5段階評価:★★☆☆☆
点数:50点
感想:フリープレイ入りしたのに、人が居なくてマッチング遅い。
レビュー投稿時のトロフィー:7%
プレイ時間:約2時間
Star Wars:スコードロン(SQUOADRONS)は、2020年10月2日に発売された、スターウォーズのスターファイター戦に特化したシューティングゲーム。エレクトロアーツの家庭用ゲーム機向けのスターウォーズゲームの第4弾であり、開発はMotive Studio。2021年6月1日にPS Plusのフリープレイ入り。
Star Wars:スコードロンにはスターファイター戦以外は一切収録されておらず、スターファイター戦に特化して開発したことで達成した、リアルな操作体験をウリにしている。確かに、ツインスティックを駆使して自由自在に飛び回り、カスタマイズした兵器は撃つ様はスターウォーズの映画そのものであり、スターファイターのドッグファイトのシミュレーターとしては完成度が高いのかもしれない。しかし、リアルな操作体験だけでは面白いゲームには成り得ないということを実感できるゲームであった。
代り映えのしないストーリーモード
Star Wars:スコードロンは、スターファイターによるオンライン対戦がメインコンテンツだが、ストーリーモードも用意されている。最初からオンライン対戦を遊ぶことはできず、まずはチュートリアルを兼ねてストーリーモードの序盤をプレイすることになる。
ストーリーは帝国軍と反乱軍を交互に進行し、反乱軍の殲滅を命じられたある帝国軍の大尉が、命令を不服として脱走して反乱軍に参加を決意するところからスタートする。
まずこの時点で既視感を覚える。立場や理由は違えど、バトルフロントⅡのアイデンも帝国軍からの離反者であり、フォースの覚醒で登場したフィンも離反者。
また帝国軍の離反者のストーリーかよ・・・
という感想が真っ先に頭に浮かんだ。
プレイヤーは離反する大尉の部下というポジションなので、最初は離反者追跡を通じてタイファイターの操作を学んでいく。
その後、視点は反乱軍側に移り、離反した大尉を受け入れる側として、追跡者を迎撃を通して戦闘のチュートリアルが始まるのだが、ここでも一気に萎える展開が待っている。反乱軍がスターウォーズ定番の、
スターデストロイヤーの目の前に旗艦をワープさせるというクソ戦術
を、披露してくれる。
敵の目と鼻の先に旗艦をワープさせて戦うという、いつもの頭のおかしい常人には理解の及ばない展開を見せつけられて、ストーリーモードをプレイする気を無くした。スターウォーズ自体はSFの古典作品として偉大な事は間違いなく、世界観は今でも通用するとは思うが、展開はもう少し考えてもらいたいところだ。
帝国軍、反乱軍のチュートリアルを30分ほどかけて終えると、オンラインマッチが解放される。お馴染みの離脱者とお寒い艦隊戦でストーリーモードの続きには興味が無くなったので、そこからはストーリーを勧めずにオンラインマッチのみを遊んだ。
華やかさに欠けて物足りない対戦
当レビューは、Star Wars:スコードロン発売から約8か月が経過しているものの、フリープレイ開始二日後に書いている。フリープレイで配信されている上に、スターウォーズのネームバリューを考えると、対戦相手には困らないと考えていた。しかし、実際にプレイしてみると、本当にフリープレイは始まっているのか?と、疑問に思う位にマッチしない。
ゴールデンタイムでもマッチングに1分以上待つことはザラで、時には3分位待つこともあり、平均して2分程度は待つことになる。マッチングしたメンバーのプレイヤーレベルから推測するに、ベテラン:初心者(フリプ)の割合は4:6といったところだ。既に参加者はフリープレイから入った初心者の方が多く、フリープレイが無かった場合はマッチングに5分以上かかることだろう。
1年も経たないうちにこれだけ過疎が進行しているには理由がある。それは単純に面白くないからだ。
Star Wars:スコードロンは、バトルフロントのゲームモードの一部として実装されている、スターファイターアサルトを改修したような作品である。帝国軍、反乱軍共に使用できる機体は増え、メイン武器や2種類のサブ武器に加えて、装甲や防衛システムまで自分で好きな装備を選び、好みの仕様のスターファイターで対戦に臨むことが出来る。
更にスターファイターには、3種類のモードが用意されており、移動速度を重視したスピードモード、射撃威力を上げるパワーモード、シールドを強化するディフェンスモードを、状況に応じて頻繁に切り替えながら戦うことになる。
視点は主観のみで視界は枠でやや悪い。機体の形状がそのままコックピットビューに反映されるので、反乱軍と帝国でそれぞれに特徴あり臨場感もある。敵をセンターに捉えて撃とうとしても、敵味方共にスピードが早く、視界も狭いので簡単に照準を合わせることはできず、じれったさもある。が、それは映画の再現と考えると上々の出来だろう。
カスタマイズが細かくなり、操縦モードが追加され、コックピットビュー限定になったスターファイターアサルトがStar Wars:スコードロンである。
これだけを聞くと面白そうなのだが、バトルフロントは12vs12の24人対戦だったにも関わらず、Star Wars:スコードロンは5vs5と対戦人数が大幅減。更にバトルフロントに登場したような、ミレニアム・ファルコンやスレーヴⅠのような特殊機体を途中でピックアップすることもできない。人数が減って大した乱戦にもならず、特殊なピックアップも出ないとなると、バトルフロントを経験した身としては華やかさに欠けていると感じた。
対戦人数が少ないので、1vs1のドッグファイト的な展開になりやすいので、頻繁に攻防が入れ替わるような戦いが好みなら満足度は高くなるかもしれない。しかし、バトルフロントの大乱戦経験者であれば物足りなさから直ぐに飽きてしまうだろう。さらに、コックピットビューによる視界の悪さや、頻繁に要求されるモード切替(要求されるというか、しないと負ける)は、原作の再現だと言われれば最初は感心するが、対戦ゲームとして考えると煩わしいだけで、対戦の質が向上する訳でも無く足枷にしかなっていない。
どうせならスターファイターの動きの体感的な部分だけをリアルにするだけではなく、視界に入っているあらゆるコントロールパネルを操作する、本格的な操縦シミュレーターにすればゲームとしての価値が高まっただろう。
VRは酔わないなら体験の価値あり
Star Wars:スコードロンは、VRにも対応している。ゲームとしての面白さはさておき、VRモードで遊べば宇宙空間で360度縦横無尽に飛び回るドッグファイトは間違いなく楽しい。VR酔いしない人にとってはプライスレスな体験が出来るはずだ。VR酔いをする人は、急旋回が始まると数秒で吐き気を催すので、余程の物好き以外は控えた方が良いだろう。
結局のところ、Star Wars:スコードロンは、スターファイター専用ゲームにもかかわらず、バトルフロントの数ある遊びの内の一つでしかないスターファイターアサルトに、ゲームとしての面白さで負けている。そのため、コックピットビューのスターファイターの戦闘に一度は触れてみることには価値はあるかもしれないが、継続して遊ぶことに余り価値を見出すことのできないゲームであると言えるだろう。
ゲームのパッケージ版は、フリープレイの影響もあってか投げ売り状態(楽天ブックスで1300円台)なので、スターウォーズファンなら確保しておいても良いかもしれない。

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