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【Farpoint】レビュー: 専用ガンコンで確かに射撃時には酔わないが、移動時の酔いの前では無力 – ファーポイント

点数評価40点
プレイ時間約0.5時間
プレイ状況序盤でギブアップ
トロフィー:0%
発売日2017年6月22日
対応機種PS4
プレイ機種PS4
開発元Impulse Gear
発売元ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンルアドベンチャー, シューティング
ジャンルの考え方
総合評価
 (4)
革新性
 (4)
ユーザビリティ
 (3)
ビジュアル
 (3)
サウンド
 (3)
プレイ継続性
 (1)
コストパフォーマンス
 (1)

今回、1時間もプレイせずにトロフィー0%でレビューとなったが、本気でプレイした到達限界点がコレである。これ以上はVR酔いが酷過ぎてプレイできない。

VRシューターとしては何の問題もない

Farpointは、VR専用ガンコントローラー同梱版まで準備して、“3D酔いは専用コントローラで解決できる”と銘打って販売された一人称視点のシューティングゲームである。

確かにガンコンを使った射撃時はスムーズだ。専用コントローラーを利用すれば直感的にターゲットを照準できるため、通常のコントローラーとは比べ物にならない精度で射撃可能となっている。

自分の見ている映像と、手元のコントローラーが狂いなくリンクしているので、射撃に関しては“流石はVR!”と言いたくなる出来栄えである。

湧き出るモンスターに照準を合わせて駆除していくプレイ感は、VRでしか味わえないプライスレスな仕上がりだ。専用コントローラーの動きをVR映像に投影する精度が高いため、射撃中は全く酔わずに戦闘に集中できる。そのため、未知の惑星でモンスターに襲われて迎撃するというシチュエーションを、非常に高い没入感を持って味わえるだろう。

結局シューター以外の部分で酔う

VRシューターとしての部分は、開発者のコメントの通り、専用コントローラーでほぼ完璧に酔い対策が出来ており、何の不満も無い。しかし問題は、敵の出現Waveが終わった後の、目的地に対するキャラクターの移動フェイズだ。

察しの良い方はもう分かっていると思うが、キャラクターの移動が始まった瞬間、まさに乗り物酔いという強烈な吐き気に襲われる。あまりの気持ち悪さで、探索パートには1分も耐えられない。はっきり言って拷問である。

VR酔いの最も大きい原因は、専門家によると「脳と体の同期ズレ」らしい。つまり、脳が“思ってたのと違う”と感じて混乱するから気持ち悪くなるのだ。

ガンコンによるシューティングパートで一切酔わないということは、筆者が頭の中で思い描いている“射撃”という行為が、VR空間において完璧に再現されているのだろう。

移動パートはプレイヤーの歩行をトレースして反映されるわけではなく、コントローラー入力に反応して動く。現実では指を動かしているだけであり足が動いていないにもかかわらず、眼前ではさも人が歩行しているように動く。つまり、身体的なインプットと、VRゴーグルからの視覚的なアウトプットが一致していない。そのインプットとアウトプットの差異を脳内で変換して処理できないために盛大に酔うのだ。

その辺りは作り込めばどうにか改善できるのか、筆者の脳がVRに対して弱いだけなのか分からないが、いずれにせよ、万人が満足なプレイ感を得ることはできないだろう。

オンラインショップのレビューを参考に見てみると、“全然酔わない!”という人もそこそこ居るようだが、VRに弱い人が迂闊にそれを信じると痛い目に合う可能性が高い。

筆者がゲームで酔った最後の記憶は、PS2のエターナルリングである。それ以降、どんな3Dゲームでも全く酔わなかったので、FarpointにおけるVR酔いは久しぶりの強烈な体験だった。

専用ガンコン以外にも、Switchのリングフィットアドベンチャーのように、足にトラッキング用の機器を付けて、その場で足踏みすればキャラクターが動くとかならまだ耐えれたかもしれない。

期待されていたPSVRだが、この調子では普及は難しそうである。酔い止めを飲むことで何とかプレイを継続できるかもしれないが、流石にゲームのために薬を飲もうとは思わないので、筆者の場合は当作品を売却することにした。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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