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パワーウォッシュ シミュレーター【レビュー/評価】無心であらゆる汚れをそぎ落として癒されても良いし、徹底した効率洗浄フローを追求しても良い

総合評価
3.5 / 5
  • 革新性
  • ユーザビリティ
  • ビジュアル
  • サウンド
  • プレイ継続性
  • コスパ
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読者投稿評価
5
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総評/評判/感想

PowerWash Simulator (パワーウォッシュ シミュレーター)は、非常に優れたシミュレーションゲームだ。高圧洗浄機のシミュレーターとしては相当に満足度が高く、黙々と汚れ落としに打ち込んでも良いし、効率厨と化して徹底的に最短ルートを探るのも良い。ただし、この手のシミュレーター系ゲームは、基本的に題材となる作業に興味を持っている人しか手を出さないので、集まる評価は高くなる傾向が強い。実際に筆者的には各評価項目は軒並み高点数だ。しかし、“高圧洗浄するだけ”のゲームを万人に進めることは難しいので、分類は★3“人を選ぶ”にとしたうえで、点数評価は85点と高く付けるに至った。

点数評価85点
プレイ状況靴の家(6ステージ目)まで
プレイ時間約8時間
発売日2022年7月15日
対応機種Xbox (Gamepass)/Steam
プレイ機種Xbox Series X
開発元FuturLab
発売元Square Enix
ジャンル高圧洗浄シミュレーション
(ジャンルの考え方はコチラ)

PowerWash Simulator (パワーウォッシュ シミュレーター)は、Steamの早期アクセスで中毒性が話題となっていた、憧れの?高圧洗浄機シミュレーターである。ドロドロ汚れを無心で片っ端から洗い流す作業は、一種の癒しとして多くのユーザーを虜にしている。2022年7月15日に正式リリースされ、発売日初日からゲームパスにて無料配信されている。

こびり付いた汚れを落とす快感を知ってくれ

高圧洗浄をシミュレーションして一体何が面白いのか?

PowerWash Simulatorというゲームの存在を初めて知った時に、このような疑問を抱いたゲーマーは多いのではないのだろうか。それに対して筆者の場合、PowerWash Simulatorの存在を知った瞬間に、正式リリース後には絶対に遊びたいと考えていた。何故なら、筆者は高圧洗浄機を実際に持っているからだ。

断言しよう、高圧洗浄機で汚れを剥離させる作業は滅茶苦茶に面白い。立水栓からホースを伸ばし、コンプレッサーの電源を用意し、洗浄の邪魔になるものは片づけてと、前準備は面倒なのだが、圧縮された超強力な水流を汚れに当てると、ワンパスだけで目に見えて汚れが消し飛んで綺麗になる様は快感なのだ。ただし現実世界では、一度汚れを取ると数年間は汚れの蓄積を待たなければならない。数年に1回、年末の大掃除でしか味わえない楽しみなのである。また、高圧洗浄機は強力なので、家の外壁や外構の洗い出し部分に快楽任せて放水し過ぎると、汚れを通り越して大切な素地まで破壊してしまう問題もある。

低圧で車を洗浄するぐらいなら頻繁にできるが、それでは物足りない!

このように、楽しめる回数が限定的で取り扱いにも気を遣う高圧洗浄を、思う存分に楽しめるゲームがPowerWash Simulatorなのである。

PowerWash Simulatorは名前の通りシミュレーターなので、ゲームで内でプレイヤーができることは、ステージ(仕事)を選んで汚れを除去するだけである。『洗浄業者として、あらゆる汚染トラブルを抱えた町マッキンガムを舞台に、様々な施設を洗浄していく』というストーリー設定はあるものの、只管に洗浄を繰り返すだけのゲームだ。

PowerWash Simulator ステージ選択

洗浄を完全に終えると新しいステージが登場する。

操作方法は一般的なFPSを遊んだことがあれば直ぐに理解できるだろう。主観視点で銃の代わりに高圧洗浄機を手に取り、汚れを狙いトリガーを引いて高圧水を放出するだけの簡単操作だ。放水すれば泥にまみれた施設が見る見るうちに綺麗になり、本来の美しい姿を取り戻すという仕組みだ。

PowerWash Simulator 洗浄の様子

プレイヤーの手先だけが見える主観視点タイプのゲーム。

画面左上にはステージの洗浄進行度合いが示されており、これが100%になるとステージクリアとなる。また、部品単位にも進行度合いが設定されており、洗浄が進むと画面左上の部品名称の下の白色ゲージが減少していく。ゲージが全て消えれば、多少の汚れが残っていてもそれらは全て消え去って部品単位で洗浄完了となる。

多少汚れが残っていても部品単位でクリアになるとはいえ、99%近くまで念入りに洗浄しなければならない。洗浄したつもりでも洗い残しが必ずあるので、汚れのハイライト機能を使って残りの汚れを確認し、隅々まで綺麗にしていく地道な作業が求められる。

PowerWash Simulator ハイライト機能

ハイライト機能を使えば、残った汚れがオレンジ色に点滅する。

PowerWash Simulatorは、洗浄と汚れのハイライトの繰り返しが主な作業だ。黙々と洗浄作業を繰り返していると、心の中は動揺することが無くなり、雑念を持たずに汚れを落とすことだけを考え続け、まるで禅のような境地に至るだろう。

BGMも環境音と放水音以外は用意されておらず、洗浄作業以外の無駄な情報は入ってこない。洗浄の進行に合わせて、仕事の依頼主からショートメッセージが届くが、筆者の場合は完全に無視して一切読まずに洗浄に没頭した。無心で汚れの剥離作業に没頭できない人の場合、残念ながら序盤のステージで早々に離脱となるはずだ。

★3“人を選ぶ”に分類した通り、決して全ゲーマーが楽しめる保証は無い。

放水作業の他にプレイヤーがやるべきことは、適切なノズルやアタッチメントの選択だ。ノズルは0度~40度までの水流の拡散具合が設定されており、拡散が大きくなる程に洗浄範囲が広がるが、水圧が落ちて洗浄力は落ちるという、範囲と威力のトレードオフの関係になっている。ひたすら洗浄に没頭したい場合、少々作業効率は落ちるかもしれないが、水圧の高いノズルを選びっぱなしもアリだ。

PowerWash Simulator ノズルの選択

角度ノズル以外にも、洗剤ノズルも利用可能。

PowerWash Simulator ショップラインナップ

仕事をクリアした報酬で、新しいアタッチメントや洗剤を購入する。

洗浄フローはプレイヤー次第なので、効率を追い求めても面白い

PowerWash Simulatorにはプレイヤーの性格が大きく反映される。汚れはどれも均一ではなく、さっと流せば綺麗になる軽いものもあれば、カビのようなものがこびり付いた頑固なものもある。それらが入り混じっている場合、汚れに合わせてノズルとアタッチメントの切り替えるのだが、プレイヤーによって洗浄方法が大きく変わってくる。

下の動画は、縦方向の柱に汚れが入り混じっている様子だ。このような狭い範囲の直線部分の汚れに対するアプローチであれば、最初からノズルを絞って圧を上げてワンパスで仕上げにかかっても良い。一方で、汚れの程度を知りつつ周辺も流れ弾で洗浄するために、まずは低圧のワイドノズルで流すこともありだ。水圧を変えるにしても、ノズル変えて水圧を調整する派、自身が移動して着水部の面圧調整派、アタッチメントの長さで面圧調整派など、作業スタイルは人それぞれだろう。

また、ゲームを効率良くクリアすることに達成感を覚えるタイプの人にとっては、PowerWash Simulatorは実に研究しがいのあるゲームだ。例えば、下の動画のような入り組んだ構造の手摺であれば、プレイヤー側に向いている面以外にも、左右側面と反対側にも汚れが付いており、上部の手を添える部分は裏面にも汚れが付いている。当然ながらワンパスでは洗浄しきることは出来ず、何も考えずに洗浄すると不規則な洗い残しが発生し、クリアまでに非常に時間がかかってしまう。効率を重視するタイプであれば、このような複雑形状を前にしたときに、最短ルートを見出すことに闘志が湧き上がってくるはずだ。

PowerWash Simulator 洗剤の使用

特定の汚れに大きな効果を発揮する洗剤の投入タイミングも人によって違うはず。

ちなみに効率厨である筆者は、パワーウォッシュを極めた人のRTAを見てみたいと感じた。高い場所はハシゴで登って近付いて洗浄するのか、ロングアタッチメント+高水圧ノズルで下から攻めるのかという、熟練の判断力のようなものが楽しめそうだからだ。基本操作はFPSなので極まってくると、洗い残しも0度ノズルで遠くからヘッドショットの如くスナイプ洗浄するかもしれない。

微妙な高さの汚れは、足場を持ってくるか、高圧で攻めるか悩ましい。

汚れをキャンバスに、四角な座敷を丸く掃くような洗浄で放水跡を残すことが楽しいゲームだが、真剣にクリアを目指すのであれば、ある程度丁寧に洗浄しなければ何時間プレイしてもノルマが終わらないことを付け加えておきたい。あくまでシミュレーターなので、汚れを剥離する快感だけを味わっているだけではクリアできないようになっている。

一部のシビアな判定にはストレスが貯まる

PowerWash Simulatorは前述の通り、心穏やかにプレイするゲームだ。しかし残念ながら、一部のシビアな設定により心をかき乱されることがある。

それは非常にアクセスの悪い場所に残った汚れへの対処である。遊具の裏、窓の木枠の裏、ベンチの裏などなど、あらゆる場所の“裏”が何をどうやっても射角の関係で洗い難くイライラすることがある。シミュレーターなので、その辺りの洗浄の難しさもリアルに再現したということなのかもしれないが、現実世界の洗浄であればそのような表面から見えないところまで高圧洗浄をすることはない。裏面を掃除できても良いが、クリア判定に影響する部分は表面だけにして欲しかったと感じた。

PowerWash Simulator 裏面清掃の様子

FPSのように匍匐姿勢になって裏面もきっちり洗浄しなければならない。

それと99%から残り1%の追い込みとして、洗い残しの探索で毎回時間を取られる点も不満だ。洗浄箇所が残り少なくなってくると、画面左に残りのターゲットが表示される。それ自体は良いのだが、同じパーツが複数個存在する場合、どこに洗い残しがあるのか探し出すことが大変だ。汚れのハイライト機能と、部品単位のハイライト機能が用意されているものの、裏面などの死角になっている汚れはハイライトしてもプレイヤーからは見えず、部品ハイライトも最小構成単位まで網羅されている訳ではない。そのため、複数ある小物部品の見えない場所に洗い残しがあった場合、残り1%を埋めるための汚れの捜索に非常に時間がかかる。汚れを残してしまった直接原因は自分とは言え、そのフォローの難しさがユーザビリティを損ねていることは間違いないだろう。

PowerWash Simulator 洗い残しがどこか分からない様子

ピカピカになったにもかかわらず終わらない洗浄。

PowerWash Simulator 部品のハイライト

部品単位のハイライトは、全てが網羅されている訳ではない。

また、多くのステージは一人で洗浄するには相当に広く設定されており、序盤から平気でステージクリアに1時間以上掛かる。前向きに捉えればボリュームがあるということなのだが、ゲーム開始早々に新米洗浄業者には荷が重いステージが連続する。一方で、バイクやカートを1台だけ洗浄するような難易度の低い仕事が唐突に登場する。せっかくストーリーが用意されているのだから、まずは乗り物系の洗浄に専念し、次は建築物の一部だけの仕事が与えられ、最終的には建物全体を任されるという風に、段階を追って清掃エリアが広くなっていくような配慮が欲しかったところである。

PowerWash Simulator 簡単な仕事の例

レクチャーを兼ねて、簡単な仕事を最初に集中させて欲しかった。

以上のように、PowerWash Simulatorは幾つかの問題点は抱えるものの、高圧洗浄機シミュレーターとしては完成度の高い仕上がりとなっている。黙々と心穏やかに作業を繰り返したい人や作業の効率化が好きな人、あるいは高圧洗浄機に憧れを持っている人は是非プレイしてもらいたい。一気にクリアまで突っ走るような遊び方が推奨されないゲームなので今回はクリア前のレビューとなったが、癒しを求めて最後まで遊びきるつもりだ。

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