点数評価 | 100点 |
プレイ状況 | CPU150ccクリア オンラインメイン レートは約13,000 |
プレイ時間 | 8時間 |
発売日 | 2023年7月12日 |
対応機種 | Switch |
プレイ機種 | Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
ジャンル | レース ジャンルの考え方 |
マリオカート8 DX (デラックス) コース追加パス DLC第5弾は、優良コース7、普通コース1、不可コース0といった仕上がりになっている。優良コースの数はDLC第5弾までで最高の割合になっており、高評価のDLC第4弾を上回る結果となった。
DLC第4弾では多くのキャラクターやパーツに調整が入ったが、DLC第5弾でも更なる調整が加えられ、キャラクター選択の多様性がまたもや向上している。そしてミラーと200ccの出現率の低下は、プレイヤーのストレス緩和の効果が非常に大きく嬉しい変更点だ。次回のDLC第6弾でコース追加パスは最後の配信となるが、それにてスタート直後に強アイテムを引くまでアイテムボックスの上でストップし続ける、いわゆる打開走法に修正が入れば、マリオカート8DXは完全無欠な神ゲーとして永遠に語り継がれることだろう。
マリオカート8 デラックス コース追加パスは、48種類のシリーズ歴代コースを追加する有料追加コンテンツ。2022年3月18日(金)~2023年12月31日にかけて、2カップ8コースずつ、6回に分けて合計48種類のコースが配信される。当記事では、2023年7月12日に配信された、第5弾追加コースをレビューする。点数評価についてはDLC第1弾を引き継いでいる。
第4弾のコースについては過去のレビュー記事を参考にしてもらいたい。
第6弾のレビューは以下を参照。
DLC第5弾も第4弾に引き続き外れコース無し
第5弾で追加されたフルーツカップとブーメランカップの内容は以下の通りだ。
- Tour アテネポリス
- GC デイジークルーザー
- Wii ムーンリッジ&ハイウェイ
- シャボンロード
- Tour ロサンゼルスコースト
- GBA サンセットこうや
- Wii ノコノコみさき
- Tour バンクーバーバレー
追加コースの内訳は前回のDLC第4弾と同様に、マリオカートTourからの参戦が3コース+過去作品からのリメイクが4コース+完全新規が1コースの合計8コースだ。GBAからリメイクされたサンセットこうやはツアーでリメイクされているものの、例によってスマホゲーム版は操作感が大きく異なるためリメイクとして認めない。従ってサンセットこうやは、DLC第4弾のリバーサイドパークと同様に、GBAからSwitchへ一気にハードを跨いだ実質的に新コースに近いリメイクコースだ。実質的な新コースが5つ,リメイクコースが3つという構成もDLC第4弾を踏襲していると言えるだろう。
大きな高低差と程よい障害物によって、適度な緊張感を持って走ることができる楽しいコース。高低差を活かして加速アイテムやミニターボを駆使することで、かなり強引にインを攻めたショートカットが可能となっている。途中、柱の間隔が狭い箇所があり、引っかかるとロスが大きいのでスムーズに抜けれるように練習を積みたい。
途中、良く分からない岩石地帯が設けられている。世界を巡るツアーをテーマにしたステージ相応しい内容なのかは不明だが、とりあえずコースとしては楽しく作られているので良しとしたい。
GC デイジークルーザーはマリオカートダブルダッシュで初登場し、3DS マリオカート7とマリオカートツアーでリメイクされている。当コースはGCから3DSにリメイクされた時点で、開幕のルート分岐が追加されたほかに、船内の地下分岐が水中コースになりマリオ64で多くのプレイヤーに恐怖を植え付けた巨大ウツボが追加されるなど、大きな変化で人気を博していた。
そんなデイジークルーザーだが、前作のマリオカート7でリメイクされたばかりということもあり、今回は特に大きな変化点は用意されていない。コースがクルーザー内ということで全体的に狭く、階段やドアなどがチョークポイントになってクラッシュし易いという点も過去作品と同様で、走った感じもマリオカート7と殆ど変わらない。
甲板に設置されたプールには、シンガポールスプラッシュでも採用されている、接触してもクラッシュしない浮き輪を持ったクリボーが追加されているが、レースに影響を与えることは殆ど無いだろう。食事会場ではテーブルにヘイホーやキノピオが着席して見栄えが良くなったが、こちらはゲーム内容に全く影響しない。元々が十分に優れたコースなので、リメイクコースというよりも人気のコースを再録したという印象だ。
Wii ムーンリッジ&ハイウェイはマリオカートWiiで初登場し、マリオカートツアーでしかリメイクされておらず、家庭用機向けには初のリメイクとなる。他のハイウェイ系のコースのように実車と並走するコースになっており、さらに至る所にダッシュ板が設置されていることが大きな特徴となっている。接触すると即クラッシュとなる実車や、爆風を撒き散らすボム兵カーの間を、ダッシュ板で加速しながらすり抜けていくスリリングなコースである。
当コースは、リメイクによるコース調整の影響よりも、マリオカート8から登場しているアイテムによって引き起こされる影響が多いコースとなっている。マリオカート8ではブーメランやファイアボールという、複数回使用できる強力な攻撃アイテムが追加されており、マリオカートWiiの頃と比べてボム兵カーが爆発するリスクが格段に高くなっている。特に、前後問わず10発も投げれて壁で反射するファイアボールは、狙わず連射されたとしても流れ弾によってボム兵カーが爆発する可能性が非常に高い。
このコースは道幅こそ広めだが、いつボム兵カーが着火するか分からないので油断がならない。従って、ボム兵カーから余裕を持って距離を取るのか、何も飛んでこないことを祈って傍をすり抜けるのか、しっかりと考えよう。
完全新規コースとして追加されたシャボンロードは、実に分岐の多いコースだ。任天堂コラボの家庭用品が所狭しと並べられたサニタリーを舞台とした、ファンシーで見た目重視なコースと思いきや、分岐が多く色々と考えさせられるコースに仕上がっている。
タイムアタックとなると決まった最適ルートが構築されるだろうが、オンライン対戦で上位を目指すのであれば、臨機応変に分岐を選択することが重要だ。何も考えずに走っていると気が付かないような分岐も用意されているので、まずはタイムアタックモードでじっくりとコースを観察することをオススメしたい。
DLC第5弾の紹介PVに一瞬出て来る巨大キノコへ行く方法は、何回か走らないと気が付かない。
なお、コースは見た目に優れた水周りだけではなく下水にも続く。広々として分岐も多い地上とは異なり、下水は狭い逃げ場の無いパイプなのでデッドヒートは必至だ。綺麗な見た目で分岐の多い地上から、乱雑に物が落ちている狭い下水という、コースの緩急の変化も好印象。
Tour ロサンゼルスコーストは、美しい海岸,整地された市街地,掘削地帯と、セクション毎に様相が大きく変化するコースだ。見た目の変化こそ大きいがどのセクションも癖が無く走りやすいので、セクション制コースで気持ち良く走りたいならロサンゼルスコーストと言った所だろうか。
人によっては冗長で面白く無いコースだと感じるかもしれないが、掘削地帯はどこのダートの部分を抜けるかとか、市街地の途中の階段部分は気を抜いていたらジャンプアクションでおかしな挙動になるなど、意識を割かなければならない部分も幾つかあるので個人的には気にならなかった。また、DLC初期のトーキョースクランブルやパリプロムナードのように、ダラダラとしたカーブが続くわけでも無いので、純粋に楽しいコースに仕上がっていると考える。
Wii ノコノコみさきは、マリオカートWiiで初登場し、3DS マリオカート7とマリオカートツアーでリメイクされている。つまり、今回のリメイクによってナンバリング作品に3回連続で登場することになり、ツアーも含めると4回連続で登場している人気コースだ。
開始早々に登場するジャンプ台,コースを邪魔するクリボーや,ノーアイテムショートカットが可能なダートの近道,流水による加速,水中トンネルなどのコースギミックが多数用意されている。さらに巨大な赤甲羅や青甲羅と言った見た目のインパクトも強く、何とも情報量が多いコースである。
そんなノコノコみさきだが、流石に情報量が多過ぎると判断されたのか、マリオカートWiiでトンネルの中に設置されていたサンダーバーは削除され、マリオカート7の序盤で利用できたグライダーも廃止されている。その代わりに、マリオカート8ではお馴染みとなった、カーブに設置された空中アイテムボックスが登場している。また、水中トンネルは反重力のハーフパイプになり、他のプレイヤーやコース中央のオブジェクトと接触することで加速可能となっている。
連続収録されるだけあって、面白さは折り紙付き。
バンクーバーバレーは、全体的に道が狭いツアー系のロングコースだ。キノコで大きくショートカットできる箇所は1か所あるものの、基本的には逃げ場がなく攻撃アイテムの応酬になりやすい。
アイテムとして出現すると一定時間使い続ける必要があり、状況によっては2個目のアイテムを使いたくても使えないというデメリットが辛く、役に立たないと言われがちなパックンフラワー。しかしこのバンクーバーバレーでは、出れば数人は間違いなくクラッシュさせることができて、パックンフラワーが珍しく役に立つ。(それでも他のアイテムの方が嬉しいが、ほかのコースに比べてまだ使える方)
乱戦で事故が起きやすいので、安定した走りによる優劣を好む人からは敬遠されるかもしれないが、個人的には個性的なアイテムが特徴的なマリオカートらしさを存分に味わえるので嫌いではない。
GBA サンセットこうやはマリオカートアドバンスで初登場し、マリオカートツアーでしかリメイクされておらず、家庭用機向けには初のリメイクとなる。元のコースはライン取りが乱れるとダートへ突入しやすいヘアピンカーブが用意されていたり、使い所が難しいダッシュ板が設置されているなど、3番目の難易度のサンダーカップの最終コースに相応しい内容となっていた。
今回のリメイクでは、マリオカート8の特徴である反重力は採用されておらず、原作通りの形状で平面的なコースとなっている。ぶつかるとヘイホーが車体に張り付いてくるヘイホーのテントは廃止され、代わりに宝石が入ったリュックサックを背負ったヘイホーが進行方向を妨害する形で配置されている。
マリオカート8ではキャラクターやパーツを好きに組み合わせてカート性能を自分好みにカスタマイズできることから、GBA版と比べると走る難易度は下がっている。その代わりに、踏むとドリフトが途切れる水たまりが追加されたり、ダッシュ板が踏みずらい3連の配置に変更されたりしている。
幾つかの変更点があるもののいずれも無難な内容で、単純に刺激の少ないダートコースという感じに収まっている。DLC第4弾のGBA リバーサイドパークのように、不満も無いが盛り上がるポイントも無いコースだ。
ダートと水たまりの僅かな隙間を抜けるなど、テクニックを磨いたタイムアタックは面白いかもしれない。
DLC第5弾が配信されるまでは、完全新規のシャボンロードがアイスビルティングのような映え狙いがメインで、コースとしては面白みに欠けるのではないかと心配していたが杞憂に終わった。従って、DLC第4弾に引き続き、DLC第5弾も出来の良く無いコースは存在しないという嬉しい結果となった。
キャラクターは3体追加
今回のDLC第5弾では、ボスパックン,ハナチャン,カメックが追加となった。ハナチャンが追加されたとなればやることは一つで、ハナチャンをハナチャンバギーに乗せるしかない。DLC配信後の一定期間は、カート性能度外視でハナチャン+ハナチャンバギーにてオンライン対戦に興じる人が多いはずだ。
野生のハナチャンが徘徊する、Wii メイプルロードやDS マリオサーキットなどを走れば、トリプルハナチャンのスクリーンショットを撮ることも可能だ。特に意味は無いが、そのような遊びも偶には良いだろう。
コース以外の追加について
コースの追加と細かなバグ修正に加えて、色々と仕様変更が加えられており、特に注目したい変更内容を抜粋する。
【マリオカート8 デラックス】更新データの内容を教えてください。より
- 一部のキャラクターやパーツの性能を上げました。
- 一部のキャラクターの無敵時間を調整しました。
- アカこうらやトゲゾーこうらなどが後ろから来たときの警告が表示される範囲を広げました。
- アカこうらとトゲゾーこうらの警告を、他の警告より優先して表示するようにしました。
- アカこうらが他のライバルをターゲットにしている間は、警告を表示しないようにしました。
- 「せかいのだれとでも」「こくないのだれかと」にて、ミラーと200ccの出現頻度を下げました。
DLC第4弾に引き続きキャラクターの性能が調整されており、特に無敵時間に関する変更が大きいようだ。詳細な計算式はここでは割愛するが、最重量であるクッパやモートンであれば1秒近く無敵時間が伸びているようである。
前回の調整でワルイージ1強が終了し、ピーチ,デイジー,ヨッシー,キャサリンと言った、中量級5段階の中でも2番目に軽いランクが人気となっていたが、中量級5段階の中で1番軽いランク(ガール,ネコピーチ,村人女)と3番目に軽いランク(ボーイ,タヌキマリオ,村人男)のミニターボがアッパー調整されたことで、さらにキャラクター選択の多様性が増しそうである。
マリオカート8DXのオンライン対戦は基本的には150ccで行われるが、コースが鏡写しになったミラーと、排気量がさらに上がった200ccがランダムに出現していた。これらの特殊仕様も稀に出現するだけであれば、波乱に満ちた展開として許容できた。しかし、これらの出現率は辟易するほどに高く、ミラー→200cc→ミラーといったコンボが発生することもあり、プレイヤーのストレスの原因となっていた。ミラーについてはコースを覚えれば何とかなるものの、200ccについてはコースそのものが150cc前提で作られているため、コースによってはどう足掻いても快適に走行することが叶わず、オンライン対戦においては不要という声が大きかった。
そのようなプレイヤーの声を受けてか、ついにミラーと200ccの出現頻度がDLC第5弾で下方修正される形となった。体感的にも出現率は激減しており、以前のようにミラーと200ccが交互に来るようなコンボを喰らうことはまず無くなったため、コース選択時のストレスが大幅に軽減されている。
評価ポイントのまとめ
DLC第5弾はDLC第4弾に引き続き高い満足度となった。前回の性能調整内容が大きかったので、流石にDLC第4弾で性能調整は打ち止めかと思わせてからの更なる性能調整には驚かされた。DLC第6弾で有終の美を飾ることができるかどうか、今から楽しみである。
長所
- コースの品質がDLCの中でも最高
- 前回に引き続き調整が加わり、キャラクター選択の多様性が更に向上
短所
- 無し
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