ネクロダンサーファンは満足だけど、ゼルダファンは意見分かれるかも!ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説

評価と簡易コメント
  • 5段階評価:★★★★☆
  • 点数:85点
  • コメント:ネクロダンサー好きは買い。
  • レビュー投稿時の進行状況:本編・DLC共に全クリア
  • プレイ時間:約20時間

2019年6月13日に発売された、ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説は、クリプト・オブ・ネクロダンサーのシステムをベースに、ゼルダの伝説の特徴を取り込んだコラボ作品です。スタルキッドを主人公にしたDLC第3弾が2020年9月24日に発売され、DLC全部入りのパッケージ版が2020年10月23日に発売されました。

私はダウンロード版で本編をクリア済みでしたが、DLCは未プレイだったので改めてパッケージ版を購入しました。無料DLCオクターヴォ編、有料DLCスタルキッド編をクリア出来たので、ネクロダンサーとは何か?という説明を踏まえてレビューします。

1.クリプト・オブ・ネクロダンサーって何?

まず、ケイデンス・オブ・ハイラルの基になるクリプト・オブ・ネクロダンサーとは、倒されると全てを失うローグライクゲームと、テンポ良くボタンを押すリズムゲーム(音ゲー)を組み合わせた異色の作品です。

ローグライクなので、自分が動けば相手が動くという基本要素は守りつつも、

リズムを外せば敵だけ動く

という、今までのローグライクには無かった要素が追加されています。

このゲームは画面の下に、音ゲーのようなノーツ(流れてきて叩かれるやつ)が流れてきます。ノーツが中心付近に来た時にだけキャラを動かすことが出来ますが、テンポを外すと1ターン何もできません。加えて、敵はテンポを外すことなく動き続けるため、ローグライクでは定番の”こちらが動かない限り敵が動かない”は通用しません。こちらも曲のテンポに合わせて一定のタイミングで次々とターンを進めていく必要があります。

敵の攻撃パターンを見極めて瞬時の判断を求められるため難易度は高く、PS4/PSV版では本編クリアのトロフィー取得率はたったの9%です。

ステージによって曲調が違ったり、罠を踏むとテンポアップやダウンします。また、消を音して調子を狂わせる敵が出現するため、一度リズムを覚えたら終わりではなく、様々な対応を要求されます。

また、常にリズムに乗って動く必要があるので、ゲームプレイ中のコマンドメニューのようなものは一切ありません。装備に触れれば自動的に取得して持ち替え、消費アイテムは対応したボタンに自動的に割り当てられます。

音楽を題材にしているだけあり、流れる曲はどれも素晴らしいものばかり。サントラはデジタル配信とLPレコードが発売されています。CDはありません。サントラはアマゾンミュージックで配信中なので、まずは曲を聴いてみて気に入ったらプレイするのもありかもしれません。気に入った曲のステージはプレイヤーもノッてくるので非常に気持ちよくプレイ出来るゲームです。

プレイヤーが曲にノッてくるという体験が非常に重要で、テンポを外さずに敵の行動を完全に読み切ってノーダメージで強力な敵を撃破出来た時は最高に気持ちいですよ!

クリプト・オブ・ネクロダンサーは、単純にローグライクと言っても、他作品と比較の出来ない唯一無二の存在です。

2.ネクロダンサーをゼルダに落とし込んだらどうなる?

結論から言うと、何の違和感もありません。

本家ネクロダンサーがラフなレトロ調のグラフィックなので、SFCゼルダ風のグラフィックになっても違和感無し。

“リズムに乗って動く”という要素についても、名曲揃いのゼルダの伝説とコラボして悪くなるはずがありません。適度にアレンジされた曲はどれも素晴らしくサントラが欲しくなること間違いなし。(残念ながら発売されていませんが・・・)

本家ネクロダンサーは単純にダンジョンを潜るだけのゲームでしたが、ケイデンス・オブ・ハイラルではゼルダ風にマップをスクロールしてハイラルを旅します。マップには高低差の概念も追加されており、主に謎解き要素に使われます。MAP上の敵をすべて倒しきればテンポに乗る必要は無くなるので、自由に謎解きが出来るようになります。

ただ、テンポを無視して自由に謎解き出来るのは、ゲームシステムと噛み合っていない気もします。折角なので、テンポに乗ったまま一定のアクションをこなして仕掛けを作動させるようにして欲しかった。(一応テンポを乱さず敵を全滅させたら開く宝箱はありますが)

ダンジョンに潜れば、ルピーとは別の、倒されてもロストしない通貨であるダイヤや、同じくロストしないフックやブーメラン、弓の様な定番アイテムを手に入れることが出来ます。

もちろんダンジョンも健在

墓守の幽霊もいるよ!

ボスキャラは何らかの楽器モチーフ

初回プレイはネクロダンサーに慣れた人が念入りにマッピングして5時間程度でしょうか。シリーズ初めての人でも10時間あればクリア出来ます。ストーリー付きDLC2種類もそれぞれ本編と同じぐらいのボリュームです。

なお、ローグライクなのでクリアしてからが本番です。倒されるとコンティニュー出来ずに最初からやりなおしのハードコアモードが待っているため、最終的には一度も敵に倒されずに通しでクリアすることが目的になります。(通常は倒されるとダイヤを使った買い物をして、アイテムを持った状態でコンティニュー)

3.ネクロダンサーファンとゼルダファンで意見は分かれるかも

ゲームの見た目はまさにSFCのゼルダの伝説 神々のトライフォース風で、タイトルに”ハイラル”や”ゼルダの伝説”と入っているので、ゼルダがベースだと勘違いするかもしれません。しかしこのゲームは、あくまで”ネクロダンサー feat.ゼルダの伝説”なので、ベースがネクロダンサーで、ゼルダの伝説の人物・事柄を特色として使ったものです。

そのため、ゼルダファンがゼルダを期待して購入すると痛い目に合う可能性があります。ローグライク+音ゲーで難易度が高めな上に、最初はハートの少なさから(初期値は3)、連続でビートを刻み損ねると即ゲームオーバーになります。冒険スタートした直後のマップでザコ敵のスライムやゴブリンに倒されてしまい、不満を持つプレイヤーも多いことでしょう。実際に、”ケイデンス オブ ハイラル”で検索を掛けると、サジェストの上位に”つまらない”が出て来ることからも、その事実を伺い知ることが出来ます。

見た目は如何にもSFCのゼルダの伝説だが中身は別物

一方で、昔からのネクロダンサーファンは何の問題も無く楽しめます。オリジナルのネクロダンサーはダンジョンを潜るだけでしたが、ケイデンス・オブ・ハイラルはマップを巡り謎解きをする楽しみが追加された続編と認識すれば問題ありません。強いて言えば深めのダンジョンがもう少し欲しかったか。(ダンジョンだけを連続して遊べるモードもあります。)

戦闘に関しては、敵の動きは当然ながらゼルダに出て来る敵に合わせて調整されています。しかしながら、攻撃範囲の異なる武器を敵や地形に合わせてピックする楽しさは、完全にネクロダンサーと同じです。弓やブーメランでも攻撃できますが、ネクロダンサーに慣れたプレイヤーならそれらに頼ることは殆どないでしょう。それらはどちらかといえば、謎解き用に使う方が多いです。

また、DLCで追加された”嵐のようさい”は謎解きメインで難易度が更に高め。極端に狭い部屋の中で無数の敵をテンポを乱すことなく倒す必要があったり、フック、パワークラブ、ソマリアの杖といった補助アイテムを駆使して道を作ってゴールに向かったりと、ゴリ押しではクリア出来ないパズル特化ダンジョンです。攻略アイテムもプレイ毎に(シード値毎に)変わるのでクリアパターンが何種類もあります。

スタルキッド編ではシンセ入手のためにクリア必須

このように、メインターゲットはあくまでネクロダンサーファンです。そのため、ゼルダの知識が無くても全く問題ありません。ゼルダファンでも音ゲーやローグライクが得意であれば手を出しても損は無いという感じでしょうか。ネクロダンサーファンはプレイ必須で、ゼルダファンはリズム感に自信あればプレイしてみてください。

次の項では、DLCのネタバレを書いていますので、プレイ予定の人はここまでにしてください。

4.DLCのネタバレ

以下にDLCのラスボス戦の動画と、簡単なストーリーの結末を書いています。本編はプレイしたけど、DLCまでは別にプレイしなくて良いという人はどうぞ。

DLCオクターヴォ編 オクターヴォ オデッセイ

本編では敵として倒されたオクターヴォが主人公のアナザーストーリー。リンクとゼルダは眠ったままで、オクターヴォがガノンを倒しに行くという世界線。

未来のハイラルに飛んでガノンドルフと対決・・・のはずが、待っていたのは自身の将来の姿であるネクロダンサー。ガノンを倒した自分がネクロダンサーとなってハイラルを支配する未来が待っていたというオチ。ネクロダンサーを倒して現代に戻り、他の者に使命を譲ると決意して終わり。

ラスボス、ネクロダンサー最終形態の動画

バリア装置2個壊したうえで、横から攻撃してノックバックさせた後に、奥のトライフォースを踏めばクリア。

DLCスタルキッド編 仮面交響曲

スタルキッド編は、オクターヴォ編でオクターヴォがガノンに負けた(=ネクロダンサーにならなかった)世界線。ラスボス直前で負けたオクターヴォが倒れています。

ガノンが健在なのでラスボスはガノン。仮面の力を吸収してスカルガノンに。

ケイデンスがリンクとゼルダを起こしてガノンまで到達した時には、既にガノンはスタルキッドが討伐済みという展開。(アイキャッチ画像がそれ)

ラスボス、スカルガノン最終形態の動画

第1、第2形態はフレイルを使うと攻略しやすい。フレイルは移動先左右2マス攻撃のため、ガノンに隣接しなくて済むので便利。敵に囲まれて困ったら爆弾。(フレイル装備中は被爆無効)

3か所のトライホースを一定回数踏めばクリア。魔法と矢で攻撃してくる敵が鬱陶しいですが、反射の松明を持ち込めれば棒立ちしているだけで勝手に自滅してくれるので楽勝。

 

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