HADES パッケージ版 予約開始!

Hollow Knight (ホロウナイト)【レビュー/評価】ロックマンゼロ×ダークソウルな、2D探索型アクションの決定版

評価と感想
  • 5段階評価:★★★★★
  • 点数:100点
  • 感想:2020年11月のPSNフリープレイ。未プレイなら絶対にプレイ!
  • レビュー投稿時の進行状況:ストーリークリア
  • プレイ時間:約25時間
  • トロフィー:38%

2020年11月のPSNフリープレイに登場したHollow Knight (ホロウナイト)をプレイ。元々は2017年2月24日にTeam Cherryからリリースされたインディーゲーム。

ホロウナイトの大ジャンルはアクションゲーム。複数の分岐を含む小マップが連続したダンジョンのサイドビュー視点探索型アクションゲームで、俗にメトロイドヴァニアと呼ばれるタイプのゲーム。(私はこのメトロイドヴァニアというジャンルの俗称は大嫌い。”探索型アクション”から言葉として短くなっていない上に、メトロイドとキャスルヴァニアをプレイしていることが大前提のジャンル名称はおかしい。)

単純にアクションゲームと言っても、キャラクターの挙動やゲームスピードはゲームによって様々。それこそ、メトロイドなのかキャッスルヴァニアなのか。世の中には色んなアクションゲームがあるが、ホロウナイトのアクションはロックマンゼロ(ゼクス)に非常に近い。

ロックマンゼロ風のアクションゲームに、ダークソウルのような廃退的ながらも神秘的で、情報不足の美学を貫いたような世界観を足したゲームがホロウナイトである。

ドラクエモンスターズで例えるなら、モンスターじいさんのところに、ロックマンゼロとダークソウルを連れて行って配合したら、ホロウナイトが生まれてきた!みたいな感じをイメージしてもらいたい。

ホロウナイト=(ロックマンゼロ(ゼクス)+ダークソウル)÷2

このゲームを一言で説明するならこれに尽きる。

ロックマンゼロもダークソウルも好きな私は、プレイ開始直後からクリアまで常に楽しみ続ける事が出来た。今回のレビューでは、アクションと世界観の一体何が良かったかをメインに紹介する。

1.アクション面は完全にロックマンゼロ

近接攻撃と壁蹴りと言ったらロックマンゼロ

Hollow Knight は、みんなが大好きな壁蹴りができるアクションゲームである。壁蹴りしながら上下移動して、剣(ゲーム内では釘と呼ばれる)でビシバシと敵を切っていくと聞けば、プレイしたことがある人なら間違いなくロックマンゼロを思い浮かべるはずだ。壁蹴りの挙動もロックマンX系統のそれに近く、あのシリーズ経験者であれば何の違和感も無く受け入れられるだろう。

ただし、最初はダッシュも壁蹴りも使用できない。ロックマンXで強化パーツを入手する度に能力が拡張されるように、Hollow Knightもダンジョンを探索することで各種能力を手に入れることができる。

ダッシュはプレイして間もなく手に入る

なお、世界観がダークソウルと書いてあることから予測できるかもしれないが、ゲーム内に簡易マップはあるものの、どこに行けば能力が手に入るかの説明は一切ない。そのため最序盤に手に入るダッシュ能力も、分かれ道の択を誤れば随分後回しになることだろう。私も実際に遠回りをしてしまい、2時間ぐらいプレイしてからダッシュ(蛾の羽の衣)に到達した。ロックマンXの初プレイで、ペンギーゴステージを後回しにしてしまい、こっちを先に選べば足パーツ取れたのに失敗した!と嘆いた懐かしい思い出が蘇ったのは言うまでも無い。

Hollow Knightの基本的な攻撃手段は、ボタン連打による近接攻撃だ。ストーリーが進めばタメからの強攻撃や回転斬りなども使用可能になる。また、敵を攻撃する事で貯めたソウルを飛ばす遠距離攻撃も使えるようになる。最初はシンプルに移動して連打するだけだが、能力が解放されるとアクションが派手になり爽快になっていく。常にタメを維持しながらダッシュと壁蹴りで敵の間をすり抜け、ぶつかりそうになったらタメを解放して斬撃を見舞うなんていう、如何にもロックマンゼロなアクションが可能。特定ボタンをホールドしながら、複数のボタンを操作するというあの操作感だ。

ちなみに敵も騎士タイプが多い

ボス戦はパターン覚えゲー

Hollow Knightは、この手のアクションゲームに慣れている人ならまだしも、一般的には難しい部類のゲームである。特に終盤のボスは完全に覚えゲー。敵のパターンを覚えて、最適なチャームを装備し、しっかりと回避してから攻撃を放つ必要がある。

下の動画はDLCのボス(巡業団の長)戦の終盤。アクションゲームの部分が伝わりやすいはず。

ロックマンのように敵の技を取得することはできないが、主人公に特殊能力を授けるチャームという装備アイテムがあり、状況に応じて最適なチャームを考えるのも楽しい。

この動画のボスの場合は、突っ込んでくる攻撃が多いので、カウンターになるようにダメージエリア(黄色い胞子)を設置するチャームを装備して戦っている。また、遠距離攻撃をしてきたときは距離を詰めてタメ斬りを当てたいので斬撃射程アップのチャームを装備・・・したつもりが、付け忘れていて攻撃が当たらない事が多い動画になっている。

ティウンティウンティウン多め

トゲに触れてティウンティウンは、ロックマンの代名詞だ。Hollow Knight にも、タップリとトゲが用意されている。

幸いにもトゲに触れても即死ではなく、トゲエリア前に戻されるだけだが、本家ロックマンを超える量のトゲが用意されている。

例1:壁伝いとエアダッシュを駆使して降りるエリア

これぐらいは序の口。

例2:無敵の敵を弾いてトゲを避けながら進むエリア

壁蹴り、エアダッシュ、攻撃のノックバック利用した対空と、複数のアクションの組み合わせを求められて難しい。しかし、理想通りに指が動いて難所を突破できたさいには、実に満ち足りた気分になるだろう。

このように、基本的なアクションやキャラの強化、オマケにティウンティウンの連続から、ロックマンシリーズを連想する要素が満載されている。そのため、ロックマンゼロの新作をプレイした気分にもさせてくれる最高なアクションゲームである。

2.世界観は完全にダークソウル

意図的な説明不足

過去に栄華を極めたものの、何らかの原因で荒廃しきった地下の王国「ハロウネスト」を、何故か旅する主人公。Hollow Knightは、廃退的な世界で少なからず生き残った者達から情報を得て冒険し、滅亡の真実と自身の運命に辿りつくという展開だ。ちなみに登場人物に人間はおらず、敵も味方もムシである。

廃退的な世界に生き残っているムシは少なく、かろうじて出会うムシ達も、狂っていたり、言葉足らずだったり、自分の目的に執着していたりと、まともに情報交換できる相手は少ない。

完全に話が通じない、お前は何を言っているんだ?タイプ

まともに話が出来る少数派。ソラールポジション。

ダークソウルはアイテム説明が世界観の補足を担っていたが、Hollow Knight の場合は狩猟者の書というモンスター図鑑で情報不足を補足するスタイル。なお、補足したからと言っても、完全に理解できる保証はないのはお約束。

分かったような気になるだけで、やっぱり分からない解説

断片的な情報からプレイヤーが推測・考察するしかないストーリー。ずっとモヤモヤした気持ちは晴れないし、エンディングを見ても”何となく分かった”止まりなのは、ダークソウルと全く同じ。ちなみにエンディングは複数あり、真エンドに辿りつくことが出来れば全てが解明するような雰囲気を出している。が、やはりそこまでプレイしても細かいことは分からない。(もしくは相当考察が必要)

神秘的な世界観

地下世界を旅すると言っても、エリアによって情景は千差万別。胞子をまき散らすキノコだらけの洞窟、採掘場のような結晶鉱山、カマキリ族の独特な村、不気味で恐ろしい下水道、高貴な生活が伺い知れる城などなど。

神秘的な背景に目を奪われる事もしばしば。

ダークなエリアも当然あり。

下水道のボスはしっかりと?フンコロガシです。

風景は画面奥だけでなく、手前にもレイヤーが重ねられており、雰囲気作りに一役買っている。新しいエリアに入ったら、まずは足を止めて風景を眺めたくなること間違いなし。

エリアが繋がった瞬間が、まさにダークソウル体験

Hollow Knightは、アクション面でも触れたように少々難しめ(最初のボス撃破トロフィー取得率が50%程度)である。敵に倒されるとその場にジオ(お金)を全て落としてしまい、拾いに行く途中で倒されると完全にロストする。(ソウル系の典型)

そのため、難しいエリアでは手に汗握るプレイになってくるが、その先に待ち受ける体験がまさにダークソウル。

例を挙げると、入り組んだ結晶の洞窟抜けて、硬いザコ敵から逃げ切りボスを何とか撃破し、その先に隠されたリフトを見つけ、次はどんなステージ!?とワクワクして乗って到着した先はまさかの初期村。あれだけ苦労してそこに戻るんかい!とツッコミ入れたくなる展開は、まさにソウル系の王道である。

他にも、一方通行で開けられなかった扉が物語の終盤に反対側から開けることが出来て、序盤のエリアとショートカットが繋がるなんていう展開も良くある。そういうショートカットに遭遇する度にダークソウルをプレイしている気分になるだろう。

ファストトラベルはカブトムシの電車

エリアの多さはダークソウル2を彷彿とさせる

今回はフリープレイなのでタダで遊んでいるが、ダウンロード版もインディーゲームなので1480円と安い。安いゲームだからボリュームが少ない訳ではなく、プレイ可能エリアは非常に多い。

この手のゲームは、エリアを踏破することで地図に埋まっていくので、綺麗にマッピングしていくことも楽しみの一つなのだが、プレイすればするほど新しいエリアが出てきて一向にマップがが埋まらない。

1480円のゲームなのに、一体どれだけボリュームあるんだ・・・

と、エリアが多過ぎて嬉しいを通り越して不安になってくる。

未踏破エリアの判別がしやすいマップ

ダークソウル2も、開発陣が反省するぐらいエリアが多かったが、まさにあれぐらいのボリューム感だと思って良いだろう。

なお、エリア毎に特色のあるザコ敵が用意されており、ボスも大量に用意されている。全く味の違う美味しい料理を延々と出され続けるような感じなので、一気にプレイすると少々疲れる。

このように、Hollow Knight は至る所でソウルの息吹を感じることが出来る。全くジャンルの違うサイドビュー2Dアクションにも関わらず、クリア後にはソウルシリーズ新作をプレイしたような余韻に浸ること間違いなし。

ロックマンゼロの新作と、ダークソウルの新作を同時にクリアしたような感覚。一粒で二度美味しいとは正にこのこと。

3.忘れずダウンロードだけはしておこう!

2020年11月のフリープレイということで、年末に向けて忙しくてプレイする時間が無いという人も、とりあえずはライブラリーに入れておくべき名作である。一度ライブラリーに入れれば12月以降もプレイ可能。

ロックマンゼロ系かダークソウル系のどちらかが好きな人ならハマるはずなので、このチャンスを逃すのは勿体無い。

もう既にハマり済みという人は、ファンゲーマーで販売中の放浪者の日誌を買うと良いだろう。

参考 「Hollow Knight」 放浪者の日誌fangamer japan

放浪者の日記はゲーム内でも登場する換金アイテムだが、それと同じ名前のハードカバーガイドブックがファンゲーマーで専売されており、日本語版も用意されている。

“ハロウネストの中に生息する様々なキャラクターや敵キャラ、植物、動物、菌類などをKari FryのイラストとRyan Novakの文章により図鑑のように紹介している豪華なハードカバーの ガイドブック”とのことで、ガイドブックというより図鑑としての意味合いが強い商品。

ちなみに、ダウンロード版の販売が好評だったため、後からパッケージ版も発売されている。今時のゲームにしては珍しく説明書入りで、特典としてハロウネストの地図も入っている。パッケージ版に地図が入っているのもまた、ダークソウルとの共通点。

フリープレイのはずが、ガイドブックにパッケージ版と出費が嵩んでしまうなんとも罪深い名作。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)