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Vampire Survivors (ヴァンパイア サバイバーズ)【レビュー/評価】単純作業だが最高の無双感と開放感の味わうことができ、プレイの止め時を失う

総合評価
4.5 / 5
  • 革新性
  • ユーザビリティ
  • ビジュアル
  • サウンド
  • プレイ継続性
  • コスパ
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総評/評判/感想

Vampire Survivors (ヴァンパイア サバイバーズ)はローグライクRPGだが、Vampire Survivors系というジャンルの始まりである。30分ひたすらに移動して敵を倒し続けるだけのゲームプレイの中に、ローグライクとしてシナジー選択、自身の選択による無双感、そして最後に押し寄せる敵の大群からの解放感という、3つの楽しさが盛り込まれている。ゲームとして単純なため楽しさが分かり易く、失敗した際の改善ポイントも明快なので、ついつい遊び過ぎてしまうこと間違い無しだ。異常なまでのコストパフォーマンスの良さも評価を押し上げている。

点数評価 80点
プレイ状況 全ステージクリア
(早期アクセスPatch0.6.1)
プレイ時間 約10時間
発売日 2021年12月17日(早期アクセス)
対応機種 PC(XboxGamePass)/Steam
プレイ機種 PC
開発元 poncle
発売元 poncle
ジャンル ローグライクRPG
(ジャンルの考え方はコチラ)

Vampire Survivors (ヴァンパイア サバイバーズ)は、如何にもインディーな金の掛かっていないグラフィックからは想像できない程に遊べるローグライクRPGである。スマホアプリ“Magic Survival”にインスパイアされて生まれたゲームだが、新ジャンルを普及させるに相応しい中毒性を持った作品であり、アーリーアクセス中から既にフォロワー的作品が産まれているという衝撃作。XboxGamePassでもプレイ可能だが、WindowsPCからのアクセスに限られる。

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抜群の無双感と開放感を味わえる

Vampire Survivorsは単純作業を繰り返すゲームである。その単純度合いはどの程度かというと、プレイヤーがゲームフィールドで出来ることは移動だけというレベルだ。トータルで1万匹以上のモンスターの大群が全方位から迫りくるので、それらを延々と撃退するゲームなのだが、プレイヤーは望んだタイミングで攻撃することはできない。攻撃は完全に自動化されており、一定の周期でシンプルなエフェクト共に繰り出される。また、一定時間経過するごとにモンスターの大群が登場したり、エリートとでも言うような大型の高耐久モンスターが登場するものの、ゲーム途中にイベントが発生することはない。ただひたすらにモンスターを避け続け、30分経過すればステージクリアとなる。このように、Vampire Survivorsはプレイヤーの介入の余地が少ないゲームである。

Vampire Survivors 戦闘風景

敵を上手く誘導しながら、逃げ場が無くならないように立ち回る。

“1プレイは30分”とだけ聞くとお手軽にプレイできるゲームという印象を受けるかもしれないが、Vampire Survivorsは決して緩いゲームでは無い。Vampire Survivorsで体感する30分ははっきり言って長い。その理由は、ゲーム性と同じぐらいに単純で、下のスクショと経過時間を見て頂ければ一目瞭然だろう。

Vampire Survivors ゲーム終盤

ソーシャルディスタンスなんて概念は存在しないレベルで迫って来る。

ゲーム開始後10分位までは余裕を持って戦えるのだが、最終的には主人公の周囲1キャラ分だけしか足場が見えない程までモンスターに埋め尽くされる。時間が経過するにつれて同時出現するモンスターの数が増え、耐久力の高い青色のオーラを纏ったモンスターも頻出する。それに比例してモンスターの撃破速度が低下していき、じわじわと包囲網が狭くなっていくことで、プレイヤーは追い込まれていくのである。

プレイの終盤になると、僅かな隙間を縫うように移動し、自動ながらも攻撃を弱っている敵に効率良く当てる位置取りが重要となり、相当の集中力を要求される。集中力が切れると最後、数秒でゲームオーバーとなる難易度のため、1ステージクリアした頃にはそれなりの疲労を覚えるはずだ。

残り3分の体感時間が非常に長い!

Vampire Survivorsはシンプルなゲームなので、プレイヤーの死因もシンプルだ。一部を除いて、モンスターは攻撃らしい攻撃をして来ることは無く、ただただプレイヤーに重なって来るだけである。主人公はモンスターに触れた瞬間ダメージを受けるが、被ダメージ後に無敵時間というものは存在しないので、体力を削り取られるように連続でダメージを喰らい続けることになる。従って、上スクショのようなモンスターの大群に飲み込まれてしまうと一瞬で溶かされてしまう。

敵に重ならないように移動するだけのゲームの何が面白いのかと言うと、大量のモンスター軍団を捌く無双感と、追いつめられる状況からの解放感に他ならない。無双感と開放感、この2つの体験を極限まで高めてくれるゲームがVampire Survivorsなのである。

シンプルなので、プレイヤーが楽しめるシーンがはっきりとしており、ゲームオーバーになってもその理由が明確で立ち回りの改善が容易だ。また、イベントや会話シーンが一切なくゲームがスタートするのでリトライ性が高く、ついつい後1回と繰り返し遊んでしまう。ジャンルとしてはローグライクRPGなのだが、このプレイフィールは“Vampire Survivors系”として新しく定義されること間違い無しだろう。

繰り返し遊べるビルドの広さ

モンスター軍団を処理し続けるだけのVampire Survivorsだが、1プレイは大きく分けて3つのウェーブに分かれている。具体的には、レベルアップ毎に提示される武器やアイテムを選択し、ビルドの方向性を決める序盤。武器の強化が進み、圧倒的な無双感を楽しめる中盤。針の穴に糸を通すような細かい位置取りを求められるストレスフルな終盤である。中盤と終盤については前項で紹介した通りだが、序盤についてはローグライク定番の展開が用意されている。

序盤から中盤にかけては敵の数も少なく、取得した武器やアイテムの試運転のような展開が続く。武器やアイテムは、プレイヤーがレベルアップするか、エリートモンスターがドロップする宝箱から入手可能。レベルアップの際には複数の武器やアイテムがランダムに提示され、キャラクター特性やそれまでに入手したアイテムとのシナジーを考慮して一つを選択するという、ローグライクゲームで良く見かけるシステムが用意されている。

Vampire Survivors レベルアップ

既に取得済みのものを選ぶと、威力や同時発射数、効果範囲などが強化されていく。

Vampire Survivorsに登場する武器は、横方向に射程を持つ鞭、斜方投射される高ダメージの斧、直線的に投射すると返って来て後方の敵にもヒットするブーメラン、ダメージエリアを残す聖水、連射の効くナイフなど、何処かで見たことあるような吸血鬼もののステレオタイプな攻撃手段が用意されている。キャラクター毎に異なる固有の武器を一つ所持した状態でゲームはスタートし、最大で6個の武器を装備することができるのだが、移動しかできないゲームなので武器の切り替えは必要なく、所持している全部の武器が自動的に繰り出される。また、防御力や攻撃範囲を向上させるようなバフアイテムも最大で6個装備することが可能だ。

Vampire Survivors 同時攻撃の風景

ナイフと聖水を投げながら、鞭を振り回しつつも魔導書を操り、魔法の杖を振るう様子。

各キャラクターは一定のレベルアップ毎に攻撃力アップや、攻撃範囲拡大などの特性を持っている。そのため、キャラクターの特性とシナジー効果を存分に発揮する武器やアイテムを選択できた場合、プレイヤーは鬼神の如き強さでモンスター軍団を撃退可能だ。コントローラーから手を放して、暫く離席しても余裕なくらいの強さまで成長する。

ローグライクのシナジー効果というと、頭を使って複雑に組み合わせを考えるイメージがあるかもしれないが、Vampire Survivorsはシンプルなゲームなので深く悩むことは無いだろう。攻撃範囲強化のアイテムを取ったなら、範囲が有利な武器で揃える程度の認識で十分だ。装備とアイテムの選択肢が多い割には、それなりのシナジーを発揮させるための敷居の低いため遊びやすい点もVampire Survivorsの魅力である。

最大効率を突き詰めれば組み合わせの吟味は重要だが、クリアだけなら軽く考えるだけでOK

なお、一般的なローグライクゲームと同様に、ステージクリア・ゲームオーバーの結果に関わらず、敵の撃破総数や生存時間など、一定の条件を満たすことで、新しい武器やアイテムがアンロックされていく。更に集めたコインで攻撃力アップや最大体力上昇などのパーマバフを得ることが出来る。その辺りの仕様もローグライクゲームの基本に忠実だ。

Vampire Survivors アンロックの結果

序盤は一気に複数個のアイテムがアンロックされて把握が追い付かないが、回数をこなせば自然と覚える。

Vampire Survivors パワーアップの選択

貯めたコインでパーマバフを購入。いつでも返却してバフを選び直し可能で親切。

過剰なまでのコストパフォーマンス

Vampire Survivorsは、定番のローグライク要素に、圧倒的な無双感と開放感が追加された、最早それ自身が新ジャンルといえる特徴的なゲームだが、過剰なまでのコストパフォーマンスの良さも間違いなく語られるべきだ。XboxGamePassに対応しているため、加入者は無料で遊べるのだが、Steamで購入した場合は僅かに300円である。

当レビューを投稿した段階ではアーリーアクセス版、つまりデバッグを兼ねた未完成の先行リリース版だが、発売直後から頻繁にアップデートが繰り返されて拡張が続いている。300円のゲームにもかかわらず、2022年6月の時点で最終的にアンロックされる武器やアイテムは進化も含めて70種類近くあり、プレイアブルキャラクターは25体を超えており、既に現時点で“遊べ過ぎる”感が強い。正式リリースの金額が一体どのようになるか分からないが、間違いなくコストパフォーマンス最強のゲームとしてリリースされるだろう。

現段階では一部がまだ日本語化されていないが、プレイには特に支障はないので、気になった人は是非遊んで貰いたい。

Vampire Survivors 新キャラクターの追加

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