【 クリア後レビュー】アクションは100点なのに、世界観とストーリーが0点!ASTRAL CHAIN(アストラル チェイン)

評価と簡易コメント
  • 5段階評価:★★★★☆
  • 点数:75点
  • コメント:アクション100点だけどストーリーで減点しまくり
  • レビュー投稿時の進行状況:難易度”拮抗”でクリアまで。
  • プレイ時間:約17時間

今回レビューするASTRAL CHAIN(アストラル チェイン)は、2019年8月30日に発売された、プラチナゲームズ開発、任天堂発売のアクションゲーム。

アストラルチェインは、主人公とレギオンと呼ばれる兵器が連携して戦う”デュアルアクション”がウリ。

このデュアルアクションの出来が素晴らしく、最初から最後までスタイリッシュな戦闘を楽しむ事ができた。

一方で、戦闘パート以外は救いようのないレベルで出来が悪く、実にアンバランスなゲームだった。

1.満点のアクションパート

アストラルチェインの主人公は、3種類の武器(弱攻撃、強攻撃、銃)と5種類のレギオンを駆使して戦う。

5種類のレギオン
  • ソード:
    最初に手に入るオーソドックスな近接戦闘用。
  • アロー:
    遠距離や空中の敵担当。足が早くチェインを巻きやすい。
  • アーム:
    オブジェクトを投げることが可能。パワータイプで足が遅く使い道は限定的。
  • ビースト:
    敵をダウンさせる範囲攻撃でザコ戦向き。探索パートでは臭いや音を追跡する捜査犬として利用でき、騎乗で移動速度も上るので出番が多い。
  • アックス:
    タンク。アームと同じく足が遅いので、バリアが必要な場面のみ使用。

主人公とレギオンの”デュアルアクション”を推しているだけあって、2者の連携がアクションパートの要。

レギオンはオートで近い敵を攻撃してくれるのだが、立ち位置はプレイヤーが細かく調整可能。主人公とレギオンは鎖で繋がれており、左スティックで主人公を動かしている最中でも右スティックを動かせば、鎖の長さの範囲内でレギオンを自由に動かすことができる。

また、プレイヤーとレギオンを繋ぐ鎖で敵を捕縛する事が可能で、捕縛された敵は一時的に行動不能になる。敵を捕縛して行動不能にする以外にも、突進してくる敵を鎖に引っ掛けて跳ね返すこともできる。また、主人公が警察官ということもあり、捜査パートでは逃げる犯罪者の確保に使ったりもする。

鎖は使役するレギオンとの主従を表現していたり、警察官としてのシンボルであったりと、鎖からの連想がしっかりとアクションパートに反映されている点が好印象。

雑操作でも格好良くしてくれる

プレイヤーは戦闘中、武器とレギオンを敵に合わせて切り替えながら、スティック2本でプレイヤーとレギオンを同時に別々に2体を動かして、各個撃破や集中攻撃と臨機応変に作戦を変える必要がある。その独特な操作に慣れないうちは、主人公とレギオンの位置調整が上手くいかず、思い通りのアクションが出来ない事が多いだろう。

しかしこのゲーム、入力が暴発して違うアクションが出てしまっても、結果として割と見栄えの良いアクションが出るようになっている。

下の動画は、主人公が銃を装備してアローレギオンを使っている動画。

銃+アローなので完全に遠距離戦仕様だが、ボスが接近してきても気にせずに雑に、武器もレギオンも切り替えずに戦っている。それでも格好良くコンボが決まりまくる。

絶妙なカメラワークも相まって、勝手に魅せる動きになるという感じだろうか。操作キャラが一瞬スローで光った瞬間に合わせてボタンを押すだけで派生技が出る点もお手軽。

次はボスを捕縛してからフィニッシュ演出を出した様子。

ボスに対してコアを抜き取るフィニッシュ攻撃が決まると達成感あり。フィニッシュ攻撃も特に難しいことは無く、ボタンを押すように促されたらそれに従うだけである。入力が遅いとフィニッシュのタイミングは逃すが、その場合も特にペナルティがある訳でも無く攻撃は繋がっていくので安心。

このように、適当な操作や操作ミスをしても、自然とスタイリッシュに戦えるので、常にプレイヤーを気分良くしてくれる。このプレイ感がアストラルチェインの全てと言っても過言ではないだろう。

実用するレギオンは3種

レギオンが5種類もあって面倒くさいなぁと思うかもしれないが、動きが鈍重で捕縛に時間が掛かるアームレギオンとアックスレギオンは使い辛いため殆ど出番なしなので、使い分けるレギオンは3種類だけで良い。

戦闘ではソード,アロー,ビーストを使い分けて、その他レギオンは操作パートで対応したオブジェクトを作動させる際に出すだけである。

近距離(ソード)、遠距離(アロー)、範囲攻撃(ビースト)とだけ覚えておけば何も難しい事はない。

アックスの見た目は強そうなのに・・・

飛べないけど犬が一番優秀

2.ダメダメな世界観と蛇足な別ジャンルゲーム

アストラルチェインのデュアルアクションシステムは100点満点の出来栄えだが、そんな神アクションを取り巻く世界観とストーリーは0点。

救いようのないチープなストーリー

アストラルチェインのストーリーは、全体的に設定が練り込まれておらず薄っぺらい。そして急にエヴァンゲリオンが始まる・・・。

劣化版ゲンドウのヨゼフが、劣化版ゼーレの白いモノリスっぽい連中と話すシーンを見てエヴァを連想しない人は居るだろうか?

オマージュというものは、オリジナル設定が完璧に作り込まれているところに足されるから機能するのであって、基礎が出来ていない部分にこんなインパクトのあるもの乗せられると、全部そっちに引っ張られてしまう・・・。

どうせエヴァの人類補完計画みたいなことを急にやりだすんでしょ?と、思っていたら案の定、箱舟計画が始まってレギオンと融合して人類を超越するみたいな展開。ストーリーは何一つ面白くない。

劣化版ゲンドウ

劣化版ゼーレ

また、選ばなかった方の主人公は、最初から最後まで頻繁にストーリーに関わるものの、基本的には豆腐メンタルの役に立たずで見ていてイライラする。

裏切りそうに見えて、最後まで裏切らない。でも自分のクローンと出会った後は、情緒不安定になって主人公に襲い掛かってくる。でも主人公に負けたらその場で即精神安定するという切り替えの早さ。

どういう層がターゲットなのか分からない

キャラデザが桂正和=大きなお友達向け

露骨に女主人公のヒップラインを見せつけて来るし、桂正和のマンガをジャンプで読んでいたような層がターゲットなんでしょ?

つまり、ある程度は歳を取って目の肥えた年齢層がターゲットと思うのだが、ストーリーの舞台となる人工島アークは、全大陸が崩壊したという世界の割には妙に小綺麗だったり、警察が広報マスコットキャラを活動させるほどには余力のある生活スタイルだったり、人類は絶滅の危機に瀕しているはずなのにリアリティが皆無。

カジュアルな路線を目指すのであれば、それに合ったキャラデザインと世界観にして欲しかった。

唐突に挿入される別ジャンルゲームも不要

このゲームの主人公は警察官なので、その設定を活かすために度々別ゲーが挿入される。

その最もたるものが、敵に見つからないように尾行する潜入捜査。これが劣化版メタルギアみたいなモードで何も楽しくなく、ストーリー進行のテンポを悪くするだけで完全に蛇足。

無駄に長いバイク戦闘シーンなんかは、同じくプラチナゲームズが開発したニーアオートマタのシューティングパートに通じる物がある。あれもアクションゲームを買ったのに、シューティングゲームを強制させられるという点で不満が多かった。

“デュアルアクション”をウリとして宣伝して、プレイヤーもそれを楽しみに購入したんだから、素直にその部分に開発リソースを全力投入してもらいたいところ。メタルギアとかMotoGPをやりたいんじゃない。

別ゲーのブチ込みがプラチナゲームズの悪い伝統にならないことを祈る。

犬レギオンで疾走はまだ良かったが・・・

3.精神的続編をPS5で出して欲しい

残念ながら、Switchの性能ではリッチな3Dゲームを成立させることはできない。

ストーリー中に動いているキャラクターを見ている分には、光で上手く誤魔化されているのでグラフィックの悪さはさほど気にならない。(髪が塊になっている部分は不自然に感じるが)

しかし、いざフォトモードを起動するとグラフィックのショボさが目立つ。折角フォトモードが搭載されていても、満足な写真を撮る事が出来ないのであれば意味が無い。ハードのパワーが足りないからか、折角搭載されたフォトモードだが凝った設定は出来ずに、機能はオマケ程度のものなのも残念。

キャラの淵がギザギザ

光源多い場面はマシ

グラフィックの向上に反比例する形で、意図的に顔面偏差値を下げ続ける傾向にある洋ゲーとは違い、和ゲーは美人キャラが多いので、和ゲーこそグラフィックの美しさとフォトモードに力を入れるべきなのだが残念である。。

そのため、○○チェインという名前で、アストラルチェインの世界観は受け継がずに、アクション面だけを継承した新作をPS5で出して欲しい。

いわゆる精神的続編って奴をPS5で出せば爆売れ間違い無し。

白黒でレギオンを撮るぐらいなら使える・・・

このように何かと課題は多いのだが、アクションゲーム好きなら”デュアルアクションシステム”には絶対に触れておくべきだろう。

アクションゲーマーを名乗るのであればプレイ必須!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)