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【JumpKing】レビュー: 焚火使用禁止のダークソウルをプレイしている気分になる苦行 – ジャンプキング

点数評価70点
クリア時間
プレイ状況ギブアップ
プレイ時間約5時間
発売日2020年12月17日
対応機種Steam/Switch/PS4/Xbox
プレイ機種Switch
開発元Nexile
発売元Pikii
ジャンル戦略ジャンプアドベンチャー
ジャンルの考え方
ネタバレ無し
【総合評価】
革新性
ユーザビリティ
ビジュアル
サウンド
プレイ継続性
コストパフォーマンス

あのてっぺんには、ぴっちぴちのギャルがいるという・・・

これはマイニンテンドーストアに掲載されている、JumpKing(ジャンプキング)の物語の説明文である。

JumpKingに関する説明は、この一文以外は一切ない。

本作は太陽の騎士ソラールのようなバケツヘルムの主人公が、ぴっちぴちのギャルを求め、ひたすらジャンプして足場の悪いステージを登っていくだけのゲームである。

主人公はどれだけ高い所から落ちても死なない無敵の存在だ。一方で、落下が一度始まると引っ掛かって止まる場所は殆どなく、落下後にやり直せるような中間ポイントも存在しない。

つまり、ジャンプに失敗すると延々と落下していき、連続でジャンプを失敗すると、最終的にはスタート位置まで戻ってきてしまうような鬼畜なゲームである。

ゲームの主人公は死なないものの、プレイヤーの心はその鬼畜難易度にジワジワと蝕まれ、最終的に死んでしまうことだろう。しかし、心が折れてもまた立ち上がりたくなる、不思議な魅力を持っている中毒性の高いゲームである。

修行僧になった気持ちで遊ぶマゾゲー

JumpKingの操作は非常にシンプルだ。

できることは左右の移動と、左右斜め上と真上の3方向のジャンプだけである。ただし、ジャンプの強度はボタンのタメ具合で36段階で調整可能となっている。

ジャンプ力の貯まり具合は一切表示されないので、自分の感覚のみが頼りだ。なお、一度タメたジャンプ力はキャンセル不可能であり、ジャンプ後の左右移動の調整もすることができないので、迂闊にジャンプすることは許されない。自分を信じてジャンプをした後は祈るだけである。

JumpKingは画面単位の縦スクロール型のゲームであり、画面上端に到達するとスクロールして一つ上の階層に切り替わる。最低限しか確保されていない狭い足場を、ただただジャンプして上を目指すわけだが、たった1回ジャンプを失敗するだけで、画面を3,4スクロールするぐらい落下することがザラである。

落下後に雑操作をしてしまい、更に下まで落下するような落下コンボを発生させてしまった時は、心の中で絶叫するしかないだろう。

上記の動画にて途中で動かない理由は、その位置への到達が初めてだったので、次のジャンプの強さを考えているからである。その後、足場の端までにじり寄ってお決まりのパターンである。

延々と登っていくと、偶に主人公以外の人に出会ったり、メモや掲示板を目にすることがある。そこからは、ぴっちぴちのギャルやステージに関する情報を少々得ることができる。が、得たところで何も難易度が改善することはないので、無視する方が良いだろう。なんせ、無駄な情報を得るために何度も落下することになるからだ。

吊られた檻に閉じ込められた人?
廃墟の掲示板

主人公の見た目を変更アイテムも幾つか手に入るが、これも無視しても良い。トレードマークのバケツヘルムは脱がないので、その上からキャップを被る奇人が誕生するだけだ。

メニューを開くといちいち目標を表示してくる

3時間ぐらいで心が折れた

JumpKingで前記の動画のような落ち方をすると、ハッキリ言ってコントローラーをブン投げたくなる。1日目に3時間ぐらいプレイしてからの大落下で心が折れて、もう暫くプレイしないと中断した。しかし、次の日も何だかんだでプレイしてしまった。

2日目は開始直後に大落下して、やってられない!と、直ぐに止めたんだが、結局直ぐに再開した。その後、結局30分位で同じような状況になってまた止めた。

まさか、ポプテピピックの“二度とやらんわこんなクソゲーネタを自分で完全再現する日が来るとは思わなかった。

何がそうさせるのか?というと、やはり難所を抜けた時の達成感に他ならない。この記事のタイトルにあるように、JumpKingは焚火禁止でダークソウルをシリーズ初プレイするような難易度だ。

序盤でも落下しまくりで、ステージが進めば進むほど、落下後のリカバリーが難しくなるため、気軽にトライ&エラーはできない。中間ポイントが無いので、そもそも難所に辿りつくことすらままならず、難所の試行回数を稼ぐことが出来ずプレイヤーの成長に時間が掛かるわけである。

ダークソウルを焚火無しで初心者にプレイさせたとしたら、延々と序盤で死んではソウル回収して、ちょっと進んだらまた死んで、なんとかボスに辿りついたら瞬殺されて、え?また最初からあそこまで行くんですか!?と困惑するだろう。そしてなかなかボス戦の経験値が溜まらないので、ついには心が折れる。JumpKingはまさにそんなゲームだ。

中間ポイントが無いので、偶然辿りついた場所で、イチかバチか、自分のジャンプ距離感を信じて飛び出す必要がある場面が必ず訪れる。見事に正確にジャンプ出来た時は、俗に言う“脳汁が出る”という感覚を味わえること間違いなしだ。そして、その時のジャンプのタメ具合は、非常に強く記憶に残るので、次からは意外とスムーズに通ることができたりする。

イラついて操作が雑になってくると、どうしても落下の負の連鎖を生んでしまうので、上手くいかない時は早めに切り上げた方が良いだろう。JumpKingはどんな失敗をしても平静を保つための、メンタル面の長期トレーニングだと思ってプレイするのも良いかもしれない。

人によっては即クソゲー判断するかもしれないが、不思議な魅力を持ったゲームなので、気になった人はプレイしてもらいたい。

パッケージ版は紙取説とサウンドトラック付き!

JumpKingはダウンロード1980円で買えるお手軽な絶望ゲームだが、3000円ちょっとのパッケージ版も発売している。

国内では、以前レビューしたDANGREED(ダングリード)と同じメーカーから発売されているので、紙の取説とサントラが付くという仕様が踏襲されている。


紙取説は大切なゲーム文化の一つなので、今後も是非とも続けて欲しいところだ。更にAmazonはICカードシールの独自特典まである模様。(アマの商品説明にサントラが書かれていないので、アマで買うならサントラが付くかどうかは問い合わせた方が良い)

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