点数評価 | 100点 |
プレイ状況 | CPU150ccクリア オンラインメイン レートは約13,000 |
プレイ時間 | 8時間 |
発売日 | 2023年3月9日 |
対応機種 | Switch |
プレイ機種 | Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
ジャンル | レース ジャンルの考え方 |
マリオカート8 DX (デラックス) コース追加パス DLC第4弾は、優良コース4、普通コース4、不可コース0といった仕上がりになっている。優良コースの数はDLC第3弾より減ったものの、出来の悪いコースが無くなったことは嬉しい。
今回はコースの追加以外にも、多くのキャラクターやパーツに上方修正が入り、遂にワルイージ+ハナチャンバギーが一強という狂った環境が破壊されたことが大きいだろう。多くのキャラクターの速度が上方修正され、さらに一部はミニターボ性能まで手を付けられている。最終的には定番のキャラクターやアセンブリが決まるだろうが、少なくともプレイヤーの8割が同じ構成を使うということは無くなり、多様性が生まれることになりそうだ。
マリオカート8 デラックス コース追加パスは、48種類のシリーズ歴代コースを追加する有料追加コンテンツ。2022年3月18日(金)~2023年12月31日にかけて、2カップ8コースずつ、6回に分けて合計48種類のコースが配信される。当記事では、2023年3月9日に配信された、第4弾追加コースをレビューする。点数評価についてはDLC第1弾を引き継いでいる。
第3弾のコースについては過去のレビュー記事を参考にしてもらいたい。
第5弾のレビューは以下を参照
DLC第4弾は外れコース無し
第4弾で追加されたフルーツカップとブーメランカップの内容は以下の通りだ。
- Tour アムステルダムブルーム
- GBA リバーサイドパーク
- Wii DKスノーボードクロス
- ヨッシーアイランド
- Tour バンコクラッシュ
- DS マリオサーキット
- GC ワルイージスタジアム
- Tour シンガポールスプラッシュ
追加コースの内訳は、マリオカートTourからの参戦が3コース+過去作品からのリメイクが4コース+完全新規が1コースの合計8コースだ。GBAからリメイクされたリバーサイドパークは、DLC第二弾のGBA スノーランドやDLC第三弾のテレサレイクと同様に、GBAからSwitchへ一気にハードを跨いでいるため実質的に新コースに近い。そのため、多くのプレイヤーにとっては、新コースが5つ,リメイクコースが3つという感覚のDLCである。
DLC第3弾は実質新コースが4つだったので、DLC第4弾は新コースの数の時点で既に満足度が高い。
DKスノーボードクロスはTour版が存在するが、家庭用機向けでは初リメイクとなるコースだ。
大砲で山の上に移動し、そこから一気に駆け抜けるダウンヒルタイプのコースであり、Wii版から大きな変更点は無い。落下しやすいS字カーブ、凸凹だらけのモーグルコース、上手く使えば大きく加速できるハーフパイプなども健在。そして終盤ではプレイヤーを邪魔するヘイホーもそのままに配置されている。
タイムアタックならまだしも、対戦では少しの妨害でS字カーブのショートカット成否や、ハーフパイプの活用具合に差が出て来るのでオンラインにおける攻防は波乱に満ちている。そして、このコース最大の魅力は200ccではないかと考える。多くのプレイヤーには余り好まれていない200ccだが、DKスノーボードクロスに関しては、暴れまくるハーフパイプの挙動を制御できた時の達成感が大きいので是非体験してもらいたい。
完全新規コースとして追加されたヨッシーアイランドは、原作への愛情に溢れた実に感慨深いコースだ。
まず、レーススタートのBGMが『ドンドコドンドン、ドドンドン』という、SFCのヨッシーアイランドから使われているステージスタートのBGMに変更されている時点で感動する。至る所に懐かしのBGMが採用されている以外にも、ステージ内のコインは特別仕様となり、ゴール付近には原作にも設置されていたルーレットも用意されている。細かいヨッシーアイランド要素を列挙しだすとキリが無いので割愛するが、現役でヨッシーアイランドを遊んでいた世代には余りにも深く突き刺さる、果てしなくエモいコース作りとなっている。
なおコースとしては、地上,水中,空中と、ヨッシーの冒険を表現したか作りとなっており、短期間でコース環境が切り替わっていく。少し忙しく感じるコースだが、加速アイテムで攻めるべきポイントは明確で分かりやすいステージとなっている。
レースはともかく、タイムアタックモードで隅々までのんびりと見て回りたい。
バンコクラッシュは、序盤にマーケットの上下にルートが分かれ、次は出入り口の分岐が複数ある駅を通り、その後は屋台の上下にルートが分かれ、最後に再び駅で分岐するという、細かい分岐を繰り返すコースだ。駅部分は分岐に入ると狭所となるので攻撃アイテムに被弾しやすく、ルートによってはバナナを置かれると避けようが無い場合がある。
ベストルートは駅の分岐に入らず広い道を走ることなので、分岐の割には迷うようなことは無い。しかし、分岐に入れば2連アイテムボックスを入手できるので、状況によってはリスク覚悟で狭い分岐に入っていくという、臨機応変な走りが求められるコースになっている。なお、分岐部分以外の道幅は広く走りやすいので波乱要素はなく、分岐でどのような判断をしたかで勝敗が決まるだろう。
シンガポールスプラッシュは、大砲でマリーナベイ・サンズに上がりプールを突っ切ってグライダーで降りるシーンから始まるド派手なコースだ。グライダーを開く場面が多く用意されており、道幅も広い箇所が多いので、今回追加されたツアーコースの中では一番走りやすい。
途中でトラディショナルな雰囲気の中華街エリア入るが、そこだけはややコースが狭くなる。ただし、走り難いという程でも無く、プレイヤーは程よく注意力を求められる。ロングコースという訳でも無い程良い長さを、美しい景色を見ながら、気持ち良く走ることが出来るコース。
シンガポールに行ってみたいと思わせてくれる良コース。
ツアーコースでは恒例となった、周回の度に変わるルートだが、アムステルダムブルームでは途中で水中面に誘導される。曲がりにくいカーブが連続し、水流の影響で操作が難しい場面が多い。また、吹き出す水でジャンプアクションをした結果、うまく曲がれずにタイムロスすることもある。
プレイヤーのコースに対する習熟度合が大きく反映されるコースなのだが、練習を積んだとしても走っていて気持ちが良くない、少々意地悪なコースに感じた。序盤以外に大きなショートカットも無く、とにかく角度がきつく曲がりにくいコーナーが連続するコースなので、後れを取ってからのアイテム打開は難しめ。
事実上の初リメイクとなるGBA リバーサイドパークは、余ほどのマリオカート好きで無い限り、コースレイアウトが微かに記憶に残っている程度のコースだろう。ゲームハードの世代を大きく跨いだことで完全に別コースに感じるはずだ。
GBA版では流れる川の上をダッシュで突っ切るショートカットが定番で、アイテムの引きによっては非常に短い時間で周回できることが出来たが、リメイクに伴って過度なショートカットは出来なくなっている。
また、コース内はフーフーパックンが配置されており、倒すことでシューリンガンの代わりに吹きあげているアイテムを落とすようになった。キノコを上手く拾えればリードを奪えるが、キノコを出すだけ出して拾い損ねると、背後を守るアイテムを消費したうえに、後続のライバルに対する利敵行為となってしまうので注意したい。
短いコースなうえに、追加要素であるパックンもさほどレースに影響を及ぼさないので、特に悪い部分も無いが盛り上がりに欠けるコースとなっている。
DS マリオサーキットも、Tour版が存在するが家庭用機向けでは初リメイクとなるコースだ。GBA⇒Switchと一気に世代が飛んだリバーサイドパークとは異なり、DS⇒Switchなのでこちらは記憶に残っているプレイヤー多いだろう。
DS版は全般的に軽量級のカロンが強く、マリオサーキットでも悪路を強引に走破してタイムアタックに勤しんだ記憶が懐かしい。
リメイクに伴い、コース内にハナチャンが追加されたのだが、3周目に1回すれ違うだけなので存在感は薄い。また、道路幅も十分なために、ハナチャンの出現によって通過のチョークポイントが発生する訳でも無く、レースへの影響は軽微だ。ファイアパックンとクリボーがDS版から継続して配置されているが、相変わらずプレイヤーに対する妨害は控えめで、さほど気になることは無い。
キノコなどの加速アイテムでタイムを詰められる箇所が無数に存在するので、対戦ではどの場所でアイテムを切るかを考えることが楽しいコースかもしれないが、せっかくの追加要素が活きていないことは残念だ。
マリオカートダブルダッシュ愛好家が待ち望んだ、GC版からのリメイクが遂に登場。しかしながら、ワルイージスタジアムは既にWiiで1度リメイクされているうえに、起伏の多いモトクロス系のコースはDS ワリオスタジアムとコンセプトが被っているため、複雑な気持ちになったプレイヤーも多いのではないだろうか。
土管から出て来るパックンフラワーの模型は従来通りインパクトがあるが、火の輪くぐりやファイアバーなど、やはりワリオスタジアムで見たことのある風景が広がっており既視感は拭えない。
当然ながらDS ワリオスタジアムとはコース形状が全く異なっているため、このようなモトクロスコースが好きな人であれば嬉しいかもしれない。しかし、枠が限られるDLCコースではコンセプト被りを避けて欲しかったところだ。
実際に走ればハープパイプの活用や、小さな凹凸のジャンプアクションの制御など、DS ワリオスタジアムとは全く違うことは分かるが印象の問題。
基本的には満足度の高いマリオカート8DXのDLCだが、毎回幾つかの出来の良くないコースが混じっていた。DLC第1弾のツアー系コースや、DLC第2弾,第3弾の本質的なレース部分を疎かにした“映え”狙いのコースがそれに該当する。しかし、DLC第4弾ではそのようなコースは追加されていなかった。
キャラクターは後5人追加される
今回のDLC第4弾では遂にキャサリンが復活参戦した訳だが、残りのDLCにて後5人も追加されることが判明した。既報の通り、新規キャラクターではなく復活参戦であることは確定しているが、まさかの大量追加は嬉しい誤算だ。走っているキャラクターのバリエーションが増えるだけでも印象が大きく変わるので楽しみにしたい。
マリオカートWiiで人気だったファンキーコングや、ロボットやボスパックンの復活に期待したい。ツアーで2枠ほどは使うだろうか?
遂にワルイージ一強の環境に終止符が打たれた
コースの追加と細かなバグ修正に加えて、以下の仕様変更が加えられている。
【マリオカート8 デラックス】更新データの内容を教えてください。より
- 一部のキャラクターやパーツの性能を上げました。
- スピンやクラッシュ、キラーに変身しているときに、バックミラーを見られるようにしました。
- サンダーを落とされたと同時に、スーパースターやテレサを使った場合、クラッシュしたり小さくなったりしないようにしました。
他にも修正が加えられているが、気になるものはこの3つだろう。
キャラクターやパーツの修正に関しては詳細が語られておらず、プレイヤー各々が調査するしかない。しかし有識者の調査によると、重量級の中でも体重が軽い、いわゆる準重量級とされていたロゼッタ、リンク、キングテレサ以下の重量のキャラクター全員にスピードの上方修正が入り、さらに一部はマスクデータであるミニターボ値も上方修正されているようだ。また、パーツに関しても、使用率の低いパーツ全般がターボ値が上方修正されている。
キャラクターの見た目の悪さと、同じアセンブリが並ぶことによる攪乱性能の高さから、オンライン環境を汚染する不快キャラクターとして『ワルイージ+ハンチャンバギー』が圧倒的に不評だったことは、マリオカート8DXのプレイヤーには周知の事実だ。それらに対する直接的な下方習性は加わっていないものの、今回の修正によって他のキャラクターやパーツの使用率が躍進し、『ワルイージ+ハンチャンバギー』の使用率が下がることは間違いない。
元の速度値が低い軽量級が受ける恩恵は非常に大きい。組み合わせに迷ったら、軽量級+ミニターボ優先がお手軽。
評価ポイントのまとめ
DLC第2弾、DLC第3弾に引き続きDLC第4弾も満足度の高い内容となった。未だにバランス調整と新規キャラクターの追加が行われ、リメイクではなく完全新規コースまで用意してくれることには感謝しかない。マリオカート8DXの満足度向上は留まること知らない。
長所
- 新規キャラクター『キャサリン』の追加
- 新規コース『ヨッシーアイランド』の追加
- 大幅なアッパー調整でキャラクター選択に多様性が生まれた
短所
- 無し
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