保存用と読み潰し用に2冊必要!ゲーム音楽ディスクガイド1&2

評価と簡易コメント
  • 5段階評価:★★★★★
  • 点数:100点
  • コメント:圧倒的知識量と音楽への情熱が伝わってくる。

ゲームはゲームでも、今回はゲーム音楽に関するお話です。

ゲーム音楽ディスクガイドは2019年5月31日に発売された名著ですが、評判の高さから早速第2弾が2020年8月26日に発売されました。第2弾の内容も素晴らしく、音楽に少しでも興味を持っているゲーマーには是非手に取ってもらいたいので紹介します。

1.ゲーム音楽ファン必携の一冊

ゲーム音楽は偉大なアートであるという事は、ゲーマーなら誰もが理解している事だと思いますが、具体的にどの様なゲームに、どの様なジャンルの音楽が採用されているかまで把握している人は少ないと思います。ゲーム音楽ディスクガイドは、ゲーム業界の名盤を片っ端から取り上げており、ゲームの音楽情報を把握するのに最適な一冊です。1ページに3,4作品まとめて取り上げられているのですが、その限られた文字制約の中に音楽評価や作曲者の情報が、これでもかと言うぐらいに圧縮されており、非常に濃い内容になっています。

タイトルに2冊必要と書きましたが、その理由はこの本は辞典的な使い方をするため間違いなくボロボロになるからです。この本を読むと間違いなく、ゲーム音楽に対する意欲を掻き立てられ、翌日からサントラ探しに奔走するか、サブスクリプションサービスやYoutubeで検索しまくる事になりますが、本の構成上、欲しい情報が各所に散りばめられているので、何度も何度もページをめくる事になると思います。しかし、この本はカバーも無く紙質もさほど強くないので、間違いなく直ぐに痛みます。よって、保存用の1冊が必要なのです。

構成について触れると、一律に音楽ジャンルでまとめられている訳ではなく、各章で大分類としてゲーム音楽の歴史を追いつつ、さらにその中の小分類として音楽ジャンルやメーカーに別けられています。具体的な大分類は以下のようになっています。

  1. 黎明期の音楽
  2. サウンドチップの音楽
  3. ミニマルサンプリングの音楽
  4. ハード的制約から解放された音楽
  5. ダウンロード配信世代のゲーム音楽

Kindle版で情報を調べて、紙版は保存用としても良いかもしれませんが、第1弾も第2弾も情報が載っている部分は250ページぐらいあり、作品を知っている前提の調べ方ではなく、知らない情報と出会うことがメインの使い方になるので紙媒体の方が使い易いでしょう。(1ページ目から順番に読んで行き、必要な情報を別途管理できる几帳面な人はKindle版でも可能。)

レコード時代から最近の配信タイトルまで網羅されています。

序盤に載っているレコード、スーパーマリオブラザーズ マリオ・シンドロームは私も持っていますが、裏面はドット絵のピーチ姫です。レコードジャケットの大きさからインテリア性能も高く、自室に飾っているお気に入りの1枚です。

2.ディスクガイド2の非音源化作品集が凄い!

1年3か月余りで発売された続編、ゲーム音楽ディスクガイド2の構成は以下の通りです。

  1. 第1弾で紹介しきれなかった物の補足
  2. 非公認音源
  3. 音盤化されていないゲーム音楽

1.は基本的に第1弾とやっている事は同じですが、3.の”音盤化されていないゲーム音楽”特集が凄いんです。定番のファミコンやスーパーファミコンだけではなく、プレステやドリキャスのマイナー作品や、海外のフロッピーディスク媒体のゲームまで、驚くべき量のゲーム音楽が紹介されています。音盤化されていない以上、実プレイかネットに転がっている動画から情報を収集するしかない訳ですが、その多さには感服します。

マリオペイントの様な、まずサントラが出ないような作品にまで触れている事は驚き。
高額プレミアゲーの定番、ごきんじょ冒険隊はパッケージから想像できないRPGサウンドで有名ですね。

3.少しでもゲーム音楽に関する知識を深めたい人は買い!

ゲームの音楽は芸術ですが、やはりゲームはゲームの中身があってこそなので、ゲーム自体がクソゲーの場合、残念ながら評価が音楽まで及ばないことが多々あります。しかし、ゲーム音楽ディスクガイドでは、陽の目を見なかったゲーム音楽たちも取り上げられており、知識を深めることが出来ます。

クラブ音楽作品が紹介されているある1ページ。
右下にPS2の魔術師オーフェンのサントラが紹介されています。原作ラノベのブームに乗っかって無理矢理ゲーム化しただけのクソゲーなので、このゲームの音楽が話題になる事はまずありませんでした。こういう隠れた名作を知ることが出来ます。アマゾンでもレビュー件数は2件だけですねw

ハード制約から解き放たれた音楽のある1ページ。
ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザワイルドと並んで、オプーナが紹介されています。オプーナと言えば15年ぐらい前にオプーナを買う権利を与える!というアスキーアートのネタで一世を風靡したため、タイトルだけは知っているという人が多いと思いますが、いざ内容を語れる人は少ないです。そんな作品も、崎元仁作曲の素晴らしい音楽が採用されている事がしっかりと紹介されています。

また、第1弾での後ろの方には、アレンジサントラを紹介する章が載っています。原曲からどのようなアレンジが加えられたかしっかりと説明が載っているので、購入時の判断材料にもなると思います。

ロックマンX アルフライラwith大坪稔明は個人的な名盤です。

ゲーム音楽ディスクガイドは少々値段が高いと思うかもしれませんが、読むのに数日掛かるレベルの内容なので、ゲーム音楽の辞書だと思って手に取ってみてください。絶対に後悔しないと思いますよ!

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