- 5段階評価:★★★★☆
- 点数:80点
- コメント:安いし家族との暇つぶしに持って来い!
スライムレースはドラゴンクエスト5のカジノで初登場し、その中毒性とスライムの愛くるしいアクションにより、数多のプレイヤーに愛されました。
そのスライムレースですが、実は20年以上前にボードゲームになっており、さらに2012年にリメイク品が発売されています。
リメイク版を遊んでみた所、単純なルールながらも、特殊効果のカードを使うタイミングや、自分が無得点に終わった後の駆け引きなど意外と頭を使い、なかなか侮れない奥の深さがあって面白かったので紹介します。
1.簡単ルールで誰でも遊べるが、駆け引きがアツい!
このボードゲーム、ルールは非常に単純です。
やる事は、1位と2位の組み合わせを選び、カードを引いて好きな色のスライムを進ませるだけ。
5匹のスライムには足の速さが個別に設定されています。1位と2位の組み合わせを好きに選ぶわけですが、足が遅いスライムほど優勝時の配当が高く、足が速い組み合わせは配当が低くなっています。配当は5倍~20倍まであり、毎回手持ちのコイン3枚を好きな場所にかけて、稼いだコインが自分たちで設定したゴール枚数に最初に到達した人の勝利です。
足の速い赤とオレンジの組み合わせ掛けると5倍。ピンポイントで3枚掛けても15枚にしかなりません。一方で足の遅い青と紫の組み合わせに掛けると20倍。1点掛けでも20枚貰えます。

レースは配布されたカードを参加者が場に出すことで進行します。1枚使う度に山札から1枚補充して常に手札は8枚。そこから自分の掛けたスライムが有利になるように手札を出していきます。
例えば、”緑のスライム5マス進む”を誰かが出せば、緑色のスライム人形を5マス進めます。
色指定以外にも、特定順位のスライム全てを○○マス進めるとか、最下位を35マス進めるのような一発逆転のカードもあります。
1位と2位が決まるまで順番にカードを場に出し続けるのですが、自分の掛けたパターンに1位のスライムが含まれていなかった場合、2位に何が来てもそのレースは獲得コイン無しです。
よって、1位のスライムが自分の点数に絡まなかった時点で、次のターンから場に出すカードの目的が変わります。
誰もコイン獲得しない、あるいは、コイン獲得が少なくなるようにレースを操作して、他のプレイヤーが勝利条件(設定したコイン枚数に到達)を満たさない様に妨害します。
この駆け引きがアツく、相手の掛けパターン&出し札予想からの順位調整は、運の要素もありますが頭を程よく使います。また、最初から全力で自分が掛けたスライムを進めたり、保険を掛けて負けても痛くないスライムを支援しておくなど、プレイヤーの個性も反映されます。
2.勝利条件のコイン枚数は低めに設定しよう
プレイヤーの手持ちコイン枚数は、モンスターフィギュアを使って管理します。
写真の写っているモーモン、ドラゴン、ドラキーがプレイヤーのコマで、マスが手持ちコイン枚数に相当します。他にゴーストとゴーレムが付属しているので、最大5人同時に遊ぶ事が出来ます。

目標コイン枚数は何枚でも良いんですが、何度か遊んだところ20枚がベストだと判断しました。
この20枚は、赤×オレンジの組み合わせ以外で、2枚掛けまたは3枚掛けで一発勝利が狙え、青×紫ではコイン1枚で勝利できる数値です。
前述の通り、自分の掛けたスライムが1位になれなかった時点で、他のプレイヤーを妨害するゲームに変わります。そのため、高倍率配当で一発勝利は難しく、低配当を積む事で勝利条件を達成する事が多いです。
このゲームは1レースが準備を入れて10分~15分です。そして、目標20枚であれば大体2,3レース(20分~長くて40分ぐらい)で終わり手頃。
また、2レース終わった時点で無得点の人も、20点なら3レース目で一発逆転が狙えて希望が残るというのも良いと思います。
30点でやると1プレイ1時間は超えて来るのでちょっとしんどい。
3.ファングッズとしても所有欲を満たす
このボードゲーム、実は収録されているイラストがレアなので、ファングッズとして見ても、買っておいて損はありません。

レース場の各コーナーでは、様々なモンスターがレースの行く末を見守っているのですが、そのモンスター達は斜め後ろ又は斜め前から描かれています。
最近のゲームは全て3Dモデルが用意されているの、裏も表も余す事無く見ることが出来ますが、イラストとしてこのような角度で描かるのは珍しいのではないでしょうか。
また、”お前、生きていたのか…” と言いたくなるモンスターも観戦しています。その様なモンスターを見つけると嬉しくなりますね。
残りの3コーナーにもモンスターが大量に居ますので、是非購入して確認して下さい。
4.もう一回リメイクして欲しいぞ!
意外と頭を使って面白く、ファンアイテムとしても満足度の高いスライムレースですが、折角のリメイクなのに他のレーンのスライムに直接妨害できるようなスキルが無かったので★1個減らしています。
何故かというと、ゲームのミニゲームとしてのスライムレースも、実はドラゴンクエスト10リメイクされています。自ら育成したスライムを出走させて、互いに妨害し合いながらゴールを目指す仕様に変更されています。妨害や攻撃、防御特化や速度重視など、ドラクエでお馴染みの魔法や特技を設定可能で駆け引きがアツいです。
2012年のボードゲーム版リメイク時には、DQ10のスライムレースはまだ存在しなかったので仕方がないですが、他のスライムに直接妨害出来るレースの面白さを一度経験してしまうと、どうしてもその部分が物足りなく感じます。また、ゲーム版では単純にスライム系だけでなく、バブルスライム系、スライムつむり系、スライムナイト系なども出走させることが出来て見た目も華やかです。
今回のリメイク版にさらに妨害要素を加えた、アップグレード版のリリースされる事を期待しています。
ちなみに、ドラゴンクエストはボードゲーム以外にもカードゲーム類が大量に出ているので、リサイクルショップなんかで見つけたら手に取ってみるとよいかもしれません。

キングレオは完全にUNO。DQⅣ版とDQⅤ版があります。
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