- 5段階評価:★★★★☆
- 点数:70点
- 感想:初動さえ良ければ・・・
- レビュー投稿時の進行状況:キャンペーンはノーマルで1週クリア。
- プレイ時間:約20時間
- トロフィー:42%
Star Wars バトルフロントIIは、2017年11月17日に発売された、Electronic Artsの据え置きハード向けスターウォーズゲームの第2弾。
先日レビューしたジェダイ・フォールンオーダーは第3弾。
Star Wars バトルフロントIIは、課金で強くなれるPayToWin要素が原因で、発売から半年ほどで2000円ぐらいに一気に急落。筆者はその時に底値で新品を入手したが、安かったから買っただけなので、暫くはプレイせずに放置していた。
しかしこの度、2020年6月のPSプラスのフリープレイで配信されたことで、オンライン人口が大幅に増えているようなのでプレイしてみた。
ソロプレイするには少々淡白だが、ボイチャありで化ける
スターウォーズバトルフロント=SWBF
つまり、EAのBF(バトルフィールド)のSW(スターウォーズ)版な訳ですが、やはりスターウォーズのキャラありきのゲーム。
そのため、本家BFのように黙々とプレイしていては楽しさは半減する。
また、本家BFほど各キャラ/クラスの性能バランスがしっかり取られている訳でもないので、本気でプレイするのではなくキャラゲーであると割り切って、ボイスチャットを繋いでワイワイとスターウォーズについて話しながらプレイするスタイルが正しいだろう。
ヒーローVSヴィランにて、ボスク(手前の爬虫類)を選んだら、見た目の場違い感が酷い事になったんだが、キャラゲーなのでこういう場面で、ボイチャでツッコミ入れまくると盛り上がる。

ダースモールがチラっとこちらを見て、”おい、チームに爬虫人類が混ざってるぞ・・・”的な顔をしているのが何とも言えない。
最新アップデートでは、BB-8がプレイアブルキャラに追加されている。BB-8は可愛い見た目ながらも、トリッキーな動きからのタックルと、知らない間に殺されるワイヤースピンが凶悪な殺戮兵器(強キャラ)である。ああいう見た目と性能がアンマッチなキャラが大暴れしているようなシーンでも、ボイチャが盛り上がる。
本命の20VS20の大規模戦闘では、唯一無二のスターウォーズ体験を味わうことが可能。
誰でも簡単に、オフィシャルトレーラーそのままの戦闘体験ができる。大規模戦闘の出来栄えに関しては、流石バトルフィールドのEAと言える。
また、勝負に勝っても負けてもスターウォーズの世界を堪能出来て面白い。
特に戦闘を引き立てるヒーローの存在が、満足度を向上させることに一役買っている。
ヒーローはトルーパーが5,6人で包囲射撃したところ、それらを次々と返り討ちにするような、完全にバランスブレイカーな存在。まさに原作の強さを再現したような無双シーンに出くわすことだろう。
このヒーローの鬼神の如き強さがSWBFの醍醐味。たとえ自分が瞬殺される側だったとしても、あのダースモールのセーバースロー凄かったなぁとか、ボバ・フェットの奇襲のタイミング完璧だったなぁと、感嘆することはあれど、ストレスが貯まるような事は無い。
袋叩きにしようとして逆に全滅するとか完璧なスターウォーズの再現なので、少々バランスが狂っていても、それに文句を言っていたら始まらない。映画で散っていったザコトルーパー達の気持ちが伝わってくるような、スターウォーズ体験が可能である。
まあ、ヒーローVSヴィランモードで一人に30キルとかされると流石に萎えるが・・・
ちなみに、前作はフィールドアイテムを拾えば誰でもヒーローになれたが、今回はヒーローになるためには戦闘ポイントを貯める必要がある。ポイントはプレイスキルが高い人ほど早く貯まり、同一キャラ不可の制限もあるので、上達するまではなかなかヒーローを出せないことも多いだろう。初心者のうちはヒーローを出せたらラッキーぐらいに考えて置き、ポイントは戦闘用ビーグルに使った方が楽しいだろう。
結局評価はPayToWinが悪だった
記事のタイトルにもあるように、スターウォーズバトルフロント2は発売当初、PayToWin仕様がギネスブックに載るレベルの低評価で、あっという間に値崩れしている。
しかし、現在はそのシステムが無くなり評価を戻している。
もっとも、各種性能の底上げには各キャラ/クラスの経験値を稼がないといけないので、どうしても初心者と経験者で同じキャラでも性能差が出て来る。しかしそれに関してはBF伝統だし、キャラ性能を底上げしたところで、プレイ経験を上回るような劇的な効果も無く、多くのFPSで採用されているシステムなので、そこまで気になることは無かった。
初動で失敗しなかったら、今頃プレイ人口はもっと多かったと考えると実に残念である。
意外と面白いキャンペーンモード
キャンペーンモードは、「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」から「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」までを埋めるストーリーを楽しめる。
パッケージの中央に乗っている帝国のコマンダー、アイデン・ヴェルシオが主人公で、帝国の方針に疑問を抱いてレジスタンスに参加するストーリーが描かれている。
SWBFはあくまで対戦メインなので、1作目では一人用のキャンペーンモードは無かったが、今作では要望に応える形で追加された。ボリュームは6~7時間ぐらいで、ベタな展開ながらも安心して見ていられる出来である。それ目当てにフリープレイをやっても良いだろう。
フリープレイは、一旦ライブラリーに追加すれば7月以降も好きに遊べるが、パッケージ版は投売り価格の新品がまだまだ残っているので、ファンはフィジカルディスクも入手しておいても良いかもしれない。