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ENDER LILES(エンダーリリィズ)【レビュー/評価】”ソウル”と”探索型”の文脈を踏襲しつつ、独自進化した傑作

評価と感想
  • 5段階評価:★★★★★
  • 点数:90点
  • 感想:1~3項がレビュー。4項は軽くネタバレとラスボス攻略。
  • レビュー投稿時の進行状況:真エンド(Cエンド)までクリア
  • プレイ時間:約16時間

ENDER LILES(エンダーリリィズ)は、Binary Haze Interactive開発の、”高難易度”サイドビュー探索型アクションゲーム。2021年6月22日に発売されたSwitch版をプレイ。Xbox版は6月29日、PS4/PS5は2021年7月21日発売。

降り注ぐ「死の雨」により、あらゆる生物が”穢れ”により異形化した「果ての国」にて、”穢れ”を浄化できる少女リリィと不死の騎士が穢れの真相を目指して旅する話。

荒廃し異形に溢れる村、多くを語らない登場人物、アイテムが語る悲劇の断片、救いの無い物語、分岐するエンディング、立ち回りが重要となる高難易度なレベルデザインなどなど、ENDER LILESの至る所に”ソウル感”が溢れている。しかし、ソウルライクなだけに止まらず、ボス撃破後に開示される絶望の記憶と、浄化されたボスが仲間として同行するというオリジナリティも併せ持つ。また、アクション面では、プレイヤーの攻撃速度はさほど早くないが、クールダウンが早く高性能な緊急回避と、一瞬だけ敵の攻撃を無効化するパリィを駆使した戦闘はスピード感があり実に爽快。インディゲームが持つ大きな可能性を見せつけてくれる傑作であった。

1.倒したボスと”共闘感”を味わえる、高難易度アクション

サイドビュー探索型アクションゲームというと、その頂点に君臨し続けているHollow Knight (ホロウナイト)が余りにも有名で、ダークファンタジー系ということも相まって、ENDER LILESはHollow Knightと比較されることになるのだろう。しかし、マップの大きさ、プレイヤーの攻撃速度や手段、移動速度などから、そのプレイ感はBloodstained(ブラッドステインド)に近いだろう。

難易度を大幅に上げ、雰囲気をソウルに寄せたブラッドステインド!
Hollow Knight (ホロウナイト)【レビュー/評価】ロックマンゼロ×ダークソウルな、2D探索型アクションの決定版 Bloodstained(ブラッドステインド)【レビュー/評価】昔ながらの探索型アクションに、流行りの要素をプラスした良作

Bloodstainedは、幾つかの装備と召喚モンスターの装備セットを事前に用意し、敵やステージに合わせて臨機応変に切り替えながら戦う作品だったが、ENDER LILESは3種2セット、合計6種類のスキルを駆使して戦いに臨むことになる。プレイ開始時点では、使用回数に制限無く3連斬撃を繰り出せる”黒衣の騎士”しか使えないが、ボスや中ボスを倒せばその魂がプレイヤーに攻撃スキルとして同行する。

倒したボス・中ボスは全て仲間になる。

スキルには、無限に使えるものと、使用回数が決まっているものが用意されている。無制限のスキルが近接用のメインウェポンで、使用回数制限のあるスキルが遠距離用のサブウェポンと言ったところだ。

スキルが豊富でどれを使うか悩んでしまう。

単純に遠距離と言っても、シンプルに弾を飛ばすタイプから、召喚すると一定時間して敵を攻撃し続けるタイプまで種類は様々。30種類近いスキルが用意されているので、遠近共に自分のプレイスタイルにあった組み合わせを探すことも楽しい。

鉄球を振り回して複数回攻撃する、持続型守り人シーグリッド。

また、各エリアに隠されている、”穢れの残滓”を消費することでスキルを強化可能。残滓の入手数には限界があり、全てのスキルを最大まで強化することは不可能なので、早めに自分に合ったスキルを見つけて優先的に強化したい。

残滓を入手する際には、エリアの背景が見えてくる。ソウルの遺体が語る物語に近い。

下の動画は序盤のボス、老戦士ゲルロッドとの戦闘。随行型で弾を一定間隔で撃ってくれるカラスを召喚しつつ、設置型の仲間を敵の動きに合わせて置いて、使用回数に制限の無い”黒衣の騎士”で攻撃している様子。動きを見切って上手くスキルを発動できれば、一方的にコチラの攻撃が入るので爽快だ。

次は、上で倒した”ゲルロッド”をメインで使って戦っている様子。”ゲルロッド”も”黒衣の騎士”と同じく使用回数に制限の無い近接攻撃スキルだが、パワータイプなので”黒衣の騎士”とは全く異なった立ち回りとなる。一撃が強い代わりに、足が止まる時間が長く隙が大きいからだ。

ENDER LILESに登場する敵は全体的に攻撃力は高め。特にボスの攻撃を喰らうと数発でリリィは瀕死になり、時には一撃必殺の攻撃を放ってくることもある。そのため、スキの大きなスキルを使うのであれば、ソウルシリーズのようなシビアな立ち回りが要求されるので、緊張感のある戦いを楽しむことが出来るだろう。

次に、ENDER LILESは緊急回避の優秀さが特徴的だ。移動距離が長めなうえに、クールダウンが短いので、ボスの苛烈な攻撃にも意外と長く耐えることが出来る。こちらの攻撃速度自体は早くないが、激しく回避を繰り返すのでボス戦にはスピード感があるのだ。また、スキルを使う度に、スキルの所持者の姿が浮かび上がるので、連携して戦っている感が出て絵面的にも見応えがあるのも嬉しい。

また、ゲームの難易度は高いものの、ボス部屋の前には必ずレストポイントが用意されており、読み込みも早いので再戦は非常に用意。

レストポイントからボスまでに嫌らしい敵は居ない!

倒された際の砕けるような演出は美しい。

探索はオーソドックスながらも、謎解き要素有り

ENDER LILESは、探索型アクションとしては王道。

幾つものエリアが繋ぎ合わさったマップ構成になっており、ボスを倒せば障害物を破壊したり、壁張り付きやワイヤーアクションのような移動系スキルを入手できる。移動系スキルを使えば、今までは行けなかった場所に手が届くようになるので、前のマップを再探索して新たな道を切り開くという、実にオーソドックスな探索型アクションだ。

ファストトラベルポイント(レストポイント)は多数用意されており、繰り返しの探索が苦にならない良心的な作りでもある。

最後のレストポイントには何処からでもワープ可能!

取り残しアイテムがあればマップが青になる。オレンジは踏破完了。

みんな大好き”壁蹴り”を手に入れてからが探索の本番。

ここまでなら、王道の探索型アクションだが、王道だけでは終わらないところがENDER LILESの良い所。

終盤になると複数のスキルを組み合わせ無ければ突破できない、謎解きのようなギミックが出てきて頭を捻らされるのだ。この手のギミックは人によって好みが別れるところなので、特に印象深かった二つのシーン上げておくので参考にして欲しい。

突進で壁を壊したいが助走距離が足りないシーン

下の動画は、突進攻撃を出すには助走距離が足りないので、隣の部屋からワイヤーアクションで飛び上がり、空中ダッシュから加速する様子。ミスするとウニのコンボで即死級のダメージ。

壁張り付きからの廻り込むシーン

どうやっても登れない高さの壁の奥に封印の扉がある。周囲を見渡すと、不自然に出っ張った柱があるので、それに張り付きながらセレステみたいなアクションで登る。

単純にスキルを手に入れて終わりでは無く、その応用も求められるので探索に飽きが来ない。

2.至る所に感じるソウルの息吹と、思わず見惚れるアートワーク

ソウルシリーズと言えば、登場人物との有益な情報交換が困難な代わりに、アイテムが説明欄で雄弁に語ることが特徴。

ENDER LILESでも同様の手法が取られており、基本的に会話相手は”黒衣の騎士”だけであり、プレイヤーには断片的な情報しか与えられない。その代わりに、まともだった頃の人々の手記が要所毎に落ちているので、それを読むことで過去に何が起きたのか、その一端を理解できるようになっている。

また、アクセサリー的な装備アイテムである”レリック”や、入手したスキルの説明からも、それらの由来を伺い知ることが出来る。

ここまでは、ソウルシリーズの表現手法。

ENDER LILESには、”撃破したボスがまともだった頃の記憶を垣間見ることが出来る”という、独自の表現手法が用意されている。何れのボスも、元々はまともな人間であり、穢れによって人が異形と化したものである。ボス撃破後のイベントにより、異形と化するに至った悲しき生い立ちを知ることが出来るので、ソウルシリーズと比べると、話の流れは随分と分かり易い。

何れも絶望の物語。

また、ENDER LILESは、アートワークが素晴らしく、Hollow Knightに負けず劣らずだ。フォトモード自体は用意されていないが、+ボタンでメニューを開いた時と、レストポイント(ベンチやベッド)利用時には、UIを消してスクリーンショットを撮影可能。

移動時に浮かび上がるエリア名も良い。

特に、レストポイントの背景は美しい場所が多く、さらにスキルとしてセットしている不死者達も実体化するので撮影には持って来い。リリィとは少し離れたところに、ややくたびれ気味に実体化するその姿は哀愁を漂わせており、美麗な背景とのマッチングが素晴らしいの一言。

多分レストポイントのスクショを一番沢山撮った。

また、ちょっとしたリリィの仕草も作り込まれているので注目したい。

攻撃時には踏ん張る。

一緒に封印解除。

ヘッドスライディング

3.折角なのでデスペナルティが恋しくなる

ENDER LILESは、スキルの付け替えが面白く、緊張感のある戦闘が楽しめる傑作アクションゲームなので、最初は100点を付けようかと考えたが90点とした。

その理由は、

デスペナルティが無く、探索時に無理が出来てしまうから

である。

高難易度がウリで、ソウルライクな体験が出来るゲームなので、ここまでくればデスペナルティは用意して欲しい。

ソウルライクであるかどうかは、プレイヤーが勝手に判断しているだけである。従って、”こういうゲームだ”と言われればそれまでだが、溢れ出るソウル感はやはり否定出来ないので、探索を続けるか戻るかの判断ミスが命取りになるような体験もしたかった。特に、周りに敵が居ようが何処からでも、最後に休憩したレストポイントに即ワープ出来るゲームなので、その代償として、無謀な探索で倒されたときには何らかのペナルティがあった方が良かっただろう。

ソウル大量ロストみたいな絶望感もオツなもの!

以上のように、個人的にはデスペナルティが欲しかったと感じたものの、人によっては十分に100点を付けることが出来るゲームである。探索型のサイドビューアクションゲームが好きであれば間違いなく買うべき作品である。

なお、音楽はDeemoやCytusで評価を得ているMiliが全曲担当。ゲーム発売と同時にAmazonMusicUnlimitedで配信中。

4.軽くネタバレと、ラスボスの攻略

ENDER LILESのエンディングはA,B,Cの3種類。

Aエンド

マップの右端に到達すればAエンド。果ての国から逃れるだけの何も解決しない終わり方。

Bエンド

泉の白巫女の元に辿りつき、ラスボス”穢れの王”を倒す。リリィが泉の白巫女の使命を引き継いで終わり。ノーマルエンド。

Cエンド

各所から7種類の石板の書を集め、スタートエリア左の隠し部屋で”輝く護りの宝具”を復元。それを装備した状態で”穢れの王”を倒せば、最終形態に変形する。それを倒せば全てが解決した真エンディングへ。

エンダー・リリィズ=終わらせる者、リリィ達

これの意味が分かる終わり方。

石板は封印された扉の先や、隠し部屋に置かれている。マップを見て青色のエリアを探索して行けば見つかるはず。石板の最後の一つは、”地下研究室 4層”の、床下(↓+Bで下に降りる)のエリアに置いてある。そのエリアでは穢れによるスリップダメージを受け続けるので、HPを増やしたうえで祈りの回数を増やすレリックも必須。耐えきるレベルまで成長させる頃には、残りの6つの石板も揃っている事だろう。(青エリアと赤丸を片っ端から潰せは直ぐに見つかる)

下はCエンド直前のステータス。レベル91で16時間弱。

穢れの王攻略

BエンドとCエンドで戦う穢れの王は、距離を取ると高速で、腕による薙ぎ払いをやってくるので胸元が安定。召喚されたザコ敵が放つ弾は、弾速が早い上にやや誘導し、威力も高くて2発しか耐えられない。数が増えるとパリィしきれなくなるので、召喚された瞬間に処理したい。

そのためには奥義を使うしかないので、奥義ゲージが増える&奥義ゲージの溜まりが早くなるレリック、”リコリースの指輪”と”エルドレットの指輪”を装備する。

Bエンドまでであれば、”菌の魔術師”と”腐竜の孤児”の2種類の毒スキルを重ね掛けすれば、スリップダメージで即奥義ゲージが溜まり、奥義連打で楽にクリアできる。

Cエンドは穢れの王の最終形態が追加されるが、大技が追加されるだけで、基本的にはザコを処理しながら攻撃し続けることには変わりない。ただし、連戦なのでスキルの使用回数に不安があるため、スキルセット1と2に菌と腐竜を別けて、代わりに適当な育てたスキルをセットすると良いだろう。

代わりのスキルには、”堕ちた弓使い”と”暗部の執行人”がオススメ。前者は対空の矢を撒く技だが、接射すれば多段で大ダメージ&奥義ゲージが溜まり易い。後者は単発ながらも射程内ならまず必中な上に、リキャストタイムが短く使用回数が多い。

私の場合は、前半戦を執行人&菌、後半戦を弓と腐竜で攻略した。メイン攻撃は”黒衣の騎士”で安定。上の動画は”狂い騎士ウルヴ”を使っているが、”黒衣の騎士”の方が奥義の攻撃範囲が広いのでザコとボスを同時に攻撃しやすい。また、Cエンドに行く頃には強化が進む。(地下研究室の更に下の石板を取る時に、古き魂の残滓が2個手に入る)

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