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Ori and the Blind Forest (オリとくらやみの森)【レビュー/評価】リトライ性を高めるOriのリスポン設置機能は、全高難易度ゲームが標準装備して欲しい

評価と感想
  • 5段階評価:★★★★★
  • 点数:100点
  • 感想:文句なしの神ゲー
  • レビュー投稿時の進行状況:ノーマルでクリア
  • プレイ時間:約7時間
  • 実績:705/1250

Ori and the Blind Forest (オリとくらやみの森)は、2015年3月11日にXbox向けに発売された、サイドビューの探索型アクションゲーム。(Moon Studios開発)

追加要素を収録した、Ori and the Blind Forest: Definitive Editionが、Xbox(2016年3月11日)とSwitch(2019年9月28日)で発売されており、今回はGamePassでXbox版をプレイ。

探索型アクションゲームの決定版は?尋ねられれば、Oriをプレイする前であれば間違いなく”HollowKnight”と答えていた。

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しかし、Oriをプレイした今となっては、“HollowKnight”と”Ori and the Blind Forest”で甲乙付け難いと答えるだろう。

HollowKnightはシビアな戦闘と廃退的な世界観が魅力的な作品だったが、それに対してOriは、戦闘よりもパズルや精密動作に重きを置き、幻想的な世界で心の優しさを学ぶ子供向けの童話な作品だ。OriはHollowKnightとは同ジャンルにありながら、全く違った方向性を持っており、探索型アクションゲームを語るのであれば、プレイ必須の名作である。

1.美しい世界に酔い痴れながら、高速ダッシュで走り抜ける快感

Oriの舞台となるのは滅亡の危機に瀕したニブルの森。森を復活させるために、精霊の少年オリは、精霊樹の化身セインと共に、「ギンソウ樹」「忘れられた廃墟」「ホルー山」という3つの広大なエリアを旅することになる。

幾つもの分岐が用意されたフィールドを、マップを頼りに駆け抜け、新しいスキルを身に付ける度に新しい道を切り拓いていくという、探索型アクションゲームとしては王道的な作りとなっている。

よくあるタイプのマップを片手に旅をする。

長老樹を見つけると新しいスキルを入手可能。

エリアの奥地へ進めば必ずファストトラベルポイントが用意されており、スキル入手からの既踏破エリアの再探索はスムーズに進む。また、序盤に手に入るダッシュは、初めて使うと面食らう程に早く、1回の移動距離も長い。そのため、用意された探索範囲の広さの割にはクリアまでに探索疲れを感じることは無かった。

ファストトラベルポイントは見つけやすい場所に置いてある。

王道且つ快適な探索型アクションゲームなOriだが、特筆するべきはその美麗なグラフィックである。

ゲームの面白さは、グラフィックとは関係ない。

なんて言葉を時折耳にすることがあるが、グラフィック良さは間違いなくゲームのプレイフィールに直結する。Oriの独特の塗りが生み出すアートワークは、探索の舞台となる3つの主要エリアの特徴を引き立たせ、未踏破エリアに足を踏み入れる度に、思わず進行をストップして見惚れてしまうほどの美しさである。

ワンミスが命取りな、トゲに覆われた洞窟。

謎の意思が浮遊し、重力方向がおかしなエリアが続く遺跡。

雲にも届くような高い山の山頂。

スクショだけでは伝わらないかもしれないが、Oriをプレイしてそのアートワークに対する畏敬の念を抱かない人はまず居ないだろう。ゲームが進行する度に、次はどのような幻想的なエリアが待ち受けているのだろうかと、絶対に楽しみになってくるはずだ。風景用のスクショを張り出すとキリが無いので上記3枚に留めておくが、探索型のゲームでここまで撮影したゲームは無いというぐらいに撮影した。

全エリアが美麗!よそ見してミスすることも多々あり!

ストーリーは3つのエリアを回って、森を復活させるだけだが、前述の通り優しさに溢れた童話のような展開だ。さほど捻りは無く、複雑で理解が難しかったり考察が必要になるような凝った内容ではないが、アートワークのタッチと良くマッチした、心温まるストーリーを味わうことが出来るだろう。

2.高難易度だが、どこでもセーブが出来てリトライ性が高い

Oriはその幻想的な雰囲気と、優しいストーリーとは裏腹に、やや難易度の高いゲームである。

道中には障害となる敵が登場し、オリは同行するセインが繰り出す”精霊の炎”を使って戦うことになる。敵を倒して経験値を溜めたり、能力セルというアイテムを手に入れることでスキルポイントが増えて行くので、それを消費することで攻撃手段を強化したり、新しい移動能力を入手が可能だ。

誘導する稲妻のような攻撃。

攻撃系や移動系など、主に3種類の系統に分かれている。

しかし、Oriにおいては敵との戦闘はさほど重要では無い。ストーリー上、ボスと呼ぶ程でも無いが、敵を倒さなければ進行しないエリアは用意されているものの、殆どの戦闘は回避可能となっている。では、何が難しいかと言うと、即死級のギミックが頻繁に登場することである。

地面から噴き出す可動式ビームを避けながら、狭い足場を上って行く。

落ちると即死な溶岩地帯を超えていく。

特に主要3エリアの最後には、ボス戦の代わりにボスギミックとでも形容すべき難所が待ち構えている。下の動画はとあるエリアの最後のギミックだ。この動画はクリア出来たときの物なので、余りダメージを喰らわずにクリアしているが、クリアまでには10回以上のリトライを要した。

何度も倒されながら、ギミックのタイミングを覚え、使用するべきスキルを考えることでようやくクリアできるようになっており、アクションゲームを好むプレイヤーでも苦戦は間違いない。初見でクリアできることはまず無いだろう。ちなみに、エンディング到達までノーミスクリアの実績が用意されているが、取得率は0.06%しかない程に難しい。(2021年9月現在)

実績取得率を見れば難しさが分かる!

“高難易度”と聴くと、それだけで”アクションは得意ではないからプレイしない”と判断する人が居るが待って欲しい。確かにOriはやや難しめで、主要エリアのラスト以外でも、短めの即死ギミックが頻繁に登場する。しかし、Oriはセーブポイント(リスポンポイント)を任意で作りだし、能力ツリーにポイントを振ることが可能となっている。また、オリが倒れた場合は、最後に作ったセーブポイントから即リスタートとなるため、難所の直前でセーブポイントを作っておけば、リトライが非常に容易になる。

難しいなら一旦セーブし、余ったポイントを振ってオリを強化。

一般的に、ゲームをプレイしていてギブアップに至る直接的原因は”難易度の高さ”だが、間接的原因は”リトライ性の悪さ”だと筆者は考えている。

例えば、ボス戦が難しいゲームをプレイしているとして、ボスさえ倒せばクリアできる状況で、後10回ぐらいボスに挑めばパターンを覚えて勝てそうな雰囲気になったとしよう。ここで、ボスに負けると再戦に10分以上掛かる道のりが用意されている場合、どう感じるだろうか。恐らく多くのプレイヤーは、10分×10回で後100分は無駄な時間が必要だな・・・と、計算してしまい、面倒くさくなってギブアップするのではないだろうか。

勿論、ここで挙げた100分は適当な数字なので、感じ方は人それぞれだが、いずれにせよリトライ性の悪さがプレイヤーの心を折ることは多いはずだ。逆に、難易度が少々高いところで、徹底的にポイントを絞って練習(リトライ)出来るのであればクリアに漕ぎ付けることのできるゲームは多い。

Oriのセーブポイント作成機能は、まさにリトライ性の高さの化身のような機能だ。ボタン一つを長押しするだけで、緩い縛り(周囲に敵が居ない、足場が安定している、エナジーが1以上)はあるものの殆どの場所でセーブが出来る。下の動画は、嫌な予感がする未踏破のエリアに入る前にセーブし、何とか辿り付いた安全地帯でもすかさずセーブする様子である。

このように、少し進んだらセーブし、倒されたら即やり直しが出来るため、Oriは難易度の割にストレスが溜まらないゲームだ。また、トライ&エラーを短期間で積み上げることが出来るため、プレイヤーの上達も早くクリア時間は比較的短くなっている。動画の中のコメントにも書いているが、高難易度を謳うゲームは今後全て、Oriと同じスタイルのセーブ方式を用意してもらいたいぐらいに、このセーブ方法は快適な物だった。

チャレンジングな実績として3時間クリアも用意されているので、テクニックを磨いたうえで、セーブポイントを見極めるのも良いだろう。

3.戦闘に重きを置きたい人には刺さらないかもしれない

個人的に、Oriは★5の100点だが、敵と戦って撃破することに魅力を感じる人には余りウケは良くないかもしれない。戦闘を重視したい人は、”HollowKnight”の方が向いているだろう。特にこだわりが無ければ、どちらも名作なので両方を遊ぶことが正解だ。が、時間的な制約もあり、忙しいのでどちらか1作品だけと言う人は、リトライ性の高いOriをプレイしては如何だろうか。

なお、Ori and the Blind Forest: Definitive Editionの続編である、Ori and the Will of the Wisps(オリとウィプスの意思)もXboxのゲームパスに対応している。ノーマルクリアだけであれば短い作品なので、2作目を続けて遊んでみるという選択も良いかもしれない。

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