【GOD OF WAR】レビュー: 主人公がハゲ脳筋だけど、名前の通りに神ゲー – ゴッド・オブ・ウォー

点数評価100点
プレイ時間約55時間
プレイ状況クリア
トロフィー:94%
発売日2018年4月20日
対応機種PS4/Steam
プレイ機種PS4
開発元SIEサンタモニカスタジオ
発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンルアクション
ジャンルの考え方
総合評価
 (5)
革新性
 (4)
ユーザビリティ
 (5)
ビジュアル
 (5)
サウンド
 (4)
プレイ継続性
 (5)
コストパフォーマンス
 (4)

GOD OF WAR(ゴッド・オブ・ウォー)は、2018年4月20日に発売された新生GOD OF WARシリーズの1作目。前3作はギリシャ神話が舞台だったが、新シリーズでは主人公クレイトスは続投するものの北欧神話が舞台となっている。

筆者は前3部作を全くプレイしておらず、GOD OF WARに関しては以下の前情報しか持っていなかった。

  • 主人公はハゲたオッサン
  • 如何にもパワーファイター
  • 武器選択の余地は無くハンドアックス一択(後から1個増えるが)
  • 前3部作が完結後にリスタートしたシリーズ
  • Z指定なのでちょっとグロい

あまりポジティブな印象を持っていなかったが、前シリーズの評判の良さと、インターネット上で続々と神ゲー報告が挙がってくるのを目にしたので、一抹の不安を抱えながらも購入した。結論から言うと、名前の通り正に神ゲー。このゲームを神ゲーと言わないのであれば、何を神ゲーと言うのかというレベルの傑作。

不安になるほど野蛮なクレイトスの変化を楽しむ

GOD OF WARのストーリーは、唐突に主人公クレイトスの妻の葬儀から始まる。

ゲームを開始するとまず、クレイトスは息子アトレウスと共に、とある山まで妻の遺灰を撒きに行くことになる。いきなり陰鬱なストーリーが最初から展開される訳だが、遺灰を撒きに行くだけのはずが、北欧神話の世界で大冒険することとなり、最終的には父と子の絆の物語へと発展していく。登場人物が少ないため、プレイヤーは最初から最後まで、父と息子のやり取りにフォーカスし続けることになる。

主人公であり父であるクレイトスは、見た目の通りの脳筋で、敵を粉砕することに関しては一流。しかし、息子アトレウスを含めて他人との接し方は三流で、まともに日常の会話すら出来ないコミュ障だ。アトレウスに対して愛情を持っていることは事実のようだが、過保護になりがちなうえにパワー系コミュ障なので斧を片手に直ぐにキレるという、簡単に言えば“やべー奴”である。

さらに、クレイトスは粗暴という言葉を全力で表現したような人間なので、ノーマル宝箱程度であれば蓋は開けずにグーパンチで破壊して中身を取る。(レア宝箱は流石に常識的な開け方をする。)

その野蛮さはプレイステーション公式ツイッターでも紹介されるレベル。

ゲームの主人公としての資質を問われそうなクレイトスに対して、息子のアトレウスは実に常識的だ。好奇心旺盛な年頃で良く喋り、言語能力に秀でており他言語の翻訳が得意。体は父と比べると余りに華奢ながらも、戦闘では役に立つところ見せたいと精一杯背伸びをしながら援護してくれる。

GOD OF WARは、全く噛み合わない父と子が徐々に距離を縮め、クレイトスが父として成長する様を約30時間(シナリオクリア時間)見守るゲームである。大半のプレイヤーが不快感を覚えそうなクレイトスだが、親子の関係が改善していくにつれて、受ける印象も変化していくことだろう。この手のキャラクターは、古今東西、最終的には不器用ながらも心は通じるという、ベタな関係に落ち着くしかない訳だが、そこに辿りつくまでの展開が秀逸だ。プレイヤーはゲームをクリアする頃には間違いなく、“親子を見守り切った”という大いなる満足感を覚えるはずである。

Sara
Sara

主人公がネックとなってGOD OF WARを敬遠しているのであれば心配せずにプレイしてもらいたい。プレイ前のクレイトスに対する不安は杞憂に終わるはず。

アクションパートと謎解き要素の適度なバランス

GOD OF WARの基本アクションはシンプルで分かり易い。取れるアクションは基本的に以下の3つだ。

  • 斧で斬る
  • 斧を投げてぶつける(念じると飛んで戻ってくる)
  • ブチ切れて素手で殴打する

遠近共にハンドアックスによる物理攻撃という、粗暴なクレイトスらしい戦闘が用意されている。スキルポイントを割り振って、ボタンの組み合わせで発動するスキルや、フィニッシュ攻撃を習得していくことが出来るが、それらも全てダイナミックな物理攻撃だ。

GOD OF WARは、ストーリーメインのゲームなので、クリアまでであれば戦闘はそこまで難しくなく、スキルは適当に取得しても問題ないだろう。戦闘で雑に立ち回ってうっかりやられる事があっても、リトライすれば2回目で直ぐにクリアできる程度の難易度だ。一方、サイドミッション的なチャレンジ要素は、スキルのセッティングを考えて、アトレウスの援護も最大限に利用した立ち回りを考えなければクリア出来ないような、やり応えのあるものが用意されている。

GOD OF WARは、PS4のゲームの中でもグラフィックが特に秀逸なので、戦闘終了時のド派手なフィニッシュ演出は見応え抜群。ボスだけではなく、ザコ相手にも様々なフィニッシュ演出が用意されているので、それを見るのも楽しみの一つだ。

また、ストーリーと戦闘の合間に、結構な割合で謎解き要素が挿入されている。道を作ったり、宝箱を開いたりと、謎解きには幾つか種類があるが、多くは斧をブン投げて仕掛けを動かすことになる。どんな謎であっても脳筋パワー全開で解決だ。謎解きが難しすぎるとストーリーの進行を阻害することになるが、息抜きに丁度良いレベルの物が大半なので心配は無用である。

神ゲーとしか言いようがない

GOD OF WARは、主人公の見た目や洋ゲーという部分で敬遠せずに、全PS4所持者が体験するべき神ゲーだ。

ストーリー、戦闘、謎解き、というGOD OF WARの全構成要素において、特徴的な脳筋スタイルを貫き続けるクレイトスというキャラクターにはブレが無い。延々と脳筋クレイトスを見せつけられるが、クリアまで全く飽きが来ない。これはキャラクター設定を徹底的に活かした奥深いストーリーのなせる技だろう。

世界観はみんな大好き北欧神話がベースなので、多くのゲーマーが親しみやすい。さらに、ギリシャ神話の世界から逃避してきた主人公が、別体系の北欧神話に入って行くという展開は、他のゲームでは描かれたことが無いので興味をそそるはずだ。

なお、GOD OF WARは分作なのでストーリーは完結しておらず、最後に次回予告的なエピローグも入って終わる。未完であったとしてもボリュームも十分で一切の不満が残らない神ゲーだ。

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