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【Marvel’s Spider-Man】レビュー: 善良な一般市民をMCU沼へ引きずり込む男! – マーベル スパイダーマン

点数評価100点
プレイ時間約50時間
プレイ状況クリア
トロフィー:100%
発売日2018年9月7日
対応機種PS4
プレイ機種PS4
開発元インソムニアックゲームズ
発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンルオープンワールドアクション
ジャンルの考え方
総合評価
 (5)
革新性
 (5)
ユーザビリティ
 (5)
ビジュアル
 (5)
サウンド
 (4)
プレイ継続性
 (5)
コストパフォーマンス
 (5)

筆者がこのゲームをプレイする前に持っていたスパイダーマンに関する知識は、サム・ライミ版スパイダーマン三部作と、東映版のネットで人気のネタを幾つか程度だった。

ところが、このMarvel’s Spider-Manをトロフィーコンプリートまでプレイした後には、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にどっぷりとハマり映画を貪り見て、ホットトイズのフィギュアまで買うレベルまでに至った。Marvel’s Spider-Manを買った当初は、高評価な作品なのに中古で安く売っていてラッキー程度にしか考えていなかったが、ゲームから派生して様々な物に手を出して、トンでもなく財布に痛い結果になってしまった。

Sara
Sara

ゲームを入り口に完全に沼に引きずり込まれた

移動が苦にならない奇跡のオープンワールドゲーム

一般的なオープンワールドゲームは、最初のデータ読み込みが長いものの一度読み込んでしまえば、シームレスで広大なフィールドを自由に探索できるものが多い。そして、オープンワールドゲームはその自由度の高さから、探索に夢中になってくると本来の目的地から遠く離れてしまいがちだ。そうなるとゲームによって方法は異なるが、何らかのファストトラベル(ワープ)で本来の目的地付近に戻ることになる。

しかしファストトラベルを行うと、必然的に大容量のデータ読み込みが発生し、夢中になっていたゲームの体験が中断されてしまう宿命にある。かといって、プレイ感を損なわないために同じ道を徒歩で戻るとなると、それはそれで面倒くさくプレイ継続の意欲に支障をきたす。

ありとあらゆるオープンワールドゲームがファストトラベルに関する課題を抱えている。“ロードが殆ど無い”などといわれる神ゲー“ゴッド・オブ・ウォー”も、実際にはユグドラシル経由でファストトラベルする際には数十秒のロードが発生している。ロード時間中もプレイヤーの移動を促し、キャラクター同士の会話を発生させてうまく誤魔化しているが、早いと言われる作品でもファストトラベル時のロードは避けられないのである。

しかし、Marvel’s Spider-Manにおいては、このファストトラベル問題が見事に解消されている。

スパイダーマンの移動と言えば糸を使ったスイングだ。当然このゲームでも目的地に向かって移動する際には、ビルとビルの間に糸を張ってスイングすることになる。

ニューヨークの高層ビルの間すり抜け、電信柱の上でジャンプし、豪快にアクロバットを決めて着地するスイングは、もはや単純に“移動”と呼べるレベルでは無く、移動すること自体がMarvel’s Spider-Manをプレイする目的になるレベルで楽しい。また、スパイダーマンのスイングによる移動速度は非常に高速なため、街の逆サイドへ大きく移動でもしない限りは、ファストトラベルもスイング移動も大して時間は変わらない。そのため、“どうせならファストトラベルせずに、スイングで移動しよう”と思えて来る。

Marvel’s Spider-Manにおけるスイング操作は実に簡単で、R2ボタンを適当に押すだけでウェブが近くの建物に引っかかり、ウォールランもパルクールも何一つ迷うことなく行える。

公式のプレイ動画を見ると、

どうせこんなに格好良く爽快に動くには、結構な練習がいるんでしょ?

という疑問を持つかもしれない。

しかし、自由にウェブ・スイング可能という解説に嘘偽りは無く、適当にボタンを押しているだけ良い感じのスイングが発動する。フリー移動開始から1分でこのレベルの操作は可能になるだろう。そして、その1分でこのゲームが神ゲーであることを確信するはずである。

このように、従来は忌避されてきたオープンワールドの移動行為を、楽しいプレイ体験の一部まで昇華させた作品が、Marvel’s Spider-Manなのである。

スイングなんて何回かやってると飽きるだろ?と、思うかもしれないが、これがまた不思議なことに飽きがこない。最初は適当にスイングしているだけで楽しく、操作になれると更に格好良く効率的に移動できるようになる。最終的には空中でポーズを決めたり、わざと地面に落ちるぎりぎりまで粘ってみたり、時には落下してみたりと遊び方は様々だ。

それでも飽きるというのであれば、偶には地上を歩いてみるのも良いだろう。“親愛なる隣人”に対してニューヨーカーたちが気さくに話しかけてくれるという、嬉しい演出も用意されている。

H2見出当たり前の導入部は省いた斬新なオリジナルストーリーし

良く目にするスパイダーマンの導入部と言えば、

放射線を浴びた蜘蛛に噛まれて、気が付いたら蜘蛛由来の特殊能力が使えるようになっており・・・

という展開だが、Marvel’s Spider-Manでは、そのようないつもの説明は一切用意されいない。

既に一通りのヴィラン達は刑務所送りにされており、知名度抜群の親愛なる隣人になった後のスパイダーマンが描かれている。そのため、ゲームをスタートすれば即、爽快なスパイディ体験が始まるのだ。

主人公ピーター・パーカーの年齢も23歳と高めに設定されており、科学オタクな少年ではなくヒーローと貧乏科学者の2重生活に苦しむ様がしっかりと表現されている。ストーリー展開については、是非体験してもらいたいのでネタバレはしないが、これ1本で映画が作られたとしても十分に通用するレベルである。

また、本作はピーター・パーカーの“科学者”という職業がしっかりとゲームに反映されている。スパイダーマンはウェブを利用した奇抜な動き以外にも、ドローンを飛ばして自動攻撃させたり、ウェブに電撃をまとわせて動きを止めたと、トリッキーなガシェット攻撃をフル活用する。ガシェットを多用するが、多くの人が知っている映画版スパイダーマンの印象を壊すことはなく、程よいアクセントとなっている。

絶対にプレイすべき神ゲー

Marvel’s Spider-ManはPS4で絶対にプレイすべきゲームの一つである。

いつもの導入を省いた大胆な展開に加えてゲーム映えするガシェット要素を取り込みつつも、原作のイメージは全く失わず、映画ともアメコミとも異なる非の打ち所の無いゲーム独自のストーリーを楽しむことができる。

スパイダーマンの映画を見たことが無い人も、スパイダーマン自体が好きじゃない人も、アクションゲームが好きな人ならスイング移動を体験すれば一発でハマるはず。

このゲームをプレイしなかった場合、ゲーマーとして一生後悔するだろう。

なお、筆者がMarvel’s Spider-Man経由でMCUにハマり、色々と手を出して辿りついた物の一つに、“マーベル 空想科学読本”がある。

あの説明不要の人気科学本“空想科学読本”のMCU特化版だ。スパイダーマンについては、まさにゲーム内で散々楽しむ事になるスイングについて科学的に解説されているのでオススメしたい。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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