点数評価 | 100点 |
プレイ状況 | CPU150ccクリア オンラインメイン レートは約12,000 |
プレイ時間 | オンライン15時間 |
発売日 | 2022年12月8日 |
対応機種 | Switch |
プレイ機種 | Switch |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
ジャンル | レース ジャンルの考え方 |
マリオカート8 DX (デラックス) コース追加パス DLC第3弾は、優良コース5、普通コース2、不可コース1といった仕上がりになっており、DLC第2弾よりも評価点を上げてきた。個人的には高く評価しなかったが、メイプルツリーを好むプレイヤーは多く、そのような人達にとっては圧倒的に高評価なDLCになるかもしれない。
ステージの追加以外にも、サンダーでグライダーを強制的に閉じさせて落下に追い込む“落とサン”が廃止され、前々から問題視されていた下位からの強アイテム連打による追い上げが軽減されている。また、クラッシュ後の無敵時間にも調整が入っており、不人気なキャラクターとカートの組み合わせにもメリットが用意された。これらの施策の効果が十分かどうかは分からないが、発売から5年半以上経過したゲームにもバランス調整を加えるという姿勢は実に紳士的で好感を持てた。
不遇が続くダブルダッシュ勢は次回以降に期待しよう。
マリオカート8 デラックス コース追加パスは、48種類のシリーズ歴代コースを追加する有料追加コンテンツ。2022年3月18日(金)~2023年12月31日にかけて、2カップ8コースずつ、6回に分けて合計48種類のコースが配信される。当記事では、2022年12月8日に配信された、第3弾追加コースをレビューする。第2弾のコースについては過去のレビュー記事を参考にしてもらいたい。
点数評価についてはDLC第1弾を引き継いでいる。DLC第1弾の記事に書いている通り、基礎が出来上がったゲームに、圧倒的なコストパフォーマンスのコース追加なので神ゲーにしかなりようが無い。
第4弾のレビューは以下を参照
DLC第2弾よりも更に満足度が向上
第3弾で追加されたゴロいわカップとムーンカップの内容は以下の通りだ。
- Tour ロンドンアベニュー
- GBA テレサレイク
- 3DS ロックロックマウンテン
- Wii メイプルツリーハウス
- Tour ベルリンシュトラーセ
- DS ピーチガーデン
- Tour メリーメリーマウンテン
- 3DS レインボーロード
追加コースの内訳は、マリオカートTourからの参戦が3コース+過去作品からのリメイク5がコースの合計8コースだ。GBAからリメイクされたテレサレイクは、DLC第二弾のGBA スノーランドと同様に、GBAからSwitchへ一気にハードを跨いでいるため、実質的に新コースに近い。そのため、多くのプレイヤーにとっては、新コースが4つリメイクコースが4つという感覚のDLCである。
テレサレイクはTour版が存在するが、スマホゲームなのでノーカウントとする。
DLC第2弾はツアー系コースが躍進する嬉しい誤算と紹介したが、DLC第3弾も引き続きツアー系コースは、映え狙いの“メリーメリーマウンテン”以外は出来が良い。DLC第2弾と比較してDLC第3弾は、“優れたコース”が一つ増え、“どちらでもないコース”が一つ減るという結果となった。
Tourから参戦のロンドンアベニューは、DLC第2弾で追加されたシドニーサンシャインのような、対戦ではゴールまでに3分ほどかかるロングコースだ。シドニーのようにグライダーで滑空する場面は無くなったが、分岐によって同じ風景を走る時間が更に短くなっており、周回無しのロングコースの様な印象を受ける。また、カーブの連続で常にドリフトのライン取りを意識する必要があり、緊張感の高いレースを楽しむことが出来る。コースの複数個所にワンワン+芝という組み合わせが用意されていることから、対戦ではキノコなどの加速アイテムを使うタイミングの見極めが重要となってくる。
次にベルリンシュトラーセは、リアル系の車と並走するキノピオ系コースに分岐を追加したようなコースだ。周回する度にコースが分岐するため、順方向に流れていたリアルカーが、途中から逆方向に流れるような場面にも遭遇する。お馴染みのサーフボードを積んだジャンプアクション用リアルカーも流れて来るので、タイミングが合えば活用していきたい。
また、ベルリンの壁を模したエリアでは、壁の2か所にバッタンが配置されており、プレイヤーの接近に反応して倒れ込んで来る。踏まれた場合はドッスン同様に圧縮されて大幅なタイムロスになるので注意が必要となる。ルート分岐に加えて、流れの方向が変わるリアルカーやバッタンなど、ギミックが詰め込まれた楽しいコースとなっている。
ステージにぴったりな面白いアイデアが採用されている!
GBA テレサレイクは、前述の通り大きくハードを跨いだリメイクなので、実質的に新作に近いコースだ。コースの形状自体はGBA版に合わせているもの、ハード制約の大きかったオリジナル版とは大きく異なったプレイフィールを得ることが出来る。なお、DLCとしては初の水中ステージが採用されている。
コース自体はシンプルで短いものの、落下ポイントが多く危険なステージとなっている。特に水中へ突入する前のヘアピンカーブでは競り合うとジャンプ後に落下しやすく、挽回のためのショートカットにも入りずらくなり落下のリスクが格段に高くなる。コースの短さと落下のしやすさから、対戦では大きく順位が入れ替わる混戦必至のコースだ。
DS ピーチガーデンは、マリオカートWiiに続いて2回目のリメイク。ダート判定のある花畑、ギリギリを攻めすぎるとぶつかって大幅に減速してしまう垣根、何故か野放しにされているワンワンなどが特徴的。人気のコースではあるものの、Wii版でリメイク際には、DS版から大きな変化を感じることが出来なかったので、今回も無難な人気コースの一つとして採用されたと考えていた。しかし、予想に反して3ラップ目にルート分岐が追加されており、コースを逆走して中盤のワンワン地帯をグライダーで飛び越えるという大胆なアレンジが施されていた。意外なアレンジに遭遇し、一気にテンションが上がったプレイヤーも多いことだろう。
3DS レインボーロードは、前作マリオカート7からのリメイク。土星の環をコースに見立てて走ったり、重力が通常とは異なる起伏に富んだ月面を走ったりと、単純にレインボーな床を走るだけでは無く、バラエティーに富んだレインボーロードとなっている。また、ロングコースなので周回が無い特殊仕様だが、途中で穴の開いた床が振幅していたり、ダッシュ板とグライダー板の二択を迫られるなど、最後まで飽きさせない作りになっている。
なお、これらのコース構成やギミックは3DS版から殆ど変わっていないのだが、携帯機からのリメイクとなるため、ステージの雰囲気は飛躍的にリッチに仕上がっており、満足度の高いコースとなっている。
3DS ロックロックマウンテンは、前作マリオカート7からのリメイク。特徴的な急勾配の落石地帯が反重力エリアに変更されている。迫りくる大岩やグライダーによる大滑空が目玉となっており、ギミック的には派手なのだが、コースとしては一本道で変化に乏しい。そして、勝つためには中盤のグライダーでパワフルダッシュキノコや3連ダッシュキノコなどでアイテム打開するか、とにかく少しでも前に出るかしか選択肢が無く、特に競っている際には加速できるアイテムを引けるかどうかの運ゲー要素が強いコースとなっている。
一気に追い上げて勝てた時は嬉しい反面、負けた時に結構イラつくコース。ショートカットが成功すれば良いが、下の動画のように大惨事になることも多い。
Wii メイプルツリーハウスは、3DSのマリオカート7に続いて2回目のリメイク。紅葉の木々の中を走るコースとなっており、タル砲台からの下り坂がメインとなる。スイーツキャニオンやドラゴンロードのようなコースが好きなプレイヤーに歓迎されるだろう。一方で、コンセプトの樹上コースや落ち葉から野生のキノコが飛び出したりする演出は、他のコースでも既に採用されているので、人によってはやや既視感を覚えるかもしれない。
Tour メリーメリーマウンテンは、DLC第2弾で登場したアイスビルティングのような映えがテーマのコースだと思われる。大きなプレゼントボックスに、土管をキャンドルに見立てた装飾がステージを彩り、画面外にはクリスマス仕様の汽車が走る。趣向こそ違うが、アイスビルティング同様に、ただ見た目が良いだけで面白みに欠けるステージだ。
コースの終盤に反重力のハーフパイプが用意されており、そこに突入することで2連アイテムボックスを入手できるのだが、タイムロスが大きいうえに、反重力部分に突入しなくても地上部分でもアイテムボックスを2個取れる可能性が結構高いという謎の仕様になっている。メリーメリーマウンテンはコース作りのセンスに欠けると言わざるを得ないだろう。
何故か採用されないダブルダッシュのステージ
既にDLCも半分が終わったマリオカート8 デラックス コース追加パスだが、何故かGCで発売されたマリオカートダブルダッシュからのリメイクコースが一つも採用されていない。マリオカート8DXの前身である、WiiUのマリオカート8及びそのDLCでも採用率が低く、どうも冷遇されているようである。後半のDLC4~6弾での躍進に期待したい。
本編ではベビィパークで1枠使ってしまったことも残念だった。
コース追加以外の細かな修正
コースの追加と細かなバグ修正に加えて、以下の仕様変更が加えられている。
【マリオカート8 デラックス】更新データの内容を教えてください。より
- アイテムのルールに、「アイテムスイッチ」を追加しました。
- 滑空中にサンダーを落とされたとき、グライダーが閉じないようにしました。
- スピンやクラッシュをしたあとの無敵時間が、選んだドライバーやパーツによって変わるようにしました。
- 新しいゴーストがダウンロードできないとき、ダウンロードしたゴーストを一括で消せるようにしました。
- 大会の「おすすめ」を削除しました。
アイテムスイッチと大会のおすすめ削除については、オンライン対戦に直接影響が無いので無視するとして、グライダーで滑空中にサンダーで奈落に落とされることが無くなったことは、大きな仕様変更だ。
滑空途中を狙ってサンダーを発動する、いわゆる“落とサン”行為の排除は、極端なアイテム打開を抑制するため仕様変更だろう。スタート直後にアイテムボックス付近で逆走し、一定以上距離が開いた後に強力なアイテムで一気に追い上げる、アイテム打開戦法が間接的に弱体化する仕様変更となった。
逆走して強アイテムを引き続けるような異常行動は抑制されて当たり前。
また、何らかの妨害を受けた後の無敵時間については、ドライバーとパーツによって変わるようだ。検証が進むまで詳細な評価は難しいが、スピード、ターボ、重さ、視認性と、あらゆる項目においてバランスの良い、ワルイージ+ハナチャンバギー+スカイクローラー+かみひこうきのような組み合わせは、不人気キャラクター+不人気パーツの組み合わせと比べて無敵時間に2倍近い差を感じた。
定番のワルイージ+ハナチャンバギーは、一定レート以上のオンライン対戦ではプレイヤーの約7割が採用している。ワルイージで逆走してからアイテム打開するという、レース破壊とでも言えるような悪質なプレイスタイルが鳴りを潜めることに期待したい。DLCの度に細かな調整が入っているので、今回の調整でもワルイージカートとでも呼べるような状況が続くのであれば、DLC第4弾でも更なる調整が入るだろう。
最後に、ゴーストの一括削除は実に便利な機能だ。新DLCの度に世界の猛者たちのタイムアタックを確認し、新たな知見を得ることはマリオカート好きにとっては当たり前の作業なのだが、一つ一つ古いゴーストを消す作業は面倒くさかったので、待望の追加機能となった。
評価ポイントのまとめ
DLC第2弾に引き続き、DLC第3弾も満足度の高い内容となった。圧倒的なコストパフォーマンスの時点で★5の100点は揺るぎないのだが、細かい調整や待望の便利機能まで追加されて非常に好感を持てる。
長所
- 追加コースの質が向上
- 落とサンの排除
- 無敵時間の調整
短所
- 映えコース
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