- 5段階評価:★★★★☆
- 点数:70点
- 感想:ロードの長さが改善されれば80点。
- レビュー投稿時のトロフィー:70%
- プレイ時間:4時間
スーパーボンバーマンRオンラインは、2021年5月27日にコナミからリリースされた、説明するまでもなくゲーマーなら誰でも知っている、爆弾で戦う対戦アクションゲーム”ボンバーマン”のオンライン版。タイトルの通り、2018年に発売されたスーパーボンバーマンRをベースに、撃ち合わないバトロワブームに乗っかって64人対戦にしたもの。
また、単純に64人対戦でバトロワ化しただけではなく、コナミ所有のIPから多数のコラボボンバーマンが登場。それぞれが固有スキルを持っており、従来の爆弾で吹き飛ばし合う対戦に華を添えている。有料の追加キャラが魅力的だが、無料の初期キャラでも十分に勝てる配慮が嬉しいシリーズ最新作だ。
基本的なルールは従来のボンバーマンシリーズを踏襲しており、特筆するべき内容は無い。(PVを見れば全てが分かる)
従って、当レビューでは、キャラクターの固有スキルと、要改善な仕様に絞って触れている。
基本プレイ無料ながら白ボン優遇で好印象
スーパーボンバーマンRオンラインは、プレイするだけなら無料のゲームだ。”基本無料の対戦ゲーム”と聞くと、有料コンテンツ購入者が有利で、無課金者は楽しめないような印象を持つことが多いだろう。
スーパーボンバーマンRオンラインは、ボンバーマン毎の固有スキルを売りにしている割には、1100円の有料コンテンツを購入しない限り、フリー解放のロビー君とスネーク以外は使えない。無料で使えるのは、スキルを何も持っていない各色のボンバーマンだけだ。加えて有料コンテンツ購入で一気に13キャラも追加されるので、スキルによる性能差は覚悟していた。
しかし、蓋を開けてみると、スキル持ちのキャラは、火力やボム数の成長限界が低かったり、ハンドや貫通ボムなどのパワーアップが無効化されている。一方で、無料で使える白ボンは、特別な能力こそ無いものの、全てのステータスが最大値まで上昇し、全てのパワーアップアイテムを使用できる。
下のスクショはオンラインで良く見かける、白ボン、ロビー君、アルカードのステータス画面だ。
白ボンは初期ステータスが、火力2、ボム1、素早さ0からスタートする。3項目とも最大の8段階目まで成長し、パワーアップアイテムの取得制限も無い。所謂、いつものボンバーマンだ。
ロビー君を見てみると、火力1、ボム1、素早さ2に加えて、スライムボムを所持したからスタートする。さらに、接触した他のプレイヤーを恐怖で一時的に行動不能にするという、原作から連想したようなスキルも持っている。
しかし、火力と素早さは初期値から成長させることが出来ず、ボムも6までしか成長しない。
アルカードは 一時的に無敵になって、ボムや爆風をすり抜けるという超強力なスキルを持っている。しかし、全ステータスの成長限界が4と低めであることに加えて、最重要パワーアップであるパンチを取ることが出来ない。
スーパーボンバーマンRオンラインは、4人×16部屋=64人でスタートし、一定時間ごとに幾つかの部屋が閉鎖される。閉鎖対象に選ばれた部屋にいるプレイヤーは別の部屋に合流しする。一定時間が経過すると部屋にブロックが補充され、部屋の行き来が出来なくなるので、合流したメンバーで対戦を再開する。
これを繰り返しで残り1人になるまで対戦する訳だが、
ブロックが補充される=アイテム出現の機会が回復する
である。
つまり、アイテムを入手する機会が多いので、ステータスの成長上限が低いボンバーマンは、特殊能力を持っていたとしても後半戦は不利になる。
また、倒されたボンバーマンは持っていたアイテムを撒き散らす上に、自分の居る部屋のライバルを一掃できた場合は、エリア独占のボーナスとして大量のアイテムが降ってくる。そのため、ラスト1部屋になる頃には、白ボンは全ステータスMAXになっていることが多い。
よって、現環境で優勝を目指すのであれば、スタート時点は弱いものの白ボンが最も有利なのだ。白ボンは成長する前に、特殊能力を持ったボンバーマンに倒されると考えるかもしれないが、スーパーボンバーマンRオンラインは、ストック1余分に持った状態でゲームがスタートするので1回のミスは許される。また、トドメを刺されたボンバーマンはアイテム以外にストック(ハート)をドロップするし、稀にブロックからもストックが出現するので、そう簡単にはゲームオーバーにはならない。
上位入賞で満足してカジュアルに遊ぶのであればコラボ系ボンバーマン、本気で優勝を目指すのであれば白ボンを選択する事になるだろう。
このように、無料の白ボンが優遇されており、基本無料ながらも課金なしで十分に遊べる嬉しい仕様だ。
なお、白以外のカラーは、固有スキル無しで初期ステータス及び成長上限違いが用意されている。余り実用性はなく、縛りプレイに近いものが多いので選択肢には上がらないが、トロフィーに全カラーで1回優勝が設定されている。プレイヤーのランクが上がれば上がるほど優勝は難しくなるので、トロフィーを狙いたいのであれば白以外は早めに使う方が良いだろう。特に最初から、パンチ・キック・ハンドを持っている代わりに、火力・ボム・素早さが1固定の緑で優勝は至難の業。倒されにくいが倒せない。
少しややこしいのがボススキンだ。置いたボムの見た目が変わり、爆風も専用の物に変化するが、性能は何も変わらないオシャレアイテム。見慣れると問題ないのだが、初見だとつい警戒してしまう。
オンライン64人だけでは物足りず、幾つかの改善の余地あり
ステージのバリエーションが無い
スーパーボンバーマンRオンラインは、一度プレイが始まると遅延もなく、優勝が決まるまでスムーズに対戦が進む。
それ自体は結構なのだが、プレイバリューとしては、見た目や能力で多少は色を付けながらも、スタンダードのステージを連続で遊んでいるだけに近い。
ボンバーマンと言えば、無敵移動のトロッコ、ボムが流れてカオスが加速するベルトコンベア、制動不能なぐらい加速したり亀のように遅くなるスピード板など、豊富なギミックを使いこなしてこそである。時にはスタンダードで遊ぶのも良いのだが、2006年~2007年に運営されていたボンバーマンオンラインの、更に数年前から実施されていた長期ベータ版を狂ったように連日プレイしていた身としては物足りない。
15年以上も前に、6人対戦でギミック系ステージが盛り沢山、更にルーイも複数種出て快適に動くボンバーマンオンラインが存在していたのだ。開発環境や技術力は大幅に向上しているはずだが、未だにあの時代の満足感に追い付いていないことは残念である。
今後はギミック系ステージが追加されていくことに期待したい。恐らく利益を上げるために、有料のコラボボンバーマンを積極的に追加していく方針だと思うが、まずはステージの追加を急ぎ、飽きられそうな頃に白ボンに対抗できる能力のボンバーマンを追加していく方が良いだろう。(白ボンを弱体化は悪手)
ルーイが滅多に出ない
スーパーボンバーマンRオンラインにはルーイが登場するが、出現率が極端に低い。優勝まで1回も見ずにラウンド終了することもある。もっと気楽に乗り捨てできるように出現率を上げて欲しいところだ。
何故かというと、現状では希少性が高過ぎるために、部屋合流時にルーイを見かけた場合は、他のボンバーマンから総攻撃を受ける羽目になる。また、最終盤に手に入ると勝ち確定レベルのアドバンテージが生まれる。ルーイを実装する以上は、ルーイにはルーイをぶつけるスタイルにするべきである。
ボム投げのハメがやや強力
ボンバーマンといえば、ボム投げでピヨって爆死は定番だし、ストックも余分に持ってスタートしているので、個人的にはボム投げ自体はさほど問題ないと考える。(喰らう位置に立っていることが悪い)
が、ハメ殺しを喰らった側は溜まったものではないし、初心者がやる気を無くしそうなので、硬直はやや短めにした方が良いと感じた。
以下は合流直後にボム投げでハメている動画。
エリア独占は気持ちいいね。 #PS4sharehttps://t.co/XZqiAxtKQl pic.twitter.com/adOERAnhe9
— Sara@ゲームの話が7割ぐらい (@mig60_net) May 29, 2021
マッチングのロードが長すぎる
リリース直後から常に、マッチングの度に1分近いロードが発生する。負け抜けで繰り返し遊ぶバトロワ系でこれは致命的。問題は把握しており改善中である旨が、公式ツイッターに記載されている。早期に解決されることを期待しよう。
[ローディングの問題について](2/3)
また、多くの皆様からご指摘をいただいているバトル開始時のローディング時間の問題につきましても改善を行っていますが、さらなる改善のため引き続き調査を進めてまいります。
ご不便おかけしますが、今しばらくお待ちいただければと存じます。— ボンバーマン公式 (BOMBERMAN) (@bomberman573) May 28, 2021
レビューを投稿した2021年5月30日現在、致命的な問題点はロードの長さだけである。これさえ改善すれば、無料の対戦ゲームとしては十分な品質に達していると言える。今後はギミックが充実したステージが追加されていけば、長く遊べる良作へ変化することだろう。
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>>15年以上も前に、6人対戦でギミック系ステージが盛り沢山、更にルーイも複数種出て快適に動くボンバーマンオンラインが存在していたのだ。
当時プレイしてましたが最初から足のスピードがMAXのロードとデフォルト以外は殆どプレイされてませんでしたよ
それはゲームとして煮詰まってガチしか残っていない末期の話でしょう。
幾らでもギミック系で6人対戦出来ましたよ。