点数評価 | 100点 |
プレイ状況 | CPU150ccクリア オンラインメイン |
プレイ時間 | オンライン20時間 |
発売日 | 2022年3月18日 |
対応機種 | Switch |
プレイ機種 | Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
ジャンル | レース ジャンルの考え方 |
1コース約52円で48コース追加。この時点でマリオカート8 DX コース追加パスは神ゲーだ。コストパフォーマンスはゲームの評価の重要な構成要素であり、マリオカート8は基本部分で既に高評価を得ているので、コース追加パスは神ゲーという評価しか有り得ない。過去のコースのリメイクとは言え、事実上は8年ぶりの新作と言っても過言では無い。第1弾のコースを見る限り、クオリティの低いコースも幾つかあるようだが、新作に飢えているシリーズファンは喜んで遊ぶ。第2弾からは半重力コースも積極的に取り入れてもらいたい。
マリオカート8 デラックス コース追加パスは、48種類のシリーズ歴代コースを追加する有料追加コンテンツ。2022年3月18日(金)~2023年12月31日にかけて、2カップ8コースずつ、6回に分けて合計48種類のコースが配信される。DLCを購入しなくても、「Nintendo Switch Online+追加パック」に加入していれば、加入期間中はDLCを遊ぶことが可能。
DLC第2弾以降で追加されたコースのレビューは以下の記事を参照してもらいたい。
新作への渇望×異常なまでのコスパ=即神ゲー認定
マリオカート8 デラックス コース追加パスは、最早語るまでも無いのかもしれないが、その特徴は何といっても異常なまでのコスパの良さだ。
元々、2017年4月27日発売したマリオカート8 デラックスは、2014年5月29日に発売されたWii U用マリオカート8のDLC全部入り完全版的なポジション。擦り直しを堂々と、6,578円というゲームソフトの一般的な価格帯で販売されたにもかかわらず、2021年12月末時点で全世界の累計販売本数は4335万本という驚異的なセールスを記録している。発売から約5年経ってもアクティブユーザーも多く、未だにマッチングには一切困らない状況だ。一方で既にプレイは継続していないが、シリーズ新作に期待しているファンは非常に多い。
今回の48コース2,500円という有料追加コンテンツは、開発陣からすると全コースリメイクなのでゼロから新コースを設計するよりも開発しやすく、アクティブユーザーはその安さから導入しし易い。また、新作を渇望するファンはリメイクとはいえこの値段で48コースなら納得せざるを得ないという、全方位が満足するボリュームと値段設定だ。
2,500円48コース、つまり1コース当たりの値段に直すと約52円だ。この破格の値段設定はそれだけで衝撃的で宣伝効果が大きい。また、マリオカート8 デラックスのコース収録数が元々48コースであることから、プレイ可能なコースが一気に倍の96コースに膨れ上がるという数字を突き付けられるとインパクトもある。段階を追って追加されるとはいえ、マリオカートは長く遊ぶゲームなので、3,4カ月に1回8コース追加というペースは特に悪くないだろう。
追加コースは歴代コースからのセレクトとなるが、当然ながら全てのコースがマリオカート8基準で作り直されている。そもそもWiiUマリオカート8から約8年が経過しようとしている今、改めて走ればどのコースも懐かしさだけではなく、記憶に薄れている部分に8仕様のアレンジが加わって逆に新鮮味を感じることもある。また、課金要素で敬遠したユーザーも多い、スマホゲームのマリオカートツアーからも3コース追加されいる。基本的にスマホゲームを遊ばない筆者にとっては、ツアーから参戦のコースは事実上の新コースのようなものである。
なお、後述するが、リメイクされた全てのコースが神コースという訳では無く、中にはややクオリティの低いコースも存在する。しかしながら、繰り返しになるが、コース追加DLCは48コースで2,500円だ。2,500円で12種類の新カップ一覧をドーンと見せられただけで、Wii U版から8年近く新作を待ち続けてきたファンとしては全てを許して神ゲー認定してしまうのではないだろうか。
追加コースは玉石混交でクオリティ差あり
第1弾で追加されたパワフルカップとまねきネコカップの内容は以下の通りだ。
- Tour パリプロムナード
- 3DS キノピオサーキット
- N64 チョコマウンテン
- Wii ココナッツモール
- Tour トーキョースクランブル
- DS キノコリッジウェイ
- GBA スカイガーデン
- Tour ニンニンドージョー
ツアーから参戦の実質新作が3コース、過去作品からのリメイクが5コースとなっている。玉石混交と書いたが、具体的には以下の通り評価が分かれる。当然ながらこの評価は筆者の主観によるものなので、全員に当てはまるものでは無いことに注意してもらいたい。
まず、Wii ココナッツモール,GBA スカイガーデンは従来から人気の高かったコースだ。ココナッツモールはマリオカート7に続いて2回目の収録。スカイガーデンは、マリオカートDS、マリオカートツアーに続いて3回目の収録だ。どちらも複数回も収録されるだけあって、更に満足度の高い仕上がりになっている。特にココナッツモールの荒ぶるMiiカーが削除されている点を、個人的には大きく評価したい。
次に、DS キノコリッジウェイは単純に、キノピオハイウェイの上位互換のようなステージである。キノピオハイウェイは64で登場し、マリオカート8にも収録されている、無駄に道路の幅が広い8の字のコースを、大型車を避けながらコインやアイテムを回収するだけで盛り上がりに欠けるコースだ。それに対してキノコリッジウェイは、大型車が配置されている点は同じだが、アップダウンがありコーナーも豊富で、道路の幅も適切のため熱い攻防が繰り広げられる。そんなキノコリッジウェイに大きな変化を加えず8仕様になったものが今回のDLC第1弾で収録されている。間違いなく盛り上がるコースだろう。
実質新コースのTour ニンニンドージョーはコース内の分岐が非常に多く、ライバルとの駆け引きがアツい。分岐は屋根裏や高所に入った方が基本的に有利だが、妨害によって条件の良い分岐に入れなかった場合には、臨機応変に次善のルートに適応する必要がある。リカバリーの腕前が重要なので、安定した走りを好むタイムアタック勢からは嫌われること間違いなしの混戦必至なコースだ。しかし、ギミック系コースが好きであれば何度でも遊びたくなる魅力を持っている。
さて、次は残念ながら出来が良く無かったコースだ。
N64 チョコマウンテンは、64時代から強引な壁登りショートカットと、高排気量ではガードレールの無い崖から下に落ちて、池の回りを走り直しという危険が潜む終盤が特徴的なコースだ。そして、リメイクされた今回のコースは、坂は登れないし排気量が高くてもガードレールが設置されるようになった。DS版では排気量に関係なくガードレールが無かったのだが、今回は完全にその逆である。崖登りショートカットは兎も角、危険な落下はコースの名物だったにもかかわらず特徴を殺されており、何一つ面白く無いコースになってしまった。それであれば、せめて壁に反重力ゾーンを追加するなどのテコ入れが欲しかったところだ。
次に、マリオカートツアーから参戦のパリプロムナードとトーキョースクランブルだが、この二つはどちらも同じ理由で駄コースである。
まずこれらのコースの特徴は周回によって変化する分岐点だ。コース上に分岐が設定されており、周回によってどちらに分岐するか自動的に変化する仕組みである。分岐によって全く違うコースを走るので周回によって攻め方が変わる。特に、パリプロムナードの最終ラップは分岐後にコースを逆走し、後続と正面からぶつかるような面白い仕掛けが待っている。と、書けば好印象かもしれないが、次のスクリーンショット右に載っているコースマップから分かる通り、コースの殆どが道路幅十分な緩やかなカーブで構成されている。つまり、ダラダラとしたメリハリの無い展開が続くため、分岐するにもかかわらず目新しさの無い退屈なコースが続く。如何にもゲームに興味の無い、スマホゲームしかやったことない世代の社員が企画した、面白みに欠けるコースといったところだろう。レベルの低いスマホゲーマー向けには良いのかもしれないが、従来のファンには不評だと思われる。
最後に、3DS キノピオサーキットだが、このコースは薬にも毒にもならない、非常にシンプルな作りをしている。進化と共にギミックが増え続けるマリオカートに敢えて投入された、バニラ的なコースという解釈では存在価値があるかもしれないが、走っていると間違いなく物足りなさを感じるだろう。久し振りにマリオカートに復帰した際に、タイムアタックで慣らし運転で走るには良いかもしれない。
第1弾の8コースの感想は以上だ。8コース全てに反重力ギミックが採用されなかったことは意外だった。反重力ギミックの好き嫌いはあるだろうが、反重力がマリオカート8の代名詞なので第2弾からは積極的に取り入れて欲しいところである。
少々不満の残るコースもあるが、コストパフォーマンス最強のDLCであることは間違いない。マリオカート8DXを既に所持していれば、新作を買う気持ちでコースパスを導入しよう。
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