083にて、ジオンの内通者としてアナベル・ガトーによるGP02強奪の手引きをするニック・オービル。このゲームでは、ニック・オービルのポジションをカミーユの父親であるフランクリン・ビダンが担う。そして、まさかのガーベラ・テトラに乗って戦闘まで行う。
フランクリン・ビダンは、原作から仕事を理由に好き勝手しているクソ親父な訳だが、GジェネレーションアドバンスではGP02強奪に加担した上に、シャトル打ち上げのステージでは保身のため、何処から持ってきたのかガーベラ・テトラで出撃。撃墜すると理由は違えど原作同様に死亡する。しかし被ダメージだけで撃墜に至らなかった場合には、なんと専用の別イベントまで用意されている。しかもその内容が驚きで、援軍として現れた東方不敗に説教喰らった挙句、ガーベラ・テトラごとボコボコにされて戦艦まで送り届けられて捕まるという豪華なものだ。
シナリオ進行には影響が無いとはいえ、フランクリン・ビダンにわざわざ専用イベントを用意されることは、後にも先にもこれが最後だろう。
陸戦用のEz8で宇宙戦を強行するという、シロー・アマダの余りにも頭の悪いイベントの後、ドクターJがEz8を強引にEz8改として宇宙万能機に改造する。しかもシナリオが進むと、高速戦闘機または遠距離砲撃機に切り替える換装パーツまで作ってくれる。
さらに、ドクターJは途中まで戦闘に参加するのだが、途中からEz8の魔改造が忙しいからと、ピースミリオンの艦長の座をシナプスに譲る、意味不明な展開だ。
なお、ガンダムWからはヒイロとゼクス以外は仲間キャラが登場せず、あまり機体の開発も出来ないので、ACユニットの代わりにEz8を魔改造して楽しんだようである。
敵キャラとして出現する、人工ニュータイプのゼロ・ムラサメに対して、本来のガンダムシリーズでは一切繋がりのないアルフ・カムラで説得可能となっている。技術者として、人工ニュータイプの最先端テクノロジーに興味があるとか言いながら、熱血指導で仲間に引き込む。
ガンダムWにちょい役で出て来た、ノインの部下のアレックスとミュラーの出番が妙に多い。(原作ではゼクスに即倒されるザコキャラ)
このゲームではガンダムWの原作再現は殆どされない。しかし、存在感の薄いこいつらは、メリクリウスとヴァイエィトを与えられて3ステージも登場するという、原作以上の存在感を発揮する。ちなみに、メリクリウスとヴァイエィトは人気機体であるが開発も捕獲もできない。トレーズに至っては立ち絵すら出てこないのに何故こいつらが活躍するのか謎である。
MSの急激な進化はムーンレイスの技術で納得するとして、シャアが1年戦争中にいつの間にかネオジオンを準備している。ガルマの死後、マッドアングラー隊に左遷され、キシリアのニュータイプ部隊でサザビーに乗っていたと思ったら唐突に独立するシャア。そんな時間が一体どこにあったのだろうか。ちなみにララァの死亡イベントは原作再現されており、サザビーVSニューガンダムにアジールで割り込むという、MSだけ世代が進んだ状態で再現される。
なお、キャスバル化したシャアは、セイラで交信や戦闘をすれば、レウルーラの艦長として仲間にもできる。その場合はピースミリオン&シナプスがリストラされる。
本作はストーリーの進行上、途中で部隊が二手に別れるのだが、ホワイトベースとアルビオン所属のメンバーがティターンズに編入されて敵として登場。特にモンシアは、念願のGP01のパイロットシートに座れてご満悦の様子だ。また、特定のキャラクター同士を戦闘させると専用のセリフが用意されており、そのような組み合わせを探す楽しみもある。ユウVSアムロは設定的に燃える展開だ。
以上のように、原作再現系ではないオリジナルストーリー系のGジェネレーションのため、様々な異色の展開を楽しむ事ができる。ツッコミ所も多いのだが、そういう部分も含めて、Gジェネレーションアドバンスの魅力と言えるだろう。
原作再現のイベント絵も多目に用意されていて好感が持てる。
戦闘シーンによる原作再現も、GBAとしては頑張っている方だ。
MS開発は数が少なくて物足りない
前述の通り、GBAの低容量からか本作のMS開発パターンは少ない。しかも開発できるのはUC系だけに限定され、SEED,G,W,X,ターンエーは参戦しているものの開発不能だ。登場した敵ユニットを捕獲して運用するか、バラしてパーツ回収するのみである。
Gジェネの醍醐味と言えば、大量の開発分岐から一体何が生まれて来るのかとワクワクすることだが、それについては残念ながら不完全燃焼に終わってしまった。開発のやり甲斐は、メタス+ムーバブルフレームで百式が出来上がったころがピークだろうか。???が何となく想像は付くものの、確定してMS開発系譜埋まっていく過程が楽しいのだが物足りない。
隠しMSという訳ではないが、念入りに解体と強化を確認しないと気が付かないユニットを見つけた時の嬉しさを、もう少し用意してもらいたかった。ちなみに、一番分かり難かったのはスペリオルガンダムだ。
ドーベンウルフを捕獲
⇒ガンダムMk-V+強化パーツに解体
⇒ガンダムMk-Vをサイコガンダム+インコムに解体
⇒Zガンダム+インコムでスペリオルガンダム
開発をUC系に限定するにしても、使用用途が1個しかない強化パーツが存在する点も残念だ。例えばマグネットコーティングは、ガンダム⇒MCガンダムしか使い道がない。それであれば、何か適当なユニットを削って、G-3やアクトザクも入れてくれた方が嬉しかっただろう。
クリアすると新作が欲しくなる
Gジェネレーションアドバンスはメチャクチャなストーリーが面白いものの、隠しシナリオを除くと全20話しか無く手軽に遊べる反面、あっと言う間に終わってしまったという印象を受ける。
Gジェネレーション自体はそれなりのペースで発売されているが、UC限定の『SDガンダム GGENERATION GENESIS』、UC系が一切出ない『SDガンダム GGENERATION CROSSRAYS』と、Gジェネレーションアドバンス並みに破天荒なシナリオは楽しめない作品が続いている。(UC系を含むオリジナル展開の作品は、2012年のGGENERATION OVER WORLDが最後。)
GENESISとCROSSRAYSで作った3Dモデルを流用して、次はUC系だけ又はUCを主軸にして、アドバンスのように好き勝手やる新作が出たら絶対に買うのだが。低コストで作れないものだあろうか。
それと、新作を出すならGENESISで発表されて大好評だった、はたらくくるまの替え歌である、はたらくモビルスーツの最新版も出して欲しい所である。
(公式動画は既に公開終了)
【Backpack Battles】レビュー: 10秒の戦闘と1分の整理整頓を繰り返し続ける、デッキ構築型ローグライク系オートバトル
【Backpack Battles】攻略: 各クラスで効果的なビルド方針を、サブクラス毎に紹介
【3ヶ月無料】Amazon Music Unlimited で、メジャー,インディーを問わずゲーム音楽を堪能しよう!オススメのゲームサントラを紹介!
【2024年版】長期休暇中の社会人ゲーマーにオススメの10作品を厳選して紹介!【第2弾】
【ファイナルファンタジーVII リバース】レビュー: ミニゲームと狂人によるギャグ展開の波状攻撃の狭間でシリアスを楽しむARPG
【Nintendo Switch】既に高騰している入手困難なプレミアソフト及び、高騰の傾向が見られるソフトを一覧で紹介【2024年版】
【2024年4月版】PlayStation Plus ゲームカタログ及びクラシックスカタログで遊ぶことが出来るオススメのゲーム一覧
【2024年4月版】Xbox Game Passで遊ぶことが出来るオススメのゲーム一覧
【2024年4月版】PlayStation Plus ゲームカタログ及びフリープレイの最新情報及び、今後の配信スケジュールまとめ
【2024年4月版】Xbox Game Passの最新情報の紹介及び、今後の配信スケジュールまとめ