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Horizon Forbidden West【レビュー/評価】4K対応していないディスプレイは買い替えを推奨したい圧倒的な美しさ。アクションは前作から正当進化し、ストーリーも序盤からSF寄りで説得力があり文句無し

総合評価
5 / 5
  • 革新性
  • ユーザビリティ
  • ビジュアル
  • サウンド
  • プレイ継続性
  • コスパ
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読者投稿評価
4.4
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総評/評判/感想

Horizon Forbidden West (ホライゾン フォビドゥンウェスト)は、全ての面で前作を上回った神ゲーである。練り込まれたSF設定は説得力があり、前作の情報開示のタイミングに関する問題点も改善されており、ストーリーの満足度は非常に高い。探索面は立体的な機動で行動範囲が広がったことで楽しさが倍増し、戦闘面は基本はそのままに、追加された武器種や機械獣のお陰で新鮮味に溢れている。グラフィックは群を抜いて素晴らしく、多くのプレイヤーがフォトモードに過去最長に時間を費やすだろう。エンディング後も綺麗にまとまっており、次回作への期待が高まる。ただし、前作未経験者は置いてきぼりで、経験者の満足度向上を重視した作りである。

点数評価 100点
(ただし、前作をプレイ済みに限る)
プレイ状況 ノーマル難易度でクリア
トロフィー:58%
プレイ時間 約40時間
発売日 2022年2月25日
対応機種 PS4/PS5
プレイ機種 PS5
開発元 ゲリラゲームズ
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンル オープンワールド・アクションRPG
(ジャンルの考え方はコチラ)

Horizon Forbidden West (ホライゾン フォビドゥンウェスト)は、ソニー傘下のゲリラゲームズが開発した、終末世界を舞台にしたオープンワールドのアクションRPG。機械の獣が闊歩する北米大陸を旅し、人類絶滅の謎に迫る。2017年に発売されたHorizon Zero Dawnの続編。

進行に支障が出るほどにフォトモードにのめり込む

常に進化を続けるゲームの映像美だが、Horizon Forbidden Westのグラフィックはため息が出るほどに美しい。

鬱蒼と木々が茂る樹海、乾いた砂が一面を覆い尽くす過酷な砂漠、足を踏み外せばひとたまりも無い切り立った崖の山岳地帯、光の反射でキラキラと美しい水面が揺れる海岸などなど、ロケーションが変わる度に手を止めて、フォトモードを起動したくなる美麗なグラフィックは見事の一言。また、単に自然が美しいだけでは無く、各ロケーションと、崩壊した現代文明の名残や跋扈する機械獣のハーモニーは、SF好きであれば間違いなく感動するだろう。

グラフィックの美しさだけであれば、前作Horizon Zero Dawnも相当のレベルに達していた。そのため、そこまでグラフィックの良し悪しを気にしない人であれば、前作から映像美が格段に進化したと聞いただけでは興味をそそらないかもしれない。しかし、改めて後述するが、Horizon Forbidden Westのストーリーは、前作と比較して全体的にSF寄りになっている。前作から未知の機械設備を調査するようなシーンはあったが、今作からは立体ホログラムが煌めく遺跡や、終末世界では場違いな真っ白で潔癖な印象を与える人や物も登場する。また、機械獣にまたがり空高く飛び上ることで、高高度からの撮影も可能となった。このような前作では味わうことのできなかったシーンに遭遇すれば、思わずフォトモードを起動してしまうに違いないだろう。カメラ機能にはエフェクトが多数用意され、ゲーム内時間を自由に設定できるため撮影の自由度も高い。納得のいく写真を求めてついつい時間を費やしてしまいがちだ。

ちなみに筆者の場合は、4K有機ELレグザ 55X9400SにてPS5版をプレイしている。4K有機ELに買い替えて約半年経つが、これほどまでに映像で感動したことはなかった。もしこれから、Horizon Forbidden West をプレイする予定で、まだ4K対応の環境が整っていない場合、プレイ前の下準備としてテレビの買い替えを強く推奨する。環境を整えて遊ばなければ間違いなく損をするだろう。

なお、当記事に掲載しているスクショは、表示速度やサーバー容量の関係で全て圧縮している。従って、完全にその美しさを伝えきれている訳では無いので注意してもらいたい。

さて、Horizon Forbidden Westは、普段からゲーム情報を収集している人であればご存知の通り、発売前に「主人公アーロイの顔面偏差値が下方修正された」件が大きな話題となった。前作と今作のアーロイの顔を比較し、世間一般の標準的な美的感覚を当てはめれば、今作では間違いなくブサイクになっている。残念ながら当ゲームも、白人の美形の存在を否定するという、昨今の愚かなブームに乗っかっている訳だ。当然筆者もプレイを開始直後は確かに顔が気になっていたが、幸いにも数時間もプレイすれば気にならなくなった。何故なら、登場する部族毎のド派手なメイクや、毛皮と機械が融合したHorizon独自の細部まで凝った衣装など、ヴィジュアル面における情報量が圧倒的に多いため、それらの前では顔の造形などは些細なものなのである。また、ストーリーを通じてアーロイに対して愛着も沸くため、最終的にはこれもアリと思えて来た。

とは言え、発売前のネガキャンを見るに、下方修正が悪手であったことは間違いない。

機械獣の金属パーツを使った鎧やボディペイントなど、情報量多し。

真正面から見ると少々辛い場面のあるので、フォトモードの表情設定で誤魔化そう。

白人以外であれば美人は存在するいつものパターン。

大きな変化はないが、確実に進化したアクション

Horizon Forbidden Westは、前作Horizon Zero Dawnをベースに作られているため、基本操作は殆ど変わっていない。しかし、広大なオープンワールドの旅を通じて、探索,戦闘共に確かな進化を感じることが出来た。

より立体的でパズル要素も増えた探索

まず、フィールドの探索についてだが、フォーカス(こめかみに装着している三角形の情報端末)を用いて足場を探し、高所へ飛び移っていくアスレチックは前作と同様だ。シビアな操作入力を要求されることは無く、どちらかというと周りを見渡して飛び移れるポイントを観察することが重視されており、ルートを決めた後はスティックを倒してボタンを押すだけで吸い付くように移動してくれる。この辺りは前作で確立された操作なので何の不満も無い。

フォーカスによる視覚補助で飛び移れる場所は分かり易い。

そして、前作の基本動作に加えて、今作からはグラップリングフックを用いた立体的な移動が可能となっている。フックを高台に設置されたグラップリングポイントに引っ掛けることで、一気に数メートルを上昇することができる。また、行く手を塞ぐがれきをフックで除去する、遠くにある足場をフックで近くに引き寄せるなど、ルート開拓のツールとしても活躍する。

ワイヤー付きのフックを射出し、巻き上げ機で一気に上昇する。

鉄骨にX型のパーツがあれば引っ張って動かすことができる。

グラップリングフックによる移動は、ゴーストオブツシマの鉤縄を想像すると分かり易い。

言ってしまえば、高台に登り,物を動かすだけだが、この二つの動作が加わったことで、基本は同じでも前作と同じさせないという明確な意思を感じることが出来た。単純に廃墟を進んでいくにしても、前作であれば黙々と黄色く着色された足場を探すだけだったが、グラップリングフックによるがれきの除去工程が入るだけでも、崩壊寸前の建物を探索しているというリアリティがアップし、プレイヤーの満足度向上に大きく貢献している。

また、高所に登れるようになったことで、前作では明らかに届かなかったところもしっかりと目視確認する必要が出て来た。このように書くと面倒くささが増したように聞こえるかもしれない。しかし、プレイヤーの探索の手が止まれば間髪入れずに仲間がアドバイスを入れてきたり、アーロイ自身が“あそこに届きそう的な”独り言でプレイヤーをサポートしてくれるので安心だ。一部の遺跡は足場を移動させて道を作るちょっとしたパズルになっているので、前作に無かった新しい遊びが用意されていることも嬉しい。

次に、高い所に登れば当然降りる必要があるのだが、今回はシールドウイングという装備で滑空して降りることが可能だ。前作であれば落下して即死するような高さであっても、滑空さえすれば無傷で降りることが出来る。また、ダッシュジャンプだけでは届かない足場でも、滑空を組み合わせることで届くようになる。滑空はストーリー進行上の手段だけでは無く、広大なオープンワールドを目的地まで直線的に、強引に突き進む手段としても一役買っているため、探索の快適さが大きく向上している。

安心と信頼の機械獣狩りの鉄板ムーブ

次に戦闘面だが、前作同様に、武器の選択や罠の前準備などの判断力、ソロプレイで多数の機械獣の群れ捌く立ち回り、超大型機械獣をタイマンで倒しきるTPSの腕前などが試される。Horizon Forbidden Westでは、新しい遠距離武器として、投擲して敵を串刺しにして爆発ダメージを与えるスパイクスローワーや、回転刃を射出して切断ダメージを与えるシュレッダーガントレットという武器種が追加されている。また、時間経過後に爆発するプラズマや、敵を絡め取って動きを封じる粘着という属性も追加されている。また、近接武器の槍にはコンボアクションが豊富に追加され、小型の機械獣であれば槍だけでスタンに持ち込めるようになっている。このように攻め手のバリエーションは増えてはいるものの、戦闘の流れは前作と余り変わらないという印象を受けた。

まずはフォーカスで遠くから敵の情報を確認は基本。

敵に見つかる前に、素早く武器を変更して先制攻撃。

ただし、前作と変わりがないという事実は、決して悪いことでは無い。

敵を安全圏からスキャン
⇒弱点や切断可能部位を確認
⇒最適な武器と属性を選択
⇒罠を準備して茂みからステルスアタック
⇒尻尾切りやコンテナパージでレアドロップを狙う

という戦いの流れは、前作の時点で完璧に仕上がっているからだ。この鉄板ムーブは何十回遊んでも面白いので、変化が無かったことが本当にありがたい。

基本が変わらないモンスターハンターが愛され続けるのと同じ。

戦闘の基本的な流れ自体は変わらないが、武器種と属性が追加されたことで選択肢の幅は随分と広がっているし、武器の入手状況,強化の進み具合,アタッチメント(コイル)の設定によってベストな選択は大きく変わって来る。また、前作から続投している機械獣は当然居るものの、新機械獣や亜種が豊富に用意されている。そのため、前作をクリア済みであったとしても、初心に返って試行錯誤を楽しめるはずだ。基本は同じにもかかわらず全てが新鮮であり、最初から最後まで極上の機械獣狩り体験が続くため、戦闘は一切飽きることが無かった。

特に大型機械獣との戦闘では、過去の経験など役に立たない。

なお、今作ではスキルスリーは6系統に拡張され、勇技と呼ばれる特殊アクションも新たに用意されている。また、ステータスを一時的にバフする料理も多数存在するため、プレイヤーによって戦闘スタイルが大きく変わる。筆者の場合は矢弾の攻撃を強化する“狩人”のスキルを優先して強化し、エネルギーシールドを発生させる勇技を使って正面から撃つスタイルで遊んだ。ステルスアクションを重視したいなら“隠密”、オーバーライドで操った機械獣と一緒に戦うことを楽しみたいなら“機械”を優先して育成するなど、人それぞれのスタイルに合った楽しみ方が存在する。

料理を作ってもらうには、通貨であるシャード以外にも、フィールドで狩った野生生物の肉や拾った実などが必要。

スキルポイントはレベルアップやクエストクリアで溜まって行く。

なお、戦闘中に弓矢を構えて精神統一すると、一時的に時間の流れがスローモーションになる。その隙にまじまじと機械獣を観察すれば、その精巧な造形には惚れ惚れするだろう。鋼の巨体に圧殺されそうになり、鋸刃を備えた凶悪な顎が面前に迫り、強烈な炎や冷気を浴びせられそうになるという瞬間を、スローで味わうことが出来るのも、Horizon Forbidden Westの戦闘の魅力の一つである。機械獣に追い回されているときはフォトモードの存在を忘れがちだが、鬼気迫る状況を写真に収めるのも中々に楽しい。

超巨大な機械獣と戦っている時は、適当に撮るだけで様になる。

序盤から大胆にSF設定を盛り込んだストーリー

前作Horizon Zero Dawnのストーリーは、部族対立に軸足を置きつつ、断片的なデジタルデータから旧世界を何となく理解していくというものだった。崩壊した世界については、ふんわりとした理解で終わるのかと思いきや、最終盤にゲーム全体の尺に追われるかの如く怒涛のネタばらし的な解説が繰り広げられ、SF設定が一気に膨らんで次回作へ続いて終わった。このような前作の強引で駆け足な終わり方には不満を覚えた人は少なからず居ただろう。

前作に対して、今作Horizon Forbidden Westでは、序盤から終盤までSF設定が満遍なく散りばめられている。ストーリーは前作でハデスを倒した直後から始まり、序盤から1000年前の富裕層の生き残り“ファーゼニス”を打倒するという明確な目標に向かって進んでいく。前作のように、緩々と遺跡を巡って旧世界に想いを馳せるような展開では無く、核心的なキーワードがテンポ良く登場するため、ストーリー展開については前作とは全く違って印象を受けるだろう。

圧倒的な力でアーロイに迫るファーゼニス達。

今作では怒涛の解説は無く、順序良く適宜情報が開示されていく。

そして、機械類の扱いについても前作とは大きく異なっている。前作では原始的な生活をしていた仲間達も、今作ではフォーカスを使いこなし通信技術を身に付ける。また、元々それなりに技術を身に付けていた者はデータベースを活用して知識を吸収していく。敵も同様に機械に関して詳しくなっており、オーバーライドした機械獣を従え、敵拠点に赴けば機械獣が徘徊して警備に当たったり、騎乗した敵兵が出迎えて来ることもある。

前作から続投の脳筋代表エレンドもフォーカスを扱う。遺産からヘビメタを発掘するエピソードが面白い。

海の向こうからアメリカ大陸まで到達した新キャラクターのアルヴァは、旧式ながらフォーカスを既に使いこなしており、仲間に加わることで一気に成長する。

機械を使いこなす“逆賊”達は各地に拠点を築いている。

主人公アーロイはともかく、仲間達は最初からフォーカスに慣れている訳では無く、段階を追って徐々に使い方を学んでいく。その学びの様子は、メインクエストが進むごとに拠点で確認できるのだが、学習進捗が実に丁寧に描かれている。学習イベントを見るかどうかはプレイヤーに委ねられているが、文句を言いながらも積極的に学び、仲間達と情報共有する様子は何とも微笑ましいので、プレイするのであれば絶対に見逃せないイベントだ。

人間タイプの敵である逆賊についても、機械を手名づけるに至る説得力のある設定が用意されている。前作でも人間タイプの敵の拠点を潰すサイドクエストが用意されていたが、それは単純に対人間戦を楽しむだけであった。しかし今作では、敵拠点にまつわる展開も用意されているので、メインクエストだけではなく、サブクエストの強化もしっかりと感じることが出来る。

また、“禁じられた西部”というサブタイトルはSF設定には関係がなく、部族対立によって東部と西部が大きく分断されていることを示している。序盤から大胆にSF設定を盛り込み、前作とは違った体験が用意しつつも一辺倒にならず、原始的で伝統を重んじる部族生活にも十分にフォーカスされている点も評価が高い。

ゲームクリア後に関しても、ネタバレになるので詳細は伏せるが、最終決戦前に戻るのではなく決戦後からスタートとなり、完結編となる次回作に向けて動き出す点は上手いアイデアだった。

以上のように、Horizon Forbidden Westは、グラフィック、アクション、ストーリー全てにおいて前作からパワーアップしている文句無しの神ゲーだ。点数も100点を付けたが、これについては前作をプレイ済みであることを条件としたい。前作を未プレイの場合、プレイ開始時に前作のおさらいを兼ねたチュートリアルがあるものの、情報量が多過ぎて置いてきぼりになる可能性が高い。本作からプレイする場合はストーリーで付いていけず、★4の80~90点といったところだろう。是非ともHorizon Zero Dawnからプレイして欲しい。

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