【The Last of Us Remastered】レビュー: ゾンビも人も全てをチョークスリーパーで解決する神ゲー

点数評価90点
プレイ時間約15時間
プレイ状況難易度中級でクリア
トロフィー:5%
発売日2014年8月21日
対応機種PS4
プレイ機種PS4
開発元ノーティードッグ
発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンルアクション, アドベンチャー
ジャンルの考え方
ネタバレ無し
総合評価
 (5)
革新性
 (4)
ユーザビリティ
 (5)
ビジュアル
 (5)
サウンド
 (4)
プレイ継続性
 (5)
コストパフォーマンス
 (5)

The Last of Us(ザ・ラスト・オブ・アス)は、ノーティードッグが開発し、2013年6月20日にPS3向けに発売されたアクションゲームだ。そしてThe Last of Us Remasteredは、PS3版の発売から僅か1年と2か月しか経っていない、2014年8月21日にPS4向けにリマスター作品として発売されている。

本作では、奇妙な感染菌のパンデミックにより、人類の多くがインフェクテッドという感染者(以下ゾンビ)になってしまった世界で、娘を失った男ジョエルと家族を失った少女エリーが、絆を深めて真の家族になるストーリーが描かれる。

2020年6月に続編が出るので予習としてリマスター版をプレイしてみたが、結論から言うと神ゲーだった。元々筆者は、Falloutのような崩壊した世界観が好きなので、退廃感の溢れる世界で逞しく生きる主人公達の姿が気に入った。それに加えて主人公ジョエルの選択に感情移入させられる場面も多く、ストーリー展開にも大満足だった。

文句なしのストーリー!でも、もう少し長く見たかった!

本作に登場するメインキャラクターである、ジョエルとエリーの設定は以下の通りだ。

主人公ジョエル

パンデミック発生直後に娘を失い、その後20年、崩壊した世界を生き延びている猛者。性格はかなり冷酷で、裏仕事も多数こなしてきた訳アリの経歴の持ち主。あまり褒められた生き方はしていない。

同行するエリー

世界崩壊後に生まれた少女で非常に好戦的。既に家族を失っており孤独の身。寄生菌の抗体を持っていたことが判明したことにより、とある研究施設までジョエルに護衛されながら向かうことになる。

最序盤で語られる上記の設定から、ジョエルはエリーに失った娘を重ね、エリーはジョエルに父親の役を求めるようになる。そして、反目し合いながらも何度も危機を乗り越えてお互いを認めるようになるが、研究施設まで行けば別れが待っている。という展開になることは容易に想像が付く。

容易に想像が付くのだが、その見せ方が秀逸としか言いようがない。

各チャプターは、対話や探索のパートからゾンビや悪党の襲撃で戦闘パートに流れ、乗り越えたところでお互いの性格や生い立ちから意見が食い違い思いをぶつけ合うという展開だ。この流れを何度か繰り返し、絆が深まったところで季節が過ぎて次のエリアへ移動する。

目的地には1年掛けた長旅であり、時間経過と二人の関係が改善していく展開がまさに映画的だ。

「何もするな、指示に従え」と冷淡にエリーを突き放していたジョエルが、徐々に自分の援護をエリーに任せるようになり、単なる護衛対象から愛すべき家族に認識が変わっていく様をプレイヤーは見守ることになる。どういう結末を迎えるかはネタバレしないが、多くのプレイヤーはジョエルに感情移入していき、琴線に触れる最高の展開が待っていることを保証したい。

それだけ面白いのになんで90点かと言うと、ジョエルの20年をもう少し掘り下げるエピソードが欲しかったからである。

人に自慢出来るような人生を送ってこなかった事だけは伝わってくるものの、その多くが作中で語られる事が無い。エリーと信頼を深める一つのステップとして、パンデミックからの20年のジョエルの経験に繋がるエピソードがあれば完璧だった。

戦闘は想像していたものと少々違った

このゲームはゾンビ物の例に漏れず、大量のゾンビが押し寄せてくる。当然ながらゾンビと正面から戦うのは無謀だ。

一方で、遮蔽物に隠れて耳を澄まし、遮蔽物越しに敵の位置把握しながらステルス移動する独特のシステムがあるので、敵にビクビクしながら逃げ回るゲームだと思っていた。

しかし、主人公のジョエルが滅茶苦茶に強い。ゾンビだろうが人間だろうが、位置を把握して後ろからのチョークスリーパーで全部抹殺していくから驚きだ。タフなゾンビであろうとも、急所をナイフで突いて瞬殺してしまう。

警戒している相手にはモノを投げて気を反らせてからのバックアタックを決め、複数の敵が集まってきたら手榴弾投げてからのハンドガンで追い撃ちだ。ステルス技術も高いことから、お前はメタルギアのスネークかよ・・・とツッコミたくなることもあるだろう。

名目上はステルス戦闘がメインなのだが、イザという時のためにアサルトライフルや火炎放射器のようなヘビーウェポンも登場する。しかしながら接近戦が強いので、難易度は中級程度では、アサルトライフルの出番は一回も無かった。恐らく、難易度初級を選べば、ステルスを捨てて正面から撃ち合うような戦闘スタイルでもクリアできると推測する。

従って、ホラーなゾンビ物は苦手だなと敬遠している方も安心してもらいたい。

ボリュームは丁度良くプレイしやすい

1周するだけならそこまで時間は掛からず、中級ならエンディングまで15時間ぐらいの程よいボリューム。1週クリアしてから高難易度に挑戦しても良いし、余韻に浸りなら回想しても良い。

プレイしておいて損は無い名作であり、低価格のベスト版も出ているので、パート2の発売前にサクっとプレイすると良いだろう。

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