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【オーバーライド 巨大メカ大乱闘】レビュー: オンライン対戦が過疎らなければ一気に化ける可能性を秘めている

点数評価40点
プレイ状況ストーリークリア
オンライン対戦不可
プレイ時間約3時間
トロフィー26%
発売日2019年4月18日
対応機種Switch/PS4/Xbox one/Steam
プレイ機種PS4
開発元Balance
発売元3goo
ジャンル対戦格闘パーティゲーム
ジャンルの考え方
総評/評判/感想

当レビューを投稿した時点はオンライン対戦が全く成立せず、素材は良いもののイマイチという評価になっている。対戦ゲームとしての潜在力は間違いなく高く、個性的な3Dロボットで乱闘できるという希少性も本来であれば評価したい。なお、2021年中盤から当ゲームのDL版は頻繁に97%OFFなどの激安セールを行っている。ディスク版のスーパーチャージドエディションも更に価格が下がっている。これによりオンライン人口が増えて、マッチングが改善されたのであれば一気に★4の80点まで評価を上げても良いだろう。

【総合評価】
革新性
ユーザビリティ
ビジュアル
サウンド
プレイ継続性
コストパフォーマンス

筆者はオーバーライド 巨大メカ大乱闘はオンライン対戦がメインなのだが、レビュー時点で発売から1年以上経過しているため全くマッチングしない。余りに過疎っているので、ストーリーモードで怪物と戦うか、ローカル対戦でCPUと戦うしかできない。トロフィーもオンライン対戦が条件となるものが多いので、プラチナトロフィーの取得は絶望的である。

対戦ゲームとしての潜在能力は高そうな戦闘

オーバーライド 巨大メカ大乱闘は、16体のメカから好きな1体を選び、4人で乱闘あるいはチーム戦をするロボットゲームである。オーソドックスなヒーロータイプのメカから、パワータイプのメカや魔法のような遠距離攻撃をするメカ、騎士のように剣を構えるメカなど、どれも個性的である。如何にも日本のスーパーロボットアニメや特撮物から影響を受けたデザインなので親しみを持ちやすいだろう。

王道のヒーロー然としてメカ
見るからに怪力自慢のメカ
メカ×魔法のロマン
装甲も甲冑風で、剣を持った騎士メカ

オーバーライド 巨大メカ大乱闘のルールは、対戦相手のHPを削りきれば勝ちと言うシンプルなもので、やや狭めなフィールドで混戦となるように設計されている。系統の全く異なるメカ同士が、殴る蹴るの近接戦闘を行う絵面はコミカルで見ていた飽きない。攻撃方法は、L1L2R1R2に振り当てられた左右のパンチとキックが基本になるので、パシフィックリムのメカで殴り合っているような雰囲気を味わうことができる。(ただし、街の破壊表現は非常に軽め。メカが掠っただけでハリボテの如く悉く崩れさる。)

どのメカも軽快に動き、技が個性的。”メカを操作したい”という欲求は大いに満たしてくれる。どのメカも見た目に反して〇〇ということはなく、外観から伺える特徴がストレートに、動きや攻撃に反映されているという分かり易さも嬉しい。ステージのオブジェクトはシンプルだが、意外とグラフィックの出来は良く、メカの動きを引き立ててくれる点も評価したい。

パンチとキック以外には、メカの体力が減ると使える一発逆転を狙える必殺技や、溜めたゲージを消費して繰り出すスキルもある。連続して攻撃すればオーバーヒートも起こすし、メカ同士の相性もあることから、対戦ゲームとして評価するためには対戦をかなりの回数こなす必要があるだろう。貴重なロボット乱闘物なのでじっくりと遊んで評価したいが、それは叶わないので実に残念である。

必殺技を発動すると、各メカ専用の演出あり

なお、CPU戦の難易度は低めである。駆け引きと言うものがCPUには設定されていないようで、プレイヤーが距離を取るとCPU同士でずっと削り合っている。強さを3段階で設定することが出来るが、一番強く設定しても乱闘ではまず負けることは無いだろう。

対戦時に使用するメカには設定したスキンとアクセサリーが反映される。用意されているスキンの量はなかなかのもので、例えるならばオーバーウォッチの各ヒーローのスキン程度には豊富である。即ち、レア度が低いスキンならシンプルなカラーパターンの変更。エピックになるとカラーパターンにテーマが設定され、更にレジェンドスキンになると、メカの外装に変化が現れるといった感じである。更に、メカの性能には影響を与えないがアクセサリーで着飾る事も出来る。

元々絵面の良いゲームだが、スキンとアクセサリー機能で更に見栄え良くなる。勿論、オンライン対戦が盛況だった場合の話だが・・・。

ストーリーモードのキャラクターの癖が強い!

オーバーライド 巨大メカ大乱闘は、肝心のオンライン対戦が全くと言っていいほどに繋がらず、CPU戦も弱すぎるので、ストーリーモードを楽しむしかない。

ストーリーでも多少は巨大メカが敵として出て来るが、相手にするのは主に中型のモンスターである。エイリアン風のモンスターが次々と出て来るのでそれらを倒して、ミッションをクリアしていく。ミッションの合間にはメカの改造やMOD装着による性能変化などの強化要素が用意されている。が、ストーリーモードは精々2時間程度のボリュームしかない。12キャラ分用意されているとは言え、同じような内容を繰り返し12回も遊ぶのは辛いだろう。

しかし、ストーリーモードの特筆すべき点は、戦闘内容では無く登場人物のクセの強さである。次のスクリーンショットは、恐らく多くのプレイヤーが最初に操作メカとして選ぶと思われる、ウォッチボットのパイロット”ヨシオ”である。

ドモン・カッシュから覇気を抜いて、服を青く染めた感じ

“よし!やってやる”という気合の入った言葉に反して、拳を握ったポーズとハチマチが全く似合っていない、弱そうな青年が出てきた瞬間に吹くこと間違いなしである。これでもまだ、”ウォッチボット&ヨシオ”を選んだのであれば被害は少ない方である。

筆者の場合は、ストーリーモード開始時に間違ってボタンを連打してしまい、”スターダスト”というユニコーンがモチーフのメカを図らずとも選択することになってしまった。

特に後姿が格好いいスターダスト

DLCのメカということもあり、メカ自体は格好良く作られているのだが、そのパイロットは化け物だ。

有名な歌姫らしい。ちなみにストーリーでは持っているケープはゴミだと貶される。

キャラクターの見た目は、オンラインでマッチしないとか、ストーリーが短いとか、そういう問題点が吹き飛んでしまうレベルのインパクトだ。ヨシオ君は何回見ても面白い。癖になる。メカのアートワークは、どの機体もコンセプトは被らず、見た目から性能の想像が付きやすい特徴を捉えた素晴らしい物なのだが、パイロットはどういう経緯でこれになったのだろうか大変気になる。

続編は海外版のみ発売されている

オーバーライド 巨大メカ大乱闘は、海外では2020年12月22日に続編がPS4/PS5向けに発売されている。しかも、特別ゲストとしてウルトラマン(Netflixにて独占配信の3DCGアニメ「ULTRAMAN」版)が参戦し評価も高めである。海外では続編が発売されるぐらいには1作目が評価されており、2作目も高評価と言うことは、やはり対戦さえ成立すればやはり面白いのだろう。

今回レビューした1作目は、日本向けにはDLC全部入りのスーパーチャージエディションしか発売されていないので、2もDLCが出揃ってから同じようなエディションで発売されるかもしれない。もし発売されるのであれば、PSとSwitchのクロスプラットフォームプレイに対応するなど、過疎対策をしてもらいたい。そうすればきっと評価の高い対戦ゲームになるだろう。

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