点数評価 | – |
プレイ状況 | クリア 実績600/1000 |
プレイ時間 | 約2時間 |
発売日 | 2017年12月21日 |
対応機種 | Switch/PS4/Steam Xbox (Gamepass) |
プレイ機種 | Xbox Series X |
開発元 | ジェイソン・ロバーツ |
発売元 | Annapurna Interactive |
ジャンル | パズル ジャンルの考え方 |
Gorogoaについて多くを語るのは無粋だろう。2時間前後でクリア出来るパズルゲームなので、余計な情報を仕入れずにプレイして欲しい。シンプル操作にもかかわらず革新的なパズルと、パズルが解けた時の喜びは全ゲーマーが経験するべきだ。タイトルロゴの目がちょっと怖いが気にしなくても良い。神ゲーである。なお、サウンドも★5にしているが、神秘的な効果音に対する評価である。BGMは殆ど流れない。
発売するゲームに“当たり”が多いことで有名なアンナプルナ・インタラクティブ。そんなパブリッシャーから2017年に発売された、新感覚のパズルゲームがGorogoaだ。筆者は前々からGorogoaの評判を見聞きしていた。そして、アンナプルナ・インタラクティブが発売したフィジカルディスク版8作品セットの限定版も所有しており、その8本の内の1本がGorogoaだったのだが、特に意味も無く長らくプレイせずに寝かせていた。
単純にパズルゲームというだけで、スキマ時間にやろうと思って後回ししていた訳だが、ゲームパスでも遊べることもあり、ようやく重い腰を上げてプレイした。その結果、プレイを後回しにしていたことを恥じるレベルの神ゲーであった。
ピースが嵌った瞬間の感動が凄まじいパズル
Gorogoaを簡単に説明すると、4枚の美しい絵が描かれたタイルを用いた、拡大縮小・重ね合わせ・隣接で解くパズルゲームである。2×2のタイルが上手く重なったり、繋がるように隣り合うと、絵の中に描かれたストーリーが進行する。ストーリーは全6章で構成されており、5個の果実を求めて絵の中を少年が歩き回るので、パズルを解いてゴールまで誘導することが主な目的である。ストーリーは難解で考察の余地もありそうだ。
正直な所、パズルの説明だけでは伝わり難いので、スクショと動画を見てもらいたい。
次のスクリーンショットは、一番最初の緑の果実を集めるシーンだ。左上のタイルには果実が映っているが、どうも色が入っていない。また、右下のタイルには、何となく色に関するヒントのような物が描かれている。つまりこのシーンでは、ヒントを頼りにタイルを操作して、果実に色を付ければ良い。

下の動画は、実際に果実に色を付けるシーンだ。一見では重なり合わなさそうなタイルだが、模様を拡大して更に動かしていくと、隠れていた部分に緑色の目玉が見つかる。見つかった目玉が反応し、果実に重なる位置に移動するので、果実の絵を上に乗せるとクリアになる。
動画だけで見ると簡単そうに見えるかもしれないが、気付きを得るまでが中々に難しい。重なりそうな位置や繋がりそうな模様を探し回り、何とか正解を見つけることが出来ると、アーティスティックな視点から産まれたアハ体験と、神秘性を感じる効果音が合わさって身震いさえする。
念のために補足しておくと、アハ体験とはドイツの心理学者カール・ビューラーが提唱した、未知の物事に関する知覚関係を瞬間的に認識する事である。(日本のエセ科学者が発案者ではないので注意)
Gorogoaをクリアするまでは約2時間。決して長いゲームでは無いが、クリアした際には理解出来そうで出来ない、雰囲気重視の映画を一本見終わったような余韻が産まれた。
なお、ゲーム内には、文字による説明が一切用意されていない。インタラクト出来る場所は表示されるが、タイルを組み合わせるヒントは、絵の中から自力で見つけ出すしかない。パズルが苦手な人の場合は、30分~1時間ぐらい長くかかるかもしれないが、出来る限り答えを見ずにクリアして欲しい。


ネタバレ厳禁なので紹介できる内容が少ない
Gorogoaは、ネタバレしてしまうとゲームとしての価値を大きく損なってしまうので、残念ながらこれ以上の紹介が難しい。
そのため、特に印象的だったシーンを二つ紹介しておくので、プレイするかどうか迷っている人は参考にしてもらいたい。
絵を見るに少年を電車に乗せることは間違いない。しかし、与えられているアイテムは、良く分からない輪っかと机に向かう白髪の男。タイルの絵も全く繋がらず行き詰るが、男にまさかの活用法があり、そう来たか!と感動を覚えるシーン。
このシーンは、遊ぶことが確定している人は、動画再生せずに自力でプレイして欲しい。筆者はこのギミックを解くのに一番時間を要したが、それと同時にこれが解けた瞬間は、Gorogoaのプレイを通じて一番気持ち良かった。まだプレイするか迷っている人は、これを見て参考にしてもらいたい。
以上のように、Gorogoaは美しい手描きイラストと共に進行する、ストーリー性を持った究極のパズルゲームだ。4枚のタイルを操作するだけのシンプルなデザインだが、非常にユニークでプレイヤーを虜にする。ネタバレ厳禁の性質上、Gorogoaを多くを語ることが出来ないし、短いゲームなのでコスパも良くない。しかし、それでもパズルが解けた時の感動を、全ゲーマーに味わって欲しいと思える神ゲーだ。

ゲーム・オブ・ザ・イヤー&クソゲー・オブ・ザ・イヤーを年間レビューから選出!【2023年版】

『ドラゴンズドグマ 2』2024年3月22日に発売決定や、『スプラトゥーン3』で特別なフェス“FrostyFest”が開催決定など、ゲームネタ21件

【Patrick’s Parabox】レビュー: パズルゲームとしての美しさが際立つ、再帰的な要素を完璧なまでに取り込んだ次世代の倉庫番

【スーパーマリオRPG】レビュー: リメイク作品としては一切の文句が無い。しかし若者に対して積極的に進めたいとは思わない

【Marvel’s Spider-Man 2】レビュー: アクション面ではマンネリを感じるがゲームオリジナルのストーリーが秀逸。ただしポリコレ教育の度が過ぎる

もっと知って欲しい!マイナーながらも遊ぶ価値のあるインディーゲームを10作品を追加紹介!

【2023年11月版】PlayStation Plus ゲームカタログ及びクラシックスカタログで遊ぶことが出来るオススメのゲーム一覧

【2023年12月版】Xbox Game Passで遊ぶことが出来るオススメのゲーム一覧

【2023年12月版】PlayStation Plus ゲームカタログ及びフリープレイの最新情報及び、今後の配信スケジュールまとめ

【2023年12月版】Xbox Game Passの最新情報の紹介及び、今後の配信スケジュールまとめ