- 5段階評価:★★★★☆
- 点数:80点
- コメント:清らかな森に関しては★5の100点。
- プレイ時間:約28時間(プレイ開始から清森クリアまで)
前回レビューを投稿した、ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXをクリア後もプレイを進め、最難関ダンジョンである”清らかな森”をクリアした。
“清らかな森”は、99Fダンジョンで、レベル5から開始、仲間同行不可、アイテム持ち込み不可の、俗に言うもっと不思議系のダンジョンだ。
不思議のダンジョンを愛するシレンジャーと呼ばれる人々は、このもっと不思議を遊び尽したいがために、新作が出る度に購入していると言っても過言では無いだろう。
ただし、ポケモン不思議のダンジョンは、本家シレンとは大きく異なる要素が複数あるため、敬遠しているシレンジャーも多いのではないだろうか。特にポケダンDXは追加要素も多く、前作経験者でも追加仕様への対応が求められる。
- 殆どのダンジョンがレベル継続で持ち込み可
- 基本的に仲間が同行
- PP消費技のみで通常攻撃無し
- タイプと特性が技に大きく影響
- タイプと特性に影響する天候要素
- すごわざによる能力補正
- 400匹以上の操作可能ポケモン
などなど、単純に不思議のダンジョン系と言っても、基本システムが同じだけで殆ど別ゲーである。
しかし、99Fダンジョンである”清らかな森”は、ポケダンに限定せず、全不思議のダンジョンシリーズで屈指の面白さだと筆者は考えている。
ポケモンだから・・・とか、レベル継続は・・・という理由でプレイしないのは本当に勿体無いので、”清らかな森”に限定したこの記事を投稿した。
筆者は持ち込み可能ダンジョンにあまり興味が無いので、ストーリークリア(上段カイオーガのマーク)後は、最短で”清らかな森”を目指してプレイした。そのため、クリア(下段セレビィのマーク)アイコンに抜けが多い状況。
ポケモンの醍醐味である進化についても、必要なアイテム(多くのポケモンで、しんかのあかしを複数個求められる)集めが面倒くさいので、主人公に選んだエネコを進化させていない。ポケモンについても大して詳しくないので、エネコが進化したら何になるのかすら把握していない状況。
相棒のジュプトルは、アイテム無しで進化可能だったためジュカインに進化。当然進化済みのポケモンの方がステータスが高いので、”清らかな森”はジュカインを使って99Fまで到達した。
ちなみに、筆者のプレイ済みのポケモンは、赤、金、白の3作品だけであり、ポケモンだけでなく技や特性も知らない物の方が多い状態。そんなニワカポケモンプレイヤーでも、クリア後に高い満足度を得られるダンジョンが”清らかな森”なのだ。
むしろ、ポケモンに詳しくない方が楽しめるかもしれない。
気を抜くと一瞬でパーティ崩壊の高難易度
“清らかな森”は元々が高難易度ダンジョンである。
後述するが、遠距離攻撃の使いにくさと、パーティコントロールの難しさに、終始頭を悩まされるダンジョンだ。
そこに拍車をかけるのがポケモン知識の不足。
前レビューでも紹介した通り、相手の弱点は技コマンド一覧を開けば、効果抜群~効果無しの4段階評価を見せてくれるので分かり易いのだが、敵からの攻撃に関しては、”ああ、コイツは外観からして如何にも炎タイプの使ってくるな”という風に、見た目から判断するしかない。
しかし、ポケモンには2タイプ持ちが多く存在し、見た目から想像したタイプとは外れた技を持っている事も多い。そのため、どんな威力のどんな技を使ってくるかは、一発食らってからのお楽しみのような状態だ。そのため、ポケモンの親しみやすい外観とは裏腹に、一発KOされることが実に多い。
一方で、タイプの組み合わせによる即死を前提にレベルデザインされているのか、復活アイテム(復活のタネやみなふっかつ玉)の出現率は高めに設定されている。そのため、1回目の死亡は想定範囲内として、如何に2回目を食らわずにやり過ごせるかと言う対応力を試されているダンジョンだと言える。
ポケモン知識の不足以外にも、以下の4つの要素が難易度をさらに上昇させる。
AIは遠距離攻撃を最優先で使う
敵ポケモンから何をされるか分からないけれども、相手の弱点が分かるなら、先手必勝の素振り待機をすれば何とかなると考えるかもしれない。しかし、ポケダンのAIは賢く、遠距離攻撃が出来るなら、安易に距離を詰めてくることは絶対にない。目の前で素振りしようものなら、次のターンに無慈悲な効果抜群の遠距離を叩き込まれる。
遠距離攻撃アイテムが使いにくい
“清らかな森”では、トゲや石と言った遠距離攻撃アイテムを投げても敵にキャッチされて、逆に次のターンに投げ返される。風来のシレンでカッパが投げ返してくるあれを、全ポケモンがやってくると思ってもらいたい。
アイテムを投げて当てたい場合は、要らないアイテムを事前に持たせてるか、こちらを視認していない状態(投げ返されない)で、遠距離攻撃アイテムを使う必要がある。
同じ部屋で数歩先の見えている敵に対して、有効遠距離技やえだ(杖)を持っていないと、意を決して接近するしかなくなるのだ。
ダンジョン内で仲間になるポケモンはレベルアップしない
有益な技や特性を持ったポケモンを仲間に出来てもレベルアップしないので、ステータスの底上げが出来ない。そのため、長く生かすには自分を盾にするしかないので、先制攻撃喰らうことを覚悟してこちらから隣接しに行く必要がある。
ここで隣接を渋ると、仲間がやられる⇒敵がメガシンカor覚醒⇒さらに仲間がやられる⇒貴重なアイテム消費して倒す という最悪なパターンに繋がる。
大人数パーティをコントロールする難しさ
清らかな森では、操作ポケモン1匹+ゲストポケモン7匹の、最大8匹で冒険可能。大パーティなので、有用なポケモンを複数確保できた時の安定感は抜群。
下の動画は、ぎんいろのかぜ持ちのレディバを3匹仲間に出来た時の様子。モンスターハウスを意図的に発生させても、レディバ3匹が部屋全体攻撃のぎんいろのかぜを連発して、一瞬で壊滅してくれる。
ぎんいろのかぜに依存して潜っていたら、レディバ3匹ともギャロップに焼かれちゃた。ハウス一掃の快感返してー。 #ポケモンダンジョンDX #NintendoSwitch pic.twitter.com/LgUEJTUPId
— Sara@ゲームの話が7割ぐらい (@mig60_net) October 4, 2020
ぎんいろのかぜには、全ステータスアップ+倍速効果がオマケで発動するので、この時は何が出てきても負ける気がしなかった。しかし、別のフロアにて、通路でパーティ隊列の最後尾にギャロップが付いたが最後、レディバは順番に燃やされてしまった。
仲間はそう簡単に増やせる訳ではないので、極力多くを連れて歩きたいが、多いと隊列の後方はフォローができなくなる。そのため、危険なエリアでは早めにメンバーに見切りを付けて別れることで、パーティを身軽にする判断が必要となる。
下のスクショは、深層でイノムーとコモルー×2が4マス攻撃、メタング×2が2マス攻撃という、高耐久かつ攻撃射程に優れるというPTになった場面。安定感抜群のパーティだったのだが、バクーダ(プレイ当時は知らなかったポケモン)が居る部屋に入って歩いた瞬間に、全体攻撃のマグニチュード食らって壊滅。おまけにメガシンカしてメガバクーダになったので、全仲間を放置して全力逃走。
2回目バクーダに出会った時は、先制でアイテム使って混乱させた。が、なんせAIが賢い。混乱しても向きに関係なく全方位に当たるマグニチュードをきっちりと撃ってくる。
このように、ポケモンの知識不足と、賢い敵AIの行動パターンと相まって難易度が大幅アップする。常に仲間に気を配って、時には倒される事も織り込み済みの立ち回りをして、1回やられたら2回目は食らわらないように努力して、安定したパーティメンバーを厳選出来た際の満足感はプライスレスだ。
ダンジョンを潜り続ければ敵のタイプが変化していき、安定していたパーティもいつかは弱点を付かれて壊滅することが必然。しかし、何だかんだで自ポケモンだけはレベルアップしているので生き残る。生き残れば再び敵ポケモン仲間にして、パーティを作り上げていく。
全てを失って放心するレベルでもないが、立て直しには相当な工夫が必要という、苛立ちと頭を働かせる楽しさのギリギリのラインのストレスを、99F進む間に何回も繰り返し味わうことになるだろう。
事前にしっかりとポケモンについて学んでから挑戦しても良いかもしれないが、その場で知識を蓄えながらプレイヤーが成長していくことを推奨したい。なぜなら、今まで散々鍛えられてきたシレンジャーでも、初心に戻って学習する楽しさを味わうことができるからだ。
条件さえ揃えれば誰でもクリア出来る親切仕様
“清らかな森”は、実はダンジョン外の努力でクリア出来るようになっている。
レベル5スタートで、仲間もアイテムも無い状態でスタートするが、すごわざはポケモン固有のステータスなので消えることはない。
一部のポケモンと一部のすごわざを組み合わせると、超強力なシナジーを発揮するため、”清らかな森”以外の持ち込み可能ダンジョンで頑張ってポケモンを用意すれば、初心者でもクリア可能なのだ。
- ニョロトノ×通路必中
初期技の”ほろびのうた”を通路で使うと、フロア全体の敵が3ターン後に倒れる。
一部の耐性持ちポケモン以外を瞬殺できる最強組み合わせ。 - パルシェン×連続必中
射程4マスで2~5回攻撃が全弾命中するという驚異の攻撃力。 - リザードン×鬼成長
初期技のねっぷうは部屋全体攻撃な上に、やけどの追加効果がある。
鬼成長で2倍の経験値を得ながら、遠距離攻撃で安全に高速レベルアップ。
加えてメガシンカも可能。
でも弱点を突かれる機会は比較的多め。
プライドが許すのであれば、これらを使ってサクっとクリアマークを付けても良いだろう。初代シレンの分裂吸出しセットや、アスカ見参の根性の竹刀をダンジョン突入前に準備できるようなものだ。
なお、一部の強力なアイテムを拾う事が出来れば、クリアが保証出来るわけではないが一気に冒険が楽になる。
その筆頭が、みとおしメガネ。
敵とアイテムの位置を確認できることに加えて、こちらを視認していない通路の敵に、攻撃アイテムを投げ返される事なく、一方的に攻撃可能。使い難いにも関わらず大量に拾う事の出来るハリや石を有効利用出来るようになる。
腹が減らなくなるキツイ腹巻も、仲間の厳選に時間を掛けることが出来るようになるので、クリア出来る可能性がアップするだろう。
遊び方が無限大
ポケダンDXには、実に403匹ものポケモンが登場する。
一度”清らかな森”をクリアした後でも、違うタイプのポケモンで潜ると、ポケモンによって得意不得意があるので、稼げるフロアと稼げないフロアが丸っきり変わり非常に新鮮だ。また、特定の弱ポケモンですごわざやアイテムを縛ったり、強ポケモンで仲間禁止の一人旅をしたりと、ポケモン種類×制限で遊び方も無限大である。
“清らかな森”だけで、ポケダンDXは価格分を十分にペイ出来るぐらいに遊べると言っても過言ではないだろう。本気で遊びだすと、”清らかな森”だけで簡単に数百時間は消えるのではないだろうか。
ポケモンを理由に、ポケダンDXをプレイしていないシレンジャーが居るのであれば、直ちに遊んでもらいたい。ポケモンの知識も一気に深まり一石二鳥だ。
ストーリー+清らかな森は、慣れたプレイヤーなら30時間前後、クリアマーク全付けは恐らく60時間ぐらい。

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