点数評価 | 100点 |
プレイ状況 | CPU150ccクリア オンラインメイン レートは約11,000 |
プレイ時間 | オンライン15時間 |
発売日 | 2022年8月5日 |
対応機種 | Switch |
プレイ機種 | Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
ジャンル | レース ジャンルの考え方 |
多少は不出来なコースがあったものの、圧倒的なコストパフォーマンスで評価を高めたマリオカート8 DXのDLC第1弾に対して、DLC第2弾はコースの満足度が随分と向上している。全く期待していなかったツアー系のコースが意外と面白く、良い意味で期待を裏切られた結果となった。N64 カラカラさばくの大体アレンジは特に満足度が高く、初リメイクとなったGBAスノーランドはBGMも良い。ただし、完全新作のアイスビルティングの出来の悪さは残念としか言いようがない。
マリオカート8 デラックス コース追加パスは、48種類のシリーズ歴代コースを追加する有料追加コンテンツ。2022年3月18日(金)~2023年12月31日にかけて、2カップ8コースずつ、6回に分けて合計48種類のコースが配信される。当記事では、2022年8月5日に配信された、第2弾追加コースをレビューする。第1弾のコースについては過去のレビュー記事を参考にしてもらいたい。
点数評価についてはDLC第1弾を引き継いでいる。DLC第1弾の記事に書いている通り、基礎が出来上がったゲームに、圧倒的なコストパフォーマンスのコース追加なので神ゲーにしかなりようが無い。
第3弾と第4弾のレビューは以下の記事を参照。
期待していなかったツアー系統のコースの出来栄えは嬉しい誤算
第2弾で追加されたカブカップとプロペラカップの内容は以下の通りだ。
- Tour ニューヨークドリーム
- SFC マリオサーキット3
- N64 カラカラさばく
- DS ワルイージピンボール
- Tour シドニーサンシャイン
- GBA スノーランド
- Wii キノコキャニオン
- アイスビルディング
Tourから参戦が2コース(ニューヨーク、シドニー)に加えて、完全新作のアイスビルディングが加わり、実質的な新作3コースと、過去作品からのリメイクが5コースとなっている。今回もDLC第一弾と同様に、出来栄え毎にコースをレビューする。
まず、DLC第2弾のリメイクコースの中で最も出来栄えが良いのは、N64 カラカラさばくだろう。カラカラさばくはコースを横断する線路が特徴的なダートコースだ。当コースはマリオカート7でもリメイクされており、今回のDLCで2回目のリメイクとなる。
DLC第2弾のカラカラさばくは、反重力ギミックこそないものの、グライダーが複数個所に設置され、ルート変化によりトンネル内部に突入するというアレンジが加えられている。グライダーが追加されたことで、加速アイテムを入手したタイミングによってはベストな進路が大きく変わる。そのため、プレイヤーは状況に合わせて進路をしっかりと考慮する必要がある。また、ルートで大ジャンプしたり、対向する汽車とダートの間をドリフトですり抜けるなど、殺風景な砂漠を3周するだけのコースが、魅力的なアトラクションのようなコースに変化している。
64版のトンネルはスターを使った場合のみ周回判定だったが、今回は列車の脇を抜けてトンネル通過が正規ルート!
次に、Tourから追加された実質新作のシドニーサンシャインとニューヨークドリームだが、正直なところこのコースには期待していなかった。詳しくはDLC第1弾のレビューを見て欲しいが、パリとトーキョーのようなダラダラとしたコーナーが続くだけの駄コースに仕上がっているのではないかと恐れていた。しかし実際にプレイしてみると、その心配は杞憂であった。
シドニーは対戦の場合2分30秒程度かかり、サンダーやトゲ甲羅を2発は覚悟しなければならないロングコースだ。大きなショートカットは無いものの、車線の幅は全体的に広めで、細かなライン取りやジャンプ台の使用の有無でタイム差が積みがっていくタイプである。対戦においては、臨機応変にラインを選択してライバルに差を付けたいので、研究し甲斐があるコースと言えるだろう。
ニューヨークドリームはトーキョーやパリのような、メリハリのない変化形コースかと思いきや、それらと比較してコーナーの回転半径がやや小さめなので、ダラダラと走っているような印象は受けなかった。障害物となる車や、公園部分のダートコースには接触するとクラッシュするクリボーも設置されており、短いながらもルート変化と合わせて気が抜けない面白いコースに仕上がっている。
Wii キノコキャニオンは、マリオカート7に続いて2回目のリメイク。さほど人気があるコースとは思えないが、Wii→7→8と3作連続の登場となる。初出自体がWiiであり、連続でリメイクされていることから、シリーズを追っているプレイヤーからすれば目新しさの無いコースとなっている。トランポリンキノコの配置とグライダーの仕様が調整されたことで、7で可能だったグライダーによる谷越えは出来なくなった。一方で、Wiiでお世話になったキノコによる谷越えショートカットが復活している。大きな変化は無いものの、リスキーなショートカットが勝敗の行方を占う、スリリングなコースが抽選候補に加わったというところだろう。
SFC マリオサーキット3は、Wiiに続いて2回目のリメイク。原作同様に完全に平面のコースとなっており、迂闊に攻めるとコースアウトしてしまうヘアピンカーブ、大した効果が無いブロックの隙間のショートカット、最後の直線に一つだけ置かれたダッシュ板などもそのままである。正直なところ、Wii版のグラフィックを向上させただけのようなコースであり、過去のコースを8のマシンで走ることができるというだけの価値しかない。クラシックコースということで悪くは無いのだが、似たような平面限定のコースはこれ以上増やす必要はないだろう。DLC第3弾以降は多少なりとも、カラカラさばくのようなアレンジを入れてもらいたい。
GBA スノーランドは今回が初リメイク。GBA→Switchとハードを大幅に跨いでいるため、コースの流れ自体は原作を尊重しているが、プレイフィールは当然ながら大幅に変わっている。記事の冒頭に実質新コースが3つと書いたが、GBA スノーランドも新作に近いと考えても良いだろう。ただし、コース自体は凝ったものではなく、アイテムボックスが流動的という特徴はあるものの繰り返し走り込みたくなるような作りとはなっていない。しかし、スノーランドの特徴は何と言ってもそのBGMの良さだ。今回のDLC版ではうまくアレンジが施されているため、意識してBGMにも耳を傾けたい。
DS ワルイージピンボールは、7に続いて2回目のリメイク。7ではコースがあるにもかかわらずワルイージは登場しておらず、逆に8ではコースが存在しないが、オンライン対戦では8割以上のプレイヤーがワルイージを使うという状況であった。今回のDLC第2弾にてコースが追加されたことにより、ステージ、キャラクターともにワルイージが登場することになった。これにてワルイージカートの完成である。
冗談はさておき、コースは大きなカーブの連続や、バンパーと鉄球というピンボール要素がふんだんに取り入れられている。不意に鉄球にはねられたり、他のプレイヤーと接触後にバンパーに弾き飛ばされたりと事故が多く、起死回生のショートカットも存在しないので好みは人によって分かれそうだ。
スターを使えば鉄球だけではなく、バンパーも吹き飛ばすことができるぞ。
最後は残念ながら出来が良く無かったコースだ。
アイスビルディングは、DLC第2弾で初めて登場した完全新作コースであり、DLC第1弾では反重力ギミックが一切使われなかったことを受けて、全面反重力が適用された極端なコースになっている。大した分岐もなく、直線2本とカーブ2個の大味なコースを、延々とジャンプアクションしながら走るだけのクソコースである。
このコースのテーマは恐らく“映え”だろう。レースゲームに何の興味もないスタッフが、見た目最優先で作った可能性が非常に高い。冗長なベビーパークのようなコースとでも言ったところだろうか。もっとも、加速するカオス感の分だけ、ベビーパークの方がよっぽど面白い。
コース以外にも、細かなバランス調整が実施されている
以下はニンテンドーの公式ホームぺージからの引用である。
【マリオカート8 デラックス】更新データの内容を教えてください。より
- ダウンロードできるゴーストの数を、16から32に増やしました。
- おもさの差による、マシンの弾かれ具合を調整しました。
- アイテムボックスが誰かに取られてから次に復活するまでの時間を、さらに短くしました。
- 誰かが落としたコインを、次に取得できるようになるまでの時間を、短くしました。
- ハンドルアシストを使用したときに、空中でも進行方向に向きやすくしました。
- 「Wii ココナッツモール」のヘイホーが乗っている車が、時々動くようになりました。
このアップデート情報によると、コース追加に加えて今更ながら重さによる影響具合に調整が加えられている。また、アイテムボックス復活やコイン取得可能までの時間など、僅かながらだが後続車に有利に働くような調整が入ったようだ。
ココナッツモールのヘイホーについては、慣れれば脅威ではないが、初めて見た際には驚くので注意した方が良いだろう。
以上のように、マリオカート8 デラックス コース追加パス第2弾は、第1弾を上回る満足度の高いDLCとなった。今後もコースの追加以外に細かな仕様変更を加えるのであれば、キャラクター間の性能格差を是正してもらいたいところだ。性能の詳細についてはここでは議論しないが、オンライン対戦をすればワルイージの異常なまでの使用率の高さに辟易とするだろう。ワルイージカート 8DXと改名しても良いぐらいの使用率だけは何とか改善してもらいたい。
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