点数評価 | 75点 |
クリア時間 | 約40時間 |
プレイ状況 | クリア トロフィー:33% |
プレイ時間 | 約40時間 |
発売日 | 2020年12月10日 |
対応機種 | Steam/PS4/PS5/Xbox |
プレイ機種 | PS4 |
開発元 | CD PROJEKT RED |
発売元 | スパイク・チュンソフト |
ジャンル | オープンワールド・アクションアドベンチャーRPG ジャンルの考え方 |
ネタバレ | 無し |
【総合評価】 | |
革新性 | |
ユーザビリティ | |
ビジュアル | |
サウンド | |
プレイ継続性 | |
コストパフォーマンス |
前回、約7時間プレイした時点で感想を投稿したが、クリアしたので改めてレビューを投稿する。
まず、記事のタイトルにもあるように、本作はクリアまでに10回以上のエラー落ちを経験することになった。最初は噂ほど落ちることは無かったが、途中でバグ修正パッチが配信されて以降、余計にエラー落ちが頻発するようになり体験を大きく損なうことになった。プレイ環境に依存するのかもしれないが、修正パッチ以降は2時間に1回ぐらいの頻度で落ちていた。幸い、データの破損や大幅な巻き戻しは無く、長くても5分ほどプレイし直せば同じ場所まで戻れたので耐えることはできた。
エラー落ちは乗り物に乗った直後や、ファストトラベル後が多かった印象だ。オープンワールドゲームなので、それらの使用を避けることは現実的ではないため厄介である。
話が盛り上がってきたときにエラーでぶつ切りされるとプレイ意欲を失いかねない。しかし、それでもエラーに耐えながらプレイする価値のある見事なストーリーだ。エラーさえ無ければ、★5の90点を付けたところだ。
ストーリーは文句なしで100点
本作の舞台となるナイトシティは、企業が圧倒的な力を持ち、人体の部分的なサイボーグ化が当たり前になり、治安維持は完全に崩壊はしていないものの犯罪が多発する2077年の近未来だ。ネットワーク技術も高度に発達しており、人体と端末を有線で接続してデータを授受したり、遠隔からの電子機器をハッキングしたりと、雰囲気はまさに攻殻機動隊。あの手のSF作品が好きな人なら誰でもハマるはずである。
近未来物を好むゲーマーに刺さりまくりな世界観で、主人公Vの頭の中には、ある事件が切っ掛けで50年前のテロリストであるジョニー(キアヌ・リーブス)が住み着くようになり、奇妙な共同生活がスタートする。脳内に寄生する人格と体の持ち主の関係を描く作品としてはベタな展開だが、それでも全ての会話パートの出来栄えが素晴らしくのめり込めるストーリーに仕上がっていた。
サイバーパンク2077のストーリーは、体を乗っ取ろうとするジョニーと体の持ち主であるVの関係が、徐々にお互いを理解して関係性を改善し、一つの目的に向かっていくという展開になることは容易に想像付くだろう。想像が付くベタな展開ながらも、そこは本作と同じくCD PROJEKT REDが開発した『ウィッチャー3』でも評価されている通り、他のゲームの追随を許さない圧倒的な会話選択肢の多さで楽しませてくる。
ストーリーの大勢には影響しないものの、ありとあらゆる場面でプレイヤーに選択肢が与えられているため、“自分がVならこんな選択はしない”という感情を抱いて、没入感を阻害することはまず無い。加えて、マルチエンディングなので殆どの人が辿りついた結末に満足するはずである。
メインストーリーが気になるものの、サイドストーリーも数多く用意されている。サイドストーリーの量が半端ではないので、どれから遊べば良いか間違いなく迷うだろう。個人的にはサイドストーリーは追い出すときりがないので、1周目はどうしても気になる物だけを少しだけクリアして、極力メインストーリーを中断せずに進めることをお勧めしたい。
マトリックスでお馴染みの、赤と青の薬どちらを飲む?みたいなイベントもあり。こういう元ネタを知っているとニヤニヤしてしまうネタが沢山仕込まれている点も評価が高い。
とある場所に行けばデスストランディングのBBポッドが置いてあったりも・・・。
高度に技術が発達して人間とアンドロイドが共存する未来を描くアクションアドベンチャーゲーム、『デトロイト ビカム ヒューマン』でも扱われたが、やはりテクノロジーの進化が行きつく先は性風俗産業である。サイバーパンク2077でも風俗店や売春婦が出てきてストーリーに大きく絡むことになる。進化を遂げた未来の風俗店を訪れたり、ブレインダンス(BD)というVRの上位種のようなものまで登場して実に興味深い。
薄っぺらい和ゲーでは絶対にこういうテーマに触れることはないが、リアル指向であれば性風俗産業は本来は避けては通れない表現である。デリケートな内容にもしっかり踏み込むところが、Z指定洋ゲーの良い所である。
そんなZ指定なスポットでフォトモードを起動するのもまた一興。愁いを帯びた売春婦の表情やピンクのネオンも絵になる。
効率を求めると選択肢の少ない戦闘は、もう一工夫欲しかった
本作のストーリーや世界観は100点だが、戦闘パートは残念ながら満点とは行かなかった。初期段階の感想でも書いた通り、本作はハッキング系のスキルがあまり役に立たない。
筆者は最初から最後まで、レベルアップで貰えるポイントの殆どを知力と技術に振り分けた。特に、一番多く振ったのは、クイックハックダメージや、RAM容量に恩恵を受けることが出来る知力である。知力にポイントを振って、パッシブスキルのサブリミナルメッセージ(無警戒の敵に最大100%のダメージアップ)を取れば、遠距離から回路ショートやシナプス焼却で敵兵を即死させることが可能だ。しかし、そんなインテリビルドをしたとしても、結局は堂々と正面から撃ち合った方が圧倒的に強いし早い点は残念だ。
敵にデータアップロードする暇があれば、適当な近くにいる敵に撃ち込んで、他の敵が警戒して集まったところにグレネードを投げて一網打尽にした方が早い。
また、コソコソと逃げ回ってping打って敵の位置を把握してハッキングするのは非常にじれったい。インテリな戦い方は雰囲気を楽しむために何回かやれば十分だろう。
射撃に自身が無ければ、クイックハック主体のビルドにしても良いと考えるかもしれないが、このゲームにはスマートピストルやスマートショットガンという非常に便利な武器が登場する。
スマート武器と聞くと、エイムに補正が乗るのようなイメージを持つかもしれないが、補正を受けるのは弾道の方である。遮蔽に隠れた敵にも、ジョジョ5部のセックス・ピストルズの如き弾道変化でヘッドショットしてくれる。そのため、射撃に自信が無くてもスマート武器を持てば大体の敵は何とかなるだろう。
なお、パークをしっかりと把握して、最初から計画的にスキルポイントを振ってインテリビルドに持っていけば、物語の最終盤には壁越しに広範囲の敵を焼き切るような戦い方ができるようになる。しかし、初回プレイからクイックハックの全容を把握するのは難しいため、そういう戦い方は基本的に2週目だと考えてもらいたい。ただ、このボリュームのゲームを何週も遊ぶのは一部の限られた人だけなので、1周目からもう少しハッキングを楽しめるような配慮が欲しかったところである。
また、サイバーパンク2077には、車両が大量に登場するので、それらを戦闘に使うことも可能だ。フィールド移動中に犯罪発生ポイントを見つけたのであれば、バイクで犯罪者に突っ込んで先制攻撃として轢いてから撃ちまくっても面白い。うっかりバイクが段差で跳ねてしまい、着地時の一般市民も巻き込んでしまい、プレイヤーが指名手配されるなんて失敗も偶にはあるので、操作にはくれぐれも注意してもらいたい。
細かい配慮の無さでやや満足度を下げる
サイバーパンク2077は、俗にいうAAAタイトルとして開発され、定価が9000円弱の高めのゲームだ。流石にそれだけの金額を支払うのであれば、ストーリーが100点だけでは許されず、細かい部分も丁寧に作ってもらいたい。特に以下の3点は配慮が足りていないとしか言えないので、どうにか改善して欲しかった。
本作は、フィールド上の小さいアイテムがとにかく拾い難い。落ちているアイテム込みで世界観を構築しているので、アイテムを拾う作業自体は良いのだが、判定が小さすぎてイライラする場面も多い。また、敵がドロップしたアイテムがオブジェクトに埋まって拾えなくなるバグが多発する。自身の立ち位置が悪いのか、バグで拾えないのかプレイヤーには分かり難いのも問題。
立ち位置を変えながらボタン連打⇒取れない⇒もうアイテム要らんわ!
という展開を絶対に何回か経験するはずだ。ちなみに筆者は、ストーリーの最終盤(太陽エンド)で手に入る某キャラの銃が壁に埋まって入手不可になった。
ボタンを長押しすれば、一定範囲内のアイテムを吸着するような仕様があれば良かっただろう。
前回の記事にも書いた通り、高性能のアイテムばかりを優先して装備すると高確率でダサくなる。
極稀に奇跡のマッチングが発生して格好良くなることもあるのが、性能装備とは別に見た目装備枠を設けて欲しかった。特に毛髪消失でハゲになる頭装備が多過ぎるので、最低でも頭/顔装備の非表示機能は今からでもアップデートで追加して欲しい。
本作は幾らストーリーを進めても圧倒的に金欠だ。最初から最後まで金に困り続け、特にサイバーウェアの手術を受けると素寒貧である。
そして、ストーリーを進めている間に入手できる金額の割には、頻繁に新車購入のオファーが到来するのもどうにかして欲しい。意図的な稼ぎをしない限り一度も買えるような金額が貯まったことが無い。そのため、クリアするまで1台も新車を購入する事はなかった。折角フォトモードがあるので、新車と共にもっと写真を撮りたかった。適当なミッションの報酬にしてくれても良かったのではないだろうか。
もしくはサイバーウェアが安ければ車にも金を回せたか。45000払って2段ジャンプの脚の改造をやるために車を諦めた人も多いことだろう。このゲームにはオンライン要素がなくソロプレイだけのゲームなので、ここまで金を稼ぎにくくする意味は無かったはずだ。
サイバーパンク2077は、バグの修正さえ終われば細かい不満点は吹き飛ぶような名作に化けるはずだ。1年ほど待ってからプレイすれば★5の満足感を得られる可能性が高い。本作は発売日が何度も延期になっていたが、さらに1年ぐらい延期してバグを修正し、PS5専売にすれば神ゲーとして崇められた可能性が高い惜しい作品である。
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