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SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズ【レビュー/評価】城から出て1歩目で全滅する仰天のJRPG

評判/点数/感想
  • 5段階評価:★★★★☆
  • 感想:高難易度だが、クイックセーブありで遊べば程よく楽しめる。
  • プレイ時間:約7時間
  • レビュー投稿時の進行状況:ストーリークリア

SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズは、1990年10月6日にバンダイから発売されたゲームボーイのRPG。

RPGとしては至ってオーソドックスで、町で装備品を買い揃えて敵の砦やダンジョンを探索し、敵とエンカウントすれば見慣れたコマンド式の戦闘が始まるタイプ。

カードダス『SDガンダム外伝 ジークジオン編』における、「ラクロアの勇者」「伝説の巨人」を題材にしており、ラクロアンヒーローズ発売の約2か月前(1990年8月11日)には、全く同じ題材で、SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語がファミコンで発売されている。GBとFCで題材は同じだが、3部作のファミコン版に対して、ラクロアンヒーローズは単作なので内容は全く異なっており、オリジナルのモンスターが追加されるなどの変更点も見られる。

2015年のカードダスクエストにも逆輸入された、オリジナルモンスターのエルメスドラゴンを筆頭に、色替え系(と言ってもGBなので色の濃淡の違いだけだが)モンスターも多数登場する。

1.ゲーム開始1分で全滅する珍しい仕様

SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズは、ゲーム開始1分で全滅する珍しいゲームである。

ゲームスタート地点であるラクロア城から外に出る前に門番と話をすると、“城の外は危ない”と警告を受ける。JRPG経験者からしてみればお馴染みのセリフであり、RPGを初めて遊ぶ人向けの、”城や町はセーフティゾーンで、フィールドに出ると戦闘することになる”という案内だと、大半のプレイヤーは捉えるだろう。

しかし、ラクロアンヒーローズは本気で城の外が危険。

一歩城から出るとストーリー終盤レベルの敵がウヨウヨしており、ゲーム開始時点では何をどうやっても勝つことができない。多くのプレイヤーが、ゲームを開始後1分で、ナイトギャンに最大HPの5倍ぐらいのダメージを喰らってオーバーキルされるだろう。そして、ゲームタイトル画面に戻されて呆然とすることは間違いない。(ドラゴンクエストのような全滅すると町に戻されるタイプでは無い)

セーブデータ作成前に全滅してオープニングをもう一度見るハメになったRPGは、ファイナルファンタジー3以来の経験だ。(FF3は真っ先に村の洞窟に行けばそうなる)

ラクロアンヒーローズは、ジオン族に攻められ苦境に立たされているラクロア城を再現するためなのか、一般常識的なRPGのノリでフィールドに出ることはできない。その代わりに、ドラゴンクエストにおける旅の扉のようなワープ装置が6個用意されているので、それを使って僻地を巡って主人公を強化していく。(=三種の神器を集める)

なお、ワープ先が安全かと言うと決してそうではない。目的地に向かう道から外れようものなら、その瞬間に強敵が出現して容赦なく全滅させられる。

また、ワープ先は6か所あり、何処からでも攻略可能だが、新しいワープ先に進む度に桁違いにザコ敵が強くなるため、ワープする順番は事実上指定されている。

城から一歩出れば全滅し、ワープ先を間違えても全滅し、歩く方向を間違えても全滅する。GBのRPGにしては広大なフィールドが用意されており、最初から自由に6か所のワープ先が解放されている割には、次に行くべき目的地がガチガチに縛られているという変わったゲームである。

2.ナイトガンダムRPG作品屈指の難易度

SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズは、行先を間違ったら全滅する以外にも、ザコ戦の難易度が非常に高い。

序盤から敵がスタックして大量に出現するので、ザコ戦でも油断が出来ないのである。

敵イラストの右下の数字がスタックしている数で、5体×2グループの最大10体まで同時に出現する。ザコ敵の攻撃であっても、塵も積もれば何とやら、一人が集中して狙われるとあっと言う間に倒されてしまう。

画面上に出て来る敵のイラストは1枚か2枚だけだが、同じモンスターがスタックして大量に出て来る。平均して4体ぐらいの敵が出現。

例外的に黒い三連星だけは3体同時に出現。

フィールドやダンジョンにおけるエンカウント率は高めで、1マス動いただけで直ぐにエンカウントすることもある。そのため、大量のザコ敵との連戦を余儀なくされ、頻繁に蘇生のために町まで帰ることになるだろう。町に帰らされるだけならまだ良い方で、ダンジョンなどのボスを倒した後に、大量にスタックしたザコ敵とエンカウントして全滅し、そこまでの苦労が水の泡になることも多々ある。(デスルーラが如何に有難い仕様であるかを実感する)

そのため、瀕死で何とかボスに勝てる程度ではパーティの強さは不十分で、余裕を持って勝った上で町に帰ることができる水準まで育成が必要になる。正に帰るまでが遠足・・・ではなく冒険だ。中盤になるとダンジョンから脱出する魔法をアムロが覚えるので、ボス戦ではアムロの生き残りが必須となる。

なお、倒された仲間は例によって教会で蘇生することになるが、それなりに高い金を払って行う蘇生も、一定確率で失敗が用意されているという鬼畜仕様。

これらの仕様により、クリアするには相当の忍耐が必要。ただし、レトロフリークのように倍速プレイ+クイックセーブが可能な互換機でプレイすれば、高難易度がウリのRPGとして十分楽しめるレベルになる。

倍速プレイが出来れば、高いエンカウント率と相まって高速にレベル上げが可能になるし、パーティが壊滅寸前でボスを倒したとしても、クイックセーブを駆使し、全滅したらロードを繰り返しながら退却すれば良い。帰り道の事を考えて余裕を持ったレベル上げも不要になると、必要最低限のレベル上げだけで、勝てるか勝てないかギリギリのボス戦を楽しむ事が出来る。

筆者は倍速とクイックセーブ使って7時間ぐらいでクリアしたが、恐らく普通にプレイすれば20~25時間ぐらいのボリュームだと思われる。

3.淡泊ながらも努力が見られるストーリー

ラクロアンヒーローズは、同時期に発売されたナイトガンダム物語とは異なり単作なので、ブラックドラゴンを倒した時点でゲームはクリアとなる。

ブラックドラゴンを倒すために、炎の剣、霞の鎧、力の盾の三種の神器を集めるという展開は同じだが、入手方法はナイトガンダム物語とは全く違っている。

炎の剣は、灼熱鉱石とガンダリウムを使ってテムに作ってもらい、霞の鎧はオリジナルモンスターであるエルメスドラゴン、力の盾はララァを倒して入手することになる。

サタンガンダム⇒ブラックドラゴンと戦って、見事勝利できれば非常にアッサリとしたエンディングとスタッフロールが出て終わり。

オリジナルストーリーが展開されるナイトガンダム作品を謳っているが、ストーリーと呼べるほどの内容がある訳では無く、町の住人との会話も大半はゲーム進行に関する最低限のヒントだけで短め。淡々とクリアに必要なアイテム集めをこなす、ナイトガンダムの設定を利用した戦闘メインのRPGと言ったところである。

ただ、敵の喋り方が特徴的だったり、一部に原作再現のセリフがあったりと、限られた容量の中で楽しませようと工夫している様子が伺える。

直接ストーリーに絡むことは無いが、終盤にはアルガス騎士団の3名も友情出演している。また、ご先祖様?として武者ガンダムの幽霊が出てくる。倒さなくても良いが、倒せばランダムドロップで、低攻撃力3回攻撃の”どうだぬき”という武器をドロップするというイベントが用意されている。

純粋に懐古的なRPGを楽しみたいのであれば、他に優れた作品は幾らでもあるが、ガンダムを使ったRPGという部分に価値を見出すことができるのであれば手に取っても良い作品だろう。ただし、前述の通り、実機では無く互換機推奨。

フィールドが広く、最初からワープ先が複数あるので、攻略順を自分で決めることが出来たり、順番によって展開が変わったりすればより楽しめたが、1990年のGB作品にそこまで求めることは難しいか。

 
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