点数評価 | 80点 |
クリア時間 | – |
プレイ状況 | 対戦メインで本編未クリア トロフィー:10% |
プレイ時間 | 約10時間 |
発売日 | 2019年10月18日 |
対応機種 | Switch/PS4/Xbox/steam |
プレイ機種 | PS4 |
開発元 | PopCap Games |
発売元 | Electronic Arts |
ジャンル | 一番ヘンテコなシューターゲーム ジャンルの考え方 |
ネタバレ | 無し |
【総合評価】 | |
革新性 | |
ユーザビリティ | |
ビジュアル | |
サウンド | |
プレイ継続性 | |
コストパフォーマンス |
Plants vs. Zombies(プランツvsゾンビーズ) ネイバービルの戦いは、EAの自社スタジオPopCap Gamesが開発した、PvP及びPvEが主体のオンラインTPSだ。2019年10月18日に発売され、2021年8月2日にPS Plusのフリープレイ入りしたので遊んでみた。
Plants vs. Zombiesは海外ではそこそこ人気のあるシリーズらしいが、筆者は存在を知らなかった。パッケージ版あるいは各ハードのダウンロードランキングで今まで名前を見た記憶が無いため、日本では知名度が余り無いゲームだろう。もしかすると、目にしたことがあるかもしれないが少なくとも記憶に留めてはいない。それもそのはず、PS Plusのフリープレイに入ったことで改めてしっかりと確認したが、真っ先に浮かんだ感想は見た目が悪いである。目にしても即スルーしていた可能性が高い。
また、ゲームの趣旨としても、“植物とゾンビが戦うゲーム”と言われても正直なところ食指は動かないし、数々のコスチュームでカスタイマイズ可能!と謳われても、ゾンビを着飾る???と頭にはてなが浮かぶはず。そんな状態で、植物とゾンビの戦いはスキルを駆使するTPSだと情報をインプットされた日には、“ちょっと何を言っているのか分からない”と返すしかなくなるだろう。
このように、Plants vs. Zombiesは、前情報を持たずに目の前に出されても、信頼できる交友関係者から進められない限りはプレイしないゲームだ。しかし、食わず嫌いせずにプレイしてもらいたい。見た目からは想像できないほどに真面目な作りをしており、特に最大12vs12の24人で対戦するモードは、オーバーウォッチを連想させるヒーロー系シューターと、多人数vs多人数のバトルフィールドをミックスしたような面白さがある良作なのだ。
ゲームの導入部が悪く、作り手が何を考えているのか伝わってこない
Plants vs. Zombies ネイバービルの戦いには、PvP,PvE,シングルの3つのモードが用意されている。多くのプレイヤーは、初めて遊ぶゲームシリーズであれば、PvPあるいはPvEが主体とは言えまずはシングルモードで操作感を掴もうとするだろう。しかし、Plants vs. Zombies最大の地雷はシングルモードだ。
結論から言うと、
シングルモードはプレイしなくていい。プレイするにしても後から。
である。
シングルモードを始めると、ヒマワリにゾンビが脳ミソを狙っているからどうにかしろみたいなことを言われ、小規模なオープンワールドマップに放り込まれる。どのボタンを押せば何が出来るのか一切の説明は無い。
ゲームを進めればチュートリアルがあるのかと思いきや、何も教えてもらえないままにクエストが始まり、適当にボタンを押すうちにR2で射撃ができることに気が付くので、其処ら辺にいるゾンビを倒しながら目標に向かっていくことになる。気の短い人なら、この時点で何をやらされているのか分からず投げてゲーム終了する可能性がある。一方で感の良い人であれば、右下のアイコンが選んだキャラクター固有スキルを意味すると把握し、操作キャラクター毎の固有スキルを活かした立ち回りを楽しむタイプのヒーロー系シューターであり、まずはオーソドックスなキャラクターでクエストをやらされているのだと把握するだろう。
少しクエストを進めると、“ロボットにダサい植物は通さない”的なことを言われて道を塞がれるのだが、“芝刈り機に格好良い服を着せればロボットを騙せるはず”という発想に至り、ゾンビからカッコいい服を盗むクエストが始まる。ここでいう芝刈り機とは何かの隠語では無く、一般的な庭を手入れする芝刈り機のことだ。
そして、芝刈り機を格好良くするためにカッコいいことを知っている、ダサイコーンさんに相談することになる。
この展開は、欧米人にはバカ受けなのだろうか。筆者は最初のボスを倒すクエストまで進めてノリに付いていけずにギブアップした。シングルモードにはフレンドを呼んで最大4人で協力プレイが可能なので、狂った世界観も顔見知りと一緒にプレイすれば笑えて良いかもしれないが、一人だとシュール過ぎて余りオススメ出来ない。早々にPvPかPvEに行った方が良いだろう。
最大24人対戦のTURF TAKEOVERを遊ぶだけでも価値あり
いざオンライン対戦を遊んでみると操作キャラクターが豊富なことと、“アタック”,“ディフェンス”,“サポート”のロール分けが目に付くだろう。これまた何一つ解説は無いのだが、オーバーウォッチのようにバランスよくチームメンバーを構成することが勝利の鍵になることは一目瞭然だ。
Plants vs. Zombiesを“ヒーロー系シューター”と前記したが、それについて何か明確な定義がある訳では無い。Plants vs. Zombiesと同じくEAブランドのバトルフィールドにも、兵科がありそれぞれに特徴が与えられているが、あの手のFPS/TPSと比較すると、同じロール(兵科)でも各キャラクターには明確な個性(メイン射撃/スキルが一切異なる)が与えられている。FPS/TPSでも混同させないために、ヒーロー系シューターという造語を勝手に使っているだけなので注意してもらいたい。
なお、それぞれのキャラクターにはアップグレードのカスタマイズという項目が用意されている。特定の状況で体力を回復したり、条件を満たせばスキルのクールタイムをリセットできるなど種類は様々だ。アップグレードにはコストが設定されており、強力なアップグレードほどコストが高い。上限コスト内であれば、アップグレードを自分のプレイスタイルに合わせて好きに組み替えることが出来る。単にロールとキャラクターの選択だけでは無く設定で個性を出せるという訳だ。例えば、ディフェンス系のキャラクターなら、徹底的に体力面で有利になるアップグレードで固めても良いし、サブアタッカーとして補助役として戦いたいならキルボーナス系のアップグレードを組み込むのも良いだろう。
PvPには、4vs4でリスポン無しで規定ラウンド先取を競うモード,8vs8で規定キル数の先取を競うチームデスマッチ,12vs12で攻撃と防衛の陣営に分かれ複数のコントロールポイントを攻防するモードなどが用意されている。特に12vs12のコントロールポイントを巡る攻防“TURF TAKEOVER”は、Plants vs. Zombiesの目玉となっているモードだ。複数ラウンドに渡って繰り広げられる戦いは、SWBFの経験者であれば最大24人でやる小規模なウォーカー・アサルトだと考えれば分かり易いだろう。
さて、Plants vs. Zombiesを初めて遊ぶ初心者は、どのPvPを遊べば良いだろうか?それは間違いなく12vs12である。何故なら、人数が多くて難しいと思うかもしれないが、人数が多いということは一人当たりの責任が小さいことを意味するからだ。仮に、マッチングの結果10vs10になった場合、熟練者の中に一人初心者が混じり延々と死に戻りを繰り返していたとしても、戦力差は10%しか変わらず他のメンバーの頑張り次第では巻き返せるだろう。一方でそれが4vs4になると一人落ちれば戦力は一気に25%ダウンだ。更に3人では戦術的な展開も厳しくなりどうにもならない。また、コントロールポイント系のゲームは古今東西、初心者でも拠点に群がった敵チームに重い攻撃を放り込めばマルチキルしやすく、何となく活躍できた雰囲気が出て気持ちが良い。ゲームを続けるモチベーションアップに繋がるだろう。
Plants vs. Zombiesはヒーロー系シューターでありながら、多人数vs多人数を楽しむことが出来るゲームだ。見た目は悪いがバリエーション豊富な植物orゾンビが様々なスキルを繰り広げる様は、人数が増えれば増える程に絵面が面白くなっていく。リロード式のメイン射撃もどれも特徴的なものが多く、勝ち負け関係なしにメインとスキルをバラ撒くだけでも楽しめるはずだ。また、やや主張が激しめなキルカムに登場するキャラクターには、見た目装備がしっかりと反映されるので、倒されても見ていて飽きない。
従って、どのモードで遊ぶかどうか迷った場合は、12vs12の“TURF TAKEOVER”を選ぶと良いだろう。特にフリープレイから入り、まずはお試しという人は、TURF TAKEOVERだけに絞って遊んで、継続して遊ぶかどうか判断するべきだ。
コインを稼いでオシャレ装備とキャラクターをアンロック
本作ではマッチングを終えると、そのリザルトに応じてコインを獲得できる。コインを消費すれば、キャラクターの見た目装備を揃えたり、プレイアブルキャラクターを増やす、キャラクターの経験値をアップさせるなどに使用できる。前項で触れたキルカムの件もあるので見た目装備を買いたいところだが、大規模戦闘に面白さを見出せたのであれば、優先してキャラクターの経験値に利用した方が良いだろう。何故なら、キャラクターがレベルアップすれば、使用できるアップグレードが増えるからだ。直ちに性能が大幅にアップする訳では無いが、使用できるアップグレードが増えれば、ビルドの幅が広がって楽しみ方が増えることは間違いない。
なお、プレイアブルキャラクターのアンロックには相当数のコインが必要となる。課金すればショートカットできるが、最初から使用可能なキャラクターは、ゾンビ側とプラント側の合計で20キャラクターも用意されているので、急がずとも、それぞれを試している内に必要コインが溜まるだろう。
マッチ終了後やマッチ中には、自分を含めた敵味方のチーム戦績を見ることが出来る。多少アレンジはされているが、BFプレイヤーならお馴染みの戦績表だ。
表の左側がプレイヤーランク(レベルのようなもの)だが、4桁に到達している猛者もちらほらと見かける。1桁2桁のプレイヤーは恐らくフリープレイから参入した初心者で、3桁は復帰勢だろうか。なおこの戦績表を見ると、ゾンビ側に4桁プレイヤーが2人居り、一方でプラント側はそこまでの猛者プレイヤーは居ないにも関わらずプラント側が勝利している。前項にて最初は12vs12をプレイすることを推奨したが、多人数戦であればこのようにレベル差があっても試合の行方が分からず、チームとしての総合力で優っていれば意外と勝てるので試合展開が読めずに面白い。
PvPはちょっと・・・という人向けには、タワーディフェンスゲーム的なPvEも用意されている。ゾンビあるいはプラントの好きなチームを選ぶと、自陣設備の破壊を狙う敵が数ウェーブに分かれて押し寄せてくる。最後のボスウェーブまで凌ぎ切ればクリアとなり、大量のコインを入手できる。恐らくコインを稼ぎたいのであれば、PvPよりもPvEをプレイした方が効率が良いと思われる。PvEはそこまで難しくないので、初めて使うキャラクターの練習をしたい時にも良いかもしれない。
以上のように、Plants vs. Zombiesは見た目は悪いが、ゾンビと植物の個性がぶつかり合う最大24人のPvPには、妙にクセになってくる面白さがある。一部の人は長らく愛され続けるキモカワ系ゲームと言ったところだろうか。初めにフリープレイで見かけた時は“ハズレ”という認識だったが、実際にプレイしてみると“アタリ”だった。パッケージ版が1100円と安くなっているので、買っておこうかと思うほどに気に入っている。やはり、どのようなゲームもまずは1回プレイして評価しなければならない。(勿論、見た目が良いに越したことは無いが)
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