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【ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ】レビュー: 次のペルソナ6は最初から無双アクションで出して欲しくなる

点数評価90点
プレイ時間約60時間
プレイ状況クリア
トロフィー:71%
発売日2020年2月20日
対応機種PS4/Switch/Steam
プレイ機種PS4
開発元コーエーテクモゲームス
(オメガフォース)
発売元アトラス
ジャンルアクションRPG
ジャンルの考え方
ネタバレ無し
総合評価
 (5)
革新性
 (4)
ユーザビリティ
 (5)
ビジュアル
 (5)
サウンド
 (5)
プレイ継続性
 (5)
コストパフォーマンス
 (4)

当初、このゲームが発表されたときには、

ペルソナが無双か…。
どうせいつものコラボ手抜き無双だろ?
良くて70点ぐらいだろうし、プレイしなくていいわ。

と、考えていた。

しかし筆者は、ペルソナシリーズの初プレイがペルソナ5で、本作の発表がペルソナ5本編をクリアしてから日が浅かったため、良質なストーリーに対する余韻が残っていた。タイミング良く公開された本作のPVを見たところ、しっかりと続編と明言されており、P5Sどころか実質P5-2的な設定だったため、興奮気味に即予約した。そして大正解だった。

そもそもペルソナ5が神ゲーであり、その続きなので面白いに決まっている

ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(P5S)のストーリーは、ペルソナ5(P5)完結後の夏休みが舞台だ。

ペルソナ5は春夏秋冬、1年を通じて学校生活を通じて怪盗団として活動するストーリーだったが、P5Sは夏休みを利用して全国行脚する話になっている。

プレイ期間は夏だけとはいえ流石はペルソナ、短期間のストーリーにも関わらずクリアには60時間程を要する。

少々暗めな展開が続くペルソナ5とは逆に、本作でも事件はあれど基本的に明るめな展開が続く。そして細部に違いはあれど、単純に戦闘シーンをRPGから無双アクションに変えただけで、安心と信頼のペルソナ5そのものだが、これが意見の分かれるところだろう。

ペルソナ5をクリアした後に、“終わってしまった”や、“もっと欲しい!”と感じていた人は何の不満も無く新しい旅を楽しめるはずだ。 逆に、ペルソナ5をクリアした時点で“やっと終わった”と疲労感を覚えていた人が、無双なら軽く楽しめるだろうと手を出すと、“え?あのボリュームをまたやるのか?”と途中でお腹一杯になって投げる可能性がある。

インタビュー記事によると、当初はペルソナオールスターの無双として話が挙がっていたらしいが、ペルソナ5に絞ってシステム違いの続編にしたらしい。JRPGから草刈アクションに変わったことによりプレイフィールが劇的に変化すると思われたが、ペルソナ5も最初から無双系アクションだったのではないかと錯覚してしまうほどに違和感がない。

ここまでペルソナと無双が親和性が高いのであれば、ペルソナ6は最初から無双系アクションで出して欲しいと思ってしまうレベルだ。 演出面はいかにもペルソナ5らしい格好良さがあり、バトルパートの総攻撃のフィッシュとショウタイムの演出は何回見ても飽きない。特に総攻撃のフィニッシュは戦闘の流れを締めくくりとして最高で、見飽きたのでスキップしようという気持ちは一切沸いて来なかった。こういう表現の上手さがあるので、RPGからアクションに変わったとしても、違和感が無かったのだろう。

無双とコラボすることでペルソナとしての価値を毀損されるのではないかという心配もあったがそれは杞憂に終わった。今までのコラボ系無双とは全く異なり、本気で良い作品を作ろうとしている意気込みを感じた。

日本のゲーム業界もまだまだ頑張れると感じさせてくれる。

日本のゲーム業界は、内容のマンネリ化が進んで売り上げ低迷し、安易に一時の資金を手に入れられるスマホゲーに進出したお陰で技術力は伸びず、絵柄以外は洋ゲーに全く太刀打ち出来なくなってきて久しい。

しかし、ペルソナ5や本作をプレイすると、和ゲーもまだなんとか頑張れるんだと感じさせられた。特にUIに関しては世紀の大発明レベルの出来の良さだ。

ショップUIの演出がオシャレなのはペルソナ5も同じだが、本作はショップを担当するソフィアの声優の演技が見事にアシスタントAI感を演出しており、キャラクターの個性が最大限に引き出されている。完璧なUIに完璧な声優の演技が重なって、形容の仕様がない感動を覚える。ゲームの途中からは、“タイムセール!”の声を聴きたいがために、無駄にショップに出たり入ったりするぐらいに気に入ってしまった。

ショップUI以外にも、戦闘中の状況実況(上のフィニッシュ動画の右上で喋っているやつ)も引き続き素晴らしい。従来のJRPGでは、キャラクターの状態変化を伝えようとした場合、エフェクトと共に、「○○○の※※※攻撃!×××は、△△△になった!」とわざわざ字で流して読ませていた。

しかし、ペルソナ5や本作であれば、非戦闘員がピンチやチャンスを実況してくれるので、プレイヤーが状況説明文を読む必要がなくテンポが良い。特に本作は、無双系アクションゲームになったことで敵が大量に出現して視認性が悪くなり、確認の暇が無いこともあるが、実況のお陰で問題なく把握できる。

本編【JRPGからの後日談【無双】は、シリーズで定着して欲しい。

本作は、完全にペルソナ5のファンに向けた作品で在り、無双シリーズのファンを完全に置き去りにした意欲作なので評価は割れると思うが、ペルソナ5を楽しめた人は絶対に楽しめる。

ペルソナ5はアニメ化もしているので、アクションゲームは好きだがRPGは好きではないという人は、ペルソナ5アニメ版を見てから本作を遊ぶという流れでも遊んでも良いだろう。ペルソナ5をプレイしておらず、アニメ版を見ていない場合でも、本作内でも前作の内容は流れで自然と解説してくれるため、知識ゼロからでも一応は楽しめるようになっている。

ペルソナは今後もシリーズが末永く続いていくと思うが、本編JRPG⇒後日談無双という流れは、ペルソナ6以降も引き続き採用してもらいたい。本編アニメ⇒後日談無双という流れから、非JRPG好きのファンの獲得も見込めそうだ。

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