点数評価 | 95点 |
プレイ状況 | 実績230/1000 |
プレイ時間 | 約10時間 |
発売日 | 2021年11月5日 |
対応機種 | Xbox One,Series X|S/Steam (Gamepass) |
プレイ機種 | Xbox Series X |
開発元 | プレイグランドゲーム |
発売元 | Xbox Game Studios |
ジャンル | レース ジャンルの考え方 |
Forza Horizon 5は、レースゲームだがレースをしなくても面白い。レースを忘れてメキシコを走り回るだけでも十分に価値があり、車に興味が無くてもフォトモードの虜になる。ゲームパス加入者であれば履修必須。リアル志向のレースゲームは操作が難しいが、走行ガイドとリワインド機能は初心者に優しく、未経験者お断りという雰囲気は一切ない。また、オフィシャルに用意されたレース以外にも、他のプレイヤーがセッティングしたコースを走ったり、投稿された無数のペイントから好みのものを探すのも楽しい。非の打ち所の無い神ゲーと言いたいが、キャラメイキングだけは減点。
これ実写やん…
この言葉は、2016年にForza Horizon 3のPVを見た時に思わず口から漏れた言葉である。2018年にForza Horizon 4が発売されたときにも全く同じ言葉を呟いた。そして2021年、Xboxを初めて手にした筆者が、PVやスクショを見るだけでなく、遂にForzaシリーズを自ら遊んだ第一声はやはり、“これ実写やん…”であった。
レース以外の楽しさが充実している
まず初めに伝えておくと、筆者は車に全く興味がない。普段乗ってるの車も、メーカーにはこだわらず、単に家から一番近い正規ディーラーを選んだ。車種の選択も、パドルシフト付きで変な見た目で無ければ何でも良いという考え方だ。そのような車に思い入れの無い筆者だが、Forza Horizon 5をプレイ始めて数分でフォトモードの虜になり、車の写真を無数に保存していた。何がそうさせるかと言うと、グラフィックの美しさに他ならない。現代人は美しい風景を目にすると、条件反射的に写真を撮りたくなる習性を会得しているが、Forza Horizon 5のグラフィックの美しさは、プレイヤーの本能に“写真を撮れ”と訴えかけてくるかのような出来栄えなのだ。
圧倒的な美しさのお陰で、気が付けば最初期に貰った名も知らぬ、何の思い入れも無い車を、延々と尻から視点低めに撮影していた。晴れようが、雨が降ろうが、砂嵐に巻き込まれようが、数分毎にフォトモードを起動してしまい、一向に広大なメキシコのオープンワールド探索が進まない。
Forza Horizon 5はオープンワールドレーシングゲームなので、舗装された道路以外にも、砂漠・荒野・ジャングル・遺跡・火山・ビーチ・市街地・農地などなど、豊富なロケーションが用意されている。さらに、それらには四季が設定されており、季節によって様相がガラりと変わるので、フォトストポットを探して走り回るだけでも、一体何時間かかるのか分からないぐらいだ。筆者はオープンワールドレーシングゲーム自体が初めてなので、現在の当ジャンルのゲームではこれが当たり前なのかもしれないが、フォトロケーションの充実っぷりには感動を覚えた。
そもそも、オープンワールドレーシングゲームとは何なのかというと、文字通りオープンワールドを車で縦横無尽に走り回ることが出来て、そのオープンワールドに設定されたルートでレースを行うゲームだ。ゲーマーであれば見慣れたオープンワールドゲームのマップが用意されており、アイコンがクエスト(=レース)なので、それを選択すればレースルートや、レースのスタート位置までのガイドが表示される。プレイヤーは自分で好きなレースを選んでプレイし、規定のポイントを貯めれば、新しいレースがアンロックされていくという仕組みである。
Forza Horizon 5をプレイするまでは、レースゲーム=サーキットコースで対戦orタイムアタックというイメージしか持っていなかったので、レースで対戦を一切しなくても十分に面白いオープンワールドレースゲームには驚いた。もちろんレースに参加した方が使用できる車が増えて行くので、積極的にレースに参加するべきだが、見知らぬ土地を、見知らぬ車で走り回ることがひたすらに楽しいのだ。ピックアップトラックでジャングル探検して遺跡を見つけても良いし、砂にまみれてオフロードレースやっても良い。疲れたら高級スポーツカーを壁に擦りまくりながらメキシコの街を見て回っても良いし、花畑を盛大に擦り潰して罪悪感に浸っても良い。
現実世界では、頑張れば高級車1台ぐらいは手に入るかもしれないが、そんな高級車を悪路に突っ込ませてぞんざいに扱うことには躊躇するし、クラッシュ覚悟で爆走させていては幾つ命があっても足りない。しかし、Forza Horizon 5は、車×ロケーションの有り得ない組み合わせを存分に楽しむことが出来る。まるで、自分がAmazon Prime Videoで配信されているグランドツアーの出演者になったような気分だ。(番組の金で滅茶苦茶やっているノリが、車に興味無くても面白い)
車は全500種類以上使用可能なようだが、プレイヤーが投稿できるカスタムペイントのお陰で、車は無限に用意されているに等しい。ペイントの適用は容易で、単純に投稿された一覧から気に入ったものを見つけてダウンロードするだけである。ペイント適用時にガレージまで強制的にファストトラベルさせられる点は不満だが、逆にそれを利用して僻地を堪能したらペイントでワープという使い方もできる。
他のプレイヤーが投稿したペイントを眺めているだけでも楽しいし、圧倒的な数が投稿されているので、必ず自分の感性にマッチするペイントが見つかるはずだ。同じ車・同じロケーションでも、ペイントが変われば印象は全く違ってくる。
また、走行のお供になるBGMも秀逸。複数のジャンルの曲が、専門ラジオ局の放送として用意されているので、ロケーションやシーンに合わせて最適なものを選択すれば、プレイヤーの気分も格段に上がって来る。レースならテンションが上がるアップテンポな曲を、夜の海岸線をゆったりと流すのであれば、しっとりとした穏やかな曲で雰囲気を作っても良い。もちろん、車にこだわりが強い人は、ラジオをOFFにして唸るエンジン音に集中しても良い。レースで他の車に肉薄している際に、自分と他人のエンジン音が響き合う臨場感は、自分自身が実際に経験したことは無いが実に本物っぽい。
このように、Forza Horizon 5は車に興味が無くても、フォトモートと探索をメインに、時々レースを挟む程度でも延々と遊んでいられる。オープンワールドレースゲーム未経験であれば、絶対に遊ぶべきで名作である。
初心者には走行ガイドとリワインドが有難い
幾らレース以外が面白いと言っても、レースも遊ばなければやはり勿体無い。しかし、Forza Horizonに限らず、リアル志向のレースゲームは、カジュアル向けなマリオカートのように直感的な操作はできず、慣れるまではちょっとしたカーブを曲がるだけで一苦労だ。何が面白いのか最後まで理解できずに売却した、グランツーリスモSPORTの操作感覚と比較すると、Forza Horizon 5は、恐らくリアル志向のゲームの中ではカジュアル寄りな方だろう。それでも普段はマリオカートぐらいしかレースゲームを遊ばない筆者にとっては、操作体系が全く異なり難しかった。
しかし、Forza Horizon 5には、走行ガイドによるサポートと、リワインドという巻き戻し機能が用意されているので、初心者でもゲームの難易度を落とさずプレイ可能となっている。
まず、走行ガイドだが、レースが始まるとコース上に破線のように矢印が示される。基本的にはこの矢印のラインに沿って走れば、上手くコーナリングが出来るようになっている。ハンドリングに必死でミニマップの確認が疎かになり、コースの先を確認する余裕が無くても、とりあえず矢印に乗って行けば上手くライン取りが出来るようになっている。また、ラインは青・黄・赤に色分けされており、現在の車速とコースを比較して、衝突の危険があれば自動的に色が青⇒黄⇒赤と変化していく。つまり、プレイヤーが車や路面の特性を熟知していなくても、ガイドに従って加減速すれば、それなりに綺麗に走れるようになっている。
シリーズ初心者である筆者は、最初は訳も分からずマリオカートのノリで、ぶつけまくって走って最下位ばかりだったが、素直にガイドに従って加減速することで、順位は一気に改善された。下の動画は、まだぶつけはするものの、整地された道なら大きなクラッシュ無しで走れるようになってきた頃のもの。路面の矢印の色が、ブレーキに合わせて赤から青に変わって行くことが分かるだろうか。カジュアルなレースゲーム程では無いが、余り深く考えずに操作可能なのは非常に嬉しい。
やっとマリオカートみたいな走りが抜けてきた。整地された道なら何とかw #ForzaHorizon5 #XboxShare pic.twitter.com/897MdV4XZc
— Sara@ゲームの話が7割ぐらい (@mig60_net) November 10, 2021
次に便利なのがリワインド機能だ。リワインド機能は、レース中でもオープンワールドを走っている時でも、PvP以外であればいつでもYボタンを押せばゲームを巻き戻せる機能である。幾らガイドが優れていても、悪路でハンドルを取られたり、無理な追い越しでライバルと接触したりと、大クラッシュの可能性は潜んでいる。そんな時はすかさずリワインドで巻き戻せば同じシーンを何度でもやり直すことが出来る。
下の動画はレースではないが、オープンワールドで家の屋根に乗っているXP看板を、高台からジャンプして取ろうとしているシーンだ。リワインド機能が無ければ、ジャンプに失敗したら何度も山に登る所からやり直す羽目になるが、リワインド機能のお陰でストレスフリーだ。レースで大クラッシュしても、リワインドすれば簡単にやり直せるので、最初からリスタートなんて面倒なことはしなくても良い。
リワインド機能あって良かった!無かったら挫折するw #ForzaHorizon5 #XboxShare pic.twitter.com/OkCUTCfNWU
— Sara@ゲームの話が7割ぐらい (@mig60_net) November 9, 2021
なお、レースでは無く、特定の目的地まで移動するだけのイベントも多数用意されている。そのようなイベントではリワインドを使わずに、運転席視点でプレイすることをオススメしたい。下の動画は、火山を目的地まで登って行くイベントを、運転席視点でプレイしたもの。コースアウトしまくりだが、順位は無いので敢えてリワインドせずにプレイ継続し、最終的には盛大にクラッシュしている。動画だけでは伝わるかどうかわからないが、大画面で運転席視点にてプレイすると、恐怖を覚えるような臨場感を味わえる。失うものは無いので是非チャレンジして欲しい。
運転席視点で悪路を走ると全くコントロールが出来ない・・・ #ForzaHorizon5 #XboxShare pic.twitter.com/OJp1uzAaPc
— Sara@ゲームの話が7割ぐらい (@mig60_net) November 10, 2021
キャラクターメイキングは大いに不満
シリーズ初心者でも大満足のForza Horizon 5だが、残念ながら100点にはならない。何故なら、ゲームスタート時のドライバー作成では、世間一般が好みそうな顔パーツが故意に排除されているからだ。美男美女は絶対に使わせないという強い意志を感じる。洋ゲー界隈は年々、顔面偏差値が下降の一途を辿っているが、いい加減にこの辺りで下げ止まって欲しい。レースの度に表彰台でこの顔をプレイヤーに見せつけて、一体誰が何を得るのだろうか?それならいっそ、最初からレーサー用のフルフェイスで隠させて欲しい。
また、ゲームシステムの説明がやや不十分に感じた。シリーズ経験者なら迷うことは無いのかもしれないが、シリーズ及びシーズン(四季)毎のチャレンジや、ゲームの主目的などが初心者には分かり難い。例えば、多くのプレイヤーが欲しがるであろう、映画バックトゥザフューチャーのデロリアンは、サマーシーズン限定のレジェンドカーだ。この超人気カーを手に入れるためには、フェスティバルプレイリストに載っている、デイリーチャレンジや任意のイベントをクリアして26ポイント手に入れる必要があるが、システムの説明は殆ど無く分かり難い。
更に、一部のレースの途中では会話が挿入されるが、字幕を追い損ねると後か確認のしようがないのも残念。運転に集中すると字幕を見る余裕は無く、英語のシーンなら兎も角、スペイン語で話されたシーンは本気で分からない。
ただし、これらの不満点を差し引いても、Horza Horizon 5 は神ゲーである。Horza Horizon 5 をプレイした今、将来確実に発売されるであろう6が既に楽しみだ。どうせ語彙力を失ったかのように、4回目の“これ実写やん…”が出ることは確定しているだろうが、それでも究極の映像美の進化を期待せずにはいられない。Forza Horizon 5 の圧倒的な美しさ経て、グラフィックの良さはゲームの面白さに直結すると確信した。大規模なゲームはどこまでグラフィックを追及するのかという話題が度々出て来るが、今後も同シリーズはフォトリアルの最先端を追求し続けて欲しい。

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