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Ghostrunner (ゴーストランナー)【レビュー/評価】爆速ロードで約1,000回のリトライを覚悟して挑む、一撃必殺のノンストップアクションゲーム

評判/点数/感想
  • 5段階評価:★★★★☆
  • 点数:75点
  • 感想:根気よく挑戦できる人に向いている。
  • レビュー投稿時の進行状況:ノーマルモードで1周クリア。
  • プレイ時間:約8時間
  • トロフィー:51%

Ghostrunner (ゴーストランナー)は、2021年1月28日に発売された、ポーランドの開発スタジオOne More Levelによって開発されたアクションゲーム。サイバーパンクなディストピアで、サイボーグニンジャな主人公“ゴーストランナー”が、高速でパルクールしながら一撃必殺の戦闘を繰り広げるゲームだ。PS4/Switch/Xboxで発売されており、今回はPS4版をPS5でプレイ。

サイボーグの忍者が主人公のアクションゲームというと、偶然にも2021年1月26日にCyberShadow (サイバーシャドウ)が発売されている。2Dアクションと3Dアクションでジャンルは全く違えど、如何にも外国人が好きそうな忍者が主人公のゲームが連続して発売されたわけだ。
CyberShadow (サイバーシャドウ)【レビュー/評価】スタートからクリアまで、全てが完璧すぎる8bit“風”2Dアクション
立て続けにサイバーパンクなサイボーグニンジャ物は・・・と考え、Ghostrunnerは暫くして安くなったらプレイしようと考えていたが、アマゾンにて1か月経たずに50%OFF投げ売りセールが始まったため購入した。
Ghostrunner50%OFFや、IGNで『ゲーム音楽ディスクガイド』執筆陣による新連載など、2021年2月17日~2月21日の気になったゲームネタ!
Ghostrunnerは宣伝を余りしておらず、知名度が低かったお陰で売り上げは余り良くなかったようだ。更にケースサイズが特殊なサントラが特典として付属していたため、スペース占有の問題も在って早期に投げ売りされたと推測する。

50%OFFで買ったため大きな期待はしていなかったが、実際にプレイしてみると、丁寧なレベルデザインの良質な3Dアクションゲームだった。

要求はシンプルだが、何をやっても即死の高難易度

Ghostrunnerはとにかく難しい。何故なら、操作キャラクターが直ぐに死ぬからだ。HPや体力というものは存在せず、敵の攻撃が掠っただけで即死する。敵の攻撃は防御することは出来ず、飛んでくる弾をパリィすることは可能だが、そのタイミングはシビアなので、連続して成功させることは至難の業。そのため、戦闘中は回避のために常に動き続けることになるだろう。壁を走り、レールに掴まり、ワイヤーアクションをこなし、とにかく動き続ける。立ち止まると大体1秒後にはゲームオーバーになると考えてもらいたい。

操作感としては、対戦型ヒーロー系シューター“オーバーウォッチ”に出て来るヒーローの一人であるゲンジに近い。ゲンジのフワフワしたジャンプと高速移動はそのままに、壁に触れると自動吸着して高速で走れるようになり、手裏剣投げが無くなった代わりに、敵が一撃死する龍撃剣を常時発動しているというイメージだろうか。

プレイヤーに要求されることは、アスレチックをこなし、待ち構える敵を倒して次のステージに進むだけである。一部、ボタン操作してから制限時間内に目標地点まで移動するようなギミックがある程度で、後は中盤とラストにボス戦を合計2回こなすだけだ。

操作方法もクリア目標もシンプル!

Ghostrunnerは、“アスレチックをこなす”,“敵を倒す”というシンプルな要求の繰り返しが大半だ。しかし、段階を追って新たな障害が追加されていき、クリアまで飽きることが無いように工夫されている。障害が追加されると言っても、一気に難易度が上がることは無く、難易度上昇の加速度は緩やかだ。最初は軽く壁を走って敵を斬るだけだが、次第に壁には電流が流れだし、移動用レールの先に足場が無かったり、敵にバリアが追加されたりと、少しずつ難易度が上がっていく。もっとも、難易度上昇の加速度が緩やかなだけで、難易度は最初から高い。難易度を一次関数の方程式で例えると、傾きが小さく、切片が非常に大きいとイメージすれば分かり易いだろう。

下の動画は“序盤の”難易度の変化が良く分かる動画である。最初は少し走って敵を倒すだけだが、走る距離が伸びたり、敵の配置が面倒になってくる。

最初は少し壁を走ってバリアを壊して敵を斬るだけ

敵の数が増え、壁を走る距離も長くなり、バリア装置も空中に

Ghostrunnerは、どのステージもノンストップでクリアできるように設計されている。同じ場所を行ったり来たりせずとも、一筆書きのように一連動作で全ての障害物を排除できるのだ。足を止めることなくステージを駆け抜けてクリア出来たときの爽快感は抜群である。

単純にクリアするだけなら、障害物に隠れながらチマチマと確実に敵を倒せば良いが、ゲームの本質とはかけ離れたクールではないアクションになる。そのため、まずはノンストップでステージクリアに挑戦したい。ただし、どのステージでも見事なパルクールを決めて、足を止めずにクリアしたいところだが、試行錯誤もほどほどにしなければデス数が尋常ではない回数になる。

途中でムキになって繰り返したので、1000回以上リトライするハメになった。

苦手なステージにハマりだすと抜け出せないので、苦戦するようであれば、スマートではないクリア方法を探してみよう。

ステージ進むと、壁には電気が流れだす。

移動用のレールからは、足場も無くなる。ジャンプで繋ごう。

一部のステージの難易度が地獄

ストーリーの要所では、難易度が異常に高い特殊なステージが出て来る。そのような“超”高難易度ステージでは、何十回、時には100回を超えて死ぬことになる。幸いにもリトライは一瞬。今回はPS5でプレイしたので、Switch版も同様に早いかどうかは不明だが、少なくともPS版はロード時間無しで瞬時に再挑戦可能だ。思う存分に失敗することが出来る点は救いである。

例1:回転ビーム地獄

触れると即死する回転ビームを掻い潜ってタワーを登っていくステージは、クリアを諦めそうになるぐらい苦戦した。下の動画はクリア成功例だが、ここで最も沢山死亡したはず。なお、このビーム地帯を抜けてタワーを登った後は、もう一回タワーを登り直す展開が待っている。2回目は更に難易度が高い。

例2:中ボスの斬撃地獄

中ボスは絶妙にタイミングずらしながら斬撃を繰り返し放って来るので、それを弾き続けてスタミナを削る必要がある。中ボスの攻撃は一度が始まったらスタミナが尽きるまで止まらず、こちらが弾くタイミングが早いとボスのスタミナが何故か回復し、遅すぎると当然ながら一撃死。

例3:電脳空間壁走り地獄

この手のサイバーパンク物にあるあるの電脳空間。良く分からない宙に浮いた壁が奥から流れてくるので、延々と壁を走り続ける。単純に見えてタイミングが難しい。

筆者の場合は1周目クリアまで約8時間と、1周クリアまでのボリュームはそれほど多くない。しかし、ゲームクリア率はトロフィー取得率から見て20%程度と、そのボリュームを考えると少な目。やはり難易度が高くて心折れる人も多いのだろう。ただし、一度クリアして要領を掴んでしまえば、トロコンは容易な部類だと思われる。

フォトモードが欲しかった!

Ghostrunnerのアートワークは、サイバーパンクのお手本的のような見事なもの。そんな世界で操作キャラクターがサイボーグのニンジャとなれば、写真を撮りたいに決まっているが、残念ながらフォトモードは実装されていない。絶対に格好良い写真が撮れるゲームなのでフォトモードが欲しかった。

また、近頃はフォトモードで撮った写真をSNSにアップロードすることが流行っているので、フォトモードは宣伝効果が大きい。あまり宣伝に力を入れないゲームであれば尚更、簡易的なもので良いのでフォトモードを搭載するべきだっただろう。

Ghostrunnerは序盤の難易度の高さから取っ付き難さはあるものの、華麗なパルクールを決めて敵を一掃できれば、正に外国人が思い描くニンジャそのものを体験できる。クリア後にはさらに高難易度のモードも解禁されるため、腕に自信のあるアクションゲーマーには手に取って貰いたい作品である。ただし、高難易度のアクションと、如何にもなサイバーパンク&サイボーグニンジャのアートワーク以外、語る内容が無いことも事実だ。前述の通り、敵の攻撃は全て一撃死で、操作ミスは即落下死に繋がるゲームなので、展開の速い3Dアクションゲームが苦手な人は、途中で心が折れてビジュアル面で楽しむにまで至らない可能性が高い。従って、3Dアクションゲームの腕前が無ければ、評価を大きく下げることになるので、自信が無ければ手を出さない方が賢明だろう。

追記 アップデートでフォトモードが実装

2021年5月6日のアップデートで待望のフォトモードが実装された。

クリア済みの人でも、フォトモードで写真を撮りながら(気を紛らわせながら)、上位の難易度に挑んではどうだろうか。

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