クリア時間 | – |
プレイ状況 | 全ステージクリア |
プレイ時間 | – |
発売日 | 1993年9月23日 |
対応機種 | SFC |
プレイ機種 | レトロフリーク |
開発元 | トーセ |
発売元 | エンジェル |
ジャンル | アクション ジャンルの考え方 |
ネタバレ | 無し |
SD機動戦士ガンダム2は1993年9月23日にエンジェルから発売されたアクションゲームだ。1992年に発売された、SD機動戦士ガンダム V作戦始動の続編として発売されたシリーズ2作目。
ゲームの作りとしては、左から右へ画面が強制横スクロールするタイプのアクションゲームで、一定距離を進むとスクロールが終わりでボス戦に突入する。1991年9月にアーケードゲームとしてリリースされた機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの脅威をモチーフにしており、操作感とシステムはサイコサラマンダーと概ね同じである。
つまり、SD機動戦士ガンダム V作戦始動、SD機動戦士ガンダム2、機動戦士SDガンダム サイコサラマンダーの脅威という似たようなゲームが、丸2年で似たようなゲームが3本もリリースされている訳だ。
同じ流れを汲む筈なのに、“機動戦士SDガンダム”や“SD機動戦士”と表示にブレがある所から、如何にも昔のいい加減さが出ていて感慨深い。ロゴから察するに、本来は“機動戦士SDガンダム”が正しいのだろうが、取説には“SD機動戦士”と書かれてしまっている。
ちなみに、サイコサラマンダーはマイナーネタを披露してドヤりたい一部のガンダマーに大人気の作品だ。V作戦始動は家庭用の横スクロールガンダムアクションゲーム第1弾として、大量に出荷されているので中古ゲーム屋で並んでいるものを見たことがある人も多いだろう。今回紹介するSD機動戦士ガンダム2はシリーズ第2弾にして、早くもシリーズ打ち切りになってしまった作品なので、そこそこマイナーな部類のゲームだと思われる。
出せば売れる空前のガンダムブーム期において第2弾で終了という事は、つまりゲーム内容がお察しな訳だが、このゲームの真価はゲーム内容にあらず。取説に価値がある。
取説のギャグマンガはSDガンダムファン必携!
見出しの通りなのだが、SD機動戦士ガンダム2の価値は取説である。
取説ではSDガンダム界隈ではお馴染みのギャグマンガが、ゲーム紹介に採用されている。往年のSDガンダムファンなら、この手のギャグマンガは絶対に抑えておきたいのではないだろうか?
SD機動戦士ガンダム2には以下の様なマンガが4ページ掲載されている。
もちろん、1作目のV作戦始動にも同様のギャグマンガが載っている。こちらも4ページだ。
原作再現は頑張っているが、爽快感の無いアクションゲーム
ゲームのジャンルは前述の通り、強制横スクロールのアクションゲームだ。最初にガンダムMk-II・Ζガンダム・百式の3機から好きな機体を選んでスタートする。原作再現が行われているため、選んだ機体によってステージ構成が異なり、ラスボスも異なる。
本作はゲームの絵面なら面白そうに見えるのだが、敵機も自機もサイズが大き目なので、攻撃を当てやすい反面被弾しやすい大味な作りとなっている。
難易度イージーなら、敵の大きさも相まって適当に射撃しているだけでノーコンティニュークリアも余裕だ。一方で、難易度を上げると自機の大きさから敵の攻撃を避けきれずに直ぐに倒される。コンティニュー回数の制限があるので、高難易度でのクリアはなかなか難しい。最も、高難易度で頑張っても、何か特別な演出が用意されている訳でも無くストレスが溜まるだけである。従って、キャラゲーとしてSDガンダムのレトロなグラフィックを楽しむに留めた方が無難だろう。
そして本作には武器選択システムが採用されており、初期装備はバルカンだが時間経過にて画面下部のゲージが貯まるとビームライフルやバズーカを装備可能だ。しかしながら、パワーアップした武器は被弾すると失われ、バルカンに戻ってしまう。当たり判定の大きさから、武器を取った瞬間に失ってしまうことも多々ある。そのため、MK-2ならシールド、Zなら変形を選択する方が武器を選択するよりもゲーム進行上有利である。
なお、百式には一撃必殺のメガバズーカランチャーが用意されているが、“チャージが長すぎてまず撃てない”という重大な欠陥を抱えている。高確率でチャージ中に被弾してしまい、有効な画面で撃てることはまず無いだろう。
道中の敵が少ない場面では辛うじて撃てるが、敵が少ないならバルカンで十分であり使いどころが無い。ボス戦で撃つのはまず不可能である。スペシャルウェポンとして、リックディアス召喚がついているがこちらは優秀だ。
また、接近戦用にビームサーベルが用意されているが、遠近の切り替えは任意では行うことが出来ず、自機に敵が近づくと自動で切り替わる。自分のタイミングでサーベルを振れないので、当たらなかったり相打ちになったりと使い勝手が悪く、うかつにサーベルを振ってしまわないような位置取りが重要となっており、ゲーム設計の根本にミスがあると言わざるを得ない。
本作はアクション面こそ散々だが、SDガンダムを使った原作再現は見事であり。
例えば、大気圏突入のステージのボスであるマラサイ戦では、原作を再現して背景に大気圏突入用のパラシュートが並ぶ。そして時間が経つと、自機が発熱して色合いが赤っぽく変化する演出も入る。大気圏に突入しながら被弾して涙目になっているマラサイは実にSDガンダムらしさが出ていて高評価だ。
また、アニメを意識したアイキャッチがステージ途中に挿入されるが、それも全機体分が用意されている。
また、Zガンダムの象徴と言えばやはり可変モビルスーツなのだが、各種ボス機はしっかりと戦闘中に変形してくれる。
ちなみに巨大なサイコガンダムもしっかりと変形する。何故かサイコガンダムだけは当たり判定が無いので、鈍重なサイコガンダムを相手する時だけはビームサーベルが役に立つ。地上に降りてきたら重なって左右に移動するだけで自動でサーベルを振ってくれて勝ててしまう。
ハンブラビやガブスレイは原作通り複数機を同時に相手にすることになる。ただでさえ狭いステージに蜘蛛の巣を設置されるので被弾率が高く、武器がほどんど使えないのでひたすらバルカン攻撃をすることになる。
アクションゲームとしては正直楽しめないのだが、“SDガンダム”という成分を摂取したいなら、箱説付きで買ってコレクションの足しにしては如何だろうか?
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