点数評価 | 55点 |
プレイ状況 | オンライン対戦100戦 |
発売日 | 2020年7月30日 |
対応機種 | PS4 |
プレイ機種 | PS4 |
開発元 | バンダイナムコスタジオ |
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント |
ジャンル | チームバトルアクション ジャンルの考え方 |
【総合評価】 | |
革新性 | |
ユーザビリティ | |
ビジュアル | |
サウンド | |
プレイ継続性 | |
コストパフォーマンス |
2016年からアーケードゲームとして稼働し、プレイヤーのマナーの悪さから“ガンダム動物園”,“猿の惑星”などとバカにされながらも愛され続けているVSシリーズ最新作、機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストONが2020年7月30日にPS4へ移植された。
移植に伴い、家庭用オリジナル機体としてザクアメイジングとモンテーロが追加され、合計185機体という豪華な顔ぶれに加え、マキシブーストミッションと言う一人用のモードが追加されたことで、アーケード勢以外のプレイヤーにも期待されていたが、蓋を開けてみると非常にガッカリな作品だった。
一見は絵面が良いが、大半の機体は選択肢に上がらない
本作には185もの機体が参戦する訳だが、実際にゲームをプレイしてみると、同じような機体、同じようなコンビしか見かけない。実に8割ぐらいの機体は積極的に使われることはないだろう。機体はコストで4つのクラス(3000,2500,2000,1500)に別けられているが、特に2000と1500の機能不全っぷりが顕著だ。
例えば最低ランクのコスト1500には、アッガイ、Ez8、イフリート改、アレックス、ヅダ、ガンイージ、バスターガンダム、ライジングガンダム、ドアンザクなどなど、プレイアブルになるからには理由がある人気機体が26体も参戦している。が、まともに使えるのはケンプファーとリ・ガズィぐらいで、組み合わせによっては、かろうじてキュベレイMK2(プルツー)やヒルドルブが何とか食い込むという程度である。つまり、22体が死に機体となっている。
発売当初のバランスの話なので、アッパー調整で序列は変化する可能性あり。
コスト2000は、主人公の初期機体や、中堅タイプの敵の機体が揃っている。それらに該当する機体は多いので必然的に層が厚く、なんと62機体も用意されている。しかし、やはりキャラゲーという事で、後期主役機級が揃う2500~3000が使われがちで選ばれにくい。100戦ぐらいの対戦回数では一度も見る機会がない機体が大半である。
加えて、2016年から稼働していたゲームなので、定番の組み合わせや強機体は開拓の余地は殆どなく、定石が完全に出来上がっている。そのため、定番以外の機体は、移植された家庭用版から入ったプレイヤーが弱機体だと知らずに使ってしまった時しか出番がない。
例えば上のスクリーンショットであれば、多様性に溢れて実にガンダムオールスターゲーム感が出ているが、実際のところは、初心者が何も知らずにGP02が完全な地雷である。
ドアンザクなんて選ぼうものなら、最初の開戦時の挨拶をしてくれないレベルである。
覚醒でシューティングバーストを選んで、格闘を仕掛けてきた敵にカウンターでコアファイター召喚のバルカンが入ったところ所に、岩投げ3連を決めると最高に楽しい。が、弱い。
何故こんなにも死に機体が多いかというと、単純に運営陣に調整能力が無いからである。185機体もあれば完璧な調整は無理だろうが、素人でも幾らかはマシな調整できるではないかと思う位に調整が出来ていない。アーケードの稼働データを元に、使用率下位10%に少しずつアッパー調整を入れて行くだけでも良くなったはずだが、火を見るよりも明らかな性能差が放置され続けているので理解に苦しむ。
弱機体であっても、人気機であれば偶に見かけるのでまだマシな方だ。作品規模に見合わない8枠も取っているガンダムSEEDアストレイは本当に悲惨だ。ファンは一定数は居るものの、作品の立ち位置から人気の一番手になることはなく、強機体も居ないので絶滅危惧種レベルで遭遇しない。
また、枠を無駄に取っているというと、ゲームオリジナルのクソ痛いキャラクラー及び意味不明な設定の機体群もだ。これらをプレイアブルに5体も用意する必要があるのだろうか?Gジェネレーションにて不評にも関わらず当たり前のように登場し続ける、トルネードガンダムやフェニックスガンダムと同じようなポジションである。
VSシリーズは、次のシリーズに移行する際に安易に素材流用で作れる機体は極力残すことで、手っ取り早く参戦機体数を水増ししている。金儲けのために機体を増やし続けた結果、毒にも薬にもならない機体が増えて行き、全体的なバランス調整が困難になっている。次回作を出すのであれば思い切って参戦機体数を削ってスリム化し、本気でバランス調整をしなければプレイヤーは離れていく一方だろ。“進化の袋小路”とはまさにこれのことである。
そもそも2on2前提なので一人用モードは盛り上がらない
今作で追加されたマキシブーストミッションは、歴代作品の大型機からボールやオッゴのような小型機まで、非プレイアブルユニットが100機以上登場する一人用モードだ。
ミッション数は200以上で、高難易度ミッションには機体をカスタマイズで強化して挑むという触れ込みで、やり応えは抜群となるはずだった。
しかし、そもそも本作はバランスはともかく、2on2の対人戦に最適化されている作品なので、それを一人で黙々とプレイしても面白くない。しかも、機体カスタマイズが結構な曲者で、能力が拡張された機体に慣れてしまうとオンライン対戦に悪影響が出かねない。
各ミッションはクリア時のスコアでランク付けされるので、カスタマイズ無しで高難易度ミッションをSランククリアのように、その手の縛りプレイが好きな人は良いかもしれないが、基本的に一人用モードはプレイする価値無しである。
カスタマイズ無しで、オンライン協力プレイが前提なら面白かったかも知れない。
次はUCに絞ったEXVSを出して欲しい
進化が行き詰まると緩やかに死んでいくしかないので、後3年ぐらいしたら心機一転、EXVSUCとかEXVSアナザーに切り替えて、世界観を絞って機体数を減らしてまともにバランスを取る方向に舵を切るべきだろう。
同じガンダムゲームでも、ジャンルは違うがGジェネレーションシリーズはそれをやって概ね好評だった。(UCのジェネシスを出した後に、アナザーだけのクロスレイズが出たが、どちらも評価は上々だ。)
2001年の連邦VSジオンから、20年近く愛され続けているシリーズが死んでいく様は見たくないので、何かしらのアイデアを出して評価を巻き返して欲しいところだ。
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